私の教室のピアノ保有率は、

約・・・・
ピアノ:電子ピアノ

(「ママと先生のお話タイム」の向けて取ったアンケートにより。)

生徒は姉妹で通っている子も多いし、
姉妹で通っている子はピアノを持っている家がほとんどだから、
生徒の保有率で見ると、ピアノで練習している子はもっと多くなる。

この結果を見て、
驚きと
困惑と
変な納得と。。。。

世間では
「ピアノを持っていないと教えません!!」という先生もいる事は知っている。

でも、今の世の中、そうは言っていられないでしょ。。。(と、今まで思っていた。諦めていた)

住宅事情と、
生活時間の問題で。


それでも、
ピアノを弾きたい!
音楽大好き!
その気持ちは最優先してあげたい。

だから・・・・
今までは、

「ご用意していただくのは、もちろん、ピアノがいいのですけれど、電子ピアノでも・・・・・・いいですよと言っていた。

でも・・・・
こう言ってしまった自分に、今回、ものすごく反省している


ピアノが良いに決まっている!!!!!

なんで、もっと『ピアノの素晴らしさ』を、最初に伝えなかったのだろう・・・

これは、ピアノ教師として、あるまじき態度だった。



電子ピアノは、「電化製品」な訳で・・・・
約10年もすれば、ビィィィ~とか、カスッ”とかいいはじめる


私が、ピアノを初めて習いに来た生徒に
「10年は、ピアノを続けようね!と言って、
そして、10年後。。。。。。

中学生くらいになって、忙しくて、やむをえず、このレッスンを中断するときがくる。
・・・・・・・・・
その時に、同じくして電子ピアノも寿命が来る(なんてこと!!)。

さて、今まで10年のレッスンで、やっと自在に楽譜を見てピアノが弾けるようになって、
中学、高校、と、悩み多き年頃に、
レッスンは離れてもピアノが支えになる頃・・・・・
・・・ピアノは無い

その時に、また、「電子ピアノ」買いますか??


あ~~~~なんて浅はかだったんだろう。
初めに、どうして、この大切な事を伝えられなかったのだろう~~

やはり、初めから、本物の音で育ててあげたい。
生徒が、レッスンに来ると
「センセ~。家のピアノと、音もタッチも違うよ。
って、必ず言う。
絶対に違いが分かっていて、
どっちがいいかもわかっていて

・・・・でも・・・その時はもう遅い。


今まで、
「お高い買い物だから、親御さんの気持ち、わかるし・・・」
「無理、言えない・・」って遠慮していたけれど、

だって・・・・
自家用車だったら、200~300万円の車を4~5年に1台買い替える事もあるでしょ。
消耗品なのにね。

ピアノは、1生モノ。
人を育て、心を育てる、かけがいのないもの。

このくらい、真剣に、ハッキリと、信念を持ってピアノの良さを伝えるべきだと思った。


今まで、大きな声で言えなかったこの部分について、
今回、文書も作り、ハッキリと伝えてみた。


電子ピアノをお持ちの方は、
お顔をクシャっとして、目をそらした。

「イヤイヤ~~家はムリムリ~

「う~~ん。そうよね。まだ買って2年くらいだしね。電子ピアノも、いろいろな音が出たり、デモ演奏があったりして、楽しめるよね。。。でも、違うの、わかりますよね~

「あはは・・・わかりますけどぉ~

「大きなお買い物だから、よく考えて決めてほしいの。今、そんな事考えられないのも、わかっています。
でもね、いずれ買い替えることがあるとしたら、今、こうやって時間がいっぱいある小学生の時から、いい音で練習させてあげたいと、私は思うんです。

「・・・そうですよね。

「今回、私が、こんな事を言いはじめている機会に、ご主人と、お子さんと、もう1度話し合ってみていただきたいのです。ご家庭の方針や、優先順位など、もう1度考えて、ピアノについて話をしてみてください。そして、予算とか、希望があれば、どうかご相談ください。

「・・はい。話します。

そんな風に、私にしては珍しく、
強く、強く、強く・・・・
ピアノを子供たちに弾いて欲しくて、勧めて見ました。


子供のお稽古。
選択するのも、判断するのも、決定するのも、
すべて、ご家庭。

でもね・・・

この・・ピアノの魅力を私たちピアノ教師が、
ババン!と胸張って伝えなかったら、絶対に伝わらない。

ピアノ伝道師。
それも、ピアノ教師の仕事なんだ。



ピアノを持っていれば、幸せになれる。

そう信じている私だから、明日も伝えていきます。。。。。




にほんブログ村 クラシックブログ ピアノ教室・ピアノ講師へ
にほんブログ村