関係性も貧困化するのか構えの強さ

2019年03月25日

スマホ・ネットの使い方

今日の担当は山村です。
入学や新学年を迎える季節となりました。
新たにお子さんにスマホや携帯電話を持たせるというご家庭もあるかもしれませ
んね。

学校現場では、ここ数年で確実にスマホやネットに関するご相談が増えています。

例えば高校生の相談では
・ラインの返事が来ない(既読スルー)
・ラインの返事を書かなくてはいけなくて寝る時間が遅くなる。
・ラインのグループから自分だけ外された。
・Twitterに悪口を書かれた。たぶんあれは自分のこと。
・裏アカ(匿名で持つアカウント)にこんなことを書かれた。
・友達のインスタグラムに自分の写真がアップされている。
・ネットゲームをしていて仲間から誹謗中傷を受けた。
・ネットゲームのアイテムの課金が増えた。そのうち親にバレる。
・YouTubeを見ていると、朝になる。毎日眠い。でもやめられない。

そして保護者からは
・夜遅くまでスマホをやっているみたいで、朝起きられない。
・食事中もスマホを使う。注意しても無視をする。
・風呂場にスマホを持ち込んでいる。
・スマホで連絡をとるから、友人関係がわからない。
・ゲームのせいなのか、最近イライラしてよく激高する。
・大事なことをメール(ライン)で伝えてくる。
・スマホがあるからか、帰宅が遅くなっているなど

あげたらキリが無いのですが、相談内容は「それは大変でしたね。」と聞き流せ
るものもありますが、実は結構深刻な内容のものもあります。

社会人であっても、職場でのふざけた行為や公共に反する画像・動画をアップを
して、社会問題にもなっています。

私の勤務校は高校ですが、ほぼ100%の生徒がスマホか携帯電話を持っているよ
うです。
もちろん、「持たせない」とか「家族全員が持っていない」というご家庭もごく
わずかですがあります。

学校からの連絡は保護者宛、生徒宛に一斉メールで送信されるようなシステムを
活用していますし、使い方によっては、とても便利なものです。
各クラスの緊急連絡網を使って、電話で次の家に回すというようなこともなくな
りました。

勤務校では登下校時の安全のため、校内へのスマホの持ち込みは許可してますが、
登校したら、電源を切り、カバンかロッカーの中に入れて使用しないというルー
ルがあります。
登校後は、スマホや携帯が制服のポケットや机の中に入っていたら、教師が一時
預かり、下校時に返却することになっています。

しかし、電源が入っていて使用した形跡があったら下校時には返却しません。
保護者の方に学校に取りに来ていただくまで、担任預かりとなり、次の日以降の
返却というルールになっています。
入学時に学校の姿勢、ルールをお話して、生徒はもちろん保護者のご理解とご協
力をいただいています。
(最近では、このルールを利用して、あえて長期間学校に取りにいらっしゃらな
い保護者もおられます。皆さん、子どものスマホ利用にお困りなんですよね。)

先日、文科省が小中学校へのスマホや携帯の持ち込みの許可を検討しているとい
うニュースも耳にしましたが、現時点では小中学校では携帯やスマホの持ち込み
を禁止しています。(大阪府は2019年度より持ち込みを認めるようです。)

校内での利用を許可している学校の様子を聞くと、こっそり他の生徒が写ってい
る写真をとったり、一部では動画を撮影するなど、プライバシーにかかわるいろ
んな問題が発生していることもあるようです。

もちろん調べ物に役立つ、緊急時に連絡がとれるなど利点もありますが、現時点
ではそれ以上に問題点が多いのでしょう。
問題が起こって相談にいらっしゃる生徒や保護者の方からお話をうかがっている
と、ご家庭でスマホやネットの使用ルールを決めておられない方が多いようです。


次の文章は、アメリカ人のジャネル・ホフマンさんが2012年に13歳になる息子に
スマホを与えたときにスマホと一緒に渡したものだそうです。
(注:一部意訳されている日本語訳。)
世界中で話題になり、日本でも新聞やテレビで紹介されました。
厳しいルールと思われるかもしれませんが、
一つ一つに保護者の思いが込められているのを感じます。

スマホ18の約束

1. このスマホは私が買いました。あなたに貸しているものです。

2. パスワードは必ず私に教えること。

3. これは『電話』です。鳴ったら出ること。私やお父さんからの電話には必ず
出ること。

4. 学校のある日は午後 7 時半に、週末は午後 9 時に私に返却すること。
次の朝まで OFFにします。
友人の親が直接出る家の固定電話に電話することができないような相手とは、メールも電話もしないこと。
自分の直感を信じて、他の家族も尊重すること。

5. 学校に持って行ってはいけません。
メールをする友人とは直接話をすること。
メールより顔を見て声を聞くこと。
持って行くことが許された時はルールに従うこと。

6. 壊してしまったら、修理費用はあなたの負担です。
お手伝いをしたり、お年玉やお小遣いでやりくりしてください。
アクシデントはいつおこるか分からないから準備しておくこと。

7. このスマホを使って嘘をついたり、人をバカにしたり、傷つけたりするよう
なネットの会話に参加しないこと。

8. 人に面と向かって言えないことは、SNS やメールでしないこと。

9. 友達の親の前で言えないことは、SNS やメールでしないこと。

10. ポルノ禁止。
私と一緒に楽しめる情報を共有しましょう。
何か分からないことは私やお父さんに尋ねてください。

11. 公共の場ではマナーモードか電源 OFF に。ルールを守ること。

12. 大事な部分や恥ずかしいポーズの写真を友人やネット上の知らない人とやり
取りしないこと。
一度ネットに載せた写真は消えません。
巨大なネットの力から自分を守りましょう。
人生を台無しにしないために・・・。

13. 写真や動画すべてを記録する必要はありません。
リアルタイムに心と五感で感じることを大切にしてください。
その記憶のほうが『素晴らしい』のです。

14. スマホを持たない日や時間をつくりましょう。
そのことに不安を持たないこと。
スマホに依存し、振り回されない堂々とした生き方をするために大切なことです。

15. 良い音楽をダウンロードして聴いてください。
せっかくの高機能なのだから活用し視野を広げてください。

16. ときどき、昔ながらのゲーム(ワードゲーム、パズル、知能ゲーム等)で遊
びましょう。

17. あなたの周りの世界を見ましょう。
人と話し笑いましょう。
なんでも『ネット検索』しないで自分で考えましょう。
そう・・・『上を向いて歩こう!』

18. 私との約束を守れなかった時は、このスマホをあなたから没収します。
そして一度、話し合いをやり直しましょう。
あなたと私はチームメイトです。
何かを学びながら一緒に考えて歩みましょう。『いつもそばにいるからね』

これがスマホをあなたに買い与え、私が貸すときの『18の約束』です。
合意してくれること、そして守ってくれることを願っています。
この『18の約束』はほとんど、人生をより良く生きるための知恵でもあります。
スマホを持つことは12歳のあなたにとってもドキドキする楽しいことです。
でも、自分をしっかり持って振り回されないで欲しい。
どんな高性能の機械よりも、自分のパワーと大きな心を信じてください。
あなたが大好き。何より大切に思っています。
あなたとたくさんのメッセージをやり取りするのが楽しみです!!

お母さんより

参照元:
http://www.janellburleyhofmann.com/postjournal/gregorys-iphone-contract/#.XINFciIzaUk


この春、スマホや携帯を持たせようと考えておられる、
あるいは現在持たせているけれど困っていることがあって、
ルールを見直そうと考えている保護者の皆さま。

春はスタートの季節です。
家庭でのスマホ使用のルールをつくる良いチャンスだと私は思います。
今日は、スマホを手から離して、顔を見ながら、
お子さんとスマホ・ネットの使い方について話してみませんか?




schoolcoach at 05:00│Comments(0)山村 真理子 

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