chocoの日記: 翻訳&その他にて我が道を行く・・・

書籍『西への出口』を読了。とてもよかったです!

迫害を逃れ、尊厳のある人生を求めて。ときどき出現する「扉」を通って、どこへつながっているかはわからないけど別の国へ…。移動する者、残るしかない者、押し寄せられた者、受け入れる者、それぞれの思いをじっくり描きつつ、疾走感とドキドキ感も抜群の作品。

中東を思わせる地域から、ギリシャ、イギリス、アメリカへと、西へ向かっていく。

主人公の1人であるナディアも強くてかっこよくて素敵♪

西への出口




『ウクライナ ファンブック』、楽しかった!

220ページフルカラー、ウクライナ国営通信の日本人編集者さんが文と写真の両方を担当。主に前半は街や料理の写真が盛りだくさんでガイドブック的に楽しめる。後半は現代の文化人へのインタビュー、村の生活、周辺諸国とのからみで非常に入り組んだ歴史、言語なども充実。クリミア史やクリミア・タタール語にも言及。「IT大国」「模型」(個性あるプラモデル会社が複数あって、なぜか日本の「一向一揆」のプラモがある!など、ディープ感がおもしろい(^^))などの項目もあって、さまざまな角度からウクライナを知ることができる。

IMG-9111_Rウクライナ裏表紙_R


とにかく美しい建物や料理の写真を眺めているだけでも気分はウクライナ、家での巣ごもり自粛生活からのよい気分転換にもなります。お料理もバラエティに富んでいて、ボルシチなどのウクライナ料理から、黒海からの海の幸もふんだんに取り入れたオデーサ料理、お米や麺類もあって中央アジア的なイメージもあるクリミア・タタール料理まで、とても美味しそう&激しく心を奪われました。

表紙/裏表紙ともにキャッチーでウクライナ愛にあふれている帯の文面に引かれて購入し、正解でした。そしてこちらの出版社さん(合同会社パブリブ)が出している他の本も魅力的で、『タタールスタン ファンブック』『ピエ・ノワール列伝』を読んでいるところです。

週末に見てきました!

監督はジャーナリストのワアド・アルカティーブさん。独裁政権軍によって包囲され、ロシアの空爆を受けるシリアのアレッポで目にするものと伝えたいもののすべてを撮る。ダンナさんは医師。最後の一街区にまで追い詰められ、最終通告を受けるまでとどまったアレッポと人々の映像。

シリア

砲撃の衝撃でブレる画像。「撮るの?撮ってよ、全部伝えてよ」と子どもの遺体を前に泣き叫ぶ母親。一方、同じ病院で生まれてくる子もいる。爆撃/砲撃で水道も止まり、病院の床の掃除は不可能、血まみれのまま。

それでも信じられないほど強くて前向きな人たち。着飾って結婚式も行う。監督ご自身、内戦中にお子さん2人をご出産。
攻撃を受けて黒焦げになったバスに明るい色のペンキを塗ろうと大人が提案し、子どもたちは楽しそうに塗っている。黒焦げの運転席に座ってハンドルを握り、心から嬉しそう。

すべて実際に起こったこと。見ていて心が痛いし、見てることしかできないし、しかも2016年に日ロ経済協力3000億円に合意した我が国、この資金がロシアによるシリア空爆にも使われた可能性は…。監督の思いを想像しながら一生懸命拝見しました。

「マイケル・ムーア、ケイト・ブランシェットら映画人が絶賛、戦争と人間を赤裸々に映しだす、緊迫のドキュメンタリー!」(公式サイトより: http://www.transformer.co.jp/m/forsama/)
とても衝撃的な映画でした。劇場で轟音にさらされながらしっかりと映像と向き合うのをお勧めします。


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