高松中央高校サッカー部・・・今・現在・セントロ

2017年10月

17選手権3坂商2017香川県高校サッカー選手権3回戦・・・決戦!雨の東部運動公園

 2017・10・21(土)。香川県高校サッカー選手権3回戦は雨。翌日は、超大型の台風接近の予報あり。会場こそ東部運動公園の人工芝グランドとは言え、水が浮き、ボールは重くなるばかり。理屈抜きの雨中の決戦。相手はシード4位の坂出商業高校。勝てば金星。負ければ、ベスト8を逃し、新人戦でシード校になれない。互いに必死の闘いとなった。
 前半。とにかく裏をめがけて、蹴る、蹴る、蹴る。ラインを上げるために、それしかできない。相手のプレスは速い。我々のロングボールをよく知っていて、そのボールを消しにくる。そして10分過ぎ、流れを捕まえる矢先に、すばらしいフリーキックを決められて失点。0対1。しかし、その失点で吹っ切れたのか、相手陣内にも入れるようになり一進一退。ラスト5分位に敵陣右サイドでフリーキックをもらう。渾身のシュート。それがキーパーの左手前に落ちて、キーパーのファンブルを誘い、同点としたのである。前半、1対1。良い時間で追いつけて、我々は俄然元気。後半に必勝を誓うのであった。後半。とにかく蹴っては走り、走っては蹴り、我々のサッカーが出来た。そして、その時が訪れた。10分過ぎ、裏のボールを拾ったFWが、相手左サイドを切り裂き、角度のないところから、シュートをたたき込んだのである。2対1。逆転。来たぁー!!もう、いけいけである。しかし、時間はまだ30分ある。そして何より、坂出商業には力がある。どこまで走る力が維持できるかが鍵となった。我々は、がんばった。とにかく、がんばった。少しずつ相手ペースになることも予想できた。危ないシュート。危ないコーナーキック。足を攣る選手。ベンチは、すべてに祈るような気持ちであった。しかし、とうとう相手の鋭いドリブルにPKを与えてしまうのである。ボールはキーパーの逆を突く。ラスト15分ほどの出来事だった。2対2。同点。その後は何とかしのぎ、延長戦へと突入したのである。勝ちたい。金星を挙げたい。歩から「と金」へ・・・。思いは強かったが、体は正直だった。延長前半、相手FWの鋭いドリブルに中央を破られ、失点。そして延長後半、強烈なミドルシュートの跳ね返りに、不運にもハンドのジャッジ。二度目のPKを与えてしまうのである。勝負あり。新チーム初の選手権は、前半1対1、後半1対1、延長前半0対1、延長後半0対1、合計2対4の惜敗であった。
 波乱は起こせなかった。「と金」にもなれなかった。ただ、1、2年生チームとして貴重な経験が出来た。リーグ戦では味わえない悔しさ。登山途中の下山。勝っていればもっと良い景色に出会えたのに・・・。下山後は、再び地べたを這うような練習。これが勝負の現実だ。しかし、卑屈になることなかれ。大会の山は降りても、チーム力は上がっているのだ。そう、我ら未だ、闘いの山は降りずだ。これからまだまだ闘いは続く。このメンバーで、来年の選手権が闘えるのだ。上手いサッカーは出来ないが、粘り強いサッカーは目指せるのではないか。
 高松中央高校サッカー部諸君。その気になったか。その気になったら、諸君はやれる。悔しさを本物にせよ。サッカーは青春をかけるに足るスポーツだ。選手権が終わったから、もう新チームではない。これからの香川県高校サッカーシーンで、嵐を巻き起こしてほしい。期待しているぞ!!

                          2017・10・23(月) 超大型台風接近の翌日に・・・  関
 

H27選手権2津田2017香川県高校サッカー選手権・初陣

 2017・10・15(日)。13時30分キックオフで、今年の高松中央高校サッカー部の選手権大会が始まった。相手は香川県立津田高校。津田高校のある「さぬき市津田町」は、白砂青松、「津田の松原」の海岸を有する街。私たちも年に数回、海岸を、走り中心のトレーニングで使わせていただくし、ボランティアの海岸清掃では心を磨く。また、夏休みの練習前半最後は、全員で海水浴に出かける場所だ。この日は朝から雨。つい最近までは秋なのに暑さが邪魔になっていたが、にわかに秋雨前線が大陸から寒気を連れてきて、すっかり寒くなってしまった。会場は瀬戸大橋記念公園。グランドのすぐ横は、万葉集、柿本人麻呂の歌碑もある情緒豊かな沙弥島。のんびりと海でも眺めて感慨に耽りたいところだが、そうはいかない。勝負である。負ければ終わりのカップ戦こそが、高校サッカー選手権なのである。津田高校に打ち勝たねば、次はない。穏やかな瀬戸の海に、雷雲にわかに沸き起こる心境である。
 前半。立ち上がりこそ堅かったが、前線から走り、追い、闘った。そして早い段階で得点。その後、点を取りあぐねていらいらする時間もあったが、6対0で折り返す。後半。すぐに1点追加。やはり得点機を外す場面も続いたが、交代枠4名を使い切っての、4対0。合計、10対0で快勝した。もちろん改善点も再確認されたが、次に向けて好スタートを切ることができた。
 選手権はやはり、いつになってもわくわくする大会だ。立場が変わって指導者になっても同じだ。1試合1試合、全身全霊でぶつかっていく感覚がある。カップ戦こそ高校サッカーの醍醐味だ。勝ちにおごらず、負けを認める。リーグ戦はチームを成長させてくれるが、カップ戦は人間を成長させてくれると思う。
 さあ、3回戦。相手はシード校、香川県立坂出商業高校。強い。しかし、負ける訳にはいかない。愚直に走り回るのみ。強者を倒すには、強者より走る以外に道はないのだ。場所は東部運動公園人工芝。昨年の選手権で、準優勝した寒川高校にPK戦で惜敗したグランドだ。今年こそ波乱を起こしたい。新チームと侮ることなかれ。やる気は十分である。ただし、今日から2学期中間テスト。部員たち、勉強のやる気はあまりない、かな!?

                                           2017・10・16(月)  関

 2017香川県高校サッカー選手権大会がいよいよ始まる!!

 2017・10・15(日)。 13時30分キックオフ。 場所は瀬戸大橋記念公園サッカー場第1。 相手は、香川県立津田高等学校。夏休みには、たくさんのチームと練習試合をさせていただき、鍛えていただいた。そして、痺れながらリーグ戦を闘ってきた。勝てなくて苦しんだここまでの闘い。しかし、ようやくサッカーの形が見えてきた。そう、高松中央高校サッカー部、伝統の形が・・・。原点回帰。新チームでの選手権大会。失うものはない。ただひたすらに、縦横無尽に走るのみ。選手諸君!!必死の闘いを見せてくれ。

  ~四国新聞に記載した今年のチーム紹介文・監督のひとこと~

先輩後輩は縦の糸。同級生は横の糸。織り成す布の表には、義理人情と書いてある。今年は新チームでの参戦ながら、蹴って走ってゴールを目指す高中サッカーに迷いなし。二十七年目の秋。「尾を泥中に曳く」亀の心境。

 「尾を泥中に曳く」とは、「荘子」秋水の故事で、死んで飾りとして永く宮殿にあるよりも、生きて自由にのびのびと泥の中に尾を曳く亀でありたい、というような内容である。サッカー環境が変化し、1部の2部の、クラブ出身の、県外選手のと、難しい世の中になったが、地元出身、近所のサッカー小僧の集まりが高松中央高校サッカー部。強豪チーム相手に自分たちのサッカーで、泥臭く、のびのびと、立ち向かっていきたいものである。「尾を泥中に曳く」亀の心境。さあ!行きまっせー、やりまっせー!!!

                                              2017・10・14(土) 関  

       

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