2008年12月

2008年12月26日

今年最後のコラムです

みなさん、こんにちは。

今日の担当は畑さち子です。

 

つい先日うれしかったことがありました。

 

私はパソコンスキルに課題山積なので、いろいろな人によくSOSを出します。

先日のあるコーチ(Eちゃん)に「お願い〜」とメールを出すと、すぐに返事が来て

「ガッテン承知しました!」

 

私は嬉しくなって「ありがとう。本当に心強いです。」

とここまでは、いつもと同じ。

その時はなんとなくもう一言言いたくなって、ちょっと気恥ずかしい気持ちもあったのだけれど、付け加えてみました。

「Eちゃんは親切で★★で、☆☆(私が彼女に対し素敵だな、と思っているところ)だから好き。」

それから、少し考えて「って言うか、Eちゃんだから好き。」とメールしました。

すると、またすぐに返事が来て、「私もさっちゃんが○○で××(彼女が私に対しいいな、と思ってくれているところ、多分!)だから好き。さっちゃんだから好き。」

 

なんという大きな承認!!(コーチングでいう「承認」とは、「認める」ことです。)

心がほわ〜っと温かくなって、じーっとケータイの画面を見ていると、大学生の娘が帰ってきて

「なんだか嬉しそうだね。どうしたの?」

で、ケータイを見せると

「へえ。

その年で(!)そういうふうに言い合える友達がいるっていうのはいいね。

そのメール、保存しとくといいよ。」

 

「その年で」というのは余計なお世話ですが(笑)、確かに大人になればなるほど、認めてもらったり承認してもらったり、ほめてもらったり、ということは減ってきますよね。

って言うか、ほとんど無いかも。

 

私はお母さん向けのセミナーで、ペアでお話してもらい、その後で「相手の素敵だな、と思ったところを相手の方に伝えてください」と、よく言います。

すると、多くの参加者の方がニコニコ顔になります。

「こんなこと言ってもらったの、何年ぶりでしょう!」とうっすらと涙を浮かべる方もいるほど。

 

「お父さん、お母さん、先生方、大人のみなさん、もっともっと子どもを承認しましょう!!」と、あちこちのセミナーでよく言われますし、私もよく言いますが(笑)、大人だって承認してもらいたいですよね。

 

当研究会のOコーチが「お花にお水をあげるように、お子さんにいっぱいいっぱい承認をあげてください」と言っていました。

承認をたくさんもらった子どもは自分のことを好きになり、自分のことを価値ある存在だと思います。

ですから自分の力で前を向いて生きていくことができる、と私は思います。

 

みなさん!お子さんに承認をいっぱいいっぱいあげましょう!

そして大人にも承認をいっぱいいっぱいあげましょう!

そしてご自身も承認をいっぱいいっぱいもらって、大きな花を咲かせて下さい。

(ご自分でご自分に承認をあげる、っていうのもアリ!ですよね。)

 

これが今年、最後のコラムになります。

1年間、ご愛読くださり、ありがとうございました。

来年、皆さんの生活がさらに一層、承認に満ち満ちたものになりますように。

どうぞ良いお年をお迎えください。

 

 


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yularahata1 at 05:00|PermalinkTrackBack(0)

2008年12月25日

メリークリスマス

 今日の担当は花岡司です。

メリークリスマス  

今日はクリスマスなので私の子ども時代のクリスマスの思い出をお話してみようと思います。
私の家にはサンタさんが来たことがありません。
というのは我が家では幼い頃からクリスマスはパパとママからプレゼントをもらう日という認識だったからです。
プレゼントはサンタさんが持って来てくれものと知ったのは小学校2年生くらいのときだったように思います。
 友達どうしが
「サンタさんがプレゼントを持ってきてくれるんだ。」
「バーカあれは親が買っておいているだけなんだ・・・。」
「サンタさんはいるもん。」
と言うやり取りを聞いていて、
「?????」
となっていた私。
家に帰ってお母さんに聞いて初めてサンタさんがプレゼントを持って来てくれる話を知ったのでした。
皆さんは何時までサンタさんからプレゼントをもらっていましたか?

不景気と言いながらも日本ではプレゼントをもらえない子はほとんどいないだろうけど、世界ではプレゼントをもらえる子どもたちはどれくらいいるのかな〜。

皆さんにとって今日が素敵な1日でありますように。


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tsukasahanaoka at 05:00|PermalinkTrackBack(0)花岡 司 

2008年12月24日

うけとめられて出てくる

今日の担当は岡野洋美です。

きょうは、クリスマスイブですね。
みなさんのご家庭ではどんな家族の団欒をたのしまれますか?

身近な人も、世界中の人も、しあわせになってほしいと心から願う日でもあります。

私の今年の一年は、初心にかえりさまざまに学んだ日々でした。
いくつもの勉強会をご一緒し、本を読み、ディスカッションし、グループでさらに話し合い、考えを深める方法をさがし、体験しました。

今年2008年は、人間性心理学の重鎮、健康な人を心理学の対象として研究し欲求の5段階説(貢献・愛や承認・つながりや帰属・安全安心・生理的など、そして自己実現も)であらわされるヒトの基本的な欲求が人を動かし成長へ導くとしたマズロー氏の生誕100年でもあり、マズロー氏に関する勉強会がスタートするなどよいお仲間にも恵まれました。

もちろんたくさんコーチングもしました。
そうして「話し」「うけとめて聴く」「質問あるいはフィードバックし」「考えが深まっていく」ことで、たがいの知恵や人生が即発しあい高めあう経験に、時には感動し、時にはしみじみと感謝しました。


あなたは今年、どんな行動をしましたか?

その行動は、どんな気持ちをあなたにプレゼントしてくれたでしょうか?

そこから学んだことはどんなことでしょうか^^)?

 

行動をもう一度振り返ってみることで、経験がしっかりと厚みを増し、学びを増やしてくれるので、これからわたしも振り返って見直そうと思っています!


コーチングはご存知のように、その人全体を聴いて受けとめることから始まります。
先日、とてもすばらしい話す力・聴く力のお話を聴いたのでシェアいたしますね。

内田伸子氏(お茶の水女子大学の副学長)の講演に参加したときに伺いました。

じっと聴いている話し手に向かい、5才の女の子がひとりでお話しを語っています。テープから流れる声はゆっくりとですが、迷いもよどみもなく、大小の動物たちが力を合わせるお話を即興で作って話しています。

「星を空にかえす法」というそのお話は、女の子のお誕生日のお祝いの日に落ちてきた小さな星を、動物たちが工夫して空へ返してあげるお話しでした。一番活躍したのが、一番小さなねずみだったのもとても素敵なお話です。

5才後半くらいから(男の子は女の子よりすこし遅いそう)、事件や出来事をとりまぜて寓話として話す力が伸びてくるそうです。
それを聞かせてもらうには、じっとやさしい目で見つめて待つ。ただそれだけが必要なこと、なのだそうです。

聞き手は声さえいらなくて、ただそっと目でうなずきながら、やさしくゆっくりとそばにいて聴いていることで、大切なその子の中にあるイメージを分けてもらえるのだそう。。思い浮かべるとこちら側にまで静かでゆたかな場面がひろがってくるようです。

よりよく聴くことは、時には声さえいらない。


時には大人にもあてはまるような気がしました。

あと1週間ほどですが、どうか素敵な年末をおすごしください。
そして、やってくる新しい年が、あなたにとって素晴らしいものでありますように。こころから願っております!

 


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genkicoach123514 at 05:00|PermalinkTrackBack(0)

2008年12月22日

面接練習


本日の担当は、川本正秀です。

2学期がまもなく終わります。
中学3年生は、来春の進路に向けて目標(志望校)を決定し、
最後の準備に入りました。

私は、生徒の面接練習を担当しています。
面接に先立ち、どのように進めていくか検討しました。
特に、どんな質問をするか、何人かとブレーンストーミングを
行ってみました。

「みんな、面接のハウツー本を読んでるんじゃないの」
「事前に塾で仕込まれているんじゃないのかな」
「決まり切った質問じゃ、インパクトがないよ」
「本人の個性や意欲が知りたい」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

さらに、全員が何らかの面接を受けた経験があったので、
失敗の話で盛り上がりました。

「すごく緊張していたら、『出身校は?』って尋ねられた時に、
『○○小学校です』と答えていた」
「部屋に入った瞬間に頭が真っ白になって、何を言ったか
あとで全く思い出せなかった」
「僕も、入ったことは覚えているんだけど、『以上で終わり
ます』って言われて、我に返ったなあ」
「案外、ぺらぺらしゃべったやつが落ちて、口数の少ない
人間が受かっていたよ」

誰もが緊張している、ということは共通しています。


気がついて、「面接する側はどういう視点かなあ」と尋ねて
みました。

「やはり、なぜ入りたいのかは、外せないな」
「入ったら何をしたいのかも、是非聞きたいなあ」
「私は、人間性を答える質問がいいな。3年間一緒に学ん
でいくんだからね」
「人間性をどうやって計るんだ?」
「あらかじめ覚えてきたんじゃない質問をするとか」
「質問の意味を理解し、答えを考え、それを言葉にできる
って、すごい能力がいるからね」
「しかも正直に答えているかが重要だね。口から出任せは
すぐにわかる」


2人がロールプレイをやってみることにしました。

「あなたの名前と出身校は?」
「志望理由は?」
「3年間がんばったことは?」
「自分の長所・短所は?」
「将来の職業は?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

5分間では、5〜6問程度が限度です。
「おじさん中学生」はなかなかそつなく答えましたが、今時
の中学生はどう答えるのか、見当がつきません。

私は一つの提案をしてみました。
「『10年後、どういう大人になりたいか?』という質問はど
うだろうか。いろんな考えや思いが聞けるかもしれない」
「答えたら、承認するのはどうだい。生徒は喜ぶんじゃな
いかな」

結局、何を聞きたいのか意図をもった質問をすることが
大切である、という結論になりました。


約200人、およそ30時間の面接練習は終わりました。
緊張しながら精一杯答えている表情や態度は、ふだん
見られない生徒の姿でした。

感想を述べたあと、講評と課題を指導された生徒に、
「練習しなさい。君ならもっと自信をもって答えられるよ」
と激励すると、うれしそうにうなずく生徒、ありがとうござ
いますと答える生徒ばかりでした。

彼らの答えた、「10年後の大人」になれるように成長し
てくれたらうれしいな、と強く感じました。
同時に、「それまでは、大人ががんばらなくちゃなあ」
という声が聞こえたように感じたのは、幻聴でしょうか。

 

 


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ciie001 at 05:00|PermalinkTrackBack(0)川本 正秀 

2008年12月19日

生徒のモチベーションを高める面談のスキル★生徒のプロセスと向き合う★

8月の終わりに三重県のある高等学校にて3時間のコーチング研修を行わせていただきました。

面談という切り口で、コーチングの理論とスキルを説明し、演習も行いました。

そして、今回は、高等学校の担任として進路面談にコーチングを取り入れて成果を出している船橋先生という方に来て頂き、実際の現場でコーチングをどのように活用しているか、事例を30分ほど話していただきました。

やはり、現場で実践している方の生の声は違うなあと感心して聞かせていただきました。


少し難しい話になるかもしれませんが、

面談は、
『生徒の決断に至るプロセスをサポートしていく場』

に他ならないと私は思っています。


結果ももちろん大事なのですが、それよりも、生徒が自分自身で悩み、考え抜き、決断するという「プロセス」がとても大切で、これこそ、将来につながる「生きる力」になるのだと思います。

プロセスを自分自身で踏むことで、自分がどんなことを考えていて、何がしたいのかについて認識されていきます。
そういった、自分の考えや思いが、いろいろな出来事の中で、まとまっていくと、自分自身の中に確固とした軸が出来上がります。

自分の軸が出来ることで、物事に対する決断が容易になり、モチベーションが上がります。
特に、自分の軸と重なるものに関しては、とてもモチベーションが上がります。

多くの人は、自分自身の中身がはっきりしないために、決断ができずにいます。
特に、若い人ほど、自分自身がまとまっていないため、決断にとても苦労し、エネルギーを削がれています。


面談では、結果を急ぐあまり、教師がほとんど話してしまい、生徒に考えさせる場面(プロセス)を奪ってしまうことがよくあります。

船橋先生は、このプロセスこそが大切な場面だと言います。


「この子、今、プロセス中なんです・・・」

と笑いながら、とても暖かい目で生徒を見守る姿が印象的な先生です。

そんな先生に、プロセスを共にしてもらった生徒たちは、最終的には自分自身で決断し、とてもモチベーション高く取り組みを行い、成果も出していきます。


生徒たちのプロセスをサポートするために、どのような関わりを行えばいいか、コーチングにそのヒントがあるように思います。

船橋先生インタビュー


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pfl at 05:00|PermalinkTrackBack(0)

2008年12月18日

僕を支えた 母の言葉

今日の担当は橋本淳です。

    

tegami

 

←クリック!

 

 

8分以上あるので、動画を見る時間がない方や
携帯からアクセスしている方のために
内容を以下に書きますね♪

〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
『 僕を支えた 母の言葉 』


僕が3歳の時 父が亡くなり
その後は母が 女手ひとつで 僕を育ててくれた

仕事から帰ってきた母は 疲れた顔を見せずに 晩ごはんをつくり
晩ごはんを食べた後は 内職をした
毎晩遅くまでやっていた

母が頑張ってくれていることは よくわかったいた
だけど僕には不満もいっぱいあった

僕が学校から帰ってきても 家には誰もいない
夜は夜で母は遅くまで内職
そんなに働いているのに わが家は裕福じゃなかった

遊園地にも 連れて行ってもらえない
ゲームセンターで遊ぶだけの 小遣いももらえない
テレビが壊れた時も 半年間買ってもらえなかった

僕はいつしか 母にきつく当たるようになった

「おい」とか 「うるせー」とか なまいきな言葉を吐いた
「ばばあ」と 呼んだこともあった

それでも母は こんな僕のために 頑張って働いてくれた

そして 僕にはいつもやさしかった

小学校6年のとき はじめて運動会に来てくれた
運動神経が鈍い僕は かけっこでビリだった
悔しかった

家に帰ってきて母はこう言った

「かけっこの順番なんて気にしなくていい おまえは素晴らしいんだから」

だけど僕の悔しさは ちっともおさまらなかった

僕は学校の勉強も苦手だった
成績も最悪
自分でも劣等感を感じていた

だけど母は 
テストの点や通知表を見るたびに やっぱりこう言った

「大丈夫 おまえは素晴らしいんだから」

僕には なんの説得力も 感じられなかった

母に食ってかかったこともあった
「何が素晴らしいんだよ!? どうせ俺はダメな人間だよ」

それでも母は 自信満々の笑顔で言った

「いつかわかる時が来るよ おまえは素晴らしいんだから」

僕は中学2年生になったころから
仲間たちとタバコを吸うようになった
万引きもした
他の学校の生徒とケンカもした

母は何度も学校や警察に 呼び出された
いつも頭を下げて
「ご迷惑をかけて申し訳ありません」 とあやまっていた

ある日のこと 僕は校内で ちょっとした事件を起こした
母は仕事を抜けて 学校にやって来て いつものようにあやまった

教頭先生が言った
「お子さんがこんなに”悪い子”になったのは ご家庭にも原因 があるのではないでしょうか」

その瞬間 母の表情が変わった

母は 明らかに怒った眼で 教頭先生をにらみつけ きっぱりと言った

「この子は悪い子ではありません」

その迫力に驚いた教頭先生は 言葉を失った

母は続けた

「この子のやったことは間違っています
 親の私にも責任があります
 ですがこの子は
 悪い子ではありません」

僕は 思いきりビンタをくらったような そんな衝撃を受けた
僕は わいてくる涙を抑えるのに 必死だった

母は こんな僕のことを
本当に素晴らしい人間だと思っていてくれていたんだ・・・
あとで隠れて ひとりで泣いた

翌日から僕はタバコをやめた
万引きもやめた
仲間たちからも抜けた

その後
中学校を卒業した僕は高校に入ったが 肌が合わなくて中退した
そして仕事に就いた

そのときも母はこう言ってくれた

「大丈夫 おまえは素晴らしいんだから」

僕は心に誓った
「これから僕が頑張って お母さんに楽してもらうぞ」

だけどなかなか仕事を 覚えられなくて よく怒鳴られた
「何度同じことを言わせるんだ!」
「すこしは頭を働かせろ!」
「おまえはほんとにダメなやつだな!」

怒鳴られるたびに 落ち込んだけど
そんなとき 僕の心には 母の声が聞こえてきた

「大丈夫 おまえは素晴らしいんだから」

この言葉を何度もかみしめた
そうすると 元気がわいてきた
勇気もわいてきた

「いつかきっと 僕自身の素晴らしさを証明して お母さんに見せたい」

そう考えると 僕はどこまでも頑張れた

仕事を始めて 半年くらい経ったときのことだ
仕事を終えて帰ろうとしていたら 社長がとんできて言った

「お母さんの事故にあわれたそうだ すぐ病院に行きなさい」

病院に着いたとき 母の顔には白い布がかかっていた

僕はわけがわからなくて 何度も「おかあさん!」と叫びながら ただただ泣き続けた

僕のために 身を粉にして働いてくれた母

縫いものの内職をしているときの 母の丸くなった背中を思い出した
母は何を楽しみにして 頑張ってくれてたんだろう?

これから親孝行できると 思っていたのに
これから楽させてあげられると 思っていたのに

葬式のあとで 親戚から聞いた

母が実の母ではなかったことを

実母は僕を産んだときに 亡くなったらしい
母はそのことをいつか僕に 言うつもりだったんだろう

もしそうなったら 僕はこう伝えたかった

「血はつながっていなくても お母さんは僕のお母さんだよ」

あれから月日が流れ僕は35歳になった
今あらためて 母にメッセージを送りたい

お母さん

僕とは 血がつながっていなかったんだね

そんな僕のために お母さんは 昼も夜も働いてくれたね
そして お母さんはいつも 言ってくれた

「おまえは素晴らしいんだから」って

その言葉が どんなに僕を救ってくれたか
どんなに僕を支えてくれたか

あれから僕なりに成長し 今は結婚して子どももいるよ

規模は小さいけど 会社の社長になって
社員たちと楽しくやっているよ

まだまだ未熟な僕だけど 僕なりに成長してきたと思う
その成長した姿を お母さんに見せたかったよ

「おまえは素晴らしい」 って言ってくれたお母さん

その言葉は間違っていなかった っていう証拠を見せたかった
そしてそれを見せられないことが 残念でならなかった

だけど最近きづいたんだ

お母さんは最初から 僕の素晴らしさを 見てくれてたんだよね

証拠なんてなくても 心の目でちゃんと 見てくれてたんだよね

だってお母さんが 「おまえは素晴らしいんだから」 って言うときは

まったく迷いがなかったから

お母さんの顔は確信に満ちていたから

僕も今 社員たちと接していて
ついつい その社員の悪いところばかりに 目が行ってしまうことがある
ついつい怒鳴ってしまうこともある
だけどお母さんの言葉を思い出して
心の目でその社員の素晴らしさを 見直すようにしてるんだ

そして心を込めて言うようにしている
「きみは素晴らしい」って

おかげで 社員たちともいい関係を築け 楽しく仕事をしているよ

これもお母さんのおかげです



お母さん

血はつながっていなくても
僕の本当のお母さん


ありがとう



この話は、私の知人の話を、若干ストーリーを変えてムービーにしたものです。
拙著「心眼力 柔らかく燃えて生きる30の知恵」の発売記念ムービーとして、
ご本人の了解を得て製作しました。
何かを感じ取っていただけたら幸いです。
                           2008年11月 野口嘉則
〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜
コーチの仲間であり、「鏡の法則」で大ブレークした野口嘉則さんの
動画を紹介いたしました。

子どもに「お前は素晴らしい」という
承認のメッセージを言い続けるとの大切さが伝わってきます。


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ciie at 05:00|PermalinkTrackBack(0)

2008年12月17日

可能性を信じる?! 〜ある教室長の悩み〜

今日の担当は竹田慶です。

年の瀬も迫り、皆さんいかがお過ごしでしょうか。
私が働いている学習塾では、受験前の緊張感が漂っています。
緊張感だけだとストレスがたまるので、
安心感をベースに緊張感をつくりだすことに気を使う時期でもあります。

今回は、塾では毎年ある「受験校をどこにするのか?」という悩みを
ある学習塾教室長の視点からお話ししようと思います。

*************************************

ある学習塾のA室長は、高校受験前にして、一人の女の子Bさんのことで悩んでいた。

入試まであと10日程度。最終志願変更まであと3日。
直前に行ったプレテストの点数から考えると、
第一志望のX高校に合格する可能性は、10%に満たないと予測される。
しかし、可能性は0(ゼロ)ではない。

第二志望のY高校はほぼ確実に合格できるだろう。
この学校に対しても嫌ではなく、まずまず気に入っている。
しかし、「X高校に行く!」と友達に宣言してしまった手前、後に引けない様子。
どちらか1校しか受験はできない。

私立高校の併願をとっているが、「そこは行きたくない」と言う。
いろいろと私立を探して回ったが、Bさん成績で届く範囲では
気に入る学校はなかったので、「保険」として渋々受けたのだ。

プレテストを実施したその日は、Bさんと親御さんと別々に、
厳しい現状と今後の可能性について話しをした。

その日、Bさんは「明日までに考える」と答え、
母親は「第二志望にしても、それから頑張ればいいと思っている」と答えた。
翌日、Bさんと再面談をすることにした。

その日のA室長の日記にはこう書かれている。

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それは本当に相手の自由意思に任せていいのかい?
「無限の可能性を信じる」ことは素晴らしいことだけれど、
「1%でも可能性があるのならそれを信じる」ことは素晴らしいことだけれど、
リスクの高いことにチャレンジする相手に、それをするのは、
「無理・無謀」と紙一重だよ。

相手が、すべてを自己の責任で判断できるのならいいんだ。
「自己責任」をとれる範囲での「可能性の追求」なら。
ただ、子どもたちは、すべてを自己の責任で判断できるわけではないんじゃないか?

高校受験をする中学3年生は、まだ15歳なんだよ。
-----------------------------------------------------------------------------------------------

A室長は、一日中考え続けたという。
今までの3年間のBさんとの関わりを思い浮かべながら。


翌日、A室長はBさんと話をした。
保護者とはすでに話はついている。
結果ありきの面談だった。

1日経って、今の気持ちを聞いた。
すると、
「X高校を受けます!」

この時、A室長の心に衝撃が走った。
「意地」よりも「意志」を感じた。
彼女はいろいろと考えての決断なのだろう。
最悪のことも想定したうえで、その可能性も飲みこんで下した決意なのだろう。

「……、うん。……、よく言った。頑張ったなぁ」

言葉を探る。率直な彼女には、率直に話をしよう。
ゆっくりと、いつもより少し低めのトーンで、A室長は話し始めた。

「よく言ったね。いろいろ考えた結論なのだろうな。
小さくても、ゼロではない可能性に懸けるというのは、
大人でもなかなかできないことだよ。
よく頑張ったから、今回は、ここまでにしないかな?」

Bさんは、表情を変えない。
A室長はさらにゆっくりと、丁寧に話を続けた。

「実は、親とも話し合って、Y高校にするように伝えようと決めて、ここにいるんだ。
Bさんの意思は尊重したいし、Bさんの持っている可能性も信じている。
今、Bさんが“X高校を受けます”と言ったときは、
強い意志を感じたし、私も心が少し動いたよ。
可能性がゼロではないからね。
ただ、テストの結果からは、非常に厳しい」

Bさんは、表情を変えない。
こうなる事を予測していたのだろうか?
A室長は続けた。

「私も迷ったんだ。だから皆に聞いてみた。Bさんにとって最善の選択は何だろうと。
そうしたら、周りの皆は同じ意見だった。
ご両親も塾の先生も学校の先生も、
今まで頑張ってきたんだから、ここは勇気ある撤退をしようと」

Bさんが少しうつむく。

「Bさんの能力は信じている。今も成長しているし、これからもっと伸びるよ。
だから、もしあと1カ月余裕があれば、受かる可能性の方が高いかもしれない。
けれど、実際には、あと10日なんだ」

一息つく。
Bさんは、動かない。

「お母さんと話したんだ。今は、危険な崖に向かっているようなものだとね。
いくら子どもの意志を尊重したいと思っていても、
危険な崖に向かっていく子どもに自分の好きな方に進めと言うだろうか?」

Bさんは首を軽く横に振った。
「それはない」とつぶやく。

「Bさんの決断は間違っていないと思う。
その結果どうなろうと、自分で選んだのだから、
その結果を受け入れる責任感もあると信じている。
同時に、まだ15歳なんだよね。
大人が偉いわけでも大人が常に正しいわけでもないんだけれど、
生きてきた中での経験の差ってあると思うんだ。
少なくとも、受験に関してはBさんは初めての経験だろうし。
だから今回は、
Bさんは勇気を持って頑張ったから、
だから、Y高校にしよう。
逃げではなく、勇気ある撤退として」

Bさんのほおに一筋の涙が通った。

その後、Bさんに今の話を聞いてどう思うのか、感じたのかを聞いた。
すると、少しほっとしたという。
本当は、Y高校に下げたかったけれど、
友達の前でX高校に行くと言ってしまった手前、引けなかったのだと。
不安から解放された安ど感と、悔しさ、やるせなさ、安らぎ、解放感、
などの感情が入り混じり、涙が止まらなかった。

*********************************

これは、コーチングではありません。説得です。
しかし、一見一方的には見えますが、Bさんの気持ちに配慮して
優しく語りかけたA室長の言葉は、Bさんに届いたようです。


コーチングでは、相手の可能性に焦点を当てます。
可能性は無限大だと信じることから始まります。
ただし気をつけたいことは、その可能性は、「事(こと)」の可能性ではなく、
「人(ひと)」の持つ可能性に焦点を当てるということです。
Bさんの可能性を信じるなら、
「合格する」という「事(コト)」の可能性ではなく、
「Bさんはどちらを選択しても上手くいく、成長できる」という
「人(ヒト)」の可能性を信じるということです。

私はこのことに気付くのに大変時間がかかりました。
それに気付くまでは、可能性を否定しないという思いが
足かせになることも多々ありました。
A室長、Bさん、ありがとう。


追伸:
A室長のこの判断が正しかったかどうかはわかりません。
むしろ、どの道を選んでも正しいのかもしれません。

ただ一つ言えることは、高校生になって半年も経たないうちに、
「Y高校に入って良かった!」
とBさんが笑顔で話してくれたこと。
その言葉に、A室長は救われた気持ちになったということです。

 


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2008年12月16日

人は気づかないところで支え合っている

今日の担当は岩本啓です。

今朝、最寄り駅から学校へ向かって歩いている途中で、新聞(だと思います)を配達している方とすれ違いました。
こうやって配達してくれる人がいるから、新聞を毎日読むことができるんだよなぁ、と感謝の気持ちが起きてきました。
毎日届けられる新聞は、新聞の記事を書く人、編集する人、版組みをする人、印刷する人、販売所に届ける人、折り込み広告を入れる人(その折り込み広告を作っている人もいますよね)、配達する人、などなど…。
たくさんの人の手を経て、我が家に新聞が届けられています。

普段口にする食べ物も同じです。
肉も、野菜も、果物も、コンビニのお弁当だって、今目の前にあるモノは、それ以上でもそれ以下でもない「モノ」自体としてしか見えません。
しかし、実はものすごい多くの人の手があって初めてそこに存在する「特別なモノ」なのです。
当たり前のようにそこに多くのモノがあるので、意識されることは少ないかと思いますが、私たちは誰しも、自分以外の多くの人から支えられて生きているのです。

ドラえもんにこんな話があります。
のび太がいつものように、ドラえもんの道具を使って無茶なことをやります(苦笑)
それは……自分以外の人間を消してしまうのです。
世界には自分しかいない!
これで小言を言う人も、からかってくるイヤなやつもいなくなって、せいせいしたとのび太は思います。
そして、やりたい放題の自由を満喫します。
しかし…

TVを見ようと思っても何もやっていません。
電気もつきません。
夜になると真っ暗です。
お腹がすいても何も食べるものがありません。
誰かと話をしたくても、その相手がいません。
それもそのはず、世界にのび太以外は誰もいないのですから!

最後はもちろん元の世界に戻りますが、自分は決して自分ひとりで生きているのではない、ということをのび太は悟ります。
(確か、そんなオチだったと思います…)

私は、自分自身が気づいていないところでも、多くの人に支えられて生きています。
では、私は誰を支えられている?

直接的なモノの関わりだけでなく、私は多くの人や本や出来事から影響を受けたり、学んだりしています。
助けられたことも数多くあります。
これも誰かに支えられている、ということだと思います。

そう考えれば、私はモノの生産者ではありませんが、日々家族や生徒や同僚や、関わっている人々を支えることは可能です。
何かをしてやっているなどという思い上がりは禁物ですが、よい影響を与えられるような存在でありたいと思います。
支えられていることに頼りすぎず、支えてもらっていることに感謝し、自分自身も誰かを支える存在でありたいと思っています。


さて、

今日はどんなことができるかな?

今日はどんなことをしようかな?


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coach_iwamoto at 05:00|PermalinkTrackBack(0)岩本啓 

2008年12月15日

気付くまで待ってみよう

こんにちは

今日の担当は 山みどり です。

3学期制の学校は期末テストの時期ですね。

 

毎回毎回、テスト前になるとしてしまうのが

「何点を目標にしているの?」

「そのために何をしているの?」

という質問です。

 

満面の笑みで、お目目をキラキラさせながら

「好奇心で聞いているのよ 他意はないわ」という気持ちをアピールをしているつもりなのですが、子どもは鋭いですね〜 私の心の奥の

 

「勉強やりなさい」

「そんな勉強方法じゃダメよ 甘すぎる」

「最低でも平均点よ」

 

という気持ちをちゃんと聞きとっている様です。

ムスっとした顔をして

 

「何も聞かないで」

 

という返事が返ってきて、イヤ〜な雰囲気になってしまいます。

最悪、「言いなさい 言えないのは、やってないからでしょう」とバトルになります。

 

そこで今回は方法を変えてみました。

 

そのきっかけになったのが、

先月の始め頃、息子は帰ってくるなり「疲れた〜」と言ってソファーにゴロンと横になり、今日1日どれだけ疲れたかを語り、食事をし、お風呂に入って寝るという生活をしていました。 

 

私の気持ちの中に

勉強しない言い訳?

大変なのはキミだけじゃないんじゃない?

という思いはあったのですが、中間も終わったばかりだし、期末までまだあるし・・・とも思い、コーチングスキル風にいうところの「聞く」と「承認」の姿勢でいました。

 

そんな状態が1週間以上続いたある日

 

息子の「あ〜 疲れた〜」から始まった話を、「ふ〜ん そう」「へぇ〜それで?」「そうだったんだ」なんて言いながら聞いていると、いきなり声のトーンが低くなり、

 

「大変なのはボクだけじゃないんだよね・・・

   『疲れた〜』って言っていてもやらないとなくならないんだよね」 

 

と言い出し、ソファーに横になることなく机に向い、教科書とノートを広げました。

 

それを見ていて、自分で気づくことは、やはりすごく原動力になると感じました。

勉強するように画策したり、「大変なのはキミだけじゃないんじゃないの!」と否定をしたりしなくてよかったと思いました。

 

なので、今回は質問をして誘導するのではなく、

テスト前は

「ママは平均点以上は取ってほしい」という気持ちを伝え、

たまに「どう?」という漠然とした質問をし、返答を「聞く」にしてみました。

 

テストの結果にどう影響するかはわかりませんが、

今のところ、幸いイヤ〜な雰囲気にはなってません。

 

テストが終わり、結果がでたら、その結果を次に活かす気づきに繋がるサポートをしていきたいと思ってます。

 

あとは、息子が自分で何かに気づいて、行動してくれるのを待ってみようと思っています。

 

待つのは忍耐が必要そうですし、時間もかかりそうですが、息子の長〜い人生を考えると「急がばまわれ」のような気がします。

 



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2008年12月12日

仙酔島の人生感の変わる宿・・・・「ここから」

本日の担当は青木理恵です。

秋に1ヶ月仕事で帰国して出会った宿のお話です。


私は、たった一日のフリータイムをどのようにして使おうかと楽しみにしていました。

やっと見つけたのは、福山からバスに乗って30分。小さな渡し舟に乗って5分。

宿が2つあるだけの小さな仙酔島という無人島です。
 

そこには、人生感の変わる宿「ここから」という大人のための宿がありました。

宿の部屋には、テレビも冷蔵庫も電話も時計も、新聞もありません。

聞こえてくるのは波の音だけ・・・

一人ゆっくり過ごすには、もってこいです。

       

島は、神秘的な森と美しい浜、5色の不思議な岩に覆われています。
 
山に生える木は、地面から幹が何本にも分かれています。
 
桜の木も地面から大きく枝分かれしていて、パワーを感じます。
 

朝食は、ながめのいいテラスで。体に良いおかゆとお漬物。

そして、アジの干物もわざわざ炭で焼いてくれます。

食事をしていると、狸がやってきます!この島の狸はおとなしくって、可愛いのです。


新鮮で心のこもったお料理が素晴らしいのは、もちろんだけど、この宿は経営者の企業理念が隅々までいきわたっていて、従業員が生き生きと感謝の念を持って働いているところがすごいのです。

感動したエピソードは沢山あります。

でも、それは、ぜひ皆さん実際に行かれてみて、味わってくださいね。

たとえば、自分でゆっくり豆を挽いて入れる特別な珈琲。

そして、図書コーナーには、わあ!いい本がいっぱいだ!・・叫び声をあげたほどの良本コレクション。

海を眺めながら、静かに珈琲を楽しみます。

ああ、なんて美味しいのでしょう。

 

面白かったのは、天然の松を燃やして暖めた、祠のようなサウナ。

海草・蓬・枇杷の葉と3つのお部屋で汗をじっくり流して、天然大サウナの海に入ります。

童心に返って、気持ちよく波と遊んで、時を忘れるほどでした。

一人静かに浜にゆっくり座ってぼんやりと波の音を聞きました。

家族のこと。これからのこと。人生のこと。

感謝の気持ちが波のように打ち寄せ、膨らんできて、生まれてきて良かったという思いでいっぱいになりました。

やがて・・・・自分の信じる進むべき道が見えてきたのです。

人生感の変わる一瞬を味わいました。


そして、夜は海ほたるを見ました。

幻想的に碧く光る海ほたるはまるでダイヤモンドのよう。

忘れることの出来ない美しさ。

名残を惜しんで鞆の街へ。

江戸時代から住み続けている家を大事にしている街の人たち。

ふれあいに感謝して、バスに乗りました。


新たな気づきを得たい方には、静かな島での一人旅。

おすすめしたいです。



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callaoki2006 at 05:00|PermalinkTrackBack(0)

2008年12月11日

ぴよぴよコーチング

今日の担当は佐伯裕美です。

 

 

 我が教室には現在4人の1〜2才のぴよぴよ達が来ています。

 

一人が立ち出すと 次から次へあちらこちらに走りだします。

 

ママたちが「ほらほら こっちこっちと追いかける姿はまるで 

 

ひよこと親鳥を連想させます。 ぴよぴよぴよ〜

 

 机に座って塗り絵をし始めた時、一人のお母さんが・・・

 

「先生、うちの子 お友達の持っている物をすぐに欲しがります。

 

そして、奪いとっちゃって・・・・お友達に物をかせない・・・etc」

 

そんなお話をしながら そのAちゃんは・・・私が手にする

 

クレヨンを私が持つとまさに奪うように小さな手で取っていきます。

 

私はというと 何の抵抗もせず 手渡していました。

 

そんな やり取りを5〜6回・・・繰り返していると。

 

奪うように取っていっていた 小さな手が心なしか 緩やかに

 

なるのを感じました。

 

「Aちゃん 先生にAちゃんの持っている その青色のを貸して」

 

手を開くと Aちゃんは 私の手に自分の持っていたクレヨンを

 

置いてくれました。

 

お母さんを見ると・・・「こんなことって・・・・」涙があふれていました。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「躾なければと一生懸命だったんですね・・・・・・・・・・・・

 

・・・Aちゃんにとってママは「与える人」それとも「奪う人」?

 

「奪ってばかりでした。・・・でも 先生・・・私の言うことは

 

きけても・・お友達とのコミュニケーションは・・・変わらない

 

のでは?」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「お母さんゲーテって知ってる?」

 

「はい」

「ゲーテ曰く 私は信頼する人の言うことしか利きません

 

と言っています」

 

「もっと言うなら やって見せ言って聞かせてやらせてみて

 

 褒めてやらねば人は育たず・・・昔の人は凄いねー」

 

こんなやり取りがありました。

 

 どんなに小さくとも ラボール(信頼関係)を築くことは 大切

 

であり可能であることを 私自身 改めて感じた出来事でした。

 

 

 子が幼ければ幼いほど 言葉は通じません・・・・だからこそ 

 

お母さんの態度が子供とのコミュニケーションにはとてもとても

 

大切と私は思います。

 

 コーチングは決して万能ではないかもしれません でも

 

知っていると色々な場面で役立つことは確信しています。

 

 



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hs70523 at 05:00|PermalinkTrackBack(0)

2008年12月10日

私に出来るエコ

今日の担当は小宮 隆子です。

12月に入り、そろそろ紅葉のシーズンも終わりです。

私の住んでいる、八王子の高尾は、一駅隣に
「三ツ星マウンテン」の高尾山があります。

フランスで出版された、ミシュランガイドに
東京の三ツ星観光名所として掲載された、とのニュースが
昨年の東京ミシュラン出版時に一緒に話題になりました。

その影響で高尾山の登山道は、
昨年、今年と通勤ラッシュ並みの混雑らしいです。

なぜ故、高尾山は三ツ星なのか?

・都心から1時間足らずで行ける日帰り可能な観光地
・整備された登山道
・豊かな自然があるのに、交通の便が良い
等、都会人には至れり尽くせりの条件が揃っているから、らしいです。

高尾には、林野庁の「桜保存林」もあり、
春になると、こちらも整備管理された森で、
多種多様な桜の花を楽しむことが出来ます。

花見の季節は高尾の駅から保存林まで、
人の行列ができる混雑人気ぶりです。

私はどちらの場所も素敵で大好きです。

ただ愕然としたことがあります。
管理整備された森を、自然の森林と勘違いして
「自然を知ってる」気持ちになっている自分に気づいたことです。

おそらく自然とは、もっと厳しく非常なものです。
人智の及ばぬ力を持っているからこそ、自然に戴すする畏敬の念を
人々は持ってきたと思うのです。

自分の周りを見渡すと、
文明の恩恵を受けたものだらけです。
携帯電話にパソコン、エアコンに自動車。
水洗トイレに洗濯機、冷蔵庫、掃除機。
きりがなく、便利さと快適さにあふれています。

その延長上に管理された自然があるように感じられました。

でも、最近思うのです。
人も自然の一部ならば、この状況はどうなの?
文明の恩恵を享受しながらも、私一人でもできる自然保護やエコはないか?

ここ何年が続けていることがあります、
・野菜は国産の有機栽培のもを出来るだけ購入する
・使い捨てのものは、なるべく買わない
・リサイクル、リユース等の分別を可能な限り行う
・余分なものを購入しない

世界遺産にならないと自然を守れないのはとても悲しいことです。

管理された自然も良いところは沢山あります。
でも、そのままの自然も残っていくように、
出来ることを続けるつもりです。


 



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k5m2y1 at 05:00|PermalinkTrackBack(0)

2008年12月09日

「部下も、私も、楽になると思います。」

今日のリレーコラム担当は、片山正人です。


コーチングの中での「気づき」の効果をお伝えします。


クライアントAさんは、商社で建材の輸入担当マネジャー独身34才です。

部下は3人います。彼が最初に取組みたいと考えたテーマは「部下にどれだけ効率良く仕事をやらせるか!」でした。


そのテーマをおっしゃっている時のクライアントAさんの顔に注目しました。

額に二本のすじを付け、とても厳しい顔で、私コーチに訴えてきました。


私は、「Aさんちょっとよろしいですか」と了解を頂いた後、「Aさんがお話を

なさっている時、額に二本のすじがあり、とても厳しく、何か暗い印象を受け

ました。」と素直にAさんにお話すると、ビックリなさいました。


Aさんは「私は一生懸命、コーチに自分の考えを理解してもらおうと必死でした。」

「自分の顔の印象など、考えることを今までしたこともありませんでした。」

「や〜驚きです。」

「そんなに厳しく暗い顔じゃ、部下も付いてこられないと思います。」

「モチベーション下がりますよね!」と、ご自分でおっしゃりました。


次にAさんにお伝えしたことは、Aさんの言葉使いから学んだ点です。

「部下にどれだけ仕事を効率良くやらせるか!」が、コーチングのテーマですとおっしゃった点に注目しました。


「仕事を効率良くやらせるか!」と言う言葉を真正面から捉えると、大きく分けると2つに捉えられると思いますと、Aさんに申し上げました。


一つは、部下を上司が上から目線で見て、使いこなす視点。

もう一つは、部下を仕事のパートナーと捉えて、対等の目線(同一目線)で、

コミュニケーションする視点。この視点は、部下を使いこなすのではなく、部下の強いところを活かす視点となることを確認してもらい、「Aさんは、どちらを目指しますか?」とお尋ねしました。


するとAさんは、「もちろん、同一目線の活かす。でやりたいです」と笑みを浮かべながらおっしゃいました。


そこには、額の二本のすじは全く消え、モチベーションに溢れた、とても爽やかでエネルギーに溢れた、マネジャーの顔に変わられていました。驚きです。


そしてAさんは次のように言われました。

「私は、マネジャーの仕事は管理であり、やらせることだと、思い込んでいました。」

「私も、上司が私にしているとうり、部下にやらせることが仕事だと思い込んでいて、苦しかったんです。」

「今日からは、管理ではなく、主体的に部下がやってくれることを信じ、共に

ゴールを目指すパートナーに成ります。」

「これでずいぶん、部下も、私も楽になると思います。」と、おっしゃいました。


そして13週間とコーチングセッションを続ける度に、クライアントAさんは、部下に心から受け入れられたようで、「信頼を部下から得られるようになりました。」「とても職場が明るくなりました。」

期末には、ノルマ達成だけでなく、優秀賞でチームが表彰される結果に結びつきました。


最近のAさんの言葉で、印象に残るのは「コーチ、人間の可能性って凄いね」

「人間本気になれば何でもやっちゃうね!」と言うものです。

とてもエネルギーに満ちあふれた言葉を聞けて、私も幸せです。

 



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ciie at 05:00|PermalinkTrackBack(0)

2008年12月08日

夢の学校〜世界で一番素敵な学校〜

 

今日の担当は宮澤美恵子です。

 

私のクライアントさんの夢はいつか日本にも「世界で一番素敵な学校」 ダニエルグリーンバーグ (著)大沼安史(翻訳)で紹介されているような学校を創設することです。未来の夢に向けて着々と準備をしつつあり、毎回ワクワクするようなディスカッションが続いています。

 

この本はカリキュラムも、点数も、卒業証書もない世界一自由な学校と言われる米国サドベリー・バレー校の物語です。 その理念は「人が本来持っている好奇心や自由を追い求める姿勢を育むこと」

 

いじめや落ちこぼれ、学級崩壊は、もしかしたら昔からあったことですが、現代社会ではさまざまなメディアで取り上げられるために、表舞台にでてきたと言ったほうが正しいのかもしれません。

 

ただ昔と違うのは、大人が持っている情報が多くなったと同じように、子供たちが情報を手に入れる機会も頻度も昔とは比べものにならないほど増え、その内容も深くなっている点ではないでしょうか。

 

そんな時代においては、一方的に大人の価値観を押し付け、管理するやり方が通用しないことにたくさんの人が気づき始めています。 教育の現場にコーチングコミュニケーションが有効だと理解されつつあるのもそのせいかもしれません。

 

ところで、「いじめ」といえば、先日身近であったある出来事をきっかけに、いじめ問題に取り組む弁護士さんとお話をする機会がありました。ちょうどいじめが原因で自殺をした女子中学生の裁判の真っ最中というお忙しい時期でしたが、お時間をとっていただきお話を伺う機会がありました。

 

その弁護士さんの話してくださったことをそのままご紹介したいと思います。(ご本人の了承を得ています)

 

「言葉の暴力や無視をするという陰湿な『いじめ』による影響は、例えて言えば、コップに水が少しずつ溜まっていくようなもので、今どのくらいの水が溜まっているのかは、周りのみならず本人さえ気づいていないことが多いです。そして、ある日誰かのほんの些細なひと言やいやがらせが、最後の一滴となり水がコップから溢れるように発作的に自殺へと向かわせてしまうケースが多いのです。

良く残されたご遺族や友人、学校の先生が「特別変わった様子はなかった」「最近は問題なく学校に通っていた」「自殺するような気配は感じられなかった」というコメントをしているのはそのせいでしょう。 いじめている側もそれが『いじめ』だとは意識していないケースが多いです。どうして皆がもっと一人一人の個性を受け入れられるような人になれないんでしょうね・・・・。」

 

と本当に悲しそうに話していました。

 

幼い時から塾に通い、少しでも良い大学に入学しても、やっと決まった内定を取り消されるような時代です。漢字や数式を一つ覚えることにエネルギーを注いでいる間に、人として大切なことを学ぶ時間を奪われているのかもしれません。

 

この本にあるような学校があればすべての問題が解決するとは思えません。でも今の教育が抱える課題を解決するためにベンチマーキングできるたくさんのヒントがありそうです。

 

まだお読みになったことがない方はぜひ年末年始の読書リストに加えてください。

こんな学校があったら私だって「もう一度子供にもどって通いたい!」と心の底からそう思います。

 

今年私が担当するコラムは今日が最後で少し重たい話題になってしまいましたが、来年はいじめで悩む子どもが一人でも少なくなることを心から願っています。

 

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尚、いじめ問題に悩んでいる場合は30分無料の弁護士相談を利用されることをお勧めします。私が出会った若い弁護士さんはそこでボランティアで相談を受けている方です。こうやって志高く活動している青年弁護士がいてくれる事を知り、そのことにも感動を覚えました。ご迷惑がかかるのでお名前は公表しませんが、同じような志をもった弁護士の皆さんがきっと助けてくれるはずです。

 

弁護士による無料法律相談窓口

http://www.asahi-net.or.jp/~zi3h-kwrz/feeno.html

第二東京弁護士会:子ども悩み事相談:火、木、金 15001700 電話 0335811885

相談内容:いじめ・体罰・校則・登校拒否・非行などの問題

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2008年12月05日

お母さん応援してます!

今日の担当は古田倫子です。

寒さが本格的になるこの時期、学校では教育相談が行われています。

秋休み明け=後期の子どもの様子を保護者に伝え、家庭の様子を聞き、今年度あと3ヶ月どんな目標をもって、子どもの成長を見守るかについて話すことがメインになります。

一人あたり時間にしてわずか15分足らず。

そんな短時間の中で、いかにただのおしゃべりで終わらなくするのか。

(こういう状況になると、コーチング学んでて本当に良かった!って思います)

今日も複数の保護者の方と面談しました。

Aさん。

明らかにお母さんの表情は硬く、かなりバリアを張っている雰囲気です。

確かに色々課題、集団の中においての友だち間でのトラブルは少なくないけど、

Aさんなりの良さはたくさんあり、がんばっていることもたくさんあるのです。

私は、まずその事から伝えました。

そしたら、お母さんが大粒の涙を流して泣き出してしまいました。

きっと、またうちの子が怒られると思ったのでしょう。

落ち着いてから、面談でほめられたことは初めてだと話してくださいました。

続いてBさん。

落ち着きがなく4月当初は授業中自分の席に座っていることが大変困難でした。

とにかく注意力が散漫してしまい、周りの状況を見ることができず、

だけど非常に感受性が鋭い子で、意識的なのか無意識なのか周りの影響は受けやすい子です。

とにかく僕にかまって!というタイプでもあります。

お母さん、実は授業参観や学校行事など残念ながらあまり積極的に来る方ではなく、

今日の面談も延期、延期になってようやく実現!だったのです。

まず、お母さんが今日来てくれたことに感謝しました。だって、Bさんは誰よりもお母さんのことが大好きなのですから。

「もっと落ち着いてほしい」「人の話を聞ける子になってほしい」など、お母さんの要望はたくさんありました。私はそれをただ黙ってうなずいて聞いているだけ。

すると、初め暗かったお母さんの表情が明るくなってきて、

「先生、何だか今日話したらスッキリしました。また面談の時、来てもいいですか」って言っていました。

いつも家の中での話し相手はBさんしかいなく、久しぶりにこんなに自分からたくさんしゃべったとのことでした。

どんな状況であれ、子育ては楽しさいっぱい・喜びいっぱいの反面、

色々と悩みや苦労も盛り沢山です。

今日までこの子を育ててきたお母さん自身の存在をまず私は心から素晴らしいなぁって思います。

お母さんが元気だと子どもも元気!

お母さんがニコニコ笑顔だと、子どももうれしい!

“お母さん応援団”として、これからも子どもたちの成長を一緒に喜んでいけたらと思います。

ちょっと帰りが遅くなった今日。

ピンポンと鳴らすと中からドタドタドターと息子が走ってくる足音が聞こえました。

「ママーおかえりー」その明るい声と笑顔に疲れも全部吹き飛びました。

そう、親はまた子どもからたくさんのパワーをもらっているのです☆

お母さんたち、一緒に笑顔でがんばっていきましょう☆

 


 



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mikoy at 05:00|PermalinkTrackBack(0)

2008年12月04日

大人こそ笑わなきゃ

今日の担当は中田一枝です。

 

テレビCMをぼーっと見ていたら、こんな言葉が耳に飛び込んできました。

 

・・・車のCM・・・

ゴリラは子どものころしか笑わない、大人になると笑わなくなる。

というような説明のあとに一言。 

「大人こそ笑わなきゃ」

 

『そうだそうだ!』(私の心の声)

満足気な顔をしている自分に気づきました。

私は1日1回は大爆笑しています。

自他共に認める「よく笑う人」です。

 

でも、ちょっと待てよ・・・

私は、子どもの頃から周りの大人に「いつも笑っている」とよく言われていました。

そのせいか、私はいつも笑顔でいると思い込んでいましたが

実はそうでもないことを最近特に感じています。

 

大人になって笑顔が減少してきたのであれば

私はゴリラと一緒なのか・・・

 

笑う機会が減っているというよりは

「自分の気持ちが顔に出る」というのが正確な表現です。

 

たとえば

お店でショッピングをしていると

私が求めてもいない情報を提供しながら私の傍をずっとついてくる店員さんがいます。

『うざいっ』

そう思いながらも、さりげない笑顔で適当に流しているつもりでいましたが

周りから見ると、不愉快な気持ちがおもいっきり顔に表れているそうです。

多少の自覚もありましたが・・・。

 

「その顔はやめたほうがいいよ。店員さんがかわいそう。」

と今までに何度も主人に注意されました。

初めは「だって不愉快なのにいい顔なんてできない!」と主張していましたが

主人の言うことも一理あるなと思ったので

最近では『不愉快だとしても顔に出さない練習!』を試みています。

 

かわいそうだからというよりは、自分を成長させるためです。

周りの人の行動・言動に一喜一憂して心を乱すのではなく

自分でコントロールできるようになるための特訓のつもりです。

『いつも笑顔』という評価にあぐらをかいていた自分に渇を入れています。

 

『大人こそ笑わなきゃ』

幅広い意味で、私にとっては響く言葉です。




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kazuecoach0220 at 05:00|PermalinkTrackBack(0)中田 一枝 

2008年12月03日

承認大会

今日の担当は、えびな@北海道 です。

先日、とある企業研修で「承認大会」をしました。
参加者は約30名。
全員で輪になって座り「今年一年頑張ったこと。気をつけていたこと」を1分で発表したあと、まわりのみんなから2分間「承認」のシャワーを浴びるのです。

コーチング研修も始めてであれば、コミュニケーションが苦手という人たちが多い会社だったので、
シーンと静まりかえった間ができてしまうことが不安でしたが、そんな心配は無用でした。
「何を聞いても丁寧に説明してくれて感謝しています」
「使う人のことをいつも考えている姿勢を尊敬しています」
「事務系の連絡がわかりやすくなったので有難いです」
「和やかな雰囲気を維持してくれてありがとう」などなど 参加者全員が、社長をはじめとする管理職、一緒に仕事をしている仲間達から承認をされていました。

照れながらも 浴びる承認シャワー。
聴いている私も自然と笑顔になってきます。

研修後のアンケートでは「嬉しかった」「見ててくれているんだ」「コツコツ頑張ってきて良かった」
「こんなに何人もに誉められたのは、生まれて初めてです」などという声が。

今回は 企業研修でしたが、どこでも承認大会は盛り上がります。
そして、みんな元気になります。
また、普段なかなか言えない言葉も伝えることができます。


1年の終わりが近づいてきました。
みなさんのグループ、クラスでも 一度やってみませんか?


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ebina_mypace_coach at 05:00|PermalinkTrackBack(0)

2008年12月02日

犬の精一杯の演技

本日の担当は西川ゆうこです
 
うちには2頭のラブラドールがいます。
 
盲導犬になる訓練を2頭とも6か月ほど受けましたが、2頭とも盲導犬の適正はなく我が家で暮らしています。
 
今から約5年前・・・
1頭目のリリーが訓練中に足の裏にちょっとした怪我をして、2週間ほど訓練センターから家に帰ってきていました。そしてリリーが怪我がよくなり明日訓練センターに帰るという日は、2頭目のトリュフが生後2か月でパピーウオーカーである我が家に来る日でした。
つまり その一日だけが1歳ちょっとのリリーと生まれて2か月だったトリュフは小さい時期にうちで顔を合わせた日でした。
 
 その日の夜の出来事を最近よく思い出すのです。 それは・・・
 
2頭いるその一日をどう過ごすかの注意点を訓練士さんに聞いたところ、「リリーのほうが先住犬だし年も上なので、まず何でもりりーを立ててください。トリュフのほうは、いろいろ歩きまわるだろうから自由にしておいて大丈夫です。」ということでした。
 
訓練センターから家に着いて、リリーは車の中では怪訝そうな顔をしていましたが、家についてトリュフを気にするということもなく普通にしてました。(たぶん無視してたんだと思いますが)、トリュフのほうと言えば歩き回って遊んでいるので自由にさせておきました。
 
明日また訓練に入って、盲導犬になれば二度とうちに泊まることのないリリーばかりに
主人と二人 がんばれ・がんばれ・という応援とともにちょっぴりさびしい気持ちを抱いて
リリーとずっと遊んでいました。
 
トリュフがソファーに乗ってるなあと横目で見たのですが、あの高さなら大丈夫だなと思って安心していたら、しばらくして トリュフがソファーから落ちて 「キャイン!!」と声をあげました。主人と二人びっくりして、急にトリュフに思い切り駆け寄りました。足に怪我したりしていないかといろいろトリュフを触って見ましたが、どこも痛くなさそうでしたので安心しました。
 
その行動をずっと、りりーは瞳を大きくあけ、唖然とした顔で眺めていたのです。
初めて見る顔つきでした。とても寂しかったのかも知れません。
今まで愛情を独り占めにしていたのに、なぜか急に黒くて小さい犬が同じ家にいる。
でも自分が1番にしてもらっているから安心だったはずが、、、、、急に黒くて小さい犬が「キャイン!」といっただけで、愛情が思いきりそちらに行ってしまった。
 
     不安とさびしさでいっぱいになったと思います。
 
次の日の朝、リリーは、怪我をしている足を引きずって歩いたのです。怪我がまだよくないころでさえ引きずって歩いたりしなかったのに。
私が知らない間に、どこかにぶつけたりしたのかと怪我を見たのですが、何も変わってないのです。
 
今日、訓練センターに帰るというのに、また悪くなってしまっていたら困るなあと思いながら、リリーを訓練センターに連れて行きました。訓練センターは大好きなので、建物の中に私を引っ張るようにして 走って入って行きました。
 
   、、、、なーんだ 走れるんじゃないの。・・・・・よかった。、
 
と思いながら 担当の訓練士さんを待っていました。 
訓練士さんが来たその時に、リリーは何をしたでしょう?
 
 
怪我をしていたほうの足を、痛い・・・と言わんばかりに、持ち上げたのです。
そして、痛そうなしぐさをしたのです。
 
リリーは昨晩大きな学習をしたのだと感じました。何か痛いことを示すと人は優しくしてくれる。ことを。
やさしくしてほしい、自分を見つめてほしい、愛情を自分のほうに向けてほしい、
と心から望んでいるのだということが伝わり
本当にいとおしく思いました。
 
 ところで
 最近このことをよく思い出すのは、どうしてだろう?
 もしや 主人に対して、新妻のようなに演技したらどうという
 リリーからのメッセージ?・・・・・・。
 
   








 



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arigato3desu at 05:00|PermalinkTrackBack(0)西川 ゆうこ 

2008年12月01日

我儘な1か月

今日の担当は山口一郎です。

 

10月から11月にかけての5週間を

「我儘な1か月」にしました。

しなければならない事を減らして

1か月を過ごしました。

 

ヨーロッパに影響を与えた日本の絵画

大琳派展 と 浮世絵名品展 を鑑賞し、

歌も生き方も気に入っている

小椋佳のコンサートを聴き、

装置のすごさと、驚異的人体のエンターテイメント

シルク・ドゥ・ソレイユ ZED を楽しんで、

京都旅行の保津川下りで紅葉狩り。

南禅寺・永観堂・清水寺・高台寺・

山科毘沙門堂・東福寺・天龍寺と回って

日本庭園と紅葉を堪能しました。

1か月の間、こんなに羽を伸ばしゆったりしたのは、

社会人になって以来、初めてかもしれません。

 

それはそれで楽しいことではあったのですが、

京都から帰った翌朝、雨戸をあけると、

5年前故郷の山から持ち帰った小さな山もみじや

満天星つつじが見事に色づいていることに気づいて 

うれしくなりました。

 

陽だまりの部屋で珈琲を飲みながら

何年か前に行った

美術館や博物館の図録を見て懐かしみました。

久しぶりにレコード(CDではありません)を聴いて

かっての愛読書を紐解くと

心はすぐに、少年戻りをしました。

日頃ご無沙汰気味の仲間との飲み会にも

4つも出席し、語り合いました。

 

こんな時間を持ったおかげで

身近な楽しみを見つけることを

忘れていることに気付かされました。

日常生活の中でも

もともと「したいこと」であったはずのものが

「しなければならないこと」に

変わってしまっていることにも気づきました。

 

さて、今後どうしようか・・・・

*********************

 

年初に立てた 変な目標

「ちょっと我儘になる」を実践してみると

忘れていた自分を見つける旅をしたようです。

 

さて、今日から12月

2008年 残りの1か月をどう過ごすか

思案中です。

 

どなたか、コーチしてくれませんか?




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tamonichiro at 05:00|PermalinkTrackBack(0)山口 一郎