2009年11月25日
札幌青春街図
札幌青春街図 (1976年)
販売元:有文社
発売日:1976-11
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これと、札幌青春街図−もっと遊びのキーワード(1988年)とをあわせ読む。
昔の札幌のガイドブック。今は無いお店が大半だろうけど、いまだに生き残っている店はすなおにすごいと思ってしまう。大学助教授、歌手、居酒屋経営、OL、コピーライターなど札幌の様々な人々にインタビューして、やってることの紹介、厳しい言葉も含めた札幌への思い、おすすめの一軒を紹介している特集が印象に残る。こういうのを、2009年版でやったらおもしろいのに、という思い。
あと、映画館がたくさんある街だったんだな、と。セレクションに自信のあった館主さん、いまどうしているのかな、というのが気になったり。
販売元:有文社
発売日:1976-11
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これと、札幌青春街図−もっと遊びのキーワード(1988年)とをあわせ読む。
昔の札幌のガイドブック。今は無いお店が大半だろうけど、いまだに生き残っている店はすなおにすごいと思ってしまう。大学助教授、歌手、居酒屋経営、OL、コピーライターなど札幌の様々な人々にインタビューして、やってることの紹介、厳しい言葉も含めた札幌への思い、おすすめの一軒を紹介している特集が印象に残る。こういうのを、2009年版でやったらおもしろいのに、という思い。
あと、映画館がたくさんある街だったんだな、と。セレクションに自信のあった館主さん、いまどうしているのかな、というのが気になったり。
2009年11月24日
やえやまGUIDEBOOK 2009〜2010
やえやま GUIDE BOOK2009~2010著者:南山舎
販売元:キョーハンブックス
発売日:2009-07-01
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今年からフルカラーになった、
八重山旅行ガイドの決定版。
昨年、石垣−波照間−鳩間−竹富と渡った時も、
かなり重宝した覚えがある。
いまのところ、なかなか行く余裕がないので、
せめて紙上旅行としゃれこんでみた。
足をのばして、深く印象に残った波照間、鳩間のページは、
むさぼるように読む。
2009年11月23日
中野美代子 海燕
海燕 (1973年)
著者:中野 美代子
販売元:潮出版社
発売日:1973
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言語学者の、観念にとらわれ、観念に殺された感のある小説。
実際的な恋愛と、観念的な恋愛のあいだにひきさかれ、
突拍子も無いことをしでかして、遠くに飛翔し、
まったく別の人生をのっとったつもりが、
唐突すぎる再会を経て、また踏み込めず、同じことを重ね、佇む。
観念的な、あまりに観念的な、その生硬さも含めて、
今読むと、かえって新鮮に感じられる。
著者:中野 美代子
販売元:潮出版社
発売日:1973
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言語学者の、観念にとらわれ、観念に殺された感のある小説。
実際的な恋愛と、観念的な恋愛のあいだにひきさかれ、
突拍子も無いことをしでかして、遠くに飛翔し、
まったく別の人生をのっとったつもりが、
唐突すぎる再会を経て、また踏み込めず、同じことを重ね、佇む。
観念的な、あまりに観念的な、その生硬さも含めて、
今読むと、かえって新鮮に感じられる。
2009年11月22日
豊平峡温泉。
今月、2日目の休日は、妻と、札幌郊外の豊平峡谷温泉へ。
クルマで小一時間の小旅行気分。
札幌も北の端から南の端までクルマで走るとそれぐらいかかる。
豊平峡へ向かう道すがら。市内とちがって、まだ雪が残り。トンネルを抜けるとそこは雪国だったの心持ち。いや、ここも市内なんですけどね。

雪景色のなか、露天風呂にゆったりつかる。
ぬるめのお湯に、低めの外気温のおかげで、
いくらでも入っていられる気分。
文庫本、100ページぐらい読めちゃった。
なぜかカレーが名物のonsen食堂。あんこのはいったアンナンとかハスカップラッシーとか珍しい味も楽しめ。

雪国の陽は傾くのも早く。

クルマで小一時間の小旅行気分。
札幌も北の端から南の端までクルマで走るとそれぐらいかかる。
豊平峡へ向かう道すがら。市内とちがって、まだ雪が残り。トンネルを抜けるとそこは雪国だったの心持ち。いや、ここも市内なんですけどね。

雪景色のなか、露天風呂にゆったりつかる。
ぬるめのお湯に、低めの外気温のおかげで、
いくらでも入っていられる気分。
文庫本、100ページぐらい読めちゃった。
なぜかカレーが名物のonsen食堂。あんこのはいったアンナンとかハスカップラッシーとか珍しい味も楽しめ。

雪国の陽は傾くのも早く。

2009年11月16日
津原泰水 ブラバン
ブラバン (新潮文庫)著者:津原 泰水
販売元:新潮社
発売日:2009-10-28
おすすめ度:
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いまはバーのマスターをしている他片を語り部に、
25年前の高校吹奏楽部ストーリーと、
現在の、バンド再結成ストーリーとが交互に語られる。
語り部が、コントラバスというのがなんだかいい。
音量的にはまったく目立たないけれど、
通奏低音として、
全体の音に柔らかさを与える
コントラバスの弾き手がつむぐ物語。
もう15年、楽器にさわってないから、
弾き方も、楽譜の読み方もきっとおぼつかないけれど、
合奏で、音の渦に飲み込まれている時の、
心地良さを思い出しながら読みおえる。
2009年11月15日
加藤千恵 ハニービターハニー
ハニービターハニー (集英社文庫)著者:加藤 千恵
販売元:集英社
発売日:2009-10-20
おすすめ度:
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気になる歌人の恋愛小説集。
女の子からの目線で書かれた、
親友の彼や、
地元に彼女のいる遠距離のカレや、
お互い、気になっていて、心が通じた瞬間。
まさに、甘くて苦くて甘い。
もうすこし先が知りたいと思うところで
筆がとめられて、余韻を残して、
さらりと読める。
碧野圭 辞めない理由
辞めない理由 (光文社文庫)著者:碧野 圭
販売元:光文社
発売日:2009-10-08
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辞めない理由は、見返すため。
ファッション誌の副編集長だった、女性編集者が、
納得のいかないまま、雑誌を追われ、
閑職にまわされるけど、
そこから這い上がってくる物語。
え?そこまで感情に支配されているの?
といった感じの出版業界の内幕の描き方、
ワーキングマザーならではの悩み、苦しみ、やりがい、
派手な舞台設定だけど、考えぬいて考えぬいた先に、
新しい市場にたどりつく過程が、
印象に残る。
2009年10月28日
よしながふみ きのう何たべた? 3
きのう何食べた? 3 (モーニングKC)著者:よしなが ふみ
販売元:講談社
発売日:2009-10-23
おすすめ度:
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年末実家に帰るかどうかで、
親ってどうしてさあ…とこぼす筧に、
めずらしく怒りの目を向けたあと、
ぜいたくな悩みだよね、とやさしく賢二が諭したり、
実家に帰ったら帰ったで、
両親が、自分の孫をかわいがるのをあきらめ、
となりの家の子たちをかわいがるのに決めたのを目の当たりにしたり、
ちょっと違った家族のかたちと、
一般的な家族のかたちが、
ぶつかるところを垣間見せてくれたり。
忘年会から早くかえったのが、
サッポロ一番みそラーメンに、
手の込んだアレンジを加えたものを年越しそばかわりにするためで、
そのために、パートナーからの電話も無視、
なんで無視したのと言われ、
サッポロ一番みそラーメン食べてたから!
と言ったらお互いに納得してたシーンが、
妙に説得力あって可笑しかったです。
最近、ぜんぜん料理していないので、
正直、筧の料理シーンは前ほどぴんとこないんだけど、
このサッポロ一番みそラーメンだけは、
手がのびそうになる。
2009年10月27日
コンラッド 闇の奥 光文社古典新訳文庫
闇の奥 (光文社古典新訳文庫)著者:ジョゼフ コンラッド
販売元:光文社
発売日:2009-09-08
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映画『地獄の黙示録』の原作と聞いて、いつか読んでみたいと思っていた一作。読みやすい新訳版が出たとのことで手にとる。
秋の札幌にいても、ページを繰ると、緑深きコンゴの密林にぐっともっていかれる。
奥地の出張所から、大量の象牙を届けてくるも、会社の方針に背を向けたクルツを求めて、大河を遡っていく旅。
クルツに対して外形的な情報は伝わってくるけれども、なかなかたどりつかず、たどりついた時には、マーロウと語ったということは描かれても、語りあったことは詳細には描かれていないように思う。地獄の黙示録でのカーツ大佐の饒舌は、描かれなかった語りを埋める試みだったのかと思うほど。
この書が問題作、とされた時代背景とは、遠く離れた地平に立って読むと、ただただ、クルツを渇望するマーロウの心と、クルツの中に巣食った闇の部分に目を奪われる。
2009年10月21日
オマル・ハイヤーム 岡田恵美子編訳 ルバーイヤート 平凡社ライブラリー
ルバーイヤート (平凡社ライブラリー)著者:オマル ハイヤーム
販売元:平凡社
発売日:2009-09
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イランの作家、サーデク・ヘダーヤトが、ルバーイヤートを編纂したものを訳したもの。各章に、イラン人の心性にふれるエッセイが付せられていて、理解を深めてくれる。何か大きなものに自分をゆだねてしまうと、じたばたしてもしかたない一種の諦観と、明日どうなるかわからないのだから、今この時を楽しめという刹那主義につながるのだろうか、とエッセイと四行詩を読み比べながら、思う。
岩波文庫版よりも、虚無的な印象を受けた。編集の仕方なのか。
(略)
この世にある者たちはながくはとどまらず
立ち去った者たちは一人として戻ってこない
さあ、起きよ。過ぎゆく世を嘆くな。
さあ、楽しみのうちに、一瞬を過ごせ。
かりにこの世に誠があろうと、
お前の番がいつくるか分からない。
2009年10月20日
西原理恵子の太腕繁盛記 FXでガチンコ勝負!編
西原理恵子の太腕繁盛記 FXでガチンコ勝負!編著者:西原理恵子
販売元:新潮社
発売日:2009-09-25
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いくら上がったり下がったりにしびれたいからって、
1000万溶かしたいとは思えない。
まあ、額の大小の問題だけで、誰だってつっこんでいくときは、
自分だけは儲かるはず…と思うもの。
今回のサイバラも、ウェブクルーの青山社長とタッグをくんで、
身銭切って壮大に損失を出してます。
見てて気持ちのいいぐらいに。
連載中に、ウェブクルーがFXの部門たちあげたのに、
連載中になくなっちゃうというのもご愛嬌。
森永 負け惜しみに聞こえるかもしれないけど、買っている奴というのは、さっきまで付き合っていた女を平気で踏みつけて捨てることのできる人間なんです。
西原 対して百パーセント負ける人というのは、初恋の人がいまだに忘れられない人(笑)。こういう人は絶対に勝てない。
え?ちょくがどっちのタイプかって?
んー、そうですねえ、何から何までひきずっていくタイプですね。いろんなものが捨てられないタイプですね。なので、ふたりの言うことが正しいなら、絶対に勝てないほうなんでしょう、きっと。長いこと生きていると、ようやく自覚もできてきて、博打、賭け事方面は、適性ないな、博才ないなと思ってなるべく近寄らないようにしていますです、ハイ。
あ、1ドル114円の時にかったドルの外貨預金は超塩漬け物件にしてますがなにか・・・。
2009年10月12日
新海誠 小説・秒速5センチメートル
小説・秒速5センチメートル (ダ・ヴィンチブックス)著者:新海 誠
販売元:メディアファクトリー
発売日:2007-11-14
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監督自身による、映画のノベライズ。
本人も述べているように、映画と小説で相互補完的な位置づけ。
文字ゆえの特性か、映画よりも、深く、登場人物の内面に切り込んでいる。
特に、第三話「秒速5センチメートル」は、大人になった遠野貴樹の現在が描かれているが、高校卒業後、そこにいたるまでの過程も、その内面も深く描かれ、映画とあわせみると、より味わいが深まるように感じた。
白洲次郎,プリンシプルのない日本
プリンシプルのない日本 (新潮文庫)著者:白洲 次郎
販売元:新潮社
発売日:2006-05
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NHKドラマ「白洲次郎」に感銘を受けて、手にとる。
実際、伊勢谷友介演じる白洲次郎は、かっこよく描かれていて、
実際の本人はどんなこと言っていた人なんだろうと興味をひかれて。
中身は、いろんな雑誌に書いた直言集。
当時の政治経済状況に左右されるのは当たり前だけど、
それでも4、50年前に書かれたとは思えないほど、
今にも通じる指摘がなされているのは、
先見の明なのか、ある面における日本の進歩の無さなのか。
日本人は、複雑なことほど簡単にかたづけてしまいたがる
補助金をやってまで運営しなければならない会社があるとは思えない
政府に意見を言うなら、団体の名に隠れてでなく、堂々と個人の資格で言うべし
プリンシプルのない妥協は、一時のごまかしにすぎない
死んだふりをしてろというんだな。ダメだよ。死んだふりをしたって生きてるんだから、いつか起き上がって来るよ。
といったあたりが目にとまり。
2009年10月11日
新海誠監督 秒速5センチメートル
秒速5センチメートル 通常版 [DVD]出演:水橋研二
販売元:コミックス・ウェーブ・フィルム
発売日:2007-07-19
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桜の花びらが落ちる速度。
秒速5センチメートル。
小学生のときに出あった、
貴樹と明里。
中学生になって、
はなればなれになって、
一年ぶりに再会するまでを描いた「桜花抄」。
高校生になった貴樹を、
思い焦がれる香苗の目線で語られる、「コスモナウト」
大人になった貴樹と明里の現在と、
山崎まさよし「One more time,One more chance」にのせて、
走馬灯のように思い出がかけめぐるラスト、
「秒速5センチメートル」。
淡くて、かすかな思いが、一瞬ふれあって、また離れていって、
遠くを見すぎていて、思いは伝わらなくて、
強く何かをもとめていたはずなのに、やわらかさを失って、
果たされない想いがつみかさなっていくように見えて、
最後に見せた笑いに、また新たに踏み出す予感をみせるような、
はかなくて、うつくしい、60分。
2009年10月10日
沙村広明 制服は脱げない
シスタージェネレーター沙村広明短編集 (アフタヌーンKC)著者:沙村 広明
販売元:講談社
発売日:2009-09-23
おすすめ度:
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『シスタージェネレーター』より。
ちょっと世の中ななめに見たようでいて、ばっさばっさと時事ネタ(っぽいものを)きっていく、女子高生サチとニュウ子の辛口短編、全8話。
なぜ、初詣でわざわざ韓流ブームが滅びますようにって祈らなきゃならないんですか^^
なぜ、ともだちと組んだバンドの名前をドイツ語にしなきゃいけないんですか^^
せりふがぎゅうぎゅうにつまって、それがマシンガンのようにテンポよくぽんぽんとぶつかりあって、テンション高くて、一気によまされてしまう。
2009年10月09日
村上かつら 淀川ベルトコンベアーガール 第二話
(月刊 スピリッツ 第二号 より)
あげ工場につとめる女の子の物語。
ちょっとかっこいいな、
と思う同僚の女の子が、
サイフ泥棒のぬれぎぬを着せられたのを、
即席探偵よろしく、
解決しようと悪戦苦闘。
なにもかも、
すっきり解決とはいかず、
のみこんだこともあったけど、
一生懸命な気持ちだけはつたわって、
といったかんじで。
つづきが楽しみ。
村上かつら作品、
週刊連載の『CUE』が失速気味で終わり、
『ラッキー!』もちょっとものたりなく思っていたので、
この連載つづいて、単行本までもっていってほしいな。
できれば、『村上かつら短編集』3もでてほしいな。
あげ工場につとめる女の子の物語。
ちょっとかっこいいな、
と思う同僚の女の子が、
サイフ泥棒のぬれぎぬを着せられたのを、
即席探偵よろしく、
解決しようと悪戦苦闘。
なにもかも、
すっきり解決とはいかず、
のみこんだこともあったけど、
一生懸命な気持ちだけはつたわって、
といったかんじで。
つづきが楽しみ。
村上かつら作品、
週刊連載の『CUE』が失速気味で終わり、
『ラッキー!』もちょっとものたりなく思っていたので、
この連載つづいて、単行本までもっていってほしいな。
できれば、『村上かつら短編集』3もでてほしいな。
2009年10月08日
柴崎友香 レッド、イエロー、オレンジ、オレンジ、ブルー
(『Melbourne』 1 より)
http://www.goningumi.com/
3年ぐらい前に、秋葉原でやってた文学フリマで手にとった一冊から。
穂村弘、長嶋有が参加しているって新聞でみかけて、でかけたことを思い出す。
そのなかから、一篇。
おたがいにおたがいを快く思ってないだろうな、
と思っている二人の女の子のモノローグが交互に。
友達の家でのパーティのあと、
そのまま泊まって迎えた朝の、
けだるげななかでの、
こまやかな心の動きのモノローグと。
会えるかもしれない、
わずかな可能性にかけて、
でかけていって、
出あえた時の一瞬に向けて、
動いていく心をとらえたモノローグと。
ばっさりと終えられて、
かすかな後味を残してくれる。
おたがいに嫌いあってるのって、
隠しているつもりで、
それとなく、
伝わってしまうものだろうか。
やはり、
などという思いもいだきつつ。
http://www.goningumi.com/
3年ぐらい前に、秋葉原でやってた文学フリマで手にとった一冊から。
穂村弘、長嶋有が参加しているって新聞でみかけて、でかけたことを思い出す。
そのなかから、一篇。
おたがいにおたがいを快く思ってないだろうな、
と思っている二人の女の子のモノローグが交互に。
友達の家でのパーティのあと、
そのまま泊まって迎えた朝の、
けだるげななかでの、
こまやかな心の動きのモノローグと。
会えるかもしれない、
わずかな可能性にかけて、
でかけていって、
出あえた時の一瞬に向けて、
動いていく心をとらえたモノローグと。
ばっさりと終えられて、
かすかな後味を残してくれる。
おたがいに嫌いあってるのって、
隠しているつもりで、
それとなく、
伝わってしまうものだろうか。
やはり、
などという思いもいだきつつ。
2009年09月28日
向田邦子 一話完結傑作選 向田邦子シナリオ集6 岩波現代文庫
一話完結傑作選―付全作品解説・年譜 (岩波現代文庫 文芸 149 向田邦子シナリオ集 6)
著者:向田 邦子
販売元:岩波書店
発売日:2009-09-16
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一話完結もののシナリオ集。
結婚前夜、結婚生活にまつわるものと、
デビュー作である刑事ものとに大別できる。
刑事もののほうは、型どおりというか、いまいち印象に残らないけれど。
結婚もののほうは、自分が産まれた頃の、家族観、結婚観、世間観が反映されているのかな、と興味深く読んだ。
世間様に聞こえが悪い、ということがいまよりも思考や行動様式を縛っていた時代。そんな制約の中でも、泣き笑いしながら、なんとか折り合いつけて、時にはユーモアもおりまぜてやっていく人々を描き出している。
自分が産まれたころは、一家の大黒柱のお父さんが、特攻隊の生き残りであっても、おかしくないような時代だったんだ、ということに。戦後と言っても、いまよりも生々しく戦争のことを覚えている世代が、まだまだ働き盛りだったりする世の中だったんだということに。隔世の感を覚える。
著者:向田 邦子
販売元:岩波書店
発売日:2009-09-16
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一話完結もののシナリオ集。
結婚前夜、結婚生活にまつわるものと、
デビュー作である刑事ものとに大別できる。
刑事もののほうは、型どおりというか、いまいち印象に残らないけれど。
結婚もののほうは、自分が産まれた頃の、家族観、結婚観、世間観が反映されているのかな、と興味深く読んだ。
世間様に聞こえが悪い、ということがいまよりも思考や行動様式を縛っていた時代。そんな制約の中でも、泣き笑いしながら、なんとか折り合いつけて、時にはユーモアもおりまぜてやっていく人々を描き出している。
自分が産まれたころは、一家の大黒柱のお父さんが、特攻隊の生き残りであっても、おかしくないような時代だったんだ、ということに。戦後と言っても、いまよりも生々しく戦争のことを覚えている世代が、まだまだ働き盛りだったりする世の中だったんだということに。隔世の感を覚える。
2009年09月27日
秋天好日。
さわやかな秋晴れの日曜日。
妻と、札幌は大通まで足を伸ばす。
秋晴れの街中の景色。



お目当ては、
札幌オータムフェスタ2009。
大通公園4丁目から8丁目まで、
食べもの屋さん、飲み物屋さん、地方の名産品などずらりとならんで。
まずはシェフズキッチンてところで、前菜。
鮭のポワロのラタトゥイユ添え…だったかな。
グラスワインも軽く一杯添えつつ。

お次は、天塩はシジミだけじゃない!タコキムチ丼。
・・・すみません、シジミが有名なことも知りませんでした。
ためになるなあ^^
タコのフライとキムチが相俟ってなかなか^^
先着200食限定で、しじみの味噌汁もついてきました。

そのあと、ぶらぶらと、お酒のつまみや、スープカレーや、
ラムもつ丼、串ものを横目にしながら。
小樽ビール、ドンケルを飲みつつ、西へ西へと歩を進め。
飲み口がかるくて、のみやすかった。

道すがら見かけた、愛らしい、折り畳み傘三姉妹。

本日の第二の目的地、南1西15にある、coin(コワン)という雑貨屋さん。
ひかえてきた地図を見ながら、NTT病院を背に、花屋を左に・・・花屋ってどれだ?と声に出してると、ご近所らしきおじさんが、「花屋はそこをちょっと行ってかどっこ!」と親切に教えてくれた^^声に出してみるもんですね。
いろんなお店が入っている、「spaca1-15」。ふっっっつうのマンションなんですよ、見た目。入口で、店の入ってる部屋番号を押すと、オートロックのドアを開けてくれる、という仕組。秘密基地に遊びにきたみたいだ。
目指すは、301号室のリネン雑貨「coin(コワン)」。

したてのよさそうな服やベルトや、ピクニックをコンセプトにした展示などながめつつ。
この日は、coinに、ちょくが個人的にお気に入りのカフェ、nano cafeさんが出張! ということで(これが目当てだったのですが)オレンジ風味のココアと、木の実のタルトをいただく。店の中にちょこんとしつらえられた椅子に座って。

そのあと、同じフロアの「珈琲麦酒書籍画廊 書庫・303」というお店に。
書棚の本屋、キュートな針金細工や文具を手に取りながら。
気にいった本があったので、欲しい!と思ったけど、喫茶のお客様の閲覧用、
ということで残念!今日はおなか一杯だったから、今度、お茶したいときに。
ちなみに、亜璃西社の「札幌青春街図」という、14年前とか、30年前とかの札幌を、
うかがいしれそうな本。さがしてみよっかな。
もうすぐ閉店する、五番館SEIBUの地下で、ほっと一息お茶。なんだかこの日は
ぽかぽか陽気に誘われて、たくさんあるいたから。
ろまん亭。カラメルロールケーキ。

目当ては、もうすぐ閉まってしまう、ロフト古書の街。おもしろいなあ、と思う本は、
幾冊もあったのだけど、諸条件を考慮して、結局は買わずに。
晩ごはんはちょっと早めだけど、エスタ最上階のラーメン共和国へ。
あらとん。この日で、ラーメン共和国からは卒業だそうで、間に合った!!!!
ここのつけめんのさかなさかなしたかんじが味わえて満足!!!!!

しめのラーメンにはすこし早い時間だったけど、家路につく。
妻と、札幌は大通まで足を伸ばす。
秋晴れの街中の景色。



お目当ては、
札幌オータムフェスタ2009。
大通公園4丁目から8丁目まで、
食べもの屋さん、飲み物屋さん、地方の名産品などずらりとならんで。
まずはシェフズキッチンてところで、前菜。
鮭のポワロのラタトゥイユ添え…だったかな。
グラスワインも軽く一杯添えつつ。

お次は、天塩はシジミだけじゃない!タコキムチ丼。
・・・すみません、シジミが有名なことも知りませんでした。
ためになるなあ^^
タコのフライとキムチが相俟ってなかなか^^
先着200食限定で、しじみの味噌汁もついてきました。

そのあと、ぶらぶらと、お酒のつまみや、スープカレーや、
ラムもつ丼、串ものを横目にしながら。
小樽ビール、ドンケルを飲みつつ、西へ西へと歩を進め。
飲み口がかるくて、のみやすかった。

道すがら見かけた、愛らしい、折り畳み傘三姉妹。

本日の第二の目的地、南1西15にある、coin(コワン)という雑貨屋さん。
ひかえてきた地図を見ながら、NTT病院を背に、花屋を左に・・・花屋ってどれだ?と声に出してると、ご近所らしきおじさんが、「花屋はそこをちょっと行ってかどっこ!」と親切に教えてくれた^^声に出してみるもんですね。
いろんなお店が入っている、「spaca1-15」。ふっっっつうのマンションなんですよ、見た目。入口で、店の入ってる部屋番号を押すと、オートロックのドアを開けてくれる、という仕組。秘密基地に遊びにきたみたいだ。
目指すは、301号室のリネン雑貨「coin(コワン)」。

したてのよさそうな服やベルトや、ピクニックをコンセプトにした展示などながめつつ。
この日は、coinに、ちょくが個人的にお気に入りのカフェ、nano cafeさんが出張! ということで(これが目当てだったのですが)オレンジ風味のココアと、木の実のタルトをいただく。店の中にちょこんとしつらえられた椅子に座って。

そのあと、同じフロアの「珈琲麦酒書籍画廊 書庫・303」というお店に。
書棚の本屋、キュートな針金細工や文具を手に取りながら。
気にいった本があったので、欲しい!と思ったけど、喫茶のお客様の閲覧用、
ということで残念!今日はおなか一杯だったから、今度、お茶したいときに。
ちなみに、亜璃西社の「札幌青春街図」という、14年前とか、30年前とかの札幌を、
うかがいしれそうな本。さがしてみよっかな。
もうすぐ閉店する、五番館SEIBUの地下で、ほっと一息お茶。なんだかこの日は
ぽかぽか陽気に誘われて、たくさんあるいたから。
ろまん亭。カラメルロールケーキ。

目当ては、もうすぐ閉まってしまう、ロフト古書の街。おもしろいなあ、と思う本は、
幾冊もあったのだけど、諸条件を考慮して、結局は買わずに。
晩ごはんはちょっと早めだけど、エスタ最上階のラーメン共和国へ。
あらとん。この日で、ラーメン共和国からは卒業だそうで、間に合った!!!!
ここのつけめんのさかなさかなしたかんじが味わえて満足!!!!!

しめのラーメンにはすこし早い時間だったけど、家路につく。
2009年09月23日
きつかわゆきお ホントに欲しいものを、言ってみな
ホントに欲しいものを、言ってみな! 深呼吸和歌集著者:きつかわゆきお
販売元:日販アイ・ピー・エス
発売日:2009-08-24
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「ドラマで泣いて、人生充実するのか、おまえ」から"深呼吸する言葉"をたちあげたきつかわさんに、勝手に私淑!といういきおいで自分でも始めた、深呼吸する言葉。一年半近くやって、言葉の扱いはまだまだだな、と思いながら、自分のペースでつぶやいています。
そのきつかわさんの新刊。いつもながら、切れ味鋭いなあ、と思いつつ。短い言葉に凝縮されてるから、時に反発を覚えたり、時にひっかかってきたり、なるほどと深くうなずいたりを、それぞれに楽しみながら、今回は5つの言葉をひろってみた。
自分とは自分が広げた羽の広さだ。
広げようと思い続ければ広がっていくし、
広げるのをやめたら、そこまでが自分なんだろうな。
「自分を嫌い」という人は、
自分を好きになってくれる人に対して失礼である。
自分が嫌いという思いにこりかたまっていた時は、
そこまで思いが至らなかったけれど。
喜びとは自分の気持ちを相手に伝えられること。
幸福とは伝わったことを確かめられること。
これはぴったり来た言葉。
今日スタートしない人は明日もスタートしない。
これは、耳が痛い言葉。
未来は現在の延長にはない。
ある場所で、
ある距離だけをジャンプしたものだけが、
未来に進める。
まだ、どこにジャンプしていいのかわからないところがあったり。
2009年09月21日
伊藤春香 わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?
わたしは、なぜタダで70日間世界一周できたのか?著者:伊藤春香(はあちゅう)
販売元:ポプラ社
発売日:2009-08-22
おすすめ度:
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著者の、
企画力と、
行動力が、
尋常じゃないことに、
ただただ感嘆してしまう。
お金はないけど、
世界一周したい、
そうだ、
協賛をつのろう!
というところから、
はじまって、
転がりに転がって、
夢を実現してしまう。
旅も旅とて、
のん気な旅になろうはずもなく。
読んでるこちら側にまで、
パワーが伝わってくるような。
メディアマーカー
佐々木俊尚 仕事するのにオフィスは要らない ノマドワーキングのすすめ
を読んで便利だなあと思って使い始めた、蔵書管理サービス、
メディアマーカー。
ちょく用のページを、右のリンク集に加えたので、よろしければどうぞ。
ちょくのメディアマーカー
読みたい・聴きたいと思った本・CDを登録しておく。
買ったら、「購入」の表示を更新する。
読み終わったら、「読了」の表示を更新する。
これだけ。
いつ、いくらで買ったか、何冊買ったか、いつ読み終わったのかを管理できる。
最初のうちはいちいち登録するのがものすごく面倒だったけど、いまは慣れて、ちょっと面倒なくらい^^。やっぱり面倒なんだ^^。理想は、誰か専属の登録してくれる人がいるけれど、そんなお金あったら本代にまわしますわ。
何が便利って、出先で、特に本屋さんで、買おうと思った本のリストとして使えて重宝しています。
2009年09月20日
斉藤里恵 筆談ホステス 67の愛言葉
筆談ホステス 67の愛言葉 (青森一の不良娘が銀座の夜にはぐくんだ魔法の話術)著者:斉藤里恵
販売元:光文社
発売日:2009-09-18
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聴力を失ったけれども、筆談でお客さんの心をつかむ、「筆談ホステス」の斉藤さん。実際に、どんな言葉をお客さんに届けたのかを垣間見せてくれる一冊。見開き右ページに手書きのことば。左ページにそれにまつわるストーリー。
書き付けられた言葉は、漢字をばらして、斉藤さんなりの独自の解釈で組み立て直したオリジナルのものもあるけれど、ヘロドトス、タゴールといった古典から、織田信長、坂本龍馬といった歴史上の人物、本田宗一郎、樋口廣太郎、松下幸之助といったビジネスマン、イチロー、宮里藍といったアスリート、タモリ、ビートたけしといった芸能人、のだめ、ハチクロ、NANA、働きマン、エヴァンゲリオンといったマンガ・アニメまで幅広く。それを、ただ知っているだけでなく、ここぞという場面でパッと差し出すことができて、悩んだり、落ち込んだり、迷ったりしているお客さんに、一筋の光を見せたり、そっと背中を押したり、明るい笑顔を取戻させたりできる、というのが、すごいな、とただ素直に感心してしまう。
決めるのは自分だし、がんばるのも自分だけど、
迷ったり、立ち止まったり、落ち込んだ時に、
たった一言がきっかけで、また前に進めることもある。
そんな場面に居合わせて、それができるということが、
すごい職業なんだな、と思ってしまう。
経営していた工場を閉めて田舎にかえるお客さんと、
ふたりで一緒に泣いたあと、
タゴールの
花はその花弁のすべてを失って果実を見いだす
という言葉を贈ったシーンが一番印象に残る。
ほかには、
恋に悩む人に贈った、
お風呂で転んだからといって 二度とお風呂に入らない人はいませんよ
惚れた。惚れた。それは自分に惚れていませんか? それではただの自惚れですよ
という言葉や、
前向きな、
過去と他人は変えられませんよ。でも、未来と自分は変えられます!
自分は失敗しない。なぜなら成功するまでやめないからだ
という言葉が目にとまる。
銀座に行けない貴方に朗報。
著者と直筆で筆談できるスペシャル往復はがき付き、
というのが心あたたまります。
50円切って二枚さえあれば。
うーん、何を書こうかしら、いそいそ、と思ってしまった次第。
2009年09月16日
2009年09月15日
2009年09月14日
DVD ミルコのひかり
ミルコのひかり [DVD]出演:ルカ・カプリオッティ
販売元:ビデオメーカー
発売日:2008-08-06
おすすめ度:
クチコミを見る
リンクしているSuper Novaさんのblogの
記事に触発されて。
家にあった銃を暴発させてしまい、
ほとんど視力を失ってしまった少年ミルコ。
当時のイタリアの法律に従って、
全寮制の盲学校へ送られる。
校長は、規律第一、やりたいことではなくできることをさせる方針。
職業選択の余地など無い。紡績工や電話交換手になるべきだ、と。
しかし、ミルコはミルコなりのやり方で、やりたいこと、表現したいことを主張していく。野心的に。したたかに。周囲をまきこんで。おとなしくなんかしてやんない。従順になんかなってやんない。どっこい悪ガキ見算!といった勢いで押し通していく。理解者となる神父のバックアップを受け、町で出あった、"政治の季節"を地で行く青年の間接的に後押しもあって、最後には…といったお話。
みんながみんな表現したいわけじゃない。規律も大事だろうから、一方的に規律を押し付ける校長を責めるわけにもいかないのだろう。ただ、自由な表現も認める余地も、と。両立するのは難しいことなのかもしれないけれど。ただ目が見えないだけなんだ。普通なんだ。やりたいことも情熱も持っているんだ。という至極当たり前のことを当たり前と受けとめること。ただ、マスコミでよくあるように、純粋でまっすぐでがんばっている存在として美談にしたてあげるのではなく。
2009年09月13日
映画 プール
小林聡美が立つとタイも涼しげに見える。
小林聡美に大丈夫と言われると本当に大丈夫に思えてくる。
プールを備えたタイのゲストハウスに集う、
男女5人の6日間の物語、といった紹介文。
「かもめ食堂」と同じスタッフがお届けする、
とあるけど、キャストは一部かぶってるけど、
監督は荻上直子監督じゃないしなあ、
と思いつつ、映画館まで足をはこぶ。
地味で静かでゆっくりとした時間が流れていて、
見ているこちらの心にそっと寄り添ってくれるような映画でした。
母と娘の物語であり、やりたいことと規律の対立でもあり。
自分のやりたいことが、
誰かのしてほしくないこととかぶったら、
どうするべきなんだろうね。
母である小林聡美のしたいことが、
娘である伽奈のしてほしくないことだったら。
聞くだけ聞いて、吐き出すだけ吐き出させて、
どうしようともしなかったけれど。
どうしようもないのだけれど。
それでいいじゃない、しかたないよ、と開き直るのでもなく、
ただ静かに受け止めるだけ。
一番心に残るシーンは、
伽奈がビーくんと一緒に歌っているところに、
小林聡美がギターかかえてやってきて、
プールサイドで三人で歌っているところ。
ぎこちなかった心と心が少しだけ近づいたように見えたひととき。
どこかから来て、どこかへかえっていく、
来る前とは何か違う、よい変化を自分の中にかかえて、
といった点では、「かもめ食堂」「めがね」「プール」には、
通ずるものがあるのかもしれない。
小林聡美に大丈夫と言われると本当に大丈夫に思えてくる。
プールを備えたタイのゲストハウスに集う、
男女5人の6日間の物語、といった紹介文。
「かもめ食堂」と同じスタッフがお届けする、
とあるけど、キャストは一部かぶってるけど、
監督は荻上直子監督じゃないしなあ、
と思いつつ、映画館まで足をはこぶ。
地味で静かでゆっくりとした時間が流れていて、
見ているこちらの心にそっと寄り添ってくれるような映画でした。
母と娘の物語であり、やりたいことと規律の対立でもあり。
自分のやりたいことが、
誰かのしてほしくないこととかぶったら、
どうするべきなんだろうね。
母である小林聡美のしたいことが、
娘である伽奈のしてほしくないことだったら。
聞くだけ聞いて、吐き出すだけ吐き出させて、
どうしようともしなかったけれど。
どうしようもないのだけれど。
それでいいじゃない、しかたないよ、と開き直るのでもなく、
ただ静かに受け止めるだけ。
一番心に残るシーンは、
伽奈がビーくんと一緒に歌っているところに、
小林聡美がギターかかえてやってきて、
プールサイドで三人で歌っているところ。
ぎこちなかった心と心が少しだけ近づいたように見えたひととき。
どこかから来て、どこかへかえっていく、
来る前とは何か違う、よい変化を自分の中にかかえて、
といった点では、「かもめ食堂」「めがね」「プール」には、
通ずるものがあるのかもしれない。
2009年09月12日
納骨式。



六月に亡くなった祖父の納骨式へ。
本日はお日柄もよく、
というのはこういう時にもふさわしい枕詞なのか、
そうではないのかはわからないけれど。
そう言いたくなるぐらいの好天にめぐまれ。
正直、三十年以上生きてきて、
納骨式というのがどういったことをするのか、
知らなかったのだけれど、
実際は文字通りで、
お墓に骨を納めること。
親族一同集まって、
お花やお菓子や果物をお供えして、
ひとりひとり、手で、
お墓に入れるための白い袋に、
骨壷から骨を移し替えて、
お坊さんがお経あげてくれて、
ひとりひとり、焼香した。
のびのびと気持ちのいい、
緑多くて眺めもよくって、
きっとこういうところなら、
安らかに眠れるだろうな、
と思えるところでした。
自分のために墓を立ててほしい、
と思ったことは微塵もないし、
これからもないけれど、
お世話になった誰かをお参りすることは、
それとはまったく別で。
きっと折りを見て、
手をあわせに行くことになるのだろうと、
思いながら家路についた。
2009年09月10日
瀧波ユカリ 臨死!!江古田ちゃん 4
臨死!!江古田ちゃん 4 (アフタヌーンKC)著者:瀧波 ユカリ
販売元:講談社
発売日:2009-08-21
おすすめ度:
クチコミを見る
いつだって
身を挺して
身を削って
嘘や
欺瞞を
暴いて
読んでて
自分の
気づきたくなかった
部分や
痛く
つきささってくる
部分を
刺激してくれる
江古田ちゃんには
いつだって
かないません。
2009年09月09日
大宮エリー 生きるコント 2
生きるコント〈2〉著者:大宮 エリー
販売元:文藝春秋
発売日:2009-08
クチコミを見る
このエッセイと、伊藤理佐「おんなの窓」のためだけに、週刊文春立ち読みしてたのに、このたび連載終了。。。読み終わってみたら、最後の三か月分、収録されてないし、どこかに収録されるのかなぁ。。。
エリーさんの、客観的にみたらすごい人なんだと思うんだけど、いつもただよわせているわたくしのようなものがここにいていいのかしら感が、わらいをひきおこすのだと思う。
松本幸四郎に「ダバダという言葉はゴールドブレンドの哲学なんです」と言って納得してもらえなくて、「フィロソフィーです」といって納得してもらった(あきらめてもらった)エピソードの力業。(本人も、英訳しただけじゃん、て)
行者に言われた、自分の心のままに、というのを実践していたら、気がついたら、会社辞めてた、ってエピソードの軽やかさ。
パジャマ姿で朝5時半、銭湯のエレベーターホールで、矢沢永吉『成りあがり』を読んで涙したエピソード。なんだか、読みたくなって、ブックオフに買いに走りました。
ほぼ初対面なのに、水曜どうでしょうの藤村ディレクター(F氏ってなってたけどたぶんそうだろう)が、最低三泊はスケジュールをあけろ、と言ってきて、ほんとにニセコで三泊して、飲んで、人生相談にのって、男の料理そっちのけで、つまみつくって、ママよろしく、ばっさばっさ切ってすてたらしいけど、おぼえてないエピソードにわらったり。
強く印象に残ったのは、リクルーターにダメだしされて、これで終わりかと思ったら、もう一回チャンスをやると言われて、どうしたらいいか考えて、自分でディーラーにとびこみまくって、自分で気がついたことをまとめて、コンビニみたく24時間入りやすい居やすいディーラーのような案を出したら、面白がってもらえてトヨタに受かったエピソード。連載時に読んだときも目にとまった、会社辞めたいというビデオを作って会社で見せることになった時のエピソード。
その時の感想はこちら↓
大宮エリー 生きるコント 86 会社辞めたい
結局、トヨタには入らず電通にはいったし、ビデオを作った時はふみとどまったけど、電通は辞めてしまったとしても、色あせない話として。



