私たちのロシアのオフィスは日本のオフィスと比べるとちょっと照明が暗めです。蛍光灯がいっぱいありますけれども、ロシア人スタッフはそれをつけようとしません。
この前日本人の上司は聞きました。
「電気をあまりつけないのは、会社の経費節約のためか?」
社員たちは答えました。
「いいえ、違います。これぐらいがちょうどいいですから」
そしてしばらくして
「しまった!!!『そうなんです、経費節約に励んでるんです!』と言えばよかった」、とロシア人みんな笑っていました。
特にソ連のとき、ロシアの家もお店も全部暗めでした。最近でこそシェレメテボ空港は床まで白くなって明るくなりましたけれども、暗い色の床に薄暗くて黄色い照明を覚えている方も多いかと思います。ちなみに、うちのパパが初めてロシアに行ったのが17年前ですが、「不気味に感じた」と言っていました。
しかし、こうした照明を単純に「ソ連が遅れていたから」とか「サービス精神がないから」とは決めてつけてはいけないと私は思います。あくまでも私の観察ですけど、ロシア人でそういう、ちょっと暗めの照明が好きな人が多いようです。
私自身も日本に来た当初、白い蛍光灯が苦手でした。「手術室にいるみたい」という感じがしてどうしても落ち着かなかったのです。そして、部屋の照明をテーブルのライトスタンドだけにすることが多かったです。
日本で暮らしているうちに明るさにだいぶ慣れました。しかし、それでも日本人のパパとは「ちょうどいい明るさ」の感覚が違うみたいです。家の電気をパパはいつも「全開」にして、私はちょっとだけ落とす・・・。パパが来て「暗いな」と言ってはまた「全開」にする・・・。何年間もその繰り返しです。
かといって、このタチアナでもオフィスの中では明るくしたいです。そして、ここでは家とは正反対のことが起こってしまいます。私が電気をつけると、すぐ隣のデスクで座っているロシア人同僚は「消していいかな?」と聞いてきます。
なかなか難しいです。
工場の作業台(特に検査台)に照明器具をつけようとしたときも、こうした「ちょうどいい明るさ」の違いがはっきりと出てきました。日本で言う「普通」の蛍光灯をロシア人作業者たちが極力いやがり、ちょっと暗めの照明を要求したのです。
しかし、ロシアでも新しい空港やショッピングセンターは日本並に明るくなってきているので、ここの人たちの「ちょうどいい明るさ」の感覚はそのうち日本人と同じになるのかもしれません。
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Comment
させて頂いてます。
随分昔からロシアという国に興味を持っておりますが、
ここまで偏りなく日露双方の視点から忠実に情報を書かれている
ブログは他にないと思い、とても勉強になってます。
さて今回の記事の照明についてなのですが、文化の違いも
もちろんあると思いますが、ロシア人と日本人の目の色にも
関係あるのではないかと思います。
(ロシア人と一言にいっても千差万別ですが)
虹彩のメラニン色素が少ない人ほど光が眩しく感じ、
メラニン色素が多い人ほどその逆という説です。
日本人は殆どが黒に見える濃褐色ですが、明るい目の色の人と
比べ光の感度が1.5〜2倍違うと聞いた事があります。
日本では子供の頃から親に「暗い所で本やテレビを見ると
目が悪くなるから電気つけなさい!」と怒られて育ちます。
暗くて注意される事はあっても明るすぎて注意される事は
無いと思いますが、欧米では逆に明るすぎると眩しくて目を
悪くすると敬遠されるみたいですね。
勉強になりました。
日本人でサングラスしてる人は、まあ格好付けのためが大半でしょう。
もっとも、私は職業柄か目が疲れやすいので、夏の間はサングラスを持ち歩いてますけど。
サングラスかけるとなんとなく涼しく感じますし。
それで、ロシアへ輸出向けの用紙、例えばコピー用紙の色は同じ白でも暗めにしてあるんだとか。
話変わって、最近よく顔を出す子育て支援センターでは、私はもっぱら「お母さん」と呼ばれてる。「お母さんはどうですか」とか。名字でも名前でもなく。私もセンターの人を「先生」って呼んでるし。
人を「立場の名称」で呼ぶ。日本的ですよね。嫌でも「お母さん」という立場を意識させられる、私。
今住んでいる家もキッチン以外はちょっと薄暗くて、本を読んだりするには照明が足りません。飲食店も薄暗いところが多くて、メニューの文字がよく読めないことが多いです…。ロシアの人たちにとっては大丈夫なんですね。
でも、うすぐら~い陰気な雰囲気の中、お客が来ても反応しないおばちゃんたちの店が並んだ古いショッピングセンターは、購買意欲が…(笑)
うちはお宅と逆パターンで夫が日本語が上手なロシア人です。そう、うちの夫も暗いのが好きです。目の色はマリンブルーです。夜でも真っ暗な部屋でサイドランプだけで読書しています。そして視力は信じられないくらい悪いです。
我が家はアメリカで生活していますが、こちらでも年配の方のお宅に行くとやはり暗いです。
余談ですが、私もタチアナさんのように駐在で自分の国(日本)に住みたいです。笑
ヨーロッパの方でも部屋の照明暗いですよね。
前イギリスにホームステイしたことがあるのですが、子供部屋が暗くて。。(リビングはそこまでじゃなかったけど)
一緒にホームステイした友達(日本人)も「暗くない?」って言ってたなぁ。
天井の照明もシェードでおおわれた間接照明みたいになってて、本は読めなかったですね。
顔近づけて日記書いてました(笑)
瞳の色の関係で、アジアの国は蛍光灯が好きだって聞いたことがあります。
日本以外のアジアはどうなんでしょうね?
明るいのかな?
ロシア人の瞳はなんと言っても『灰色』の瞳が第1印象ですね!(みんながみんなそうでは無いですが,笑)そのあたりが明るい場所を嫌うのかな?
初めて会った ロシア人の女性が灰色の瞳でしたから,強烈な印象があります↓
ボルゴグラード出身のターニャさん タチヤナさんでした!
タチアナさんです
タチア~ナと発音すればいいのか!本来は‥
私も本当はロシアとかヨーロッパの国のように暗めの白熱灯のほうが好きです。
ただ、パソコンを夜遅くまでやっているので
目のためには蛍光灯で周囲も明るくするほうがいいんですよね。
でも、本当は夜の室内はほの暗いほうが落ち着きます。
気のせいかもしれないけど
寝付きもよくなるような気もします…
そうすると、私の場合は、生物学的にまぶしいのがダメというよりも、周りの人で目が青く暗めの照明が好きな人が多かったので、そういう暗めの照明に慣れてしまった、そういうことも考えられますね。
「暗いところで本を読むと目が悪くなるよ」とロシア人も小さいときから言われています。ロシア人が考える「明るい」は日本人とは違いますけどね。
ブログ、これからもよろしくお願いします!
本当にありがとうございます。とてもうれしいです!
なるほど、それでロシア人のみなさんはサングラスが好きなんですね。私は目がまさにエボニーブラウンです。そして、サングラスをかけると暗く感じますので、使いませんね・・・。
日本人と結婚したロシア人の友達で、そういう、立場での呼び方をいやがっている人が多いですね。「奥さん」だとか「お母さん」だとか。自分はもう自分じゃないみたいとみんな言ってます。私もそういう呼び方、あまり好きじゃないんですけど、仕事があったり趣味があったりすると、自分に「奥さん」と「お母さん」以外の「立場」もできるのでそれほどストレスを感じないと思います。
考えてみたら、立場で人を呼ぶってことは、その人に対してその立場にふさわしい振る舞いを期待する(ときには押し付ける)ことでもありますよね。「お母さん」は「お母さんらしく」「奥さん」は「奥さんらしく」・・・。育児ノイローゼの原因もここにあったりして?(お母さんらしくしようとしているけど、うまくできなくて・・・とか?)
暗い照明にこわい感じの店員じゃ、ロシア人も購買欲が湧かないと思いますね(笑)。さすがにその点、最近のお店はだいぶ明るくなってきていますね。
自分の国での駐在、案外いいですよ(笑)。私は最初あまり乗り気じゃなかったんですけどね。ロシア好きなパパがどうしても行きたがっていたので、じゃ、付き合う・・・という感じでした。私が日本で暮らしている間、ロシアはかなり大きく変化したので、「帰国」と言っても私が出たロシアと今のロシア、全然違います。母国にいるはずなのに、完全に浦島太郎状態・・・う~んストレスもそれなりにありましたけど、他の日本人駐在員と比べたら慣れるのも早かったです(当然!)。これからも日本とロシアを行き来できるような生活ができたらな~と思います。emmy様はたまに日本に帰国されたりしますか?
まだ大学一年生だったとき、日本語の授業で「私の友達」という作文の宿題が出ました。一年生だからみんな日本語で言えることが限られていましたけど、学生はみんなまず自分の友達の目と髪の毛の色のことを書いて、その後性格について書きました。日本人の先生は「容姿のこういう説明、日本人じゃあり得ないね」と笑っていました。
コメントありがとうございます。日本人の中にも暗めの照明が好きな人がいるのですね。
ロシアも明るい照明の方が目にはいいとは言われていますけど、そのときロシア人たちが言っている「明るい」は日本人にとっては「暗い」でしょうね・・・。
私も、寝る前の照明を暗めにした方が寝つきがよくなると思います。きっとその方が体内時計がしっかり働き、「夜なんだ」と体が「認識」するのでしょうね。
ロシアも久しぶりに訪れてきました。すっかり変わってましたね。いいところも悪いところも。私にとってのロシアは自分が留学していたころ(ソ連時代)が基本なので、気持ちは複雑でした。
タチアナさんの新たなロシア生活。新しい角度でみるロシア。ブログ楽しみにしています。
私は思春期をアメリカで過ごしましたが、アメリカも照明が暗かったです。
「照明・白人」のキーワードでグーグル検索したところ、Yahoo知恵袋でも質問があったようです。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1227480042
私は日本の照明の方が目に優しいと思いますが(親にも、暗いところで本を読むと目が悪くなると言われたし)、小さい頃に渡米してそのままアメリカで育った弟は、蛍光灯の光が目に入るのを嫌うようで、アメリカ式の暗い間接照明を使っています。
皆さんが言うように人種の違いもあるでしょうが、育った環境で快適だと感じる照度も違うのでしょうね。
自分もホントは欧米やロシアみたいに『暗め』の照明が好きです‥
なんかセンチメンタルになれるから 暗い照明だと
人種の違いもありますけど、育った環境の影響も大きいというakira様のご意見に私も賛成です。私自身も目が日本人と同じ色なのに日本の照明をまぶしく感じたのは、より暗いところで育ってきたからだと思います。
すっかり変わってしまったロシアを見るときのemmy様の気持ち、よくわかります。私もそうでした。日本で14年間暮らして、その間最初の10年、毎年夏に帰国していました。しかし、ダーチャにバイカル湖のキャンプでくつろいで、再び日本に戻るというパターンだったので、ロシアのという国の変化をあまり実感することはできませんでした。そして、仕事でモスクワに出張するようになって、びっくり!駐在で暮らすようになって、またまたびっくり!同じ国のようで、同じではないんですよね。
ブログ、これからもよろしくお願いします!
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