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2018年07月02日

企業における身障者の受け入れ


 

本日の担当は北村和夫です

 

昔会社で本社が採用した身障者を、現場で受け入れる仕事をしていた時がありました。

日本の障害者は身体障害者、知的障害者、精神障害者の合計は国民全体の約6%で、その数は年々増加しています。

 

企業での障害者の法定雇用率も引き上げられており、私の時代は確か1。0%だったが、平成25年から2.0%に引き上げられました。

しかし、民間企業における障害者の雇用数は、毎年増えてはいるが、雇用率は1.82%であり、法定雇用率を達成した企業の割合は44.7%と、依然として半数に満たない。

 

企業において障害者雇用がなかなか進まない理由は、彼らは絶対に口に出して言わないが、

障害者を「戦力」ではなく「コスト」と見ている企業が多いと私は思う。

つまり、法定雇用率を達成するために、止む無く採用するのである。

そのため、採用しても仕事があまりなく、ただ机に座らせて給料を払っているだけのケースが多いと思われるので、しばらくすると仕事がないので面白くなく、退職していくのである。

 

私の知人の息子さんは身障者であるが、募集をする企業はごまんとあり、入社してみると仕事がなく、一人でポツンと机に座っていて、いたたまれなく退社を余儀なくされ、それの繰り返しとなっている。

 

先日、身障者の雇用についてのセミナーに行った際、こんな話を聞いた。

川崎にあるこの会社は、学校などで使われるチョークでは、日本でトップシェアを誇る会社であるが、全社員83名のうち61名が知的障害者で、しかもその半数はIQ50以下の重度の障害者らしい。

 

昔この会社に近くの養護学校の先生が来て、二人の障害者の少女を採用してほしいとの依頼をし、当時の担当役員が採用は無理だが、2週間だけ職場体験として受け入れることにした。

その二人の少女は、単純なシール貼りの作業であったが、毎日朝早くから来て、就業時間まで一心不乱に働いた。

体験が終る日の前日、十数人の社員に取り囲まれ、次のようなことを言われたという。

「あの子達をどうか正社員として採用して下さい。あの子達にできないことがあれば、私たち皆でカバーします」と。

二人の少女は、社員たちの心を動かすほど、本当に幸せそうな顔をして、一生懸命仕事をしたそうだ。皆の願いに応え、会社は二人を正社員として採用した。

 

会社の担当者(後のこの会社の社長)は、施設にいれば大事に面倒見てもらえるのに、なぜ彼らは毎日会社に来るのであろうか?と思い、知り合いの禅寺の住職に尋ねてみたところ、「そんなことと当たり前でしょう」として、人間の幸せは、「人に愛されること」「人に褒められること」「人の役に立つこと」「人に必要とされること」の四つです。

施設にいたら、「あなたがいないと困る」なんて言ってもらえないでしょう。

 

そして、会社であればこそ、「こんな大雨のなか来てくれて助かったよ」「昨日より沢山作ってくれてありがとう」などと言葉をかけられるのです。このことが人間として嬉しい、幸せだから、毎日会社に来るのです。会社は人間を幸せにしてあげられる場所なのです。

 

これを機に社長は一人でも多くの障害者に、働く場を提供できる会社としてがんばろうと

決意したのだという。

社長は知的障害の従業員には仕事熱心な人が多く、ひとたび仕事の手順を納得して覚えると、長時間にわたり高い集中力を保って仕事に打ち込むそうだ。

 

このため同社では、個々人の理解力の範囲内で、安心してできる作業を見極め、一人ひとりに合った作業工程を作り込み、作業工程に人を合わせるだけでなく、人に作業工程を合わせるのだそうだ。

 

これらの試行錯誤を通じて、知的障害者たちは、彼らの理解力の中で安心して作業ができるようにしてあげて、時々見て回って褒めてあげれば、より一生懸命にやってくれる人たちなのだ、と分かってきた。

 

社長は「何度言っても分からないのでさじを投げた、という話を聞くことがありますが、それは相手が悪いのではなく、相手が分かるように伝えていない、できるように段取りをしていない自分がわるいのです。」

「仕事ができないことを彼らの能力が足りないせいにせず、彼らの理解力で安心してできる仕事の与え方を考えることが、管理者の責任なのです」

 

身障者を「戦力」ではなく「コスト」と考える企業の管理者に聞かせたい言葉だ。

 


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会場:東京ウィメンズプラザ
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※午前のみ、午後のみの参加も可能です
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詳細・お申し込みはHP http://www.ciie.jpからお願いいたします。
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会 場:東京ウィメンズプラザ
対 象:教師および教育関係者でコーチングの基礎
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※未履修の方は7月29日に開催予定のコミュニケーション広場1を
受講してからお申し込みください。
ご都合がつかない場合は事前にご相談ください。
参加費:3,000 円(定員24名)
問い合わせ:ciie.teacher@…(担当:山村)

詳細・お申し込みはHP http://www.ciie.jpからお願いいたします。

なお、どちらの講座もHPからチラシをダウンロードすることが出来ます。
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http://ciie.jp/
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mozart1301 at 05:00│Comments(0)北村 和夫 

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