期間限定・出前セミナー出会いの面接

2018年05月28日

浮世床



本日の担当は、川本正秀です。


30年ほど通った、一駅先の床屋さんが間もなく店を閉じます。
親父さんが病を得て、体力的に無理がきかなくなったからです。

若いときから立ち通しで、80歳までがんばってきました。
大変お疲れさまでした。
3〜4週間に一度、わずか1時間の付き合いでしたが、一緒に
働く甥っ子ともども気持ちのいい職人さんでした。

写真好きで、休みに車で出かけて撮った「傑作」をパネルにして
店に飾っていました。
数年前まで富士山に登っていたので、山梨・静岡方面の自然をネ
タにお客さんたちとよくニコニコ会話していました。


ここ数年、就職活動で学生に要求される能力のトップはコミュニ
ケーション能力です。
しかし、学生と企業の間で考えていることに差があるようです。


先日知人の紹介で、就職活動中の学生が相談に来ました。

「よくコミュニケーション能力が必要と言われるんですが・・」
「それってどんなものだと考えてますか?」
「まず、普通に人と話せる力。上司や同僚と普通に会話できる
 能力だと思います」
「そうですね。会社で必要な能力と考えると他にありますか?」
「うーん、よくキャッチボールに例えられますよね。だから、
 いい球を投げることかな、と思います」
「キャッチボール、よく勉強していますね。あなたが投げる時、
 受け取るときに大切なことは?」
「投げるときは、いい球となるようなナイスボールを投げてあげ
 ることかな。受け取るときは、ボールをそらさないようにどん
 な球も受け取ってあげることかなあ」

その後も彼の考えているコミュニケーション能力について、どん
どん話してもらいましたが、急に真剣な顔で、

「そうか。ただ話して聞くだけじゃなくて、相手のことを思ったり
 周りのことを考えることが大切なんだって、感じますね」
「それを他の言葉で言うとどうなります?」
「え〜と、どういうのかな・・・。感受性とか想像力かな」
「やー、すごいね!相手のことを感じたり、想える力です」
「じゃあ、コミュニケーション能力はすごく広い力ってこと?」
「そう。読むこと、書くこと、話すこと、聴くこと、・・・」

礼儀作法や敬語を使える力、状況に応じた文章を書く力、気になる
言葉を調べようとする気持ちなどなど、いろいろなことが次々出て
きて、帰る時にはこんなことを言っていました。

「結局、コミュニケーション能力は、自分がこれまで身につけてき
 たものすべてが関係するんですね。少し考えてみます」


床屋の親父さんは、立派な大学は出ていないけれど、だれとでもど
んな内容でも、それなりに話ができる教養を身に付けていました。

そして、興味関心に基づいて行動し、どんな人とも率直に話題にで
きる、自分の写真パネルという「決め球」も持っていました。

あなたの決め球は、何でしょうか?



ciie001 at 05:00│Comments(0)川本 正秀 

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