chocoの日記: 翻訳&その他にて我が道を行く・・・

カナファーニーの名作7篇を収録した『ハイファに戻って/太陽の男たち』。

「ハイファに戻って」では、イスラエル自衛軍からの圧倒的な砲撃で海に追い詰められ小船に押し込まれてハイファを去り、戻れなくなったことへの苦悩が描かれる。実際に1948年に同市で似た状況が発生。今のガザでも、エジプトへの難等ではなく停戦と占領終結を。

ハイファに戻って 単独

エステル=サラ・ビュル (著)、山崎美穂 (訳)『犬が尻尾で吠える場所』(作品社)。

パリ近郊育ちの女性作家が、仏の海外県/カリブ海グアドループ出身の父方の家の歴史を掘り起こして小説化した作品。1947-2006年を主人公とその父、父の兄弟である2人のおばが章ごとに一人称で語っていき、「周辺の周辺に位置する人々」にも焦点を当てる展開も魅力的

犬が尻尾で吠える場所

『メトロポリス興亡史』(青土社)。
世界各地の都市興亡を軸にメソポタミア文明頃~21世紀迄の世界史を辿る。各時代の代表的な都市に焦点を当て、14章で14都市、ウルクからラゴスまで。

アッバース朝バグダッド(食都)等、市井の人々や通りの様子も楽しい。第二次大戦の空爆で一旦壊滅のワルシャワは衝撃的。

メトロポリス興亡史

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