2018年08月16日

夏休みのご報告 その4

 港からレトロバス(往復前売り400円)に乗って、地元高校生による観光ガイドを聞きながら重要文化財八幡浜市立日土小学校へ。途中山肌に段を成すみかん畑が見えてくると、みかんが八幡浜の名産となった理由は直射日光、海からの反射光、段々畑の輻射熱によるものだと、ガイドさんが教えてくれました。知らなかった!そういえば、和歌山、静岡の産地も地理条件が同じですね。
 
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 バスに揺られること20分、到着!今日は年に3回開催される見学会の日です。上手くスケジュールが調整できて良かった!。幼い頃夏休みに盆踊りやラジオ体操に通った松蔭小学校も日土小と同じ松村正恒さんの設計だったと近年知りましたが、今はもうコンクリート校舎に建て変わっています。木造校舎であったことを良〜く覚えていますが、いつも校庭のみで校舎の中に入ったことがなく、残念!。真ん中を潜って入って行ったような記憶が・・・。
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 車窓から優しい色使いで水平ラインが整えられた美しい姿が目に飛び込んで来ると、ここから感動の連続が始まります。あまり下調べをして来なかったので、グイグイ建物に引き込まれて行きました。
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 在校の5,6年生が揃いの法被を着て、建物の見どころを説明してくれます。まず昇降口(靴脱ぎ場)の奥に設けられた抜けのつくりに感動。光庭と称されるそこには水路が流れ、雨水が樋伝いにも水路に落ち、水路は鯉の泳ぐ池へと続き、水質が確かめられた後、川へと戻ります。空から降り注ぐ光は植物へも還元され、光庭に接する1階昇降口と教室、2階廊下と教室は両面開口が可能となり、風が吹き抜けます。光庭を設けたことで自然との繋がりがとても大きくなっています。
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光庭上部
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 蹴上120、踏面330、内法幅1650と低学年も上りやすい緩勾配の階段。
ここにも光がしっかり採られています。
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子どもの目線で低く設けられたニッチも色分けが効いています。
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スキップした2階へと繋がっています。
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廊下からスキップした2階教室
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掃除のしやすさへの配慮か、壁と床の見切りは角切りとなっています。
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図書室は山小屋をイメージしてデザインされたそうです。
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図書室の奥に繋がる川辺に迫り出した外部空間
子どもにここで本を読む習慣ができたら、どんなに素敵でしょう

図書室の椅子は座りやすいように座面がカーブしてます、と5年生のガイドさんが教えてくれました。
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ベランダの椅子も同様に
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校舎南東に並行して流れる喜木川からの外観
 南東側各教室からは喜木川に近づける外部空間が用意されています。校舎が新築された頃は、蛍が飛んでいたそうです。設計者松村さんの子どもたちに蛍の光を見せてあげたい、そんな思いが形になったのでしょうか。
 設計者斯くありなむとの思いに至った素晴らしい日土小学校、見学できて良かった!皆さまもぜひ、愛媛県八幡浜まで足を伸ばしていらして見てください。遠いという距離感吹き飛びますよ!

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夏休みのご報告 その3

船
船で次なる目的地八幡浜へ
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山に沈む夕陽を見るのは、久しぶり
そしてお墓の掃除終了!日没にぎりぎりセーフ!!

その4に続きます


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2018年08月15日

夏休みのご報告 その2

 延岡にヴォーリーズ建築事務所設計の家があることを近年知り、この機に訪ねてみました。その家は、土々呂(トトロ)というまちにありました。昭和10年築の旧安村邸。現在は雑貨店として活用されています。
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リビング
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 雑貨店オーナーの方にこの家とのご縁を伺うと、ご主人となられた方がご近所で、恋人時代遊びに来て、可愛い家があるなあ・・・と気になったことがきっかけで、後にご縁が始まったそうです。当時は安村夫人がお一人で暮らしていらして、とても家を大切にされている方だなあ・・・と感じられる暮らしぶりをされてたそうで、その想いを引き継ぐようにご自身も店舗として活用されています。
 南面するのは玄関、リビング、夫寝室、北面には水廻りと夫人寝室という間取り。リビングの左奥にキッチンが見えています。寝室は夫婦別寝室とされていたそうで、玄関脇の南がご主人、北が夫人寝室だったそうです。
玄関
玄関
 安村ご夫妻は神戸の方から越してこられたそうで、夫人が身体が弱かったので水の良い土々呂の地を選ばれたと聞いたことがあるけれど、ご本人から伺ったことではないので、正しい情報かは判らないと仰っていました。

 子どもの頃、延岡は建築文化が薄いと思っていましたが、離れてから帰省の度に歩いてみると、青山眼科やちょっと妻に飾りを付けた可愛らしい家を見つけたり、レーモンド設計の教会がかつてあったことを知ったり、そしてヴォーリズ建築があったり・・・。行動範囲が狭くて知らないだけだったのは残念です。

その3へ続きます・・・


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2018年08月14日

夏休みのご報告 その1

空から富士山
 台風13号によりタップリ雲の湧く空から見降ろす富士山

 出発の遅れから到着遅れ、の機内案内に、一本逃すと大変なことになる運行数の日豊線の乗り継ぎが間に合うか、ずっとヤキモキしながらもほぼ定刻にて着き、無事乗り継げ、ホッ!。
 日向駅を通り過ぎ、この4月にリニューアルした延岡駅に到着。駅舎は建て変えずという市側の要求が生きて、馴染みある延岡駅という感覚のままホームに降り立ち、改札辺りから少しずつリニューアル感が漂い始めるも、旧駅舎と増築部を繋ぐ通路の天井の低さに気持ち高揚せず、ツタヤ、スタバのブランド力借りて醸し出された都会感が見え隠れする中、駅裏手に誘導するブリッジから全体構成を眺め、前市長の意向は充たされたのでは?と尽力された設計関係各位(ご心労が多かったと聞きます)に感謝。
通路
<通路右が既存部、左が増築部>
 夏休みということもあってか、増築部2階の学習スペースでは受験生たちが静かに集中してお勉強。市立図書館よりこちらで勉強したい学生は多いのではないか?
 キッズスペースでは若いママさんたちが床座で標準語を話すインストラクターに自己紹介をどうやるか、説明を受けている。少し大きくなった子ども連れのお母さんは、子どもと絵本を読んでいる。新聞閲覧コーナーでは高齢の方たちが調べ物をしていたり、読書していたり、ぼーっとしていたり・・・。この後歩いた駅周辺商店街とは異なり、ここは穏やかな活気が感じられる。
キッズスペース
キッチン
<キッチンも設置 「料理男子の魚さばき方教室」などの企画告知あり>
  ただ、この環境をどう費用捻出して維持して行くのか、皆、疑問のままスタートを切っているようです。私自身はスタバに行ってコーヒーを飲むということをしないので、延岡の人たちも初めは珍しがってスタバに行くけれどその内行かなくなるのではと夜集まってくれた同級生に問うと、「否、行くよ」との意見あり。しかし、蔦屋の本は、読んだ本を果たして買うかというと買わないのではという意見。どうでしょうか、次の目的地への移動の際に再び天候で出発が50分遅れ、その時間潰しにツタヤで「君たちはどう生きるか漫画版」を読むことが出来とてもありがたい環境と嬉しくなったのですが、私もその本を買おうとは思いませんでした。ま、旅行中ということもありますが。複合施設の運営を担うCCC蠅亮袁咾惑_燭覆蠅・・・?
増築部
外観
<駅前交差点よりの外観>
 交差点側に面した外壁はガラスなので、駅2階から駅前の老朽化した建物群が良〜く見えます。今山のお大師様も見通せます。人々が駅前を客観的に見る場が出来ましたので、これが駅前を整えたいという市民意識に繋がっていくと良いと思います。ただガラス面は西面なので、強烈な陽射しを遮る外付けブラインドを美しくデザインして欲しいですね。
お大師様
<ガラス張りの増築部から見通せる今山のお大師様>
 幼い頃、弘法大師像が立った昭和32年から延岡には台風が直撃しなくなったと言われていると聞きました。お大師様は古の延岡市民にとって精神的支柱だったかもしれません。今は・・・? 地元の同級生は見えることに気付いていませんでした。
炭焼き地鳥
<夜のプチ同窓会で頂いた炭焼き地鳥>
んま!美味しい

その2へ続きます・・・


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2018年08月08日

夏休み

台風13号、そろそろでしょうか。
今日は足に影響が出ない内に早めに帰宅出来ると良いですね。
明日の朝の天候もどうなることやら、ではございますが、
明日9日(木)より13日(月)まで、アトリエ珠は夏休みを頂きます。
今年は故郷に戻り、幼き日のまちの面影を追ってみたいと思っております。
故郷は九州宮崎ですので、避暑ではなくさらなる暑さへの突入となります。
地元からは覚悟して帰って来いと言われております。
関東は台風の影響で猛暑からしばし開放されておりますが、
過ぎればまた厳しい日々が始まるかと・・・。
どうぞ上手に涼を取りながら、元気にお盆シーズンをお過ごしください。
miniプラムソルベ
プラムソルベ(いつかの自家製)画像で涼をお届け


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2018年08月06日

銘木

床の間
<画像はクリックすると大きくなります>
 週末、要所々々に銘木が用られたお寺の庫裏を見学させていただきました。
 尺5寸の欅柱と欅式台、神代杉の天井板で、訪問者をドーンと受け止める広々とした玄関に始まり、黒檀の6寸床柱が存在感を放ち8寸欅の柱が連なる三間続きの座敷、厚さ三尺程の無垢板カウンターが設けられた廊下や広縁と、ダイナミックに本物の材が用いられていました。欅は割れたり、反ったりと暴れの強い材ですが、柱に使っているのは伐採後何十年と寝かされていた天然乾燥材なので、暴れの心配は無いのだそうです。
 ご住職、工務店、建築士と三位一体となって三年半の年月をかけて計画は進められたそうですが、大勢での作業が可能な8帖厨房、心穏やかに気持ちを切り替えられるようシンプルにデザインも切り替えられた住職ご家族の生活の場等随所に設計の心配りが感じられます。ご住職が立派に庫裡を建て替えられたことで、檀家さん達の気運も高まり、お寺の末永い繁栄に繋がって行くことでしょう。
竣工、おめでとうございます!
 「銘木」と呼ばれる手に入れることが難しい貴重な木材は、その材が真に生きる使い方が求められます。どう使うことが最善か、私もしっかり判断することができるよう目を肥やしていきたいと思います。
鬼瓦
建替え前の庫裡の屋根に乗っていた影盛足付鬼瓦はお庭に鎮座
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「立ち葵」の紋
本堂
本堂広縁の障子にも「立ち葵」
<画像はクリックすると大きくなります>
 植物の「タチアオイ」はちょうど今、花を咲かせていますね。でも、葉っぱの形が家紋とは違います。家紋に描かれているのは「フタバアオイ」という別種の葉。「控えおろ〜」と出て来る徳川さんの葵の御紋も「フタバアオイ」。

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2018年08月02日

善き人の住むところはみな楽し

「山でも谷でも、森の中でも、水の涯でも、善き人の住むところはみな楽し」とは、法句経の文句。
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カルガモは世帯混合で仲良く泳いでいます。微妙なサイズ差わかりますか?
気持ちよさそー
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仲良し兄弟
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母鳥は微笑んで池を見つめているよう・・・
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水辺より木蔭な気分のひと時もあり。親鳥は見張り、雛はちゃんとまとまって涼んでいます。善き人の住むところ、カモもたのしー!生育に良い環境を作ってもらえているようで何より。残りの雛たちも安心して巣立っていけますように!!

画像はクリックすると大きくなります。


chou23 at 20:38|この記事のURLComments(0)daily 

2018年07月09日

叶う

宝庵では、今年お初の氷点てを頂きました。お菓子は「叶う」と名付けられた『空羽』さんのもの。織姫の織る糸と笹が描かれ、断面も美しく、お味は白餡にレモンが練り込まれており、心トキメキました。
氷点て
関
待会玄関に設えられた七夕飾りの短冊に託して来ました願い事は、次の日の夜叶ったと判り安堵しましたが、同時に線状降水帯の多発による西日本の大水害を知り驚愕致しました。これ以上被害が拡大しないようにと祈れど、無力さ高じる報道が続きます。どうか、二次被害など無く、早くはやく普段が戻ります様に。

chou23 at 22:00|この記事のURLComments(0)tea 

山口文象設計の茶室

七夕の日、北鎌倉にある山口文象設計の茶室「宝庵」(旧関口邸茶室 昭和9年竣工)に行ってきました。
門
侘びた門

待会
待会
八畳間
網戸の仕組まれた地窓からの風がとても心地よい八帖の間  
四帖の茶室
障子を開放すれば縁先の庭が楽しめる四帖の間

四帖西に接する縁先 奥に小間「夢窓庵」が覗えます
中敷居
縁先には中敷居が通され、そこに障子が建て込まれています。
縁先の庭
岩肌の立つ庭先の眺め
四帖間からの眺め
中敷居の障子が雄々しい岩肌を隠し、穏やかな庭の景色に仕切ります。
中敷居に障子を建て込むつくりは、小堀遠州による大徳寺「忘筌」の手法に習ったものとのこと。この手法を文象さんは林芙美子邸(昭和16年竣工)でも用いています。
北側縁
こちらは林芙美子邸書斎北側の縁先のつくり
同様に落縁があり、中敷居に障子が建て込まれています。林芙美子邸も当初はこの先に茶室が有ったのですが、土砂災害で崩れ撤去されたと、以前案内の方に教えて頂きました。

小間「夢窓庵」
夢窓庵
高台寺「遺芳庵」の反転(円窓壁軸)写し。円窓足元と他の沓石サイズコントラストが何とも愛おしい。
一畳台目
一畳台目席
すっきりと美しく整えられた一畳台目の間には、窮屈さを感じさせない解放感が備わっていました。お軸の「主人公」の意するところが?でしたので戻り調べますと、「本心本性の自己であるか、自問するように」とありました。

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2018年07月05日

三家族同居で賑やかー

誕生から二か月が過ぎ、スクスク育つ4月29日生まれのカルガモさんたち
(画像はクリックすると大きくなります)  
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6月25日、別の番にも雛誕生 1

その2日後6月27日、さらに別の番に雛誕生2
(撮影は今朝)  

既に単独行動中の雛さん1
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上の方が少し大きいのは、誕生2日違いの成長差でしょうか ?

三家族同居で今年の目白庭園の夏はこれまでになく賑やかになりそうです。
単世帯育ちと多世帯育ちでは、社交性の育み方が異なる・・・カモ?3家族


chou23 at 20:58|この記事のURLComments(0)season 

2018年06月30日

世界遺産登録

今年初めに登録への想いをお話頂いた大野教会堂の教徒の皆さまを始めとして、登録活動に尽力された皆さま、おめでとうございます。
世界遺産登録決定のニュースです。大野教会堂


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