翌朝岩手の小京都、遠野へ。
柳田国男の「遠野物語」の舞台となった土地として、誰もが一度は聞いたことがある地名ではないだろうか。 カッパ、ザシキワラシ、オシラサマ、雪女…。 その中で面白そうなカッパ渕へ。
岩手三大麺の1つ「白龍」本店にて「じゃじゃ麺」を頂きます。
13時過ぎでも結構並んでます。駅ビルなんかにも支店があるようですけど、やっぱり歴史ある本店にて頂きたいところ!
ここでじゃじゃ麺のうんちくを少々。
屋台から始め、創業約60年
初代、高階貫勝(たかしな かんしょう)が戦前旧満州で食べてきた炸醤麺をもとに、盛岡に引き揚げてから盛岡の人に味を合わせるようにアレンジしたものが「じゃじゃ麺」のはじまりです。
こだわりぬいて造り続けた結果、独自の進化をし、現在では盛岡名物としてたくさんの方に愛されています。
味噌をベースにひき肉、胡麻、椎茸 その他十数種類の材料を混ぜ込んで炒め寝かせた秘伝の味噌ともちもちとした食感の平打ち麺が特徴、一度食べると、二度三度と通いたくなってしまう記憶にすり込まれるほど個性的な味をぜひ体験してみてください。
と書いてありました。
1時間ちょっと待って店内へ。店内はかなり狭いです。そしていよいよ“初じゃじゃ”!
たぶん地元の方ではないと思われるお客さんが『ジャージャー麺』とオーダーしていましたが、『じゃじゃ麺』が正しい。
『ジャージャー麺』が食べたい方は別物なのでお気を付けください。
麺の上には、特製肉味噌、きゅうり、葱。
そのわきにはおろし生姜と紅生姜が添えられます。
麺は平打ち。うどんのような麺ですね。
まずはそのまま肉味噌のみを混ぜていただきます。
このねっとりムニュッとした麺の食感がいいですね。
味噌や黒ゴマ、シイタケなどから生み出される何とも言えない味わい。
どんどんいけますね。そして、食べ終わったら卓上の玉子を割って、落とします。このまま店員さんに渡すと・・・
スープを入れてくれるので、かき混ぜると「ちいたんたん」の出来上がり!
ごちそうさま!
食後は白龍の横にある盛岡城跡を散策。
盛岡市内から30分位走り「小岩井農場」へ。
夜は岩手三大麺の最後「盛岡冷麺」!
お邪魔したのは「盛楼閣」さん。
まずはビールで乾杯!
カルビ、ロース、ハラミ、レバーなどをハイボールで流し込みます。
辛さが特辛、辛口、中辛、ちょい辛、普通、ひかえめ、辛味別の7種類あります。
特辛からひかえめまでは辛さの度合いが違うものの、最初からキムチが冷麺に入っています。
辛味別は、キムチが小皿に入って別添えになっています。こちらが辛味キムチ別皿。
初めてで辛さが分からない場合や、冷麺の美味しいスープをそのまま味わいたい方、途中で味変したい方には別添えの辛味別がお勧め。初めてなので、中辛にてオーダーしました。
焼き肉屋さんで冷麺を頼むと、時々ゴムのような食感で、スープもいまいちのお店もありますが、のど越しが良く絶妙な弾力がある麺が特徴です。盛楼閣さんのスープは牛のテールをじっくり煮込んで出汁をとっているそうで、優しい甘味としっかりした旨味が美味しい。そして入っているお肉も大きく厚い。ごちそうさまでした!
夜の盛岡市内を散策途中、黄色いラーメン店を発見。お腹もまだいけそうなので、もう一杯頂くことに。「マ「マトヤ中華」
店内に入って分かったのですが、こちらは京都の新福菜館ののれん分け店だったのです。
盛岡駅から徒歩2分のところにあるラーメン店「マトヤ中華」。昭和13年、京都駅前に屋台を構えた「新福菜館本店」の中華そばの味を盛岡の地で忠実に再現したのがこちらのお店。定番の中華そばは濃口醤油香る香ばしい味のラーメンです。たまり醤油のような真っ黒スープは、見た目ほど塩辛くはなく、鶏ガラと豚骨の出汁、油と一体になって、甘じょっぱさのバランスが良い感じ。麺は中太ストレート、具はネギがてんこ盛りでスープに良く合います。チャーシューは薄切り豚バラ肉を煮込んだもの。秋田を中心に東北で人気の「末廣ラーメン」もルーツは同じだそうですが、みちのくに合うように改良してあるそう。それぞれの特徴があるので両店の味の違い楽しむのもいいですね。
ちょうど3か月前に秋田で末廣ラーメンも頂いたのでいいタイミングでした。
明日は八幡平に登ります。