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2017年09月10日

住まいの安心

8月30日(水)から9月5日(火)は防災週間でした。私も9月2日は「住まいの安心」というテーマのセミナーでお話をさせて頂きましたが、住まいづくりを考えていらっしゃる参加者の方々は、住まいに求める性能として「安全」ということをしっかり掲げていらっしゃいましたので、とても真摯に話を聴いて下さいました。ご質問からは、特に「防犯」「耐震」に高い関心を持っていらっしゃるということが判りました。
また「いつもの暮らしをもしもの支えに」というコンセプトの住まいを提案して頂くコンペのシンポジウムにも参加してきました。被災時のストレスをどう無くしていくかということを主眼に考え始めたという言うコンペ入賞者の方のお話が印象深く、プラン構築は、日常に非日常的とも思える暮らしを採り入れ、軽いストレスを掛け続け、慣れることでストレスを無くすという発想でなされていました。快適性を求める志向が強いと拒否されてしまう案でもありますが、住まい手との話し合いの中で、何もかもが快適であることを求めることを見直すというベクトルになっていくと良いと思います。
スカイツリー
シンポジウム会場だった千葉工大スカイツリータウンキャンパス
わたくし、初スカイツリー麓です。
まだ進入したことはございません。

こちらは住まいづくりナビセンターの「住まいの安心セミナー」でご案内している冊子です。優しい語り口でとても判り易く書かれています。
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chou23 at 15:51|この記事のURLComments(0)

2016年12月21日

19年経て

19年前にキッチン&ダイニングのリフォームを手がけさせて頂いたお住まいに、18年ぶりにお邪魔させて頂きました。
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19年前、竣工祝いを開いてくださった時のダイニング
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19年前、竣工祝いを開いてくださった時のキッチン&奥様
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19年の月日が流れ、現在
さて、クイズです。何となにが変わったでしょう?とご主人。
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ダイニングテーブルと椅子を新しくされ、壁紙を一度貼り替えられ、
出窓のロールカーテンも近年新しくされていました。
でも、あまりに綺麗に使い続けて下さっているので、
何も変わっていないような印象を受けました。

感動です


綺麗な状態がずっと続いているのは、来客が多く、おもてなしをダイニングで行っているからではないか、とのこと。
ご夫婦旅行の想い出の品やお子様たちからのプレゼントなどが要所に飾られて、四次元に喜びが飛び跳ねているように感じられました。
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お昼どきにお伺いし、夕方には失礼するはずが、
話が弾んで気付けば夜8時過ぎに・・・
美味しいワインや御馳走を沢山用意して下さって、お腹ははち切れそう〜!
お料理の写真は最初だけで、後はすっかり撮影を忘れてしまいました。

この度の訪問の目的は、女性建築技術者の会創立40周年記念のカレンダーをお渡しすること。女性建築技術者の会を通してご依頼頂いたお仕事でしたので、ぜひお届けしたいとお邪魔して参りました。
カレンダーチームの皆さん、企画製作の労を、ありがとうございました!!


2016年10月18日

簾のちから

日曜日には気象予報士さんが今日から夏に戻ると警告していましたが、拍子抜け感のある秋寒な本日、この夏の暑さ対策についてご報告させていただきます。
温熱環境記録
これらは季節毎、幾年にも亘って建て主さんが二週間ずつ丁寧に刻んで下さった温熱環境記録です。こんなにきちんと付けて下さって、本当に有りがたいことです。出来るだけ自然の恩恵を取り入れて温熱環境を整えると言う目標を立てて設計させていただいたお住まいでの計測です。
「冬の温かさは合格点だけれども、夏が暑くて、エアコンなしでは厳しい。」とは、お引き渡しから一年経って建て主さんから頂戴したお言葉。冬の朝夜は加湿セラミックヒーターが1台稼働していますが、日当たりに恵まれている敷地なので、お天気が良ければ昼間はヒーターなしでもポッカポカ。2月の朝の一階床表面温度も15℃を下らず(床暖房無しです)、20℃以上を刻むこともあります。でも夏は一転してその日当たりが仇となり対策が必須です。
夏の暑さをしっかり緩和すべく窓の熱対策をグリーンカーテンから簾に切り替えて過ごして頂いた今年の夏、無事、エアコンの稼働率を下げることができました!グリーンカーテンは、繁茂の頃合いを見計らって育成し始めないと、遮熱に間に合わないという結果になってしまうことが有りますが、簾ならば「下げれば良し!」ですからね。
計測週の含まれる8月の電気使用量が256kWh、電気料金は5860円(税別)。
簾なしの年は電気使用量が324kWh、電気料金は8838円(税別)と約3000円ダウン。
南面の窓辺の平均温度を比較すると、
簾なしは30.9℃(max:39.0℃、min:27.0℃)・・・未繁茂なグリーンカーテンあり
外気平均温度29.3℃(max:37.6℃、min:20.8℃)
簾ありは30.1℃(max:34.0℃、min:28.1℃)
外気平均温度29.4℃(max:43.1℃、min:23.5℃)
窓に備えられている障子と断熱材入りの襖は、どちらも障子のみの使用。
一番過ごす時間の長い1階茶の間の平均温度は、
簾なしは28.0℃(max:31.4℃、min:25.6℃)
エアコン稼働(28℃設定)、時々地窓開口+扇風機稼働
簾ありは29.0℃(max:32.2℃、min:26.7℃)
扇風機、時々エアコン稼働(27℃設定)
二階のホールの平均温度は、
簾なしは30.8℃(max:34.2℃、min:27.5℃)・ホールに面する西側窓開口
簾ありは28.8℃(max:36.7℃、min:21.1℃)・ホールに面する西側窓開口
◆◆◆
付けて頂いた体感記録データから、人間の身体は表面温度が有る一定の温度を超えると、不快と感じ始めることが判ります。建て主さんの場合は四捨五入して31.0℃となると、「温度を下げたい」と感じ始めます。この下げたい(=不快)と感じた時にすぐにエアコンをオンとするのか、しないのか。この違いは後々の身体の健康状態の違いに通じるのではないかと懸念するのですが、簾が陽射しを遮ることで、室内は日中ほんのり暗くなり、少々暑いと感じてもエアコンのリモコンスイッチに手を伸ばすほどの感覚とならなかったという視覚的効果も簾にはあるのではと推察します。それにしても、昔の人々の知恵と文化の結びつきは、素晴らしいですね。
来年はぜひ、通風の醍醐味を体感して頂きたく…またよろしくお願いします。


2016年08月04日

和装で会議

この日、とあるプロジェクトの打ち合わせは、ドレスコード「和装」で行われました。
私は綿紅梅の浴衣を夏着物としてアレンジ。ポイントは「ビールジョッキ」の帯留(ほんとはブローチ)。3のコピー
通達を受けた時にはちょっと面倒だなとも思いましたが、日本で暮らす私たち、花火見学などではなくとも、日々の生活をたまに和服で過ごすのもいいなと思いました。また機会をつくって、ドレスコード「和装」をやってみたいと思います。

下の画像は打ち合わせにてご紹介頂いたイタリア製のタイル合板。外廻りにも使用可能とのこと。軽量建材として採用候補となりそうです。
タイル合板

こちらは天井用建材ソーラトン(右)とそれを模した軽量天井材(左)。左は断熱材のアクリアを使用しているため大変軽く、また模様の様に見える個所は不織布が貼られているため吸音性がソーラトンよりも高いとのこと。これならば地震の際に天井材の落下が原因で負傷というが防げます。
2016-08-02 005

他、新しく開発されている建材(50万円/屬箸いΔ發里發△辰討咾辰り!)をご紹介頂いた後、各部会の進行状況報告を行って・・・
打ち合わせの後は、いつもの一品持ち寄りで、ちょい呑み。DSCF4354 (3)
mini☆岡村さんと
和装は少し前は当たり前だったことなんだから、たまにはやってみよう!
という思いが復活致しましたよ。


2016年06月22日

戻りました。

熊本は地震から二か月過ぎてまだまだ手当が進まぬ状況。漸く仮設住宅建設が始まった所です。余震も数が減ったとは言え私が滞在していた間にも二度程ドキッとする大きさの揺れがありました。
滞在期間中に約30棟程の被災住宅を拝見させて頂きましたが、内外壁クラックはあれど骨組みに水平垂直の異状が見受けられないお宅ばかりでしたので、そのことをお伝えすることで安心を取り戻して頂くことが出来たように思います。一方で、雨空が続き、警報が出るほどの雨量の日もある中、屋根修理が進んでいません。倒壊を免れた家屋の屋根修理を最優先としてなんとか早く!と拙に願います。台風発生が遅い年は上陸率が高いという統計がTVで紹介されていました。自分の家の屋根が葺ける技術を家人が持つ必要性を感じたブルーシートが続く街並みです。
東区住宅地
東区山の神

中一日休みを頂いて、友人に益城町宮園周辺を車で案内してもらったのですが、面的に被害が生じている状況は撮影するのが憚れるほど心痛むものでした。

布田川断層帯宇土市住吉海岸島原湾越しの雲仙岳
布田川断層帯に位置する海岸で長崎雲仙岳が島原湾越しに眺められました。平成新山の頂が雲から覗いています。右手には電線が海の中を伝っていく「長部田海床路」。ここ有明海は干満の差が大きく、干潮時は電柱沿いに道が顕われ、軽トラックを走らせ海苔や貝を収穫することができるようです。夕日の沈む頃にまた訪れてみたいポイントです。

2016年06月12日

お知らせ

6月12日(日)より6月21日(火)まで、廣田は熊本へ出張致します。
民間企業による被災度区分認定的事業のサポートに従事致します。

出張期間中、PCのWeb環境が整わない可能性があり、メールは確実に対応できるとお約束できませんので、お急ぎの方は携帯の方へ、または固定電話へメッセージを残して頂けますと助かります。
ご不便をお掛け致しますが、どうぞ宜しくお願い致します。

2016年06月06日

夏支度

今年の夏、観測史上最高温度を記録するという予報が出ていますね。
  あな恐ろしや

ということで、今年は早めに暑さ対策のお手伝いに伺わせて頂きました。
対策といっても簾を掛けるだけなのですけれどね。
ひとりよりも二人、一緒に準備をすれば、億劫な作業も楽しくできます!!簾と和紙
画像は逆光で簾の織糸の縦ラインが目立っていますが、実像は葦の水平ラインが顕著で、それが襖の柄と揃って、心が素直に整う、なかなか美しい窓となりました。
引き続き温度計測もお願いして、温熱環境を確認して参ります。

2015年12月13日

…3dots

師走に入りました。
この一年を締め括る準備をしなくては〜と思いつつ、なかなか・・・
床板(椹)メンテナンスなどのご依頼を頂いていたびわこさんの家も、漸く大工さんに対応して頂けました。これで気持ちよく新年を迎えて頂けます。
おっとその前にクリスマスがありましたね。衣裳の準備万端なびわこさんです。

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止める娘を振り切り突っ走る母の図

床もお肌もしっかりお手入れして、ツヤツヤでサンタさんをお迎えしましょう。

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久しぶりに食卓を囲んで楽しい懐かしい同窓会的シーンでございました。
8年の間に大工さんは二児の父になり、お姉ちゃんは受験生。
母と愚輩は歳を取る気が全くございませ〜ん!


2015年10月07日

タイムトリップ

ご縁ありまして、20代の頃の仕事に再会させて頂きました。3'
キッチンハウス勤務時代、設計担当させて頂いたアルフレックス河口湖サテライト「CASA MIA」のモデルハウスA〜C棟全4住戸のキッチン。
四半世紀も前のことですので、キッチンはとうに交換されていると思っていましたが、なんということでしょう〜!今でも変わらずにありました。

C棟ーA
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<オープン時撮影>
ワークトップは御影石、扉はMDF鏡面塗装
2015-10-06 086のコピー
<現在>
ディスプレイも同じまま。時が止まったよう・・・

C棟ーB
2'
 <オープン時撮影>
4住戸の中で一番コンパクトなキッチン。
シンプルですが、レイアウトも納まりも一番頭を悩ませた思い入れのあるキッチンです。他の3例はどんなキッチンだったかす〜っかり忘れていましたが、このキッチンだけはしっかり覚えていました。オープン時撮影画像は色がグレーがかっていますが、実際の面材の色合いは現在の写真の方に近いです。
2015-10-06 112のコピー
<現在>
こちらもディスプレイに使われているお鍋が「アルスティーナ」のまま。
ゴミ入れは変わっていますね。
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当時はまだ採用例の少なかったスライド式フード(GAGGENAU社製)
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トールキャビネットのように見えるのは冷蔵庫
天井との幕板に放熱用ガラリ
シンクの右は食洗機
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ダイニングテーブルよりキッチンを見る。
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ダイニングよりキッチンを見る。

B棟 
2015-10-06 036のコピー
<現在>
2015-10-06 038のコピー
赤御影のワークトップは今でも新鮮に感じられました。

A棟
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<現在>
ワークトップはパーティクルボードメラミン貼り
面材はパーティクルボード染色突板貼り
面材のグリーン色が少し褪せていました。
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リゾートハウスのキッチンですので、外の景色を窓から楽しみながら作業できるように、また非日常性を醸し出しつつも使いやすさは必須と考えてデザインしました。四半世紀経てもデザインは古さを感じさせないと思いましたが、これらはモデルハウスに展示されている「使われていないキッチン」でありますので、素材の経年変化状況は参考になりません。
リフォームにお邪魔したお宅のキッチンが、自らの設計担当したキッチンハウスのキッチンだった!という日が来ることを夢見つつ・・・日々精進いたします。

2015年05月15日

ふたごやまのメンテナンス

築12年目のK邸(ふたごやま)は、サニタリーの床をリノリウムから無垢の厚板に変える工事を行っています。その方が「あったかいんだから〜♪」ということで。
昨日は建て方初期に携わって下さっていたY大工さんと、13年ぶりに再会!
f jyoutou3(←上棟時 左側がY大工さん)
建て主さん曰く、
「ずっと大工さんが働き続けられるって、良い会社なんですね。」
ほんとにそうですね、安心してお願いできます。
四代目(仮)も現社長であるお父さんそっくりな説明の仕方になってきていて、頼もしい限り。会社をしっかりと継げるように成長して頂くべく、建て主さんと一緒にあれこれ難題押しつけて応援致しますので、よろしくお願いしますね。

蔵書さて、ふたごやまさんのお二階のホールには本好きになった娘さんの蔵書がずらり。本といっても文学ではなく、漫画です。ずっとここにいて片っぱしから読みふけって行きたい気分です。
それにしても小学生の間にこんなに揃えられるとは、お小遣いはすべて漫画に注がれていたのでしょうか? いや、娘の・・・と言いながら、実は親ごさんが自分の好みで買っているのではないかと私は疑っています。大人ってずるい・・・
本棚から視線を右にずらすと、階段ホールです。
漆喰壁と柔らかい光による12年前と変わらない安定感ある風景。
階段ホール