まるろぐ@晴耕雨読

まるちょうがあなたに伝えたいことを密に語るBlogです。
不定期に文章こしらえます♪

「ねじまき鳥クロニクル/村上春樹 作」を読んで(2)

今回は#2の「間宮中尉という生き方を考える」というお題で語ってみる。僕はこの間宮中尉が大好きです。もし将来、なんらかの暴力で深い傷を負ったなら、彼のように生きたい。Wikiより簡単な人物像を。
広島県出身。ノモンハン事件より少し前の小規模な作戦で本田伍長と出会い、運命的な体験をする。当時は兵要地誌班に所属。従軍で左腕を失う。戦後、シベリアに抑留される。帰国後、教職に就き定年を迎える。現在は簡単な農業などを営むが、本田さんからの遺書を受けとり「僕」のもとへ形見分けに訪れる。

終戦時の回想の中で、間宮中尉が語る、恐るべき真実。
二人目のサイコパスは通称「皮剥ぎボリス」と呼ばれるNKGBの少佐。毒蛇のように狡猾で、極めて用心深い、残忍な男。シベリア抑留時、間宮中尉は「生きたくて生きているのではない」と漏らしている。いろいろ紆余曲折があり、間宮中尉はボリスの秘書になる。そのとき彼の頭の中には「ボリスを暗殺する」という密かなプランがあった。それはある意味で、そのときの彼の生きがいだったかもしれない。続きを読む

「ねじまき鳥クロニクル/村上春樹 作」を読んで(1)

この作品には、ありとあらゆる「暴力」が描かれている。それは平凡な日常の「すぐ裏側」に存在し、隠蔽された空間で、弱者を苦しめる。あるいは戦時となれば、その暴力を巧みに操れる人ほど「強力な支配者」となり得る。暴力はこの地上からなくなるだろうか? その答えは「否」である。世界平和が叫ばれる現代で、誰もが暴力のない日々を希求する中で、村上さんはふたつの選択肢を示していると思う。次のふたつの軸で語ります。
#1 綿谷ノボルの暴力と支配について
#2 間宮中尉という生き方を考える

今回は#1について。綿谷ノボルのプロフィールをざっと記します(Wikiより)。

クミコの兄。東京大学経済学部卒業。イェール大学大学院に2年間留学したのち、東大の大学院に戻り研究者となる。離婚歴があるが、現在は独身。伯父の綿谷義孝は戦時中、陸軍参謀本部に勤め、公職追放が解かれたのち参議院議員と衆議院議員を歴任した。34歳のときに出版した経済学の専門書が批評家から絶賛され、マスメディアの寵児となる。伯父の地盤を継いで政界への進出を図る。

本作には二人(いや、正確には四人くらい?)サイコパスが登場する。綿谷ノボルは強力なサイコパスキャラ。「サイコパス」という言葉を定義するために「罪と罰/ドストエフスキー 作」より下記を引用してみる。続きを読む

医科芸術展、中止になりました(T_T)

まるろぐをご覧のみなさまへ。
10月1日〜3日に予定されていた医家芸術展ですが、
新型コロナ感染拡大のため、中止となりました



(ToT)(ToT)(ToT)(ToT)(ToT)


とても残念で悲しいのですが、現状を考えると
やはり無理があると思います。納得です。
デルタ波の脅威。第五波は収束するとしても、
また次の第六波がやってくるでしょう。
そして重症者が減らない、自宅療養者の増加。

世話人の方々は、苦渋の決断だったでしょう。
今回ばかりは仕方ないです。
みなさま、ご周知のほどよろしくお願い申し上げます。
来年秋には、コロナはさすがに終息していると思います。
ただ、これからの一年については、全く白紙です。
年明けくらいから、ボチボチ考えようと思います。

以上、残念な報告でした。
よろしくお願い申し上げますm(_ _)m

「一撃必殺の左」完成しました(色鉛筆画)

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<画材>カリスマカラー(40色)、ステッドラー鉛筆(aquarell)、マルマンVIFART(HPsurface F8 S38V)
六月下旬から取り組んでいた色鉛筆画が、ほぼ完成しましたので、アップしておきます。2010年11月20日のWBC世界ミドル級タイトルマッチ。セルヒオ・マルチネス VS ポール・ウィリアムス。マルチネスの歴史的な左です。もう一度動画載っけておきますね。

この絵は、主役は「敗者」です、はっきり言って。一撃を喰らった顔面や首のあたり、体の全体的なひずみなどが残酷だけど印象に残る。これは私見ですが、こうした「ほぼ致死的な」パンチを受けたボクサーは、僧帽筋がガチガチに緊張して体幹は痙攣に近い状態になる。これって、解剖学で習った「除脳硬直」に近いんじゃないかって。まさに延髄で切断される感じですかね。こういう時こそ、リングドクターの面目躍如なわけです。実際にこんな「症例」にぶち当たったら、そら冷や汗ですまんけどね。

顔面はできるだけリアルに、グロテスクを避けずに描きました。背景は実際には黒なんですが、そのままではなんかおもろないと思ったので、黄色系でまとめてみました。さて、医科芸術展が10月1ー3日に開催されます(下記参照)。九月いっぱいは、ちょっとした趣向を考えています。ヒントは「額縁なし」。主催者側には、了解すでにとってあります。初めての表現方法で、どうなるか? それはやってみないとわからない。もちろん、10月初めのコロナの感染拡大がひどければ、中止となります。天に祈りつつ・・ よろしくお願い申し上げます。

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近況・・大雨で帰宅困難「早く家に帰りたい」

<長文です、気長に読んでください>

8月14日土曜日、俺はT診療所で外来業務をしていた。受診者は少なく、外は土砂降りらしいことは分かっていた。 11時ごろ、嫁からLINEが入る。いわく「琵琶湖線が止まっている。18時までは動かないみたい」と。

午睡は俺のいのち。土曜の昼は心地よい眠りにくるまれて、週末というフリーダムに向かうのだ。それがなんと! 帰れないだと? ふざけんな。13時すぎに外来は終わる。外はザーザー降りだ。うぎゃー! CoCo壱まで歩くのは無理。まるみのハーフハーフで済まそう。満腹で外にでたら、さらにザーザー降りだ。どうせーっちゅうねん。ファミマで雨宿りするも、らちが開かない。土砂降りの太子道通りを、東へとぼとぼ歩く。そのときは、タクシーを拾って二条駅まで行こうというプランだったと覚えている。しかし、タクシーがつかまらん。足はぐしょ濡れ、グエー

西大路太子道まで出てきて、バスは走っていることを確認。四条烏丸まで出れば、なにかいいことありそう〜 と、26番のバスに飛び乗る。車中で夕方までのプランを練ろう。 ・・といってる間に四条大宮である。iPhoneでいろいろ調べているが、あまり大した情報はゲットできない。ただ、M’s Hotelがわりと安くてセンスもよさそう・・という印象は頭に残った。俺は四条大宮で下車した。なぜ降りたか、ちゃんとした理由はない。なんつーか、野生の勘かな。

しばらく四条大宮の街をブラブラする。ここに来たの、いつ以来だっけ? 変わったような、変わらんような。大将軍サウナ、まだあるやんけ。お!王将みっけ! あっここのフルーツ、うまいねんな。等々、ちょっとウキウキしてくる。お、コメダあるやん! ここでプランを詰めていこう。続きを読む

東京オリンピック2020について想う

俺は今回のオリンピック開催について、賛成でも反対でもなかった。コロナの現状を考えた場合、それは開催するのは無理があるようにも感じるし、その一方でアスリートのみなさんのことを考えた場合、再延長となると、それはつらい。なんといっても、アスリートの輝きは短いのだ。我が家はオリンピック反対論の色が強くて、テレビで競技の模様が映し出されることはほとんどない。それでも、ネットニュースとかでちょいちょい様子をうかがっていた。

8月7日の夜、外出先でラーメンを食べていた。そばに大きな液晶テレビがあって、走り高跳び女子の決勝を中継していた。その選手たちの鍛え上げられた肉体に、躍動する筋肉に、釘付けとなった。そして、選手たちの溌剌とした表情! 陸上競技は、感情を表に出した方がいい記録が出るのだろうか? オーストラリアの選手だったか、バーを超えて跳んだ! 背面飛びが決まり、歓喜の閃光が弾ける。俺はラーメンを忘れて嗚咽しそうになった。あふれる涙を店員さんに見られないように、俺はテレビから視線を外して、ラーメンをすすった。

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ひさびさの白血病のムンテラに緊張した(まるちょう診療録より)

50代の男性で、二ヶ月くらい前から息切れがすると。歩いていると、息切れしやすい。あと、足もむくんできたような気がする。奥様が心配されて、同伴。既往は特になし。診察では、頻脈(105とか)が気になった。足は浮腫はないと思った。結膜は一瞬、色がうすいような気もしたが、なんとも言えない。胸部の聴診はNP。心不全など除外のため、ECGと胸部レ線。5月の健診で問題はなかったとのこと。はじめは採血はする気はなかったのだが、奥様がとくに希望された。それじゃ、やりましょう。まあ、数ヶ月で変化はないでしょうけどね。おとなしい旦那さんで、口数は少ない。

その日はあまり混雑はなく、ちょいちょいその男性の検査結果をチェックしていた。ECGとレ線は問題ない。心不全ではない、、 でもやはりHRは100以上。なんだろう? しばらくしてCBCの結果が入ってくる。WBC1100、Hb4.6、PLT13000。いわゆる汎血球減少である。息切れなどの症状は、主に重度の貧血によるものと思われる。肝硬変などもないではないが、やはり本命は血液疾患か。白血病、MDS、再生不良性貧血など。続きを読む

「人生は死ぬまでの暇つぶし」という言葉について

タイトルにある言葉、ご存知でしたか? 漫画家のみうらじゅんさんの言葉です。この言葉を聞いて、反応として大きくふたつに分かれると思う。つまり、救われる人、嫌悪する人。僕自身はどちらかというと、後者だったかな。

この言葉の本質は「リラクゼーション」だと思っている。つまり、人生の重圧や苛烈さに打ちのめされている人にとって「慰め」となる言葉ね。みうらじゅんさんは、善意をもってこの言葉を呈示したはず。「失敗したり、恥をかいたり、思うようにいかなかったりしても、気にすんな、人生に意味なんてないんだ。もっと力抜いて行こうぜ」みたいなことです、たぶん。

そして、この言葉は間違っていないのです、たぶん。人生にはもともと意味なんてなく、本来的に自由なシロモノなんですね。「こうあるべき」とか「これが正しい」と人は偏りがちですが、それは俯瞰的にみると「幻想」であることが多い。続きを読む

老老介護はつらいよ(まるちょう診療録より)

80代の女性で、整外科よりコンサルトあり。「左側腹部、帯状ヘルペス?」とある。なんでも、夫の介護で往生しているとか。左腰から肋骨部がピリピリ、キリキリ、ツンツンする。左腰部をみると、小さな紫斑の集簇あり。水疱ではないので、やや帯状疱疹には非典型的だったが、症状的には神経痛である。ホントは皮膚科で診てもらうのが一番なんだけど、その日は休診であった。こうした比較的シンプルな皮疹は、総合内科で対応すべし。僕は帯状疱疹と診断して、アメナリーフ(高齢で腎機能低下でも投与OK)とリリカ(神経痛治療薬)を処方した。

二日後、むかつきとふらつきがあり、皮膚科受診。痛みはあまりなし。皮膚科のDrは「帯状疱疹とは確定できないが、アメナリーフは継続」を指示。むかつきやふらつきはリリカの副作用と判断し、リリカは中止。

その翌日、血圧が高くなっていると、総合内科受診。このときは娘さん同伴。血圧は160〜200/100〜110程度。それと、食べられない、水分のみ摂っている。気分不良で、あまり眠れない。その中でも夫の介護をしなければならず、非常にしんどい。その高齢女性の表情は、かなり切羽詰まったものだった。疲労困憊というか。続きを読む

「コスパ」という言葉とひろゆき氏について感じること

まず、この動画をご覧ください。

(Wikiより引用)西村 博之(にしむら ひろゆき、1976年11月16日 – )は、日本の実業家。日本最大級の匿名掲示板「2ちゃんねる」開設者、英語圏最大の匿名掲示板「4chan」管理人。ドワンゴが提供している日本最大級の動画配信サービス「ニコニコ動画」元取締役管理人。東京プラス株式会社代表取締役、有限会社未来検索ブラジル取締役。愛称・通称は「ひろゆき」。

YouTubeをだらだら見てると、こういう動画も目に入ってくる。この「ひろゆき氏」の知識は広大で、切り口もいちいち斬新である。「ほほう、なるほどそんなものか」みたいな、ちょっとした「啓蒙」さえ生じる。ただー、いろいろ見ていくうちに「どこかうさん臭い」という直感がはたらく。ホントにこの人のこと、信じていいのかな?みたいな。続きを読む

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