海外転勤を終えて帰国するたびに、倉庫に預けていた家財を引き取ります。
数年経過したのち、毎回がっかりするのはプラスティック容器の劣化です。

 
100円ショップで手軽に手に入るいわゆる「プラカゴ」 と呼ばれるもの。丈夫で、スタイリッシュ。
お片づけブームの初期には、牛乳パックを再利用した収納容器に代わって、このプラカゴが大人気。
サイズ感や、白や透明など色も統一感が出しやすい点で、インテリア性も感じたのでしょうね。

 インテリア雑誌や、収納マニュアルには、このプラカゴにラベルで内容を記載したシールが張られて、そこに物が収まっていれば片づいた気分になったものです。

 今回の提案は、もうこういうプラカゴの収納ごっこはやめにしませんか?ということです。

 100円ショップで白メッシュのカゴを買い求めて、無印良品でプラスティックのファイルボックスを買い、イケアで詰め替え用のボトルも買って、統一されて、収納容器がそろっていれば美しく見えるといいう収納もたくさんありましたね。
 これ全くの自己満足ですもの。
収納フェチならどうぞ、モノトーンのコンテナや、シールの印刷もスタイリッシュにして取り組んでみてもいいでしょう。でも、これはまったくのホビーの世界ね。

 さて私、子どもも育ちあがり、夫とシニアな暮らしになりました。
身近に、劣化したプラスティックの容器を置くことに、だんだん違和感を感じています。
静電気で黒ずみ、黄色く変色、劣化もあって、ポロポロ崩れてくるものもあります。
美しくない上、心地よくない。シニアな暮らしには、まったく不似合い。
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 一方、大事にしたいと思うのは、海外の蚤の市で買ったブリキのカン、地方のお土産店でかった柳の小箱、木製の救急箱、いろいろなサイズのリターナブルのガラス瓶、丈夫な和菓子の贈答品が入っていた和紙の紙箱。

そんなものに、懐かしい文字で内容物がかかれていると、その経過年数がどんなにか愛おしいこと。
 手あかがついて赤チンがついた救急箱、ちょっと角がさびたブリキ缶、飴色になった柳の小箱それが、とてもいい感じなのです。
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 保管の年数が、その箱ににじみでていて、なんともわたしの暮らしの潤いを感じずにはいられません。古民家の蔵の箪笥のラベルがなんとも味わい深い。
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 そんなわけで、わたしは、このところ、収納のためのプラスティックコンテナを一掃して処分。
なくてもちっとも困りません。
キッチンの小さなコの字のラックは、夫がカラーボックスを再利用して組み立ててくれました。

 暮らしのなかには、こういう家族の歴史、生きている時間を感じることがとても素敵に思えるのです。

 すっきり暮らす、便利に暮らすのは、美しい収納で暮らす心地よさは、
決して安価で、楽なプラカゴ収納では手に入らないなと、強く感じているこの頃です。