2018年01月13日

嘘つきは恋愛の始まり 11


O「これさぁ…
 思うんだけど、どうしておいらが
 ニノに給料支払うの?」

N「主婦業を時間給に換算すると
 結構いい値段になるんですよ。
 知らないの?」

O「自分の事はそれぞれ自分でやれば
 いいことじゃないの?」

N「うん。まあね…
 でも、普通に考えて下さいよ。
 あなたが仕事から疲れて帰って来て
 飯の支度は勿論のこと、
 風呂まで沸いてて、しかも
 洗濯物も部屋の掃除も
 全部終わってたら、凄く楽だと
 思いませんか?」

O「そりゃそうだけど…」

N「どうせ、会社から戻って
 自炊するの面倒になって
 毎日、朝、昼、晩と全部
 外食で済ませたりしたら
 絶対体にも良くないし、
 結局経済的にも無駄なお金
 使うことになるんですよ。
 だったら、その分俺に時給払っても
 家事労働をお願いした方が良くない?」

O「うーん…」

N「それにどうせ会社から手当てが
 支給されるようになるわけだから、
 その分を支払いに宛てれば
 懐が痛む事もさほどは感じない筈だけど。」

O「そうか…」

N「そうです。」

O「あ、それと、これなんだけど…」

N「え?まだ何かあるの?」

O「俺達は偽装結婚なのに
 恋愛禁止ってどういうことなの?」

N「どういうって…そのまんまですけど。」

O「いやいや、おかしくない?
 偽装はつまりはシェアハウスと同じって
 ニノはおいらにそう言ったよね?」

N「はい。言いましたけど。」

O「ってことは、べつに俺達は
 ただの同居人じゃん。」

N「そうですよ。」

O「だったら、浮気も何も…
 プライベートに踏み込まないって
 規則にこれは反してるよね?」

N「大野さん?」

O「な、なんだよ?」

N「結婚は一生しなくていいって
 言っておきながら、恋愛は別ものなんだ?」

O「え…」

N「そこに拘るってことは、
 そういうことですよね?」

O「こ、拘るっていうか…
 普通に考えておかしいって
 言ってるだけで…」

N「まぁ、家の中に持ち込まないと
 条件付ならば、そこは構わない事に
 してもいいですよ。
 あなたも男だから、確かに
 そういった生理現象っていうのが
 起きるのも仕方ないことですからね。
 全面禁止と言うのは、確かに
 酷過ぎるよね。
 まぁ、お金払って割り切った
 関係なら、浮気とは言わないですよ。」

O「お、お金払うって…」

N「え?そういうこと心配して
 異議申し立てしてるんじゃ無いの?
 女の子と普通にそういう関係持っちゃえば
 やれ結婚してくれだとか、
 子供が出来ただとか…
 そういう問題が付き纏うでしょ?
 俺はその事を心配してるの。
 だからそういう理由で別れて欲しいって
 一方的に言われても、俺は困るからね。
 契約書に書いたのは、そういう
 意味合いがあるわけですよ。」

O「な、なるほどな…」

N「それにさ、偽装とはいえ
 表向きは俺達夫婦になるんですよ。
 外で他の誰かと関係持つ時点で
 芸能人なら間違いなく
 文春砲喰らってるよね?」

O「考え過ぎじゃない?」

N「俺は、最悪の事態まで想定して
 その契約書を作ってるの。
 もうさ、夕べ寝ないで仕上げたんだよ?
 大変だったんだから。」

O「そうなの?なんか、ニノにばっかり
 大変な事任せちゃって、ゴメンな。」

N「うん…もうだから分かってくれたでしょ?
 取りあえず、分かったのなら
 サインと捺印ね。」

O「う、うん…」

なんだか、早速俺は
嫁さんに尻に敷かれちゃった気分だ。

N「大野さん、俺、眠い…」

O「あ、そうだな。夕べ寝てないなら
 寝不足だよな…じゃ、俺はこれで帰るわ。」

N「やだ。帰らないで…ここに居てよ。」

O「えっ?///」

N「さっき、出前を頼んどいたの。
 俺、ちょっとだけ寝るから
 届いたら、お金払っといて下さい。」

O「あ…そ、そういうことね…」

完全に、感覚が可笑しくなってるのが
自分でもハッキリ分かる。
その証拠に、今俺は、間違いなく
二宮の帰らないでという言葉に
どういうわけか、変に反応し
期待してしまった。





つづく



 


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chobisuke777 at 00:00│Comments(0)嘘つきは恋愛の始まり 

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