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2017年04月15日











横浜の関内で知り合いのグループ展がありました。

ランチはどこで食べようかと探したところ、こちらの「登良屋」さんがヒット。

場所は伊勢崎モールに入って少し歩いたところを、右手に見える路地へ入ります。

曲がればお店はすぐに見えてきますので、関内初心者のわたしでも簡単に行きつくことができました。

駅からは徒歩5分弱です。


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昭和レトロな雰囲気の店構え、これを見ただけで期待が膨らみます。

引き戸を開けようと力を入れても、「あれっ? あれれ?」

扉はビクともしないじゃあ〜りませんか。



かなり焦りましたが、この扉は使っていない様子。

奥を見ると別の入り口があり、そちらから入ることができました。 ホッ。

店内は左にカウンター、右にテーブル席があり、右手の壁奥には座敷がありました。

わたしたちはテーブル席を予約しておいたので、問題なく着席。

予約しておいたのは正解。 次から次へとお客さんが入ってきますので、すぐに席はいっぱいになってしまいます。


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まずはお茶です。



4人で伺いましたが、全員「天ぷら定食」を注文。

鱚と野菜が、女性には丁度いいくらいの量で盛り合わせになっています。

見るからに美味しそう。

口に入れると衣がサクッとしていて食後は胃に重たくありません。

「美味しい!」 ニンマリです。




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天ぷら以外にはご飯、味噌汁、漬物がついてきます。

どれもいいお味で、全部を食べ終ったあとに何ともいえない満足感がありました。




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また来たいなあ、と思わせるお店。

友人たちにも、「よくぞ見つけた」と褒められました。

関内へいくことは中々ないのですが、近くにいくことがあったらぜひ立ち寄りたいお店です。

ごちそうさまでした。










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(23:03)

2017年04月13日











今日は銀座の画廊に大勢で行って、新進気鋭の作家さんの作品を見る予定です。

けれど、あいこちゃんもなっちゃんも赤ちゃん連れなので、お昼は子連れでも入れるお店にいかなくてはいけません。



そこで調べたのが↓ここ、「銀の塔」さん。


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歌舞伎座の裏手にあって、歌舞伎座からは徒歩30秒ほど。

以前歌舞伎役者さんがテレビでこちらを紹介していたような・・・

もちろん最寄駅は東銀座です。 駅からは徒歩2分。


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昭和30年開店の歴史ある名店。

メニューはシチューグラタンのみ。 1000円足せばタンシチューが食べられます。

どっちか一品じゃ物足りない、という方はシチューとミニグラタンのセットもあります。


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注文すると、まずはこんな小鉢が3品とお漬物がでてきました。




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そのあとでメイン料理の土鍋入りシチューが登場。

見た目よりもお肉の量がたっぷりで、食べ終わるとお腹いっぱいになりました。

柔らかく煮込まれたお肉、洋食屋さんのシチューです。 和風西洋料理。

あっさりしていて後味がすっきりしています。

たっぷりの油でお肉や玉ねぎを炒めないのでしょうか。

こういうシチューもありですね。




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最後には小さなアイスクリームもでてきました。




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なぜこのお店がお子様オーケーかというと、階段を上りきった3階に広い座敷があり、赤ちゃんも座布団の上に寝かせることができるんです。

銀座で赤ちゃん連れは中々難しいと思いましたが、ここなら大丈夫。

いいお店を見つけたものです。

これからもちょくちょく伺わせていただきます。m(_ _)m

ごちそうさまでした。










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(23:18)

2017年04月11日










春麗らか。

お天気もいいし、爽やかな風が気持ちいいので、あいちゃんわたチェルに声をかけてパンのランチパーティーをわが家で催しました。


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パンを買いに行ったのは武蔵境駅から徒歩1分のところにある「パサージュ・ア・ニヴォ」さん。

日本獣医生命科学大学のすぐそば。

駅の南の方へ出て、線路伝いに三鷹の方へしばし歩いたところにあります。



昔はお店の側に踏切があったそうです。 

11時ごろに行きましたが、狭い店内はお客さんでごった返していました。 すごい人気です。


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ここのサンドイッチは中に挟む具にも凝っていて、抜群においしいんです。

クロワッサンは外がパリパリしていて、これもまた素晴らしい。




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サンドイッチ3つ、クロワッサンひとつ、キッシュひとつ、オレンジのタルトひとつ。

ひとつを2つに切って、様々な味を楽しめるように大皿盛りして、好きなものを取ってもらいました。

写真だと小ぶりに見えますが、食べてみると意外にボリューミー。

これだけあると3人で食べきれないほどあって、全員お腹いっぱいになりました。

バケットも買っておいたのですが、とても食べられませんでした。

現状、わたしのなかでは最強のパン屋さんです。


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黒っぽいパンに挟まれた人参サラダのサンドイッチ、買うときは「人参のサラダ?!」と懐疑的でした。

ところがこれが大ヒット!

酸っぱくなく甘くない、程よいタレでマリネされた人参に、たっぷり入ったクルミがベストマッチ。

後ろの左にあるキッシュも3等分して食べました。

海老まで入っていて具だくさん。

パンだけでなく、具が美味しいのがこちらの特徴です。

ちょっとお洒落でパリっぽい。 

いえ、じつはTOKYOっぽいのかも。 細かい仕事が満載ですから。


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サンドイッチのほかは、ゴロゴロベーコンで作ったミネストローネ

慌てて作ったので茄子を入れ忘れてしまいました。 茄子が入ると美味しいんですよね。

暖かくなったとはいえ、まだ肌寒いので、温スープは身体に沁みます。




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この前々日、5時過ぎになって「ア・ニヴォ」に行ったところ、ほとんどパンは残っていませんでした。

残っていたのは甘い菓子パンばかり。 もしかするとサンドイッチも少しあったかな?

買ってきたのは下の三品。

紅茶で煮たリンゴのタルト、チョコレートとオレンジのタルト、ドライバナナ入りのパン。

この煮リンゴのおいしかったこと!




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最後にお茶。

今日はLUPICIAピッコロというお茶にしました。

ルイボスティーなんですが、ハニー、ベリー、アプリコットの甘い香りがします。




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パン屋さんのサンドイッチで、これほど満足できるランチパーティーができるとは!

次回はいつにしようかな。

パサージュ・ア・ニヴォ」さん、ごちそうさまでした。










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(16:16)

2016年11月08日











戦後の厚塗りした画風が閑右衛門の真骨頂だと前回書きました。

けれどわたしとしては、「丘の上」を描いたころの戦前の作品に強く惹かれるものがあります。

ピカソのような画風には、色の美しさと形態の面白さがあって魅力的です。



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形の正確さよりも、感性に重きを置いて描いている数々の絵。



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1935−37年ころに描かれた「東京12景」です。

美しい色を使って大胆なタッチで描く東京の風景。

日本らしい風景を油絵でこんな風に表現できるのだと感心しました。



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ヨーロッパの香りが溢れた絵。 絵具は戦後に描いたものよりはるかに薄塗です。



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何よりも残念なのは、1937年(昭和12年)新文展に出品した「通州の救援」という大作がなくなっていることです。

これは日中戦争を背景にした戦争画だったようです。 描かれた時期を考えると、丘の上とタッチが似ていた可能性が高いと思われます。

野良着の聖母子を中心にして、国旗たなびくもと、兵士、傷病兵、怯える人々などが描かれた群像画だったようです。

戦中に焼失でもしたのでしょうか、見れないのは本当に残念なことです。

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豊収(誉ノ家族)

これも素敵な絵でした。



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最後にひとつ、絵を飾る額縁に目を惹かれました。

閑右衛門が懇意にしていた浅尾拂雲堂のものかははっきりしていないようですが、いくつかは裏に貼ってあるシールで浅尾拂雲堂のものとわかっているようです。

浅尾拂雲堂は今も芸大の側にお店を構えています。

額縁と絵画修復、額縁のリメイクもしているようです。

取引実績を見ると、著名な方々がずらりと並んでいます。

こんなお店で額縁を作れるほどいい絵が描けたらなあ・・・

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さて、これで朝井閑右衛門展のお話はお終いです。

心に残るような絵と出会えることは、そう度々あるものではありません。

そんな絵と出会った時には、忘れないようにしっかり心に刻んでおくことにします。

いつか、「あの絵に出会ったおかげでわたしの人生は豊かになった」と思うときがくるかもしれません。

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おまけ。

芸術の秋より食欲の秋という方向けに。

TRUNG NGUYEN チュングエン」のインスタントコーヒーをご紹介します。

わたしはベトナムコーヒーが大好きで、以前はよくベトナムに行く友人にチュングエン社のインスタントコーヒーを買ってきてもらっていたのですが、今や某大手通販のサイトで簡単に購入できるようになりました。



破けてますね、この箱のふた。

開けるときに破いたかな。。。

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ベトナムコーヒーをよくご存じの方は驚かないと思いますが、これ、半端なく甘いです。

何しろコンデンスミルクが入っているのですから。

でもこれがいいんです。 

コクのある深入りコーヒーにコンデンスミルク!

これぞベトナムコーヒー。 インスタントでも、結構おいしくベトナムの味を楽しめますよ。

おすすめです。



(『朝井閑右衛門「丘の上」に魅せられて』 で使用した絵画の写真は、『朝井閑右衛門展●空想の饗宴』から引用させていただきました)










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(19:59)

2016年11月05日











閑右衛門は「丘の上」を描いたのち、昭和13年には「上海軍報道部」の委嘱を受け上海戦線記念絵画制作のため中村研一小磯良平向井潤吉らと中国に赴きました。

昭和20年にも上海を訪ね、そこで終戦を迎えることとなりました。

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戦争画はまったく描いていないのかと思いましたが、第2回文展に「生還特務隊」が入選したり、第1回聖戦美術展に「楊家宅望楼上の松井最高指揮官」を出品(招待・無鑑査)、第3回文展に「良民救助」が入選、などの記録を見る限りでは、従軍画家としての活動もしていたのではないかと思います。

ただ、今回の展覧会には飾られていなかったので、どういった戦争画だったのかはわかりません。

この頃、上海近郊ののどかな絵も残しています。

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戦後は横須賀の田浦に一人で住み、画風はどんどん厚塗りになっていきます。

ルオーを連想させるような絵です。 

ここからの作品が彼の真骨頂となったようですが、わたしには厚塗りは(今のところは)それほど魅力的には思えませんでした。



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電線を描いたものは特異で、色が美しく迫力があります。



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構図やモチーフはユニークで時にほほえましく、見るものに素敵な幻想を抱かせてくれます。

彼が執着して描いたものは、道化ドン・キホーテ不動明王電線風景薔薇などがありました。



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絶筆となった作品も薔薇であったように、数々の薔薇を描いています。

公募展へも薔薇を描いたものを多々出品しています。



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彼は日展光風会展の審査員に選ばれることもあり、常に画壇の第一線で活躍しました。

昭和22年に井手宜通、川端実、須太剋太らと新樹会を結成し、第1回から解散に至るまで精力的に出品し続けました。

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人気画家であったにもかかわらず、画集をだしたり、本格的な個展を開くこともなく、他の画家とは一線を画した生涯を貫きました。

変わり者、といわれればそうなんですが、本意がどこにあったのか知りたいところです。

ただ、孤高というのは適切な表現ではないような気がします。

文人との交流もあったようですし、会派にも属していたわけですから、人好きな一面もあったはずです。

1982年6月10日、逝去。 遺言により葬儀は行なわれず、鎌倉の極楽寺に埋葬されました。

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さて、朝井閑右衛門の展覧会のお話ばかりで退屈した方にスイーツの話題を。

6月に行った吉祥寺のPALETASさんのアイスフルーツバーです。

多分いちごがたくさん入ったものです。 さすがに11月ですから忘れてしまいました。



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PALETASさんは、吉祥寺駅を背にして左手に東急百貨店をみて、百貨店脇、五日市街道寄りの道を左折。 

葡萄屋の角を右へ入り数メートル行った右手ビルの1階にあります。

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店内はアイスフルーツバーがずらりと並び、相当種類が豊富。

店内でも数名なら食べることができます。 外にもスツールが並んでいました。

開店したては並んだようですが、今は普通に買えます。

味はというと、さっぱりした感じ。 オーガニックが売りだそうです。

11月に紹介すると寒々しくてごめんなさい。










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(17:39)

2016年11月03日











朝井閑右衛門展のパンフレットには、彼の代表作「丘の上」が大きく印刷されていました。

それを見たときに、とても魅力を感じたので是非行ってみようと思いました。

会場は練馬区立美術館。 ここへ来るのは初めてです。

上野から池袋にでて西武池袋線に乗り換え、中村橋へ向かい、下車してから徒歩2分ほどで練馬区立美術館に到着しました。

ほぼ駅前といってもいいような場所にあります。

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美術館入口です。

この写真は帰り際に取ったもので、すでに日が暮れかけてきたころの様子です。



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1階の展示会場に入って、特等席に「丘の上」が飾られていました。



かなり大きく、500号あるという記載をインターネット上で見つけました。

迫力と美しさと妖しい魅力に、絵の前に設えられた大きな椅子に腰かけて、しばし見とれてしまいました。

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廃墟となった神殿の前で、7人の男女の饗宴が繰り広げられています。

右手前方で踊るひときわ目立つ女性は、1932年から朝井が寄宿した平岡権八郎の娘といわれています。

女性の着るドレスのスカートがたなびく様子が美しく、彼女の前に立つ獣面の道化と織り成す妖しい雰囲気。

女性は自由奔放に踊り続け、その前に立つ道化はまるで彼女を諭すかのように見えます。 あるいは必死に話しかけているようにも見えます。

饗宴に持ち込まれた果物や飲み物が左前には山積みになり、楽師たちが楽しそうな音楽を奏でています。

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この作品は1936年文部省美術展覧会監査展に出品され、文部大臣賞を受賞しました。

この西欧的な絵が、1936年に描かれたというのが驚きでもありました。

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一躍脚光を浴びた「丘の上」は、新橋第一ホテルにあずけられ、ホテルの正面ロビーに飾られることとなります。

その後GHQに接収され壁から降ろされ損傷していたのを、閑右衛門が絵画修復、額縁製作の浅尾拂雲堂にあずけます。

20年以上眠り続けた丘の上は浅尾拂雲堂の方々の手により、1986年の没後回顧展で修復され、改めて日の目を見ることとなりました。



(つづく)










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(10:54)