1980年代後半、資本主義への移行が始まったときのことです。国の経済が大変な状態でした。国立企業は一時期資金不足に陥ってしまい、給料を払えない状況が何年間も続きました。

 私の両親が働いていたところもひどい状況で、長いときで9ヶ月間給料が支払われないこともありました。幸いうちに車があったので、父親は白タクをしてパン代ぐらいは何とか稼ぎました。

 母親が買い物袋を提げて家に入ってくると、私たち子供は一斉に「お金もらったの?」と聞いていたことを今でもよく覚えています。子供手当ての財源は給料とは別なので、給料が出なくてもこうした「お年玉」が定期的に入ったので少しは助かりました。


 とにかく、今までのように、国の企業でぼちぼち働いていれば安泰だという時代が終わっていました。しかし、私立で安定している企業もまだないし、新しくビジネスを立ち上げるための資金もなければ、国家側の法整備もできていない・・・。そういうときに時代の流れについていけず、ウツになった人がたくさん出てきました。そして、そういう、ついていけない人の中で女性よりも男性の方が断然多かった事実もロシアではとても有名です


 政府の悪口ばかり言って、一日中ソファで寝転がっている男性が一気に多くなりました。
しかし、女性はそういうわけにはいかなかった。子供に何とかご飯を食べさせなきゃと、女性たちはがむしゃらに働きました。自分で起業したり、中国まで行って安い衣類を買い込んでロシアで売る、というシンプルだけどとても疲れる商売をしたり・・・。


 奥さんは一生懸命働いて旦那さんは一日中家にいて被害者意識に浸っている
・・・。日本では、少なくとも社会現象になるまでは・・・考えられないことだと私は思います。


 旦那さんが気力をなくし、いつまでも仕事をしようとしないことが原因で離婚した夫婦がいます。しかし、新しい環境になかなか適応できない旦那さんをかわいそうに思ったり、女一人でいるよりはましだと思ったりして、離婚をせず子供に加えて旦那さんまで養っていた女性も多かったようです。


ロシア人女性はたくましくてやさしいのです・・・・なーんてね!(笑)

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