今回は三頭沢を遡行することにした。
私、ブルーノにとっては2回目の三頭沢である。(前回は2013年•秋に遡行。)

三頭沢を選んだ理由は、後輩に高度感を味わって欲しいのと、天候が多少悪くとも行ける、という点である。

また三頭沢の特徴としては、核心である40m大滝の背後に吊り橋があり、登攀を一般登山客にガッツリと見られる、いや、見せつけることができるのだ!!

吊り橋からの大滝

【日時】
2015年6月28日 日曜日

【場所】
奥多摩 南秋川 檜原都民の森 三頭沢

【メンバー】
CL:ブルーノ(3)
ホリベ、スミス、ガンちゃん(2)

【活動報告】

8:00 中央大学集合
探検部の装備が一新されました!!

10:00 檜原 都民の森 到着
都民の森の駐車場は満車だったが、タイミングよく、待たずして駐車できた。 


都民の森は大盛況!
男女楽しそうな大学生登山客発見!
吊り橋から俺らの登攀を見せつけてやる!ということで、モチベUP!!

10:20 駐車場 出発。
入渓地点までは数馬方面に5分ほど歩く。


10:25 入渓地点
小屋が目印。

下るとすぐに沢に出る。
沢は荒れていた。
最初の堤防が見える。ハシゴがあるため、簡単に超えられる。



堰堤を越えても、最初は荒れ気味。



10:35 4m 階段状 滝
釜が深く、取り付くのに下半身は確実に濡れる。
最初にホリベが登ったが、滑って釜に落ちてた...。
想像以上の滑り(ぬめり)だそうだ。
その他は水流左側を登った。


この滝を登ると最後の堰堤が現れる。
これは右岸から簡単に巻ける。
トレース有り。


10:45 ゴルジュ入口の滝(6m)

トポには巻きが推奨されていて、前回来た時は巻いた。
しかし、今回は時間があるため挑戦した。


最初はブルーノが挑戦。
釜が深く、上半身まで水に浸かる。
最初は右側から取り付き、中段近くで左側にトラバースし、水流近くを登った。


水量、水圧が予想以上に強く、ホールドを見つけるのが難しい。
そして、低体温気味になり、突破は難しいものであった。

なんとかブルーノは突破できたが、後続が手こずっていたため、ザイルを出すことにした。
しかし、ザイルを持っているのはガンちゃんであったため、ガンちゃんからザイルを受け取るために、クライムダウンをした。

クライムダウン時に、落石をしてしまった。危うく、ガンちゃんに当たりそうになった。猛省の限りである。


ザイルを受け取り、再び滝を登った。
2回目は時間をかけずに登れた。

ザイルを大木にフィックスし、後続にはアッセンダー確保で登ってもらった。
最後に登ったホリベはATCガイドでビレイしながら登った。


この滝の登攀でシャワーを浴びながら登ったために、一同低体温になった。
ブルーノはモンベルのネオプレンベストを着用していたが、それでも寒かった。



11:20 ゴルジュ内2番目の滝 (5m)
写真を撮るのを忘れた...。
この滝は見るからにヌルヌルしていて、難しいそうであった。

残置スリングがあったので活用させてもらった。A0でハングを越える。
ブルーノがランニングビレイをしながら登る。
途中でハンマーを落としてしまい、ハーケンが打てなかったが、スミスが拾って届けてくれたおかげで事なきを得た。

ハーケンは大木に打ち込んだ。

大木を越えてのトラバースが難しい。


こいつら、寒そう...。



12:00 ゴルジュ内3番目の滝(8m)

最初、ブルーノは遊び感覚で滝に掛かっている大木にまたがり、登ろうとした。
調度半分の所まで上り詰めた刹那、滑って落ちてしまった。
4mのグラウンドである。
打ち所が良かったために、大丈夫であった。
寒いと思考は短絡的になる。
気をつけないと...。

ということで、普通に登った。
ゴルジュが終わり、次のゴルジュになる。


12:10 20mナメ滝
キレイなナメです。


12:30 8m 階段状 滝

ここで沢に掛かる吊り橋(滝見橋)が見えた。

この滝を登ると、すぐに大滝がある。



12:40 40m大滝

とりあえず、最初のテラス(10m)まで登ってみた。
吊り橋からの観客は少なかったが、登っているうちに続々とギャラリーが増えていった。
不思議な感じがした。

吊り橋からのギャラリー多数


ヌメリが酷く、ラバソールの沢靴を履くブルーノとスミスにとっては非常に恐い滝であった。


テラスに登り上げ、残り30mである。
ザイルを出そうか悩んだが、階段状になっているため、ザイルを出さなくて良いという判断をした。

最初はホリベが登った。
スイスイ登り、難なく突破した。

次にブルーノが登ったが、久しぶりの高度感と想像以上のヌメリにより、慎重になり過ぎてしまったため、時間が掛かってしまった。
上部ではホリベの助けもあり、登ることができた。

ガンちゃん


後続は、ブルーノの手こずりが嘘のように、スイスイと登っていた...。
スミス

初めての40m級の滝を登り、後輩たちは嬉しそうだった。

ホリベ



ツメはなく、滝を登り上げると、そのまま登山道に出る。



13:10 遡行終了
沢はまだ続くが、お腹いっぱいなのでここで終了とする。

せっかくなので、滝見橋に行き、大滝を見学した。


橋から見る滝は、立派なものであった。
そして、垂直の滝に見えた。
この滝から我がパーティを見ている人は、さそがし心配しただろう。



13:30 下山完了。 駐車場に着く。

下山は楽チン。
距離も短く、地面はウッドチップであっため、膝に優しかった。



【総括】
今回の沢はコンパクトながら、魅力ある滝が多数存在して、面白い沢であった。

後輩たちは大滝を登ったことがなかったため、40m大滝を登ったことで良い経験となっただろう。

また、アッセンダーの使い方、ハーケンの打ち方をレクチャーできて良かった。

私自身の反省をすると、落石をしてしまったこと、ハンマーを落としてしまったことである。さらに、普段では考えられないようなミスを連発してしまった。
申し訳ない。
寒いと思考回路が短絡的になってしまうので、そこは気をつけないといけない次第である。

来週も沢行くぞ!

(ブルーノ)