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2018年11月26日

あれから半年、葉は落ちて

半年ぶりにセミナー開催のために「江戸東京たてもの園」へ。あの桜の木々は、落葉し切ったものもあればまだほんのり色づき始めたばかりのものもあり、一本一本種類によってか、状態は異なっています。桜のみならず、銀杏の方も状態個々異なり、これから始めるセミナーのテーマ「一人ひとり固有の感性」に繋がる景色が味わえて、あな、うれし。ああこの思いを講座の枕にさらりと偲ばせるスキルが欲しい・・・やはり、学ぶべきは落語か。
黄葉
園内には遠方からでもよ〜く見える「皇帝ダリア」が咲き誇っていました。花の少ない時期にひと際目立ちます。「お化けダリア」とよくぞ名づけられませんでした。さて何Mまで成長できるか、今後を見守って行きましょう!
皇帝ダリア

2009年11月にスタートし、私たち住宅設計を生業とする者達が、家づくりを始める方に気付いて頂きたい大切なことを、如何にお伝え出来るかチャレンジし、企画を膨らまし、それぞれ言葉を選び、不器用さを痛感しながらも続けてきましたセミナー『家づくりに必要な感覚の見つけ方』ですが、なんとか近年ありたい形に近づけて来れたのではないかと、参加の方々の表情やご感想から感じます。これからもより一層スキルアップしていければと思います。連休最終日にも関わらずご参加頂いた皆様、有難うございました。
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2018年08月06日

銘木

床の間
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 週末、要所々々に銘木が用られたお寺の庫裏を見学させていただきました。
 尺5寸の欅柱と欅式台、神代杉の天井板で、訪問者をドーンと受け止める広々とした玄関に始まり、黒檀の6寸床柱が存在感を放ち8寸欅の柱が連なる三間続きの座敷、厚さ三尺程の無垢板カウンターが設けられた廊下や広縁と、ダイナミックに本物の材が用いられていました。欅は割れたり、反ったりと暴れの強い材ですが、柱に使っているのは伐採後何十年と寝かされていた天然乾燥材なので、暴れの心配は無いのだそうです。
 ご住職、工務店、建築士と三位一体となって三年半の年月をかけて計画は進められたそうですが、大勢での作業が可能な8帖厨房、心穏やかに気持ちを切り替えられるようシンプルにデザインも切り替えられた住職ご家族の生活の場等随所に設計の心配りが感じられます。ご住職が立派に庫裡を建て替えられたことで、檀家さん達の気運も高まり、お寺の末永い繁栄に繋がって行くことでしょう。
竣工、おめでとうございます!
 「銘木」と呼ばれる手に入れることが難しい貴重な木材は、その材が真に生きる使い方が求められます。どう使うことが最善か、私もしっかり判断することができるよう目を肥やしていきたいと思います。
鬼瓦
建替え前の庫裡の屋根に乗っていた影盛足付鬼瓦はお庭に鎮座
鬼瓦2
「立ち葵」の紋
本堂
本堂広縁の障子にも「立ち葵」
<画像はクリックすると大きくなります>
 植物の「タチアオイ」はちょうど今、花を咲かせていますね。でも、葉っぱの形が家紋とは違います。家紋に描かれているのは「フタバアオイ」という別種の葉。「控えおろ〜」と出て来る徳川さんの葵の御紋も「フタバアオイ」。

chou23 at 19:05|この記事のURLComments(0)

2018年06月28日

備え

昨日の強風で隣家の老朽化した屋上看板が吹き飛ばされドーンと物凄い音と共にこちらの屋根に落ちてきたので消防署に対応を依頼したら、初め断られ、でもその看板がまた飛ばされて人に被害が出たらどうするのだと言ったら漸く出動し、看板撤去のためにこちらの敷地内に梯子を立てる許可を求めてきた際、許可するがこちらの屋根に被害が出ていないかぐらいは見てくれと依頼したら凹んでいる所が有るとのこと。ではその部分をこのスマホで写真に撮ってと依頼したら、写真を撮る時にこちらが怪我をしたら誰が責任を取ってくれるのかと断られた、と建て主さんからのご報告。レスキューを担う公務員の言葉として、信じ難し。

地震のみならず、風力に対する備えも必要です。ブロック塀だけでなく、明らかに危険な看板等にも、事前に撤去命令を行政から出して頂きたい。人が亡くなられてから動くのではなく、事前に!!

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こちらはファンの多い伊東屋さんのクリップ看板
建物リニューアル後も引き継がれましたね!
看板は愛されてなんぼ!


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2018年05月12日

時は流れ、新緑の中

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あれから1ヶ月半の月日が流れ、再びやってきました『江戸東京たてもの園』。桜の枝先には幼い実が鈴なりに。大島桜でしょうか? 良い天気でよかった!

午前の座学の後、昼食を挟んで、午後は強烈な陽射しを笑顔で打ち返しながら、皆さんとてもいいチームワークで4棟の家を見学して下さいました。見学後の感想も弾んで、御開きになってもナカナカ皆さんお尻が上がりませんでした。

欅の大木は青空の下本当に気持ち良さそうに枝を拡げていましたよ。5年の間に小出邸前の金木犀は、外観が見えなくなる程大きく育っていました。時は流れていますね〜。


chou23 at 19:29|この記事のURLComments(0)

2018年03月31日

間に合いました。

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薄紅桜
薄紅桜
白雪
白雪
駒繋(太白)
駒繋(太白)
山桜
山桜
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気持ちよさげに伸びあがる山桜、花びらは空から舞いおりてきます。
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5年ぶりに「江戸東京たてもの園」にてのセミナー『家づくりに必要な感覚の見つけ方』へ。今年も開花が早まりましたので、散ってしまうのでは案じておりましたが、お天気にも恵まれ、お花見ムード満載の中、無事開催することができました。館内移動時にも桜の花びらが雪の様に舞い、はじめまして。でいらっしゃる参加者同士の皆さんの会話もいつに増して和やかであったように感じられました。良い時間を過ごして頂けて良かった!!おてんと様、ありがとう。
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chou23 at 21:28|この記事のURLComments(0)

2017年09月10日

住まいの安心

8月30日(水)から9月5日(火)は防災週間でした。私も9月2日は「住まいの安心」というテーマのセミナーでお話をさせて頂きましたが、住まいづくりを考えていらっしゃる参加者の方々は、住まいに求める性能として「安全」ということをしっかり掲げていらっしゃいましたので、とても真摯に話を聴いて下さいました。ご質問からは、特に「防犯」「耐震」に高い関心を持っていらっしゃるということが判りました。
また「いつもの暮らしをもしもの支えに」というコンセプトの住まいを提案して頂くコンペのシンポジウムにも参加してきました。被災時のストレスをどう無くしていくかということを主眼に考え始めたという言うコンペ入賞者の方のお話が印象深く、プラン構築は、日常に非日常的とも思える暮らしを採り入れ、軽いストレスを掛け続け、慣れることでストレスを無くすという発想でなされていました。快適性を求める志向が強いと拒否されてしまう案でもありますが、住まい手との話し合いの中で、何もかもが快適であることを求めることを見直すというベクトルになっていくと良いと思います。
スカイツリー
シンポジウム会場だった千葉工大スカイツリータウンキャンパス
わたくし、初スカイツリー麓です。
まだ進入したことはございません。

こちらは住まいづくりナビセンターの「住まいの安心セミナー」でご案内している冊子です。優しい語り口でとても判り易く書かれています。
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2016年12月21日

19年経て

19年前にキッチン&ダイニングのリフォームを手がけさせて頂いたお住まいに、18年ぶりにお邪魔させて頂きました。
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19年前、竣工祝いを開いてくださった時のダイニング
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19年前、竣工祝いを開いてくださった時のキッチン&奥様
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19年の月日が流れ、現在
さて、クイズです。何となにが変わったでしょう?とご主人。
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ダイニングテーブルと椅子を新しくされ、壁紙を一度貼り替えられ、
出窓のロールカーテンも近年新しくされていました。
でも、あまりに綺麗に使い続けて下さっているので、
何も変わっていないような印象を受けました。

感動です


綺麗な状態がずっと続いているのは、来客が多く、おもてなしをダイニングで行っているからではないか、とのこと。
ご夫婦旅行の想い出の品やお子様たちからのプレゼントなどが要所に飾られて、四次元に喜びが飛び跳ねているように感じられました。
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お昼どきにお伺いし、夕方には失礼するはずが、
話が弾んで気付けば夜8時過ぎに・・・
美味しいワインや御馳走を沢山用意して下さって、お腹ははち切れそう〜!
お料理の写真は最初だけで、後はすっかり撮影を忘れてしまいました。

この度の訪問の目的は、女性建築技術者の会創立40周年記念のカレンダーをお渡しすること。女性建築技術者の会を通してご依頼頂いたお仕事でしたので、ぜひお届けしたいとお邪魔して参りました。
カレンダーチームの皆さん、企画製作の労を、ありがとうございました!!


2016年10月18日

簾のちから

日曜日には気象予報士さんが今日から夏に戻ると警告していましたが、拍子抜け感のある秋寒な本日、この夏の暑さ対策についてご報告させていただきます。
温熱環境記録
これらは季節毎、幾年にも亘って建て主さんが二週間ずつ丁寧に刻んで下さった温熱環境記録です。こんなにきちんと付けて下さって、本当に有りがたいことです。出来るだけ自然の恩恵を取り入れて温熱環境を整えると言う目標を立てて設計させていただいたお住まいでの計測です。
「冬の温かさは合格点だけれども、夏が暑くて、エアコンなしでは厳しい。」とは、お引き渡しから一年経って建て主さんから頂戴したお言葉。冬の朝夜は加湿セラミックヒーターが1台稼働していますが、日当たりに恵まれている敷地なので、お天気が良ければ昼間はヒーターなしでもポッカポカ。2月の朝の一階床表面温度も15℃を下らず(床暖房無しです)、20℃以上を刻むこともあります。でも夏は一転してその日当たりが仇となり対策が必須です。
夏の暑さをしっかり緩和すべく窓の熱対策をグリーンカーテンから簾に切り替えて過ごして頂いた今年の夏、無事、エアコンの稼働率を下げることができました!グリーンカーテンは、繁茂の頃合いを見計らって育成し始めないと、遮熱に間に合わないという結果になってしまうことが有りますが、簾ならば「下げれば良し!」ですからね。
計測週の含まれる8月の電気使用量が256kWh、電気料金は5860円(税別)。
簾なしの年は電気使用量が324kWh、電気料金は8838円(税別)と約3000円ダウン。
南面の窓辺の平均温度を比較すると、
簾なしは30.9℃(max:39.0℃、min:27.0℃)・・・未繁茂なグリーンカーテンあり
外気平均温度29.3℃(max:37.6℃、min:20.8℃)
簾ありは30.1℃(max:34.0℃、min:28.1℃)
外気平均温度29.4℃(max:43.1℃、min:23.5℃)
窓に備えられている障子と断熱材入りの襖は、どちらも障子のみの使用。
一番過ごす時間の長い1階茶の間の平均温度は、
簾なしは28.0℃(max:31.4℃、min:25.6℃)
エアコン稼働(28℃設定)、時々地窓開口+扇風機稼働
簾ありは29.0℃(max:32.2℃、min:26.7℃)
扇風機、時々エアコン稼働(27℃設定)
二階のホールの平均温度は、
簾なしは30.8℃(max:34.2℃、min:27.5℃)・ホールに面する西側窓開口
簾ありは28.8℃(max:36.7℃、min:21.1℃)・ホールに面する西側窓開口
◆◆◆
付けて頂いた体感記録データから、人間の身体は表面温度が有る一定の温度を超えると、不快と感じ始めることが判ります。建て主さんの場合は四捨五入して31.0℃となると、「温度を下げたい」と感じ始めます。この下げたい(=不快)と感じた時にすぐにエアコンをオンとするのか、しないのか。この違いは後々の身体の健康状態の違いに通じるのではないかと懸念するのですが、簾が陽射しを遮ることで、室内は日中ほんのり暗くなり、少々暑いと感じてもエアコンのリモコンスイッチに手を伸ばすほどの感覚とならなかったという視覚的効果も簾にはあるのではと推察します。それにしても、昔の人々の知恵と文化の結びつきは、素晴らしいですね。
来年はぜひ、通風の醍醐味を体感して頂きたく…またよろしくお願いします。


2016年08月04日

和装で会議

この日、とあるプロジェクトの打ち合わせは、ドレスコード「和装」で行われました。
私は綿紅梅の浴衣を夏着物としてアレンジ。ポイントは「ビールジョッキ」の帯留(ほんとはブローチ)。3のコピー
通達を受けた時にはちょっと面倒だなとも思いましたが、日本で暮らす私たち、花火見学などではなくとも、日々の生活をたまに和服で過ごすのもいいなと思いました。また機会をつくって、ドレスコード「和装」をやってみたいと思います。

下の画像は打ち合わせにてご紹介頂いたイタリア製のタイル合板。外廻りにも使用可能とのこと。軽量建材として採用候補となりそうです。
タイル合板

こちらは天井用建材ソーラトン(右)とそれを模した軽量天井材(左)。左は断熱材のアクリアを使用しているため大変軽く、また模様の様に見える個所は不織布が貼られているため吸音性がソーラトンよりも高いとのこと。これならば地震の際に天井材の落下が原因で負傷というが防げます。
2016-08-02 005

他、新しく開発されている建材(50万円/屬箸いΔ發里發△辰討咾辰り!)をご紹介頂いた後、各部会の進行状況報告を行って・・・
打ち合わせの後は、いつもの一品持ち寄りで、ちょい呑み。DSCF4354 (3)

和装は少し前は当たり前だったことなんだから、たまにはやってみよう!
という思いが復活致しましたよ。


chou23 at 10:09|この記事のURLComments(0)

2016年06月22日

戻りました。

熊本は地震から二か月過ぎてまだまだ手当が進まぬ状況。漸く仮設住宅建設が始まった所です。余震も数が減ったとは言え私が滞在していた間にも二度程ドキッとする大きさの揺れがありました。
滞在期間中に約30棟程の被災住宅を拝見させて頂きましたが、内外壁クラックはあれど骨組みに水平垂直の異状が見受けられないお宅ばかりでしたので、そのことをお伝えすることで安心を取り戻して頂くことが出来たように思います。一方で、雨空が続き、警報が出るほどの雨量の日もある中、屋根修理が進んでいません。倒壊を免れた家屋の屋根修理を最優先としてなんとか早く!と拙に願います。台風発生が遅い年は上陸率が高いという統計がTVで紹介されていました。自分の家の屋根が葺ける技術を家人が持つ必要性を感じたブルーシートが続く街並みです。
東区住宅地
東区山の神

中一日休みを頂いて、友人に益城町宮園周辺を車で案内してもらったのですが、面的に被害が生じている状況は撮影するのが憚れるほど心痛むものでした。

布田川断層帯宇土市住吉海岸島原湾越しの雲仙岳
布田川断層帯に位置する海岸で長崎雲仙岳が島原湾越しに眺められました。平成新山の頂が雲から覗いています。右手には電線が海の中を伝っていく「長部田海床路」。ここ有明海は干満の差が大きく、干潮時は電柱沿いに道が顕われ、軽トラックを走らせ海苔や貝を収穫することができるようです。夕日の沈む頃にまた訪れてみたいポイントです。