April 09, 2007

私がバーテンダーになった理由。

お客様によく聞かれる質問があります。

「なんで?バーテンダーになったんですか?」と聞かれます。

これを読んでいただけたら、私が他のバーテンダーと違う特殊な行動をしていることにも納得していただけるのでは・・・と思います。




私の家庭環境はちょっと特殊な環境でした。

酒乱の気があり、仕事にも怠け癖がある父親といろんな仕事で才能を発揮する母親の二人に育てられた私は、あまり父親を尊敬していませんでした。

父親に悩まされる母親を小さい頃からずっと見続けてきました。

でも、友達や同級生達の家庭の話を聞くと偉大な父親のいる家庭は少なくありませんでした。

正直、父親に憧れるような親子関係のある家庭。
そんな家庭が羨ましくもありました。



そして私が小学生の時に、両親の別居が始まりました。
そんなタイミングで妹の白血病が発覚し、この時は特に母親の強さと父親の頼りなさを感じてしまいました。

↓その時のことはこちらに書いています。
http://blog.livedoor.jp/cigarbar/archives/713734.html


そんな家庭環境で育った私は、ある時『世界一の父親になりたい』と思うようになりました。

それは、自分の家族からは尊敬されたい、子供にとって憧れの父親であり、女房にとって頼れる旦那でありたい。
他人には認めてもらえなくてもいいから、自分の未来の家族には認めてもらいたい。

そして社会に出て感じたことは「良き父親に必要な物って?」というそれまでの疑問に対しての答え・・・

仕事のできる男、家族の為に働く父親。

これではないか?と

17歳の時、体育会系の先輩達と飲みに行くことが多く、一気飲みなどばかりでお酒を美味しいと思わなかった私はある先輩に連れて行かれたお店でお酒というものの見方が大きく変わりました。

カクテルという今までに無い新しいお酒の飲み方に私は魅了されました。

翌日の休みの日は本屋さんで買ってきたカクテルの本を一日中見ていました。
見たことも聞いたことも無い様々なお酒に好奇心を掻き立てられて、私の関心のまとはそこに集中していました。

知りたいという気持ち強さが気がつかないうちに私の勉強意欲に変換されていました。
そして、ふと「これだけのエネルギーを仕事に注ぎ込めたら?」と考えました。


その時、私はバーテンダーになることを決意しました。

しかし私のイメージしていた華やかな世界とは違い、グラス洗いやトイレ掃除等の雑用を繰り返し、お酒のボトルに触れることも無いような日々がずっと続きました。

そんな毎日を繰り返すうちに「世界一の父親」思想はどこかに忘れ去られていきました。

そして、やっとカクテルを作れるようになりだした頃・・・

妹の他界という大きな状況変化にぶつかり、私は店を辞めて九州に帰ることに・・・

妹に一度くらい私の作るお酒を飲ませてあげたかった。。。

人の死という避けられない、いつかは必ず訪れる現実を考えるようになり。

「自分が生きている間に何ができるのだろうか?」という疑問にぶつかった。

そしていっときの間バーテンダーという仕事から離れることに・・・

その何年か後のクリスマスの日にアナウンサー、エンターテイナーとして多くの人々を魅了してきた逸見政孝さんが亡くなられました。
その時テレビで娘さんが会見で涙しながら「世界一のお父さん」という発言を・・・

この時、私の忘れていたものが蘇ってきました。


人は死んでも、周りの人々に残せるものがある・・・


死んでも家族や知人が誇りに思えるような男になりたい。

たった一度の人生かもしれないけど出来ることはたくさんある。

自分の為だけに生きるような小さな人生では無く、人々に何かを残せる大きな人生にしたい。

そして、それをまわりの人々に誇りに思ってもらいたい。

死んでも存在し続ける男になりたい。

息子や孫、親戚、友人、仲間に誇りに思ってもらいたい。

私が今までで一番一生懸命やれたこと、一番情熱を注ぎ込めると思ったこと・・・バーテンダー!

多くの人々に幸せを与えられるお酒を提供していきたい。

悲しい時も嬉しい時もお祝いの時もそして寛ぎたいときもお酒は裏切らず。
喜びも悲しみも、出会いも別れもあり、時には喧嘩もあるバーという舞台に立って、多くの人々を幸せにしたい。

そして、日本の酒文化に何かを残したい。

私が生きていた証拠を酒類業界に残したい。

それが「シュワシュワのお返し」の活動であったり、今度のカクテル&バー紹介番組であったり・・・

お金にならないことかもしれないけど、それは自分のそんな夢の為にやっていることなので全く苦にはならないし、逆にやりがいと生きがいを感じています。

いつかこれが身を結んで「シュワシュワのお返し」で幸せになるカップルが出たり、番組の効果で多くの人々の出逢いがあったら嬉しいなぁ・・・なんて。

ただの自己満かもしれませんけどf^^;

私はそんな思いでバーテンダーになって、バーテンダー続けてます。

今日の日記、長っ!(^^;)

最後までご朗読ありがとうございます。

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この記事へのコメント

1. Posted by shiya   April 10, 2007 16:00
はじめまして。

人々に何かを残せる大きな人生にしたい――多分、一番大切なことだと僕も思います。
自分のアイデンティティのためだろう、といわれるかも知れない。
それでもそこに生きる目的があってもいいと、そう思います。

奇しくも僕も福岡人。
いずれお店の方にも顔を出させていただきたいと思います。

その時は“幸せを与えられるお酒”でもオーダーしようかな。
2. Posted by よう   April 12, 2007 16:11
頑張って下さい☆
私も負けませんよ☆

3. Posted by 岩っつあん   April 15, 2007 01:59
泣けるなぁ。ええ話しや・・・
4. Posted by D   April 16, 2007 10:25
>shiyaさん
幸せを与えられるお酒!
かしこまりました。
お越しになられる時まで頑張って鍛錬しておきます。

>ようさん
お互いに頑張りましょうね☆

>岩っつあん
あ、鼻垂れてますよ・・・

あと目も・・・
5. Posted by 岩っつあん   April 17, 2007 12:58
そうそう、鼻と一緒に目まで垂れてしもて、って生まれつきじゃっ!
6. Posted by D   April 18, 2007 17:47
>岩っつあん
お約束の『のり突っ込みありがとうございます』
7. Posted by チャーミー   May 02, 2007 04:19
やっぱりDさんの生き方、考え方は格好いいねぇ(^_-)家庭を持って、子供が出来て今思う事は、自分が描いてた家族の形がまったく違う事…旦那にした相手が悪かったのかな…頼りがいのある人と結婚すれば良かったと後悔ばかりする日々…Dさんの考え方を旦那に分けてほしい……
8. Posted by のぶサップ   May 13, 2007 00:46
>チャーミーさん
結婚は大変ですね。
あ、僕がこんなコメントしたらマズイですね。
ごめんなさい。。。
9. Posted by 岩っつあん   May 16, 2007 02:16
>のぶサップさんって、私の知ってるのぶサップ?
だとしたら、お久しぶりです。
10. Posted by D   May 18, 2007 01:59
>チャーミーさん
私もまだまだ未熟者です。
ネガティブに考えずポジティブに行きましょう☆
私は気楽な独身だからこんなこと言っていられるのかも・・・
頑張ってください。
11. Posted by D   May 18, 2007 02:01
>のぶサップさん
『経験者は語る』ってやつですか???
12. Posted by 岩っつあん   May 18, 2007 02:03
そうですよ☆

って私のブログで世間話ですか・・・

本人からのコメントは帰ってきませんが・・・f^^;

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