ダイゴは反省した様子。まさに「我を忘れる」という境地だったようだ。それだけ白川郷に対する「思い入れ」が強かったということだろう。改めて三人で展望台からの風光明媚な景色を眺める。本当に心休まるのどかな風景である。しかと堪能してから、三人で仲良く下山。今度はアスファルトの緩やかな道を下る。山を下りた後、三人でわいわい言いながら、行きとは別の道を楽しく歩く。土産屋さんで買物したり、冗談を言い合ったりして、とても親密な時間だった。写真を多数撮る。
アニメで重要なスポットになっているらしい神社(荻町神社という)を訪れる。この時も、ダイゴの目が血走る。ダイゴのデジカメは既にCFが一杯だったので、私のデジカメを貸してあげる。そして、一心不乱に本殿の方へ。我々は、入り口辺りで見守るのみ。どうも、面白いアイテムがあったらしい。全速力で我々の方に戻ってきて「これ、どうしたら画像チェックできるの?」と私のデジカメのことを質問。息せき切っている。丁寧に教えてやると、また本殿の方へ駈けて行く。親というものは、こうした子供が夢中になっている姿を眺めるのは、なんというか幸福なんだな。夫婦で見守りながら、なんかいい感じだった。
どうも、絵馬に同様の「仲間」が描いたイラストや言葉がたくさんあって、えも言われぬ「一体感」を感じて興奮したようだ。確かに写真を見ると、上手なアニメのイラストがたくさん描かれていて「世界平和」とか「聖地巡礼記念」とか「ひぐらしのなく頃に」とか、いろいろ書いてある。中には、ユニークな形のオリジナル絵馬(おそらく作って持ってきたんだろうなw)もあった。どうもこの「荻町神社」は、相当に重要なスポットのようだ。ダイゴは「同志」の絵馬を見て、感激しきりだった。お賽銭をあげて、お祈りしていた。
その後、庄川のほとりの芝生に坐って昼ご飯。バスの出発まで時間はたっぷりあったので、白川郷の自然をのんびり眺めながら、美味しく食べた。天気は薄曇り、心地よい風。冗談を言い合ったり、とても満ち足りた、贅沢なひとときだった。「ダイゴがこんなに夢中になれるのなら、本当に来た甲斐があったよね〜」と夫婦でうなずきあった。本当に来てよかった。
14時に白川郷発。15時過ぎに高山着。バスの中では疲れて爆睡。ホテルに帰っても昼寝。18時半頃から夕食。本日は家族三人で臨む。実は、お蝶夫人♪がホテルへのメッセージとして「昨日の飛騨牛のステーキをサンドイッチにしていただいたのは、たいそう感激した」旨を送っていた。それが届いたのか、本日はシェフ自らがテーブルサイドに現れて、焼き上がったステーキを切り分けて盛りつけるサービス。臨場感があってよかった。なんか「大事にされてるなぁ」という感じでいい気分だけど、ちょっと恐縮した。ダイゴはコース料理自体が初めて。ちょっとアップアップだったけど、なんとか全部食べた。まぁ、よい経験になっただろう。
帰ってから爆睡。なんぼ寝るねん!(爆) 私が寝ている間、お蝶夫人♪が洗濯物などを宅急便で送る準備を着々と行う。わが妻、ぬかりなし。起きてから風呂に入ると、他の二人は就寝の時間。私は目がギラギラと輝き、とても寝るどころではない。しゃーないな。自分だけ、筆記用具などを洗面所に持ち込んで籠る。そして、今回の旅の素描をしておく。姿勢はトイレの便座に坐りながら、流しの台の上で。ケツが温かいぞ。素描を終えて午前2時頃、私も就寝。

5/6(水)
7時頃起床。本日も結局早起きはできず。高山の朝市は、次回来た時の楽しみにとっておこう。顔を洗って、朝食バイキング。9時半頃チェックアウト。帰りは、名古屋まで特急で、それからのぞみで京都へ。特に問題なく、昼過ぎに帰宅となった。
総括。最初にダイゴが「白川郷に行きたい」と言い出した時は、正直さっぱり訳が分からなかった。白川郷という世界遺産と、アキバ大好きなダイゴとがリンクしなかったから。でも、アニメ作品という仲介物があって、両者が繋がったんだね。そして例の神社で見かけた「同志の絆」。オタク文化というのも、決して侮れないと思うのでした。ちうか「ひぐらしのなく頃に」という作品を読んでないんだから、評価もしようがないけど。でも、若者を強く惹き付ける何かを持っているのは間違いない。なんにしろ、普段クールなダイゴがあんなに夢中になるのは、なかなか見られない光景である。天気もまずまずだったし、特に事故もなく、よい家族旅行だった。最後まで読んでいただいたあなたに、御礼申し上げます。