2008年04月08日
無常迅速堂(芝浦) かものレモンたたき
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
こちらは閉店したお店の情報です。ご注意ください。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
田町の「無常迅速堂(むじょうじんそくどう)」にお伺いしました。
田町駅を芝浦側に出て真っ直ぐ5分ほど歩いたビルの2Fにある京料理が食べられる和食店です。

このビル1Fはチェーン系のカレーうどん屋さんですが、2F〜4Fは経営者は異なるものの"お酒を楽しむ"をコンセプトに集められたお店になっているそうです。


雰囲気ある階段を上がっていくとダイニングバーのような入口があり、ビックリだったのは営業時間が朝5時とまるで居酒屋のようでした。この日、遅い時間までご飯を食べることが出来ず、このお店に入った時間は既に夜の12時前くらいだったのでご飯でも食べれればいいなくらいの気持ちで店内に入りました。

店内は洗練された雰囲気ある内装で、6席ぐらいのカウンターとテーブル席が2卓とそんなに広くはありません。遅い時間だったためか先客は1組だけで、お店の方もご主人お一人だけでした。


メニューは15品とそれほど多いという感じではありませんが、"京"が付くメニューが幾つかあり、それがちょっと気になりました。この時点では京料理が食べられるとはまったく思ってなかったのです。
これ以外に2,900円のコースがあるのですが、この日は遅い時間だったこともありアラカルトで注文することにしました。後で考えればコースの方がトクだったかも知れません (^∀^)

まずは「プレミアム モルツ(680円)」をいただき、お通しとして"生麩"が付きました。この生麩が蓬の香りたっぷりでモチッとした柔らかさがとても美味しいものでした。お通しの美味しさにちょっと驚きつつ注文を始めました。後で伺ったところ、この生麩は京都の"麩嘉(ふうか)"さんのものということでした。

「京つけもの(900円)」です。上品な漬かり具合で、京野菜のお漬物だけあって野菜自体が美味しいですね。こちらは"京漬物 桝悟"さんのものということでした。なかなかこんなお漬物が食べれる機会もないのでとても嬉しいです。

カウンターの奥に並んでいた焼酎の中から「深海うなぎ(700円)」をロックでいただきました。グラスを見てビックリしたのですが、バーで飲むモルトウイスキーじゃないんだからというようなキレイに丸く加工された大きな氷が入っていたのです。「深海うなぎ」は"芋"らしい焼酎で美味しかったです。

「かものレモンたたき(1,000円)」です。やっぱりこれが一番衝撃的でした。絶妙な火の通り具合でこのたたきの感じと塩加減にレモンの酸味がマッチした非常に素晴らしい逸品でした。
しかも、鴨は国産の青首真鴨のため鴨肉特有の濃さがなく、もの凄くまろやかな身でアッサリした中に旨味があり、まったく普通の鴨と違うものでした (☆゚∀゚)

こちらのお料理にとても興味を覚え、ご主人といろいろお話をさせていただいたのですが、なんとこちらのご主人は京都で640年の歴史ある料亭で料理長をされていたことがあるそうで、私にはその途方もなさにまだそれがどれだけスゴイのかは本当には分かっていない気がします。
今度は日本酒かなと「白鹿 純米山田錦(850円)」をいただきました。

「京だしまき(800円)」です。かなり熱々な状態で出てくるのですが、とてもふわふわでアッサリした上品な出汁の味が美味しい玉子焼きです。ちょっと冷ましてからの方が玉子がしっかりして出汁の旨味を余計に感じるので、熱々でも冷めてもどちらでも美味しい玉子焼きでした。ちなみに添えられている大根おろしは京野菜の"時無大根"を一晩さらして使用しているそうでとても甘みがあるものでした。

これはメニューにある「あさり酒むし(1,000円)」を1コだけいただいたものです。色々なお話をさせていただいている中で"白出汁"も飲ませていただいたのですが、とても甘みがあり昆布の香りがよいものでした。その白出汁を使用したものを味わってみたいなぁと思っていたら、これを1コだけ出してくださいました。期待以上に美味しい出汁で、これは浅利食べるだけでなく出汁を飲まないともったいないです。
こちらのお料理は"かえし"だけでなく、鰹、昆布、どんこ(椎茸)、いりこ、さば節、アゴ(とびうお)といった6種類の出汁を使い分けているそうで、なんとも料理の奥深さを感じます。でも、その出汁はとてもまろみがあり、どの味も飛び出ていない自然さで、じんわりしみるそんな味わいでした。

「さぬきうどん(700円)」はかけ、釜玉、ざるの三種類から選べたので、うどんの美味しさが一番楽しめそうな"ざる"でいただきました。薬味は葱と生姜ですが、こちらの葱はやっぱり九条葱でした。外はモチッとして中は固さが残っているうどんで喉越しがよく、ちょっと小麦の甘さを感じる美味しいものです。見ためにも美しい白さのうどんで、香川県産の"さぬきの夢2001"という小麦を使っているそうです。本場のさぬきうどんは味わったことがない私にすべてが新鮮だったのですが、うどんは東京にあわせて現地の1/2ぐらいの太さにしてあるそうです。でも、聞いて一番驚いたのは茹で時間が16分ということでした。
うどんのつけ汁は、ちょっとたまりっぽい甘味と旨味がある"小豆島(しょうどしま)の醤油"を使っていて、辛味が効いた九条葱ともよくあうものでした。
後半、沖縄の塩を出してくださり、それをうどんにかけ、つけ汁にはつけずにそのままいただいたのですが、ミネラルたっぷりな旨味がある塩でよりうどんの美味しさが引き立つ感じでした。

「生麩饅頭(600円)」は川海苔の風味がたっぷりな柔らかい生麩に上品なこしあんが包まれていてとても美味しいものでした。こちらもやはり京都の"麩嘉(ふうか)"さんのものでした。


素材、調理法など日本料理、いや料理の奥深さを改めて知り、またそんな料理に改めて楽しさを覚えたそんなひと時でした。厨房が広くないためにいろいろ出来ないそうなのですが通っていろいろなことを教えていただきと思うそんなお店でした。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
店名:無常迅速堂
最寄駅:田町 / 三田
料理:懐石料理
採点:★★★★☆
住所:東京都港区芝浦3-12-3 Swallow's Nest Shibaura 2F
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
参考になったらクリックをお願いします

