2013年10月22日

アウトブレイク第3話B。メモ

三森すずこのアクションマッチカットが面白かった(田中宏紀の次のとこ)。三発目で真正面取りに言ってるのがすげえなって。
被写体同一のアクションマッチカット(*1)はやはり脱時間性の演出(アニメでは「必殺技ですよ」のクリシェ)で、カット割りの要件としては状況設定説明と同じ、いかにアングル的に、しかしカットを繋げないか(リバースショットは繋がるのでマッチカットには使えない)だと思うんでこのパッセージ内の構成って特に考えてこなかった。よりよく見える画面設計はもちろんあるし、それとカットの積み立ては少なからず関係あるだろうけど(某氏はたぶんこれを問題にしてる)、モンタージュで意味合いが変わることは無いだろうなって。でも三発目が真正面というのは実に珍しく、またかなり厄介だろうなと。(ちなみにかめはめはは貯めてからの真正面あるけど普通にアクション繋ぎ。脱時間的でない)
一発目が真正面というのも、あるような気もするんだけど、この真正面はマッチカットの動機として使われることが多い;つまり、真正面→望遠ライトアングル(一点透視。真横)→俯瞰ミディアム→仰瞻アップ みたいな。 問題はこの枕言葉の真正面にどう持っていくか、そしてマッチカットの大仰さをシーケンスのなかでどう処理するかだと考えていたわけよ。
でも三発目が真正面となると次カットにはモンタージュ的な意味が生まれてしまう。ふつうはマッチカット→アクションつなぎ(時間性への回帰)で大仰さを保存してズサー、それをおちょくってリバースショットでカット割りしたりとかがせいぜい。
まあそれがどう効果したかは録画失敗してて確認できないんだけど。

でも、下唇の女の子ハイライト、青年ディテール影、おっさん内線(主線。アウトライン)が守られてるのは確認した。Aとかキャラけっこう崩れてる(似てないというか崩れてる。動画はよくぞトレスした)んだけど感じすごい出てるよね。やっぱすごく肌がきれいに見える。
マギやりたくないひとたちの吹き溜まりってわけでもないんだろうけど(笑)、赤井作画も下唇のディテール工夫しながらもここがどうしても劇画、脂っぽいんで、まあ思うところもあるだろうと思う。アウトブレイクのキャラはすごく良い、ランク高いと思うんで活かされてほしい。

*1:
富野信者でクラウズ論壇なブロガー某氏曰く「三回ドカン」。読んでません。まさかなぜ「三回なのか」とかいって言語学的な話になってないよね? スイートプリキュアの「三拍子!」はよく考えたら実質4拍子だ!とか。


chokohame at 05:13│Comments(2)TrackBack(0)clip!

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この記事へのコメント

1. Posted by 名無しさん@MAG速   2013年10月30日 18:29
>富野信者でクラウズ論壇なブロガー某氏

これどこっすか?
ちょっと興味があるので読んでみたいっす
ヒントだけでも
2. Posted by ちょこハメ   2013年10月30日 20:22
ヒント:ググレカス と言おうと思ってたけどすまん、ググってみたら大匙屋さんだったわ。別なくそつまらないブログと混同してた。お気に入りもなんにもしてないけど調べました、富野信者とか吐かしてるのは玖足手帖さんです。
どうでもいい類似並べ立てて牽強付会やってるのは今の大匙屋さんもいっしょだから混同してしまった。まっつね‐ガンダム30周年 の出崎論からやりなおせと(Cinemanga倶楽部の記事は必読です)。

で、引き換えと言ったらなんだけど、おれはアニメのワルロマが知見あるひとにとってどう映っているのかちょっと興味があるんでそんなブログがあったら教えてほしい。あれは「初めて出崎統の技術的な領域を尖鋭化させたアニメ」といえるかもしれない。

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