去年の今ぐらい、精神科に予約の電話をした。
職場に毎日休まず通うのが困難なこと、今まででは考えられないようなミスが増えたこととかを話したと思う。泣きながら。通勤途中の新宿駅西口前で。


私が知る限り、近隣に3つも大きな精神科の病院がある。障がい者施設も多い。
山に囲まれたのどかさだけが取り柄みたいな市なので、障がいのある人たちには暮らしやすいのかもしれない。
私が全幅の信頼を寄せている友人が以前通ったことがあるという理由で、私は3つの中から病院を決めた。
友人が通っていた頃は予約不要だったのが、今は完全予約制。
生きづらさを感じてる人が多いのだなぁとぼんやり思った。


電話をかけてから1週間ぐらいだったか、予約の日が訪れた。
名前を呼ばれ、緊張しながら診察室に入ると、そこには白衣を着たナオト・インティライミがいた。

でもよくよく見たら別人だった。

「サーファーかな??」とか、「海の家にいそう」とか考えた。
私の中の精神科医像が崩れた瞬間である。


一抹の不安を感じつつ、たくさん話してたくさん泣いた。
ティライミはティッシュをくれた。
そして「うつ病ですね」と言った。

正直いうと、もっと違う病名がつくと思っていた。
うつ病は何というか、もっとこう、動けないと思っていた。

とはいえ、うつ病と診断されたからにはどうにかしなくてはいけない。
選択肢はふたつだった。

診断書を出して休職するか、仕事は続けつつ投薬治療か。

そもそも私はアルバイトの身なので休職なんてできるはずもない。でも薬は怖い。
ずいぶん悩んだ末に、投薬治療にした。


1年たった今、減薬について悩むことはあれど、後悔はない。
緊張すると手が震えてたのが、薬を飲めば落ち着いて仕事が出来る。薬って凄い。

ただ、生きづらさと言う点で言うと薬では何も解決していない。今なお葛藤中だ。
これが、私が今回ブログを再開しようとしたきっかけだったりする。
詳細はこの次に。


次回、「ティライミ覚醒」乞うご期待。