昨日、網走で例年より4日はやく、流氷がやってきたニュースがありました。
http://www.noah.ne.jp/ice/
流氷と尾崎豊のの思い出
先日、成人式の朝日新聞の社説に、
新成人に尾崎を聴かせたい趣旨の記事が載っていました。
正直言って、当時の若者たちと、
今の新成人の若者たちとでは、
社会情勢も違うし、彼らを取り巻く環境も違う・・・
ましてや、今年の新成人が生まれた年に亡くなった、
尾崎を彼らに押し付けても、
受け入れるのは厳しいと思います。
私と尾崎豊との出会いは・・・
会社に入って2年目(1987年)の私は、
会社が嫌で、会社を辞めることばかりを考えていました。
毎年2月に、会社の大イベントとして、
千葉の大きな会場を使い
集客フェアがあるのですが・・・
毎朝起きると、おなかが痛くなるほど
会社に行くのが嫌だったので、
この、イベントが終了した休日を利用して
会社を辞める決意をしに、
流氷を見に、網走に旅立ちました。
旅先の網走のユースで、
不登校の高校生の少年と出会い、彼と一緒に
流氷を見に行きました。
当然、現実逃避のネガティブな心境の私と、
心に病を持つ不登校の少年との間に、
会話はありません・・・
青い海を流氷で閉ざし、
真っ白の世界を見せてくれる大自然を
私と少年は黙って、見続けていました。
少年は、
当時のカセットテープで聞くウォークマンで
ずっと音楽を聴いていたので
「何を聞いているの?」と問いかけると
・・・・・「尾崎豊」
・・・・・・・「聞きますか?」
音楽好きの私ですが、
会社勤めをして以来、ずいぶんと音楽と遠ざかっていたし、
高校~大学時代は、
ストーンズやヴァン・ヘイレン、スコーピオンズなどの、
ハードロックに傾倒し
ROCKの暴力・ドラッグ・セックスが押し寄せてくる表現に
ドキドキしていたので
当然J-POPは未知の世界でした。
少年にヘッドホンの方耳を貸してもらい
一緒に、流氷を眺めながら、尾崎を聞きました。
真っ白の流氷を見ながら聞く尾崎の歌は
ドロップアウトしようとして
自暴自棄になりかけていた
私の心に痛烈に、突き刺さりました。
カセットテープが終わり
しばらくすると、海のほうで
「ビシッ・・ギシッ・・・キリキリ・・・」と、音がしました
流氷が鳴く音です!!
すると、少年は
「流氷を見ていると、僕(自身)は変われますか?」
と、たずねてきたので、私は
「うん、きっと変わることが出来るよ・・・」
もちろん、その答えは自分自身への応えでした。
尾崎の歌は、
私を、会社を辞め、すべてを投げ出すことを
思いとどめてくれたわけです。
流氷がもたらした、
今は、顔も名前も覚えていない、
この少年と、尾崎豊に感謝しています。
http://www.noah.ne.jp/ice/
流氷と尾崎豊のの思い出
先日、成人式の朝日新聞の社説に、
新成人に尾崎を聴かせたい趣旨の記事が載っていました。
正直言って、当時の若者たちと、
今の新成人の若者たちとでは、
社会情勢も違うし、彼らを取り巻く環境も違う・・・
ましてや、今年の新成人が生まれた年に亡くなった、
尾崎を彼らに押し付けても、
受け入れるのは厳しいと思います。
私と尾崎豊との出会いは・・・
会社に入って2年目(1987年)の私は、
会社が嫌で、会社を辞めることばかりを考えていました。
毎年2月に、会社の大イベントとして、
千葉の大きな会場を使い
集客フェアがあるのですが・・・
毎朝起きると、おなかが痛くなるほど
会社に行くのが嫌だったので、
この、イベントが終了した休日を利用して
会社を辞める決意をしに、
流氷を見に、網走に旅立ちました。
旅先の網走のユースで、
不登校の高校生の少年と出会い、彼と一緒に
流氷を見に行きました。
当然、現実逃避のネガティブな心境の私と、
心に病を持つ不登校の少年との間に、
会話はありません・・・
青い海を流氷で閉ざし、
真っ白の世界を見せてくれる大自然を
私と少年は黙って、見続けていました。
少年は、
当時のカセットテープで聞くウォークマンで
ずっと音楽を聴いていたので
「何を聞いているの?」と問いかけると
・・・・・「尾崎豊」
・・・・・・・「聞きますか?」
音楽好きの私ですが、
会社勤めをして以来、ずいぶんと音楽と遠ざかっていたし、
高校~大学時代は、
ストーンズやヴァン・ヘイレン、スコーピオンズなどの、
ハードロックに傾倒し
ROCKの暴力・ドラッグ・セックスが押し寄せてくる表現に
ドキドキしていたので
当然J-POPは未知の世界でした。
少年にヘッドホンの方耳を貸してもらい
一緒に、流氷を眺めながら、尾崎を聞きました。
真っ白の流氷を見ながら聞く尾崎の歌は
ドロップアウトしようとして
自暴自棄になりかけていた
私の心に痛烈に、突き刺さりました。
カセットテープが終わり
しばらくすると、海のほうで
「ビシッ・・ギシッ・・・キリキリ・・・」と、音がしました
流氷が鳴く音です!!
すると、少年は
「流氷を見ていると、僕(自身)は変われますか?」
と、たずねてきたので、私は
「うん、きっと変わることが出来るよ・・・」
もちろん、その答えは自分自身への応えでした。
尾崎の歌は、
私を、会社を辞め、すべてを投げ出すことを
思いとどめてくれたわけです。
流氷がもたらした、
今は、顔も名前も覚えていない、
この少年と、尾崎豊に感謝しています。