旅のお手伝い?

山崎さん、モックンの美しい所作も見どころですっようやく手に入れたオーケストラのポジションを、楽団の解散の憂き目であっさり失ってしまう主人公・大悟(本木雅弘)。 そんな彼に文句一つ言わず、明るく田舎暮らしを受け入れる新妻・美香(広末涼子)。

大悟の母が残したスナックに居を構えた二人。 大悟は早速職探し。 「年齢問わず、高給保証、実働わずか」の魅力的な募集広告に誘われて尋ねていったNKエージェントは。。。

社長との面接で、あっという間に採用。 その仕事内容は、広告にあった「旅のお手伝い」ではなく、「安らかな旅立ちのお手伝い」をする「おくりびと」納棺師だったのです。

最初は大悟自身も大いに抵抗を覚えた仕事だったのが、、、山崎努演じる社長の見事な作法、立ち居振る舞いに魅力を感じだし、いつの間にか長居することに。。。

ところが、冠婚葬祭関係と偽っていた仕事内容が、ひょんなことで美香の知るところとなってしまい、大悟は山形に一人残されてしまうことに。。。

そこから先は作品を見ていただくことにして、笑


いや、モックン素晴らしい! 以前にも増して、コミカルな場面でも真摯な場面でも過不足の無い演技は、まったく自然な感じ。 そして、ヒロスエも良いですなぁ。 「秘密」あたりから名女優の予感はあったのですが、その後人生いろいろあったのが、更に良い肥しになった? その分、小じわは増えちゃったけれど、彼女独特の透明感で新妻役がこれ以上なくハマってました。

そして、御大・山崎努さん。 あの中学生を残して先立ってしまった女性の納棺のシーンは出色。 美しい死化粧を施された妻を見つめているうちに変化する、取り残された旦那の心境が伝わってきて、パピめもついついホロリ来てしまいましたぁ。。。 山崎さん、なんで「クライマーズ・ハイ」に出演しちゃったかなぁ、笑

脇を固める俳優陣、銭湯のおばさん(吉行和子)、その息子で大悟の同級生(杉本哲太)、最後に意外な場所に登場する銭湯の常連客(笹野高史)、訳ありのNKエージェントの事務員(余貴美子)が、各々無駄なく程良い味でした。。。 そして、最後の重要なシーンで登場された大悟の父役・峰岸徹さん、、合掌。。。


きっと見るタイミングで感じ方も大きく変わる作品のような気もするのですが。。。 パピめの場合は2年前に亡くした父親の納棺の記憶も鮮やかで(家族で足袋をつけたことを思い出したり)、なんとも言えない気分に。。。 

といって、しんみり涙ばかりの映画じゃなく、必ず誰もの目の前にある「死」という意識していない「日常」を題材に、普通の暮らしにある喜怒哀楽、「生」をごく自然に見せてくれた素晴らしい演出でした。 さすが、あの「壬生義士伝」の滝田先生ですなぁ。。。

モックンの奏でるチェロの音、マエストロ久石譲の音楽も効いてます。 そうそう、石を託すエピソードも素敵でしたし、クリスマスにNKエージェント3人でフライドチキンを貪るシーンも良かったなぁ。。。


また、そのうち、あの場面に立ち会わなければならないと思うと、、、またまた胸が。。。

さぁてっと、チェンジ・オブ・ペース、今からゴルフの練習行こっと!