2017年07月05日

良寛さんのお手紙

7月の稽古
七月のお稽古は三木町棚にてのお点前

お花は角虎の尾、秋の田村草、擬宝珠、下野、紫苑?(のような薄紫の花)を活けて下さいました。籠に活けられると涼やかさがぐんと増しますね。風炉先も障子を外して夏支度です。
お軸には良寛さんが4つ違いの弟由之さんに送った手紙文の写しを。倉敷の禅寺での修業を終え、諸国を旅した後故郷新潟に帰ってきた良寛さんが、隠棲した弟に送った手紙文とのこと。写りが悪くてすみません。
良寛さん

「人も三十四十遠越天者、お東ろへ由久毛乃な禮者、随分御養生可被遊候。大酒飽淫は實耳命をきる斧なり ゆめゆめ春こさぬよふにあ所者さるへ久候 七尺乃屏風もお東良者な登可越さらむ 羅綾能袂も比可はな東か堂へさ良む を能れ本里春るところなり東も制せは 奈東可や末さ良しむ 春毛理老 良寛」

天(れ)、東(と)、登(と)、耳(に)、春(す)、堂(た)、末(ま)
初っ端から意表を突く万葉仮名の変換パターン  相変わらず読めませんが、内容は教えて頂きました。
前回覚えたはず!の万葉仮名も備忘録として再び。
尓(に)、毛(も)、可(か)、那(な)、志(し)
支(き)、所(そ)、者(は)、介(け)

人も三十四十を越えれば、衰えゆくものなれば、随分御養生あそばさるべく候
大酒飽淫(たいしゅほういん)は実に命をきる斧なり
ゆめゆめ過ごさぬように あそばさるべく候
七尺の屏風も躍らば(跳び上がれば)なんとか越えざらむ・・・※
羅綾(らりょう=強い生地)の袂も引かばなんとか絶えざらむ(切ることができる)・・・※
おのれ 欲っするところなりとも制せば なんとか止まざらしむ
すもり老(巣守=弟由之の別号)  良寛

は『平家物語』からの引用だそうです。単なるお小言文とならぬよう、幼き頃に一緒に諳んじた『平家物語』を引用して末文の「おのれ欲するところ・・・」を愛情を添えて伝えようとしているのではないかとのことです。
兄弟思いの良寛さん  


chou23 at 20:52|この記事のURLComments(0)tea 

2017年07月03日

夏到来!

スパティフィラム
今朝、白い帆が開き、
スパティフィラムが夏の到来を知らせてくれました。
涼やかな香りがほのかに漂い、とても良い室内環境です。
さあ、帆風を受けて、しっかり夏を航りましょう〜!

P.S
昨日の藤井聡太くん、30連勝ならず残念でしたが、中学生らしいあどけなさが見られて、ちょっと安心したわたくしでした。とてもステキな14歳ですね。

chou23 at 12:18|この記事のURLComments(0)plant | season

2017年06月28日

リモンチェッロ Limoncello

イタリアの伝統的なレモンリキュール
レモン
作り方を教えて頂いたので、早速作ってみました。

ウォッカにレモンの表皮を浸けこんで、放置。レモンの色がウォッカに写ったら蜂蜜を入れるのだそうです。最後にレモン果汁を足す方もいらっっしゃる模様。
レモンは自家製、無農薬なので、安心!です。一週間後が楽しみ・・・

2017年06月15日

柳窪集落

北西5キロ先に狭山丘陵を背負った小平霊園の北側に、一見公的緑地かと見まごう一帯があります。「柳窪集落」と呼ばれるこの地域は、周辺が時代とともに変貌する中、敢てその流れに自主的に逆行し地に根を張り続ける大樹のごとく存在し続けることを選択した、貴重な環境を守り続ける人々の暮らす住宅地です。
柳窪
柳窪2
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私たちの暮らす町は都市計画上「市街化地域」と「市街化調整地域」に分けられています。其々は「市街化を促す地域」と「市街化するのを調整(抑制)し、農地等を確保する地域」ということになります。都市まちの発展パターンとしては「市街化地域」指定を受け宅地や施設等の建設を進めるというものが一般的で、都市部は殆ど「市街化地域」に指定されています。「柳窪集落」のある東久留米市でも、昭和45年12月26日に市域全域を市街化区域としました。
しかし、現代の宅地スタイルとはかけ離れた1000坪オーダーの屋敷林を持つ江戸時代から続く柳窪集落の民家は、現代のシステムには馴染めないことが多く、固定資産税の料率等も含めて立ち起こる様々な問題に翻弄され集落の解体を余儀なくされそうになってしまった。そこで、住民たちが知恵を絞り導き出したのが「逆線引き」という市街化地域から再び市街化調整地域に戻す手法で、今から27年前の平成2年3月9日に切り替えられました。このことにより、一帯約37000坪は開発の波から守られ、維持費等に課題が残りつつも、現在に至っているとのことです。財産評価額が下がる「逆線引き」という行為に対し住民各位の合意を得るということは、まとめ役を担われた方には相当大変なことだったであろうと推察します。

私はこのような地域がここにあるということを全く知らなかったのですが、女性建築技術者の会会員でこの地域に縁のある方にご紹介頂きました。一帯には江戸末期から大正末期に建てられた養蚕農家10軒があり、内1軒は電力王と言われた松永安左エ門が1930年に住民より譲り受け所沢(旧柳瀬村)の別荘「柳瀬荘」に『黄林閣』として移築し、戦後1948年には国へ寄贈され、1978年には国の重要文化財指定を受けています。内8軒は建物を今も暮らしに使っているとのこと。今回はその中の江戸末期から明治初期に建てられた5軒の民家を案内して頂きました。一帯は名字を同じとする世帯が多いため、お互いを屋号で呼び合う慣習があるとのことで、天神社の前にある「村野家住宅」は屋号を「天神前」と言い、江戸末期天保年間1838年に母屋が建設されました。2011年に屋敷内の主屋・離れ・土蔵・穀蔵・新蔵・薬医門・中雀門が国の登録有形文化財に指定され、屋敷は『顧想園』という名称で地域理解を深めるために期間を定めて見学会を行っています。写真撮影もOKとのことでしたので、ここに掲載させて頂きます。

主屋玄関
天神前主屋
当初はこのような立派な玄関はなく、昭和の初めに貴人を迎え入れる必要が生じた際に欅の式台を設けて増築されたとのこと。
玄関
「げんかん」
扁額は名称『顧想園』の由来となった国木田独歩「武蔵野」内の日記文
「午後林を訪う。林の奥に坐して四し、傾聴し、睇視し、黙す。」より
主屋玄関懸魚
屋根に懸る懸魚は寿老人が鶴に乗るお目出度い柄 奥には松と鷹の蟇股
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どま
当初より家人の出入り口(=玄関)であった「どま」
「みせ」から「かって」を見る
「どま」に隣接する「みせ」(6畳)から「いろり」を介して「かって」を見る
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三間見通し
客間である「おく」の間から「げんかん」を介して「どま」方向を見通す
障子
「おく」の間の近江八景を描いた摺りガラスの入る障子
近江八景摺りガラス
おくの間
矩折りに続く二つ目の「おく」の間
左手に見えるのは離れへと続く渡り廊下
障子・網干(あぼし)と帆舟
付け書院には網干と帆舟の障子
床柱の刀傷痕
床柱に残る1866(慶応2)年武州世直し一揆の刀傷痕

離れを見る村野家離れ
離れは三代目当主夫人の田無の実家で当初隠居所として造られたものが大正期に移築され、のちに玄関部が洋間に改装されました。
洋間
洋間外観
鉄格子
洋間の窓に付けられた竹モチーフの鉄格子
島村俊表作の欄間
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離れにも「ざしき」と呼ばれる畳敷きの十畳間が二間あり、付け書院には嶌村俊表作の欄間がかかっています。
春
土筆や蒲公英、菫と可愛らしい春が表現されています。
手洗い
花柄の摺りガラスの窓に面したトイレの手洗い
離れは女性の住まいであることが意識されたデザインとなっています。

鯉のぼり
敷地内にある狭山茶の茶畑で雄大に泳ぐ鯉のぼり
中雀門中雀門
見越しの松
中雀門 見越しの松
茶室「顧想庵」外観
顧想庵
足元に根府川石の拡がる濡縁
明治31年に建造された新蔵に付随する6畳の蔵座敷は、当初隠居部屋とされていましたが、昭和37年に茶室「顧想庵」として改装されました。
顧想庵 床
檳榔樹(ビンロウジュ)の床柱
お軸には「遠山無限碧層々」遠山限り無き碧層々
        『碧巌録』第二十則のようです。
想定樹齢180年の高野槇2
新蔵前に立つ想定樹齢180年の高野槇 再び


2017年06月10日

クロスクラブコンサート

「夏かっ!」と叫びたくなるような気候の続いた五月週末、恒例のクロスクラブコンサートが開かれました。
リスト
今回の演目で一番楽しみにしていたのは、『ボレロ』。作品『ボレロ』を通じて没後も多くの挑戦を受け続けることのできるラヴェルという作曲家は、なんと幸せな人なのでしょう。私がこの曲を意識するようになったきっかけは、モーリス・ベジャールがバレエ作品として振付たものを、シルビィ・ギエムが踊るのを四半世紀ほど前に観たことに因るのですが、以後この曲が演じられる度に、演者からの「挑戦」として感受するようになりました。パリ管弦楽団率いる指揮クリストフ・エッシェンバッハの指揮棒を殆ど振らない演奏も、クライマックスの可能性を見事に拡げた作品だと感動致しました。
ピアノ一本で試みられた今回の山口さんの挑戦は、初めハラハラ、気付けば身体がともにボレロを刻み始め、最後は祈るような想いへと気持ちが変化していきました。そしてその余韻に作曲家ラヴェル自身の幸福像が浮かび上がって来ました。ピアノ一本でエベレスト登頂感を表現するにも似たアレンジ、すごい。

特等席はプールの中
終演後はお庭を楽しみます。今年も特等席は、ヒンヤリプールのようです。
でも今年は敢て一番陽射しの強いセンターテーブルへ。
年々成長するハリエンジュの枝下です。ハリエンジュの木
美味しいものづくしのお膳はお陽様の光で一層美しく・・・クレープ
クレープとピクルスとコンソメスープ
抹茶ムースと薔薇のケーキ
抹茶ムースとラスト曲「バラのアダージョ」に因んで作られた薔薇のケーキ
花かご
お菓子のサーブもバラ飾りのカゴで 

クロスクラブの皆さま、今回も素敵なコンサートをありがとうございました。


2017年06月06日

6月

気付けば6月に・・・
今週は誰だろう?と捲ったジョギ会カレンダー・・・
私でした。
年の初めにカレンダーをセットした際には、ずっと先だと思っていた6月。
ああ、もう今年の前半が終了するのですね。
そろそろ梅雨入りの予感走るこのところの空模様ですが、
梅雨時期ならではの楽しみを見つけて、日々を楽しく過ごしたいと思います。
6月

一昨日にはちょっと嬉しいことがありました。
5月の初めに出先で落としたパスケースが、手元に戻って来たのです。
道端で雨に濡れた状態になっていたのを拾って下さった方が、
交番に届けて下さったそうです。
Suicaや電車の回数券など金目の物は抜かれた状態で捨てられていたようですが、
パスケースが帰ってきただけで、嬉しい!
早速皮用の石鹸とクリームで手入れをして使い始めました。
落としたら気付くように、今度は鈴でも付けておこうかと考えています。
こんな物でも、愛着があるので、嬉しいのです。
帰ってきたパスケース
私は良く拾いものをする(現金多し)ので、交番に届けに行くのですが、
そのたびに、こんな面倒なシステムじゃあそのうち誰も届けに行かなくなるな、
と思います。

それなのに、ちゃんと届けて下さった方がいて、うれしい・・・
感謝です。


chou23 at 10:19|この記事のURLComments(0)daily 

2017年05月08日

樹齢いろいろ

先日の『茶の湯』展呈茶席で拝見した平櫛田中『観』の書から、田中の作風をもっと味わたいと思い立ち、小平に在る「平櫛田中彫刻美術館」とされた晩年の住居を訪ねました。調度この日は午後から「柳窪集落」を訪ねることになっていましたので、エリア的に都合良いタイミングとなりました。
作品観賞前にまず目に留まるのは、アプローチから伺えるこのムーミンの家の様な姿の大木。次作製作のために取り寄せた推定樹齢500年の楠が結局使われることの無いままとなり、このような形で残されています。次の画像をクリックすると掲示案内がお読み頂けます。楠の傍らには松の成木と幼木が立ち並びます。
樹齢500年の欅
掲示板

こちらは美術館までの道行きに見かけた屋敷を越えて道に枝張るミカンとビワの木。樹齢何年位になるのでしょうか?其々たわわに実を付けています。もう直ビワも色づいて一層賑やかになりますね。
ミカンと琵琶


こちらは柳窪集落「顧想園」新蔵前に聳える想定樹齢180年の高野槇想定樹齢180年の高野槇
柳窪集落の邸宅には推定樹齢400年という欅もあり、威風堂々とした大樹の姿は素晴らしい存在感を放ち、訪れた人々の心を掴んでいました。
柳窪集落のことはまた追って書かせて頂きますね。


2017年05月03日

どっぷり茶の湯

東京国立博物館で開催中の『茶の湯』展へ。朝9時半開館なのに9時から並び、張り切って第一枠で入場。入館と共に、すぐに売り切れるという呈茶席チケットを購入。その間に入場には遅れを取り、すでに混雑状態となってしまっている第一章室町時代の会場にて茶の湯に浸かり始める。マナーの悪い人達を避けるコツを掴みながら、安土・桃山、江戸へと時代を進み、近代に入ったあたりで呈茶の時間となる。一階ラウンジへ向かい、喚鐘を聴く。卓など略された点前に目はがっかりしたもののお茶は美味しく頂き、持ち帰り用に頂いた鶴屋吉信のミニ羊羹にお土産が出来たと喜び、ふたたび展示会場へ戻り近代の湯に浸かる。時代を越えて受け継がれてきたものの強さに中られながら、これだけ多くの朝鮮からの教えがあることに、「なぜ?」の疑問が起こる。そういえば隣国のことなのに現状に至る歴史を良く知らないのだ。

総数259点に及ぶ展示物の中で一番心打ったのが、「鈍太郎」鈍太郎

呈茶席のお軸は『観』、平櫛田中102歳の書
お花は花筏、都忘れ、鳴子百合mini観


昼食採らずに特別公開中の茶室「転合庵」へ
転合庵
池越しの景
転合庵2
にじり口側外観
転合庵3
水屋のある廊下外観
転合庵4
内部(二畳台目) 右手に茶道口 左手に台目下座床
転合庵5
台目点前畳 向炉
転合庵6
右手に貴人口
転合庵8
天井は床前網代天井、点前座萩の落ち天井、化粧屋根裏の三様構成
転合庵9
杉皮葺きの屋根


こちらは非公開の「六窓庵」
六窓庵外観
中潜り上の円窓が印象的
六窓庵中潜
割腰掛は右が畳敷き貴人用、左が板敷き相伴用
六窓庵腰掛
六窓庵四方仏手水鉢
内露地にある四方仏の手水鉢
六窓庵四方仏手水鉢2

転合庵までの路地端に咲いていた二輪草 一つの葉から二つの茎が伸び花が咲く
二輪草

午後2時半、無料シャトルバスに乗って東京国立近代美術館『茶碗の中の宇宙』展へとはしご。おちゃわん屋「楽」さんの世界、代々の違いがこれ程に厳しいものからなるとはつゆ知らず。4代一入さん、好きだな〜。こちらでもたっぷり茶の湯に浸かり、丸一日茶の湯三昧。さすがに人の多さもあり疲れましたが、とても良い一日が過ごせました。感謝

2017年05月02日

今年は何羽?

カルガモ
GWののんびりムード漂う最中、
目白庭園では今年もカルガモの赤ちゃんが誕生しました
今年は去年よりもさらに賑やか! みんな無事に育てよー!!


2017年04月12日

久しぶりに・・・

桜の背景が青空になりました。オタマジャクシ
featuring おたまじゃくし(鯰の孫 ?)with 桜のはなびら @目白庭園
枝垂れ桜

追記:『おたまじゃくしは蛙の子』に2番以降があると、
そして、「煮黒め」とは、
煮豆の類ではなく、銅と錫と鉛の合金のことと
今日初めて知りました。 


2017年04月10日

四方棚と吊り釜

四月に入り・・・、
3
御炭から3cm程釜底が離れて調度良い季節となったようです。
私は揺れる相手を楽しむことができました。

2
お軸には「華無心」
白玉椿と猫柳を美しく添えて下さいました。
感謝

追記:「わざわざ」は、「態々」と書くと今日知りました。