もう4月というのに、ほとんど毎日雪が降っていて、なかなか春が来ない。

これは月曜日(4月2日)にマンションの窓から撮った写真です。DSC00019















 こうして毎朝雪が降るんですけど、夕方にはちょっと春らしくなって、ある程度雪がとけます。しかし、朝になるとまたまた雪が降っています。先週の木曜日、大雪で私たちはものすごい渋滞にはまってしまいました。

 なんだか、ロシアに来てから異常気象を体験しまくりです。異常に寒い冬(2009~2010年) → 異常に暑い夏(2010年) → 異常に雪の多い冬(2010~2011年)→ 異常に長い冬(2012年)。次にどういう「異常」が襲ってくるのだろう?と今からかなり気になります。

 さて、今日の話です。

 

この前、ロシアのある会社で製品サンプルをもらいました。その会社のルール通り「会社から持ち出していい」という許可証も製品にしっかり取り付けてもらいました。しかし、その許可証を眺めながらその会社の人が意外な一言を言いました


「ここを出るとき、この製品をトランクではなく座席においていちいち警備員さんに見せない方がいいな。うちの会社は、物を正式に持ち出すよりも、盗んだ方が簡単だからね
(у нас проще украсть, чем официально через проходную вынести)


 聞いてて、これはその会社だけではなく、今のロシア全体に当てはまる話だと思いました。
つまり、正式なルートで行こうとすると、次から次へと追加書類も求められるし、担当者の間でたらいまわしにもされるし、とにかく手間ヒマかかってしようがないそうなると、一層のこと「盗む」など、正式なルートを通らないやり方を選んでしまおう、という誘惑が非常に強くなるのです。


 そういう例はいくらでもあるのですが、例えば、多くの会社が悩まされる輸出入の問題です。ロシアに普通にものを輸入しようとすると、図面やら様々な証明書やら・・・税関で次から次へと資料を求められる。通関手続きにいったいどれぐらい時間がかかるのか、ほとんど予測不可能であり、非常に不便です。ところが、同じものをスーツケースなどの中に入れて出張などのついでに持って来れば、完全にノーチェックです。であれば、重量・大きささえ許せば荷物をいちいち送ったりしないで出張者に持たせればいい。まさに、正式なルートを通るとバカを見るという典型例なのです。

 もう一つの例は住民登録です。ロシアのどの町も、そこに不動産を持っていない限り住民登録が難しいです。詳しい説明は割愛しますが、とにかく日本のように、本人が区役所などに出向いて
10分で手続き完了というわけには絶対にいかないのです。そして、住民登録がダントツ難しいのは、モスクワです。しかも、モスクワの場合、モスクワに一定の日数以上滞在しているのであれば、モスクワの住民登録がないとだめというルールになっていますので、ロシア国籍の人でも警察に捕まってしまうことがあるのです。しかし、心配ご不要(うん???)。「住民登録の紙を発行します」と、モスクワの地下鉄などで業者の広告をよく見かけます。つまり、お金さえ払えばそういう登録証がいくらでも手に入るのです。その書類が完全に偽造なのか、業者はそういう書類を作っている機関に顔がきくのか、よくわかりませんけれども、「裏道」には変わりはないでしょう。

 当然、国も偽造が横行していることを問題視しており、それを防ごうと必死です。例えば、ロシアの国家機関に出すほとんどの書類は「本物だ」という公証人(ノータリ)の証明書が求められます。つまり、必要な書類をただ単に用意しただけではだめで、必ずノータリの事務所に行って、手数料を払って「本物だ」という印鑑をもらわないといけません。

 ロシアの町を歩いてみると、あっちこっちに公証人の事務所を見かけます。多分、ロシアではこれはかなり儲かっているビジネスだと思います。

 しかし、国が必死になればなるほど、手続きがめんどくさくなっていく一方です。となると、何か別の道がないかと国民も必死になって知恵を絞ります。要するに、いたちごっこなのです。

 であれば、まず正式なルートを何とかしてほしいと思うんですけど、そう簡単には変わらないのでしょう。

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