タイトルが非常にややこしいが、気にするな!



2:プリフロップにおけるIPからのルーズなオープンレイズに関する戦略の深堀り

第二部ではHwangが書いた”Pot-Limit Omaha Poker:The Big Play Strategy”を引用して、
プリフロップ戦略におけるバリューを定義した。
プリフロップの中核となる戦略は、特にポジションがないところ(→以下OOP)で
プレイするハンドの強さに基づいている。
プリフロップ戦略は6-maxでは少々タイトに行なうと結論付けられたが、
レイトポジションでオープンレイズする際の基準をルーズにするところまで話を伸ばしてみよう。

最初に、簡単にプリフロップ戦略を再度紹介する。まずオマハのスターティングハンドを
分類する事から始め、6つのカテゴリーに分けた。(詳しくは第二部を見てね)

1.ビッグカードとAハイのブロードウェイカードのラップ
2.ストレートハンド
3.Aのスーテッドハンド
4.ペアのあるハンド
5.AAxx
6.マージナルなハンド

この分類に基づいて、さらに4つのカテゴリーにスターティングハンドを分類した。

・プレミア
・投機的なハンド
・マージナルなハンド
・クズ手

この4つの分類の定義は以下の通りである(どのようにプレイするかは第二部を見てね)

2.1プレミア
・プレミアとAAxx
・2つの高いペア
・Tと、それより高いカード3枚で、最低でもスーテッドが1つ
・9と、それより高いカード3枚で、最程でもスーテッドが1つ
・プレミアのランダウンで、最低でもスーテッドが1つ
・高いペアでスーテッドがあり、他のカードとのコネクターがある




Ad Ac Jd Jh
As Ac Js Jc
Ks Kh Qs Qd
As Qh Jh Jd
Ah Ks Jh 9c
Ts 9s 8h 7h
Jh Ts 9h 7c
Kd Qs Qc Jd

2.2投機的なハンド
・投機的なAAxx
・投機的なランダウンで最低でもスーテッドが1つ
・ミドルペアでスーテッドがあり、他のカードとコネクターがある
・ランダウンのあるAスーテッド
・ペアがあるAスーテッド
・ブロードウェイカードが2枚と、Aスーテッド


As Ah 7c 2h
Th 9h 7s 5s
8s 7h 6s 3s
Jc Th 7c 6h
9d 9s 8d 7s
As Td 9s 8c
Ad Qd Qc 3s
Ah Ks Jh 7d

2.3マージナルなハンド
・3枚のブロードウェイカードと、どうでもいいカード(最低でもスーテッドが1つ)
・ハイペアと価値のないカード2枚
・弱いAスーテッド
・オフスートのランダウン




Kh Qd Jc 4h
Ks Kc 7d 2h
Ah Js 7h 6c
Js Tc 9h 7d

2.4クズ手
上記3つに当てはまらないもの。これはプレイできない。

2.5ただ、クズ手はいつもプレイできないのか

Hwangのスターティングハンドのカテゴリーは、フルリングのPLOにおいてディープスタックで
手を作る為に分類されたものだと知っておく事が重要である。
つまり、マルチウェイポットでプレイする事に比重を置いた基準である。

強いハンドを選ぶことは、アンダードッグの時に、
ビッグポットに直面する可能性を減らす事が出来る。
つまり、マルチウェイの時にナッツになりそうもないハンドで
金を撒き散らすリスクを減らす事が出来るのである。
それゆえ、Hwangはスターティングハンドをピックアップしているのである。
例えば、彼は一番上のカードがギャップとなっているランダウン
(Jd 9s 8s 6h)のようなナッツにならないストレートのランダウンはプレイしない。

しかし、6-handedのPLOではナッツとぶつかるリスクは減り、
それほど強くない手でもプレイ可能である。
6-handedではIPからのプレイを積極的に行なうべきであり、
この事が多くのハンドをプレイ可能にしている。
まとめるとHwangのクズ手のカテゴリーは
6-handedで簡単に参加できるハンドを多く含んでおり、
特にレイトポジションからのオープンレイズ出来るハンドが多々ある。
また、IPからルーズにアイソレートレイズを行え、ルーズに3ベットできるハンドも多くある。

それでは、IPからオープンレイズが出来るレンジをルーズにする話をしよう。

2.6 IPからのオープンレイズをルーズにする

クズ手以外の3つのカテゴリーはビッグポットになる際のスターティングハンドである。
しかし、6-handedでは多くのポットは多かれ少なかれ、以下の様になる。
UTGフォールド、MPフォールド、COかボタンがオープンレイズ、
そしてブラインドがフォールドかコール。これらのポットの多くは
プリフロップでレイズした者が得るか、もしくはC-betでポットを得る事になる。
このように、ショウダウンまでいかずに多くのポットを勝てる状況に気づけば、
スターティングハンドを幅広く選んでいける事は明らかである。
このような状況ではスチールエクイティーを多くし、
ショウダウンエクイティーを少なくするよう計画すべきである。
理由もなく参加して(ハンドが弱くても参加して)ポットが取れる様な状況であれば、
はっきり言ってクズ手も参加できるのである。
それゆえ、特にボタンでは以前定義したプリフロップの
スターティングハンドよりも広いレンジで参加が出来る。

例を出そう。


2.7ボタンのオープンレイズV.S.ウィークタイトなブラインド
UTGフォールド、MPフォールド、COフォールド、ボタン(自分)でスチールに行くか考える。
ブラインドはプリフロップではタイトな事を知っており、そしてポスフロップではOOPの際はハンドが
かみ合ったかかみ合わないかでプレイするかどうか決めると知っている。

以下にクズ手でもこのケースでは参加できるハンドを記載する。

xxxx=Js7s6d4c
xxxx=KhQs6h5s
xxxx=TcTh7c6h
xxxx=Ah4s8hJs
xxxx=QdTc7h3d

言い換えれば、どんなハンドでも何かあれば(なるべくならスーテッドが望ましい)
ブラインドに対してルーズにスチールする事が可能である。

ブラインドが特に弱ければ、オープンレイズをさらに弱いハンドで出来る。
覚えておいて欲しいのは、PLOではポストフロップでかみ合ったかかみ合ってないかで参加し、
3ベットをあまりしてこない相手には
ポジションと主導権のコンビネーションが最強の武器になる。
PLOの上手いプレイヤーは、このケースではどんなハンドでも
100%オープンレイズで参加できるのである。

注意

もしルーズにスチール出来るレンジを試したいのであれば、このことを覚えておいて欲しい。
・れだけルーズにスチールできるかは、あなたのポストフロップの腕次第である。
・ボタンから何度もスチールしていたら、ブラインドは戦略を変えてくる。

言い換えれば、プリプロップでルーズにプレイする事は、ブラインドがいくら弱くても、
ある程度ポストフロップのスキルが求められる。
また、いくらブラインドに対してルーズにスチールする事が出来ても、
長くプレイする為には(ロングラン)ある程度の節度を持った方がいい。
彼らに戦略を変更されたり、コールされたり、3ベット回数が多くなったりする事は望まないだろう。
なので、もしとんでもないクズ手がきたら、スチールする機会はまだあると考えて、
ブラインドを歩かせる(ロングランにかけている)方がいい。