嘘つきは恋愛の始まり 63嘘つきは恋愛の始まり あとがき

2018年03月01日

嘘つきは恋愛の始まり 64(最終話)

そして、滞在6日って短い時間だったけど
いよいよ俺達は帰国の日を迎えた。
俺達は空港まで送ってくれた
ガルーダさんに別れを告げ、
飛行機に乗った。
名残惜しい気持ちも有ったけど、
俺もカズも、二人で一緒に居られるなら
何処に居ようと関係ないっていうのを
認識できた。

カズは飛行機の窓から最後のニューカレドニアの
島と海を名残惜しそうに眺めてた。

O「本当に綺麗な国だったよな…」

N「うん。遠いけど、絶対また来ようね。」

O「うん。必ずまた来よう…」

俺は膝の上に置かれたカズの手を
ギュッと握ったら、カズも柔らかい手で
俺の手を握り返した。


そして、夢のような新婚旅行から
帰国した俺達は、
また何時もの現実の生活が始まった。

N「ねえ?どうして?何でバイトしちゃ駄目なの?」

O「どうしても何も、贅沢しなけりゃ
 俺の稼ぎでなんとかやれるだろ?」

N「でも、俺が仕事するのは
 結婚するときに決めてたことですよ?」

O「とにかく、カズは家の事だって
 大変なんだから、仕事なんてしなくて良いよ。」

N「でも…」

O「もう、おいら行かないと遅れちゃうよ。
 その話はまた帰ってからな。
 んじゃ、行ってきます。」

N「あ、待って!」

O「おっ…忘れるところだった。
 すまん、すまん…」

俺は引き止めるカズを抱き寄せて
行ってきます、のチューをした。

N「ちっ、違いますよ///
 ほら、お弁当、せっかく作ったのに、
 忘れてるのは、こっちだって。」

O「おおっ、悪りぃ…ありがとな。
 じゃ、本当に行ってくる。」

N「いってらっしゃい。」

カズが突然バイトマガジン読み始めて
仕事始めるとか言い出したから
俺はそれを必死で止めた。
家事と仕事の両立なんて
そんなの無理に決まってるし、
何より、外には狼がウヨウヨしてるから
俺は正直そっちが心配で
カズにはマジで家に居て貰いたい。
俺は高給取りではないけど
結婚した事で、色んな事を優遇されて
4月からは、制作部の副部長も任命される
事が決まったんだ。
だから、収入面ではイイ事だらけだし
カズが不安になる要素は何処にも無いんだけど…

A「おはよう、大ちゃん、新婚旅行は
 楽しかった?お土産どうも有難う。
 また、ただでさえ黒いのに、更に
 真っ黒焦げになっちゃったねぇ。」

O「あ、長いこと休んでゴメンね。
 ニューカレドニアは最高だったよ。」

俺は二人の結婚式の写真を
相葉君に見せた。

A「うわぁ、最高の景色だし、ニノちゃんが
 めっちゃ可愛いね。」

S「大野さん、僕にも見せて下さい。」

O「なんか照れちゃうなぁ…」

S「うわぁ、これはまた雰囲気ある
 教会だなぁ。2人ともとってもイイ顔してる。」

A「いいなぁ。俺も早く結婚したくなった。」

O「んふふっ、頑張りなよ。」

それから、昼休みになって
食堂の隅っこで、カズの手作り弁当を
食べようと、蓋を開けてみると
ご飯の上に、海苔とハムで上手に模った
デッカイハートマークが
真っ先に俺の目に飛び込んで来た。

O「うわわ…マジかぁ…」

M「大野さん、お疲れ様です。
 ここ、相席していいですか?」

O「あ、松本君…」

M「新婚旅行だったそうですね?」

O「あ、うん。そうそう、松本君の
 お土産はカズから渡すって。」

M「ひぇー怖いな(笑)」

O「もう、完全に誤解は解けたから
 心配しなくていいよ(笑)」

M「もうねぇ、あの後電話でスゲーあいつから
 叱られたんですよ(笑)
 冗談でも人の旦那に手を出すなって、ね…
 だから、言ってやりましたけど。」

O「なんて?」

M「俺が仮に同性相手に
 本気でその気になるとしても
 大野さんよりも多分ニノの方選ぶって
 そう言ったら、倍ほど叱られましたけど(笑)」

O「何それ?勘弁してよ(笑)」

M「わぁっ、何ですか?その弁当…
 もしかして、ニノの手作り?」

O「う、うん///」

M「あいつ、やるなぁ(笑)」

O「ええっ?」

M「それって、俺の旦那に手を出すなって
 アピールしてるんですよ。はははっ…」

O「そ、そうなの?」

M「大野さんも相当なヤキモチ妬きだけど
 ニノはその上をいきますからね。」

まぁ、言われれば確かになんだけど
それもまぁ、お互いがどうしようもないくらい
好きだって証拠だからな…

ただ、後に分かった事だけど
このハートの弁当…
ちゃんとハートの形が見れた日は
今夜、しようねって合図だったようで…
これが、残念な事に、ハートマークが
真っ二つにクラッシュされてる時は
ご機嫌が悪いというシグナルになるらしい。
まぁ、そういうのも、
俺には何も通用しないんで
カズからすると、ただの洒落なんだろうけど。

まだ、若干時差ボケが抜けずに
眠いのを必死で我慢して
仕事を終えた俺は
大好きなカズの待つ自宅へと急ぐ。

外はふんわりと春の風…
もう冬も終わりなんだな。
帰ったら、冬物のコートをクリーニングに
出す準備しなきゃな。

O「ただいまっ」

N「お帰りなさい。」

O「もうさ、時差ボケ治んなくって
 辛かったわぁ…」

N「あなた、年中時差ボケみたいにボーッと
 してるじゃん(笑)」

O「何だとぉ?」

ニヤニヤ笑ってるカズの脇腹を
擽ろうと手を伸ばすと
そのままリビングのフロアーに
2人で転倒してしまった。
カズは床に転がった拍子に
何かを見つけたみたいで、
目を真ん丸くしてソファーの
下の隙間に手を伸ばした。

N「まさか、こんなとこに落ちてたなんて。」

O「えっ?何?」

N「フフフッ…ほら、最初にあなたに
 貰った結婚指輪…」

O「マジかぁ。」

N「よかったぁ。捨てたかと思ってた。」

O「でももう一つ買ったから、
 別に無くても困らないだろ?」

N「ん…でも、これも思い出ですから…」

O「おいらはカズのそういうところが大好き。」

N「ううん、俺の方があなたの事好きですよ。」

そう言って、強請るように
両手を俺に伸ばして唇を尖らせるから
俺も直ぐにその唇に重ねた。


こうして嘘から始まった
俺達の夫婦生活は
もう完全に本当の夫婦として
勿論、時々は喧嘩もするけど、
今も幸せにやってる。






おしまい





最後までお付き合い下さいまして
有難うございました


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chobisuke777 at 09:00│Comments(0)嘘つきは恋愛の始まり 

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