2011年09月

2011年09月04日


次の本番は11/19「金管まつりスライダーズ」というアマチュアトロンボーン奏者が集う演奏会です。この機会に他出演団体の協力を得て、念願だったホルストの「アヴェ・マリア」を実演できることになりました。この曲については、3年前mixiの日記に書いたものがありまして、ちょっと恥ずかしい感じもしますが、以下に貼り付けてみます。

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アヴェ・マリアと言えば、多くの巨匠たちが書いてますよね。超有名どころで言うとグノー(バッハ)、シューベルト、カッチーニ、マスカーニとか。ほかにも名だたる作曲家たちの作品がたくさんあります。その多くが、非常に美しいメロディとハーモニーに満ちていて傑作ぞろい。まるで俳句や短歌のような潔さといいますか、賛美歌として「短くシンプル」という制約された仕様のなかに、大作曲家たちはこぞって、自身の音楽性のエッセンスというものを競いあって表現したのではないかと思うくらいです。

ホルストも女声合唱曲でアヴェ・マリアを書いてます。
ホルストというと「惑星」が有名ですね。吹奏楽だと2つの組曲も有名。でもウィキペデイアを見ると「合唱の作品を多く残し、独特の温かみがあり、隠れた傑作としてファンの間で知られている。」とありました。なるほど…。

ホルストのアヴェ・マリアは傑作だと思います。
私のなかでは、これ系統の曲だとモーツァルトのアヴェ・ヴェルム・コルプスに匹敵する崇高さとセンスの良さが光る作品という位置付けです。この曲をトロンボーン8重奏(Tb4重奏×2群)に書き換えてみました。オリジナルは女声合唱曲ですが、オクターブ下げたらトロンボーン音域にジャストフィット!キーもEbメジャーで、まるで当初はトロンボーン用に書いたんじゃないかと思うくらい。そういえばホルストは若い頃トロンボーン奏者だったようなので、もしかしたらそういうこともあるのかも知れませんね。

どういう曲かというと、オリジナルの合唱曲はこういう感じです。


そのうち演奏してみたい曲がまた増えてしまいました。
実演に協力してくださる方いらっしゃいましたら気長に募集中です。
なにせトロンボーン8人を要しますので…。
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という文章を書いたのが3年前でしたが、ようやく実現できそうです。

譜面づらは簡単。ですがトロンボーンアンサンブルで、合唱的な繊細なアプローチを試みる挑戦的な意図もあります。限られた練習時間の中で、果たしてうまくはまったサウンドが作れるか、この曲の世界観を出すことが出来るか…、楽しみです。

(19:58)