新橋の「季節料理 以志井(いしい)」にお伺いしました。

新橋駅烏森口から3分ぐらいの距離にあり、烏森通りから横に入ったところにある割烹料理店です。



店内は入って直ぐのところにあるひのきのカウンター11席と個室が数部屋という広さです。この日は予約の時点で既に個室が空いていなかったので、カウンター席に着き、まずはビールで乾杯です ( ^_^)/□☆□\(^_^ )



お通しは"煮烏賊"と"水菜の和え物"の2品で、どちらも上品な味付けのよい仕事ぶりです。



こちらのメニューは毎日手書きで書かれ、メニューに値段の記載はありません(画像はクリックで拡大します)。この日はこのメニューの中からアラカルトでいただきましたが、心配な場合は予算内でのコースを組んでもらった方がよいかと思います。



「かつお叩き」です。この日のものは千葉県勝浦産の鰹で、新鮮で味わいがある身にみょうが、紫蘇、紅葉おろしがよくあいます。



お刺身はこの日の魚を「刺身盛り合わせ」でいただきました。インパクトがあるのは、台座となっている大きな氷と飾りとなっている五島産の鬼カサゴの頭です。



盛り合わせの内容はアオリイカ、鬼カサゴ、のどぐろ、蒸しアワビなど旬な魚がメインとなっていて、とても美味しいお造りでした。中でも蒸しアワビは活きた黒アワビを2時間かけて酒蒸しにしたというだけあり、柔らかさと食感がたまらない美味しさでした。



「アスパラ素焼」です。程よい塩味と火の通り具合で食感の美味しいアスパラでした。



さて、ビールをお替りしたら、やっぱり魚には日本酒ということで、東京奥多摩にある小澤酒造の「澤乃井 純米大辛口」を四合瓶でいただきました。



「鱧湯引き」です。関西ではお馴染みな料理ですが、関東ではなかなか上質な鱧をお目にかかることは少なかったりします。この日の鱧は松山のもので食感のよい身に添えられている梅肉ソースがよくあい、お酒がすすみます。



「穴子白焼」です。この日の穴子は羽田のもので、江戸っ子なのに江戸前羽田沖の穴子って食べたことがなかった気がします。添えられているのは割り醤油は穴子の風味を損なうことがないもので、穴子はふっくらとしてまったく癖がない美味しいものでした。骨はちょっと干しているだけあって、全く抵抗感がないものでアッサリとした美味しさでした。



「穴子の煮凝り」です。こちらはサービスで出していただいたもので、穴子も煮凝りも舌の上でとろける柔らかさなのに最後に凝縮した旨味を感じる白焼とは全く違う仕上がりでした。



「かれい唐揚げ」です。一匹の形で出てくる素敵な姿で、関西では人気があるというメイタガレイを使用しているそうなのですが初めて見るものでした。メイタガレイは基本的に10cmくらいの小ぶりなものがスタンダードのようですが、これは20cmぐらいあるもので、唐揚げになった身も大ぶりで4つに分かれていました。唐揚げは身が詰まっている感じで独特の風味があり、添えられているのはポン酢と紅葉おろしでサッパリといただけました。



「たたみいわし」です。お腹いっぱいになってくると、お酒を飲むのにこんなおつまみがちょうどよいですね。



さて、お待ちかねな〆のお時間です。土鍋がいっぱい並んでいますが、皆さん一緒なこちらに来るとお約束の〆は、もちろん、



この「鯛めし」です♪ 1kg以上の鯛の兜のみを使用しているそうでこの見ためが素敵です。



兜がのったままでは食べられないので、鯛の身を解してもらって完成です。



ご飯をよそってもらい、お吸い物、お新香が登場してお食事モードになります。



今思えば、このお汁が最強だったかもしれません。このお汁は最初に頼んだお刺身に使っていた鬼カサゴの頭を使って出汁をとったもので、鰹出汁に鬼カサゴの風味が加わり何とも言えない美味しさなのです。鬼カサゴは淡白ながら風味があるしっとりとした身で美味しいですが、やっぱり出汁がしみじみ美味しいものでした。



「鯛めし」は注文してから50分かかるだけはあり、炊き具合が抜群のご飯に、ふっくらした鯛の身がたっぷりと入り、生姜がよいアクセントになっているので、ここまで食べ続けて結構お腹いっぱいながらまだまだ食べれる美味しさでした。さらに嬉しいのは、



残った鯛めしをお土産としておにぎりにしてくれたのです。お蔭で翌日は何とも贅沢な朝ご飯となりました。



食後にサービスとして出してくれた抹茶アイスです。ご飯をお腹いっぱい食べた後でもやはりこういうものは食べたくなりますね。



それとこれも何故かサービスで出してもらった梅酒です。経緯は全く記憶にありませんが、黒糖焼酎を使ったもので柔らかい甘さの中にキリッとした酸味がある美味しい梅酒でした。



値段が不安なこちらは今回2人で行って1人14,000円くらいでした。1万円くらいでコースをお願いするのが一番無難な気がします。冬はふぐやあらをいただけるので季節が変わったらまた伺いたいと思います。


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以志井 
採点:★★★★