浮世床新・基礎講座(6/10)

2018年05月31日

出会いの面接

今日の担当は山村です。

ゴールデンウィークが終わり、もうすぐ梅雨入り。
ジメジメしてなんとなく気分も憂鬱なこの時期は
初めて相談に来室する生徒が一番多い時期かもしれません。

そんな生徒と話をしていて、
「今回はコーチングは機能しないな」と思う関係の時があります。
それは、明らかに誰かに(担任や保護者の場合が多い)促されて
(いや、強制されてかも?)
「カウンセリングルームへ行って山村先生と話をしておいで。」
と、来させられている場合です。

初めての相談の時、
「今日はどんなことでここに来たのかな?」とたずねることが多いのですが、

ず〜っと黙っているとか、
素直に「先生(又は親)に行ってこいと言われた」と答える。
このような場合には、直ちに頭の中でコーチングモードはオフにします。(笑)

そして、「行ってこい」と言われた生徒に対しては
「そうかあ。カウンセリングルームへ行ってこいって言われて来てくれたんだ〜。
ありがとね〜。」と承認し、
「なんでまた、先生は(親は)ここに行けなんて言ったんだろう?」と聞いてみ
ます。

そこから具体的な話が出てくればコーチングモードオンになる場合もあるわけですが、
大概が「知らん!」とか「うるさく言うから。」
なんて、むくれて答える場合がほとんどです。(笑)

「そしたら、ちゃんと行ってきたよって報告出来るように、せっかくだから30分だけ私と雑談していかない?」と提案します。
「雑談だったら良いよ」と、だいたいの生徒は椅子に座ってくれます。

もちろん椅子にさえ座ってくれないで帰ってしまう生徒もいるのですが、
「来てくれたことは先生に伝えておいても良い?」とたずねれば
100%「うん」と答えて帰って行きます。

どこの中学だったの?何の部活やってたの?とか
最近よく見ているテレビやYouTubeの話とか
よくやるゲームやアプリの話とか
休日何してることが多いのかとか
何をしているときが楽しい?とか
将来は何になりたいの?とか
そんな話をしていればすぐに30分。

時間になったらさっさと切り上げて、
「それじゃ時間だね。ここに来たこと、自分で担任に報告する?それとも私が言っ
ておいたほうが良い?」と確認します。

中には「先生、こんな話で良いの?」と気を遣ってくれる生徒もいたりするのですが、
「だめかなあ〜?だってちゃんとカウンセリングルームに来て話ししたでしょ。」
と笑わせて、来たときよりも少しでも元気にして、とっとと帰すことにしています。(笑)

思春期まっただ中の高校生が、知らない先生にいきなり本心を言うわけもなく、
(自分がそうだった!)
彼女・彼らに「なんか別に話しても害はなさそうだ。」と思ってもらえるだけで出会いの面接は大成功だと思うのです。
(ただし、もちろん緊急の場合をのぞくですよ。)

出会いの面接がどういう形であれ終わると、
「行きなさい」
と指示された先生(又は親)とその生徒のことで、
つながることが出来ます。

本人がその先生に「行ってきた」と報告すれば、
先生の方から「本人から行ってきたと報告がありました。ところでどうでした?」
と聞いてくれますし、本人の了解があれば私からその先生に
「来ましたよ〜」と報告することが出来ます。

もちろん初回から核心の話になることはないことはだいたいの先生方は承知の上です。
だって、私、来た生徒の顔と名前も一致していない場合もあるんですから…(笑)
「何年何組の誰さんかなあ?」なんて聞いて生徒に会うこともあるんです。

で、私から「どんなことで相談室に行くようにおっしゃったんですか?」と先生にリサーチさせていただくこともありますし、
ある程度、状況が把握が出来ている場合は「こんな一面もある生徒なんですね」
とその先生にとって役立ちそうな印象などをお伝えすることもあります。
もちろん、あくまでも本人に了解を得ている範囲でです。

出会いの面接の終了間際、
「あのさあ、たぶんあなた(君)が来たことを伝えると、先生に何を話しましたか?って聞かれると思うんだけど、何なら話しても良いかなあ?」
と確認しておくことは必須事項です。

「これは良いけどあれはダメ」
という場合は本人の目の前でメモさせてもらうこともありますが、(間違えたり忘れちゃ大変なんで…)
「別にこんな話、先生も知ってるから何言ってもいいよ」という生徒もいますし、
「絶対、何にも言っちゃだめ」という生徒もいます。

私はどれも理解出来ますし、その通りにします。
「何も言っちゃダメ」の場合は、先生に聞かれたら
「それじゃあ、ほとんど話してくれなかったんですよね〜」
と答えるよと生徒に伝えておきます。(笑)

なんだか私との間にちょっとした秘密が出来る感じで、生徒は笑顔を返してくれます。
そう、生徒は別に言われたく無いんじゃなくて、その先生との関係にプライドがあったり、私が秘密を守ってくれるか試しているんだと思っています。
思春期とは無意識でそういうことをする時期なんです。

それを理解した上で、生徒との関係をつなげていきます。
教育現場での相談場面ではコーチングにしろ、カウンセリングにしろ、土台となる「共通理解」がとても大事です。
それは、同僚と私との間で信頼関係があってこそ成り立つものだと思っています。

いろんな役割を持つ者が、一人の生徒にいろいろな角度からアプローチ出来る教育現場。
それが今、とても大事で、求められているものだと感じています。


あなたが初めての人との出会いで大切にしていることはどんなことですか?




schoolcoach at 05:00│Comments(0)山村 真理子 

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