2007年01月12日

『サヨナラCOLOR』 2

サヨナラCOLOR  04年
  監督: 竹中直人
  脚本: 馬場当/竹中直人
  撮影: 佐々木原保志 
  出演: 竹中直人
      原田知世
      段田安則
      雅子
      中島唱子
      水田芙美子
      内村光良
      中島みゆき
      久世光彦

私は竹中直人が嫌いなのですよ〜^^;
なので、本作が好きな方、竹中直人ファンの方は、先を読むのをご遠慮くださいませ <(_ _*)>

どうして竹中が嫌いなのに観ちゃったかというとですね、脇役陣が超豪華なのw
生前の久世光彦やら、闘病中の清志とか、『ヴァイブレータ』 の監督、廣木隆一なんかを観たいがために、普段はほとんど観ないような民放のCMぶった切れ映画番組で鑑賞したわけ。

いや、嫌いな作家ほどしっかり観て、しっかり叩き斬るべきだと私は思うんですけどね。観ないで嫌いと主張するのは卑怯だから。

それにしても竹中ってさ・・・
いくら銀行系キャッシングとはいえ、消費者金融のコマーシャルに出演している時点で、もうダメだと私は思うわけ。
グラビアアイドルが事務所の方針で仕事しているのとは訳が違うでしょう。50歳を過ぎたオッサンなんだから、多重債務者の自殺が頻発していることくらい知ってるでしょうに。

そんな人間が、夢を売る商売の映画人の中に名前を連ねていること自体が、なんかもうイヤ。何を撮っても説得力を失うと思うのだが、きっと竹中はあまり深く考えていないのかも。
まあ、以前に自民党の政府広報TVコマーシャルをやっていた時に 「竹中直人って節操ないなあ」 とは思っていたのですけどね。

昔、お笑いをやっていたころとか、周防の作品に出演していたころは好きだったんだけどなあ。
それに 『無能の人』、『119』 と、いい映画を撮ってますしね。
「あ、いい感覚だなあ」
と思ってたら、歳を重ねたせいか、変に感傷的で粘着気質でイヤらしい映画を撮るようになっちゃって。

『東京日和』。あれが良くなかった。(口調が淀川先生みたいねw)
中山美穂への個人的な思い入ればかりが先走って、「さもしいオヤヂ根性」 が炸裂してました。
今回も原田知世の起用に、全く同じ匂いを感じるのですよ。

【ネタばれ注意】

ただベッドに座ってるだけのオサゲ髪のマドンナ、原田知世・・・
病室に入り浸るクネクネした動きの金髪の医師、竹中直人・・・
ん・・・き、キツイ^^;

しかも、「女々しき優しさの押し売り」 みたいな話なのね。自己犠牲というより、自己満足のために自虐的な献身をする男の物語。
まあ、それが竹中の資質なんだとは思うし、それこそ好き嫌いの問題なんだろうけど・・・
私はこの手の 「安っぽいヒューマニティ」 が大嫌いなの^^;

中島唱子が演じる愛人には強気で、昔のマドンナには下手に媚びる。その感じが、そのまま竹中直人の映画観や人生観につながって見えちゃうのは私だけでしょうかね。

竹中が演じる医師の佐々木は、その昔 「ササ菌」 ってあだ名で嫌われていたって設定。
そういう言い訳をしつつ、結構、竹中って男前な演技をやりたがるんだよね。松田優作や加山雄三なんかのモノマネ芸みたいな感じで声のトーンを低くして、二枚目を演じる自分に酔っちゃってる気がするの。
「さ、サブっ!」
とか、私は思ってしまうのよ^^;

いやそれに、台詞がねえ・・・とにかくクサイ。
脚本に竹中のクレジットもあるので、彼が役者として言いたい台詞を書いちゃってるのかな〜なんて邪推も働くわけだけど、もっとリアルでビビッドで、しかも心に響く言葉じゃないとね。
『復讐するは我にあり』 の脚本家、馬場当の感覚が古すぎる感も否めず、ファンなだけに残念^^;

あ、トータルには決して、それほど悪い作品じゃないです。
原田知世が砂浜にしゃがみ込んでフレーム・アウトするシーンなどは本作の白眉だと思う。
「うわ〜時をかける少女が、砂にオチッコかけてる!」
って、感銘を受けたオヤヂな私・・・(自省中w)

映画そのものについてはね、客観評価だと★3つでもいいのかな。
でもねえ、私のレビューは 「好き嫌い評価」 なので、★を減らしましたw
だって、もう二度とは観ないと思うから・・・。

本作が好きな方、竹中ファンの方、本当にごめんなさい! <(_ _*)>
そういう方で、記事を最後まで読んでしまわれたなら、「大人げないぞ!」 と鼻で笑って、大人の度量でもって忘れてくださいませ。

ほんと、私はこれで竹中とは 「サヨナラだからー」 ^^;

(地上波放送にて鑑賞)

cinema_antlion at 03:35│Comments(3)TrackBack(1)clip!★★ 

トラックバックURL

この記事へのトラックバック

1. さよならCOLOR  [ 映画と暮らす、日々に暮らす。 ]   2007年01月12日 18:59
観た映画の感動度によって “帰りかた”が、ちがう。 < ヒドマズ映画 > 観た事実を徹頭徹尾、削除したいので 一刻も早く劇場を立ち去って とっとと雑踏の中へ紛れ込む。 帰りの電車に乗り込んだ際、「削除」終了。 最寄の駅に無事着き、スーパーのカ....

この記事へのコメント

1. Posted by viva jiji   2007年01月12日 19:16
はて、ドッコラショっと!
TB、お持ちしましたとです。

おっしゃる通り竹中はんは少しづつ「勘違い」なさってきて
いるような気は私もしてました。
いんにゃ、最初から、ああだったんですけど、ネコかぶって
いたんかいな?って気もするぅ〜。

「その作品内で評価すべき!」
の原則から思いっきし逸脱します。
確信犯、北海リズ!参上!
あの、世の男どもの淡き羨望をイッキに集めた木ノ内みどり!
あの女房が、わしゃ、大ッ嫌い!!

うむむむっ、高校時代、クラスにおったぞ!約1名。
ああいう、一見、おとなしめの、オナゴがっ・・・。
ぐわっつっ!イヤな想い出が走馬灯のように、わが胸に!

うぐっ、チカラ入って、鼻水、出てまったので、
これにて・・ごめん!
2. Posted by 優一郎   2007年01月12日 21:47
viva jiji様
コメント、TB、いつもながらありがとうございます!<(_ _*)>
作り手が嫌いでも、作品が面白かったら褒めますよ。viva jiji様の記事と同じで「無能の人」も「119」も良かったと私は認めてます。

でもね「借金しませんか?」って、映画人としての「心意気!」ってもんがないんでしょうかね。
「自ら借金をかぶっても面白い映画を作る!」ってのが映画人の正しいあり方だって、私は思うんですが。
桃井かおり? あの人はオトガメなしw
監督というメッセージを発信する人間がやるなっ! って意味です。

木ノ内みどりが嫌いって感覚は、よ〜く解ります!w
でも、男はバカですから、そういう思わせぶりブリブリな清純派にダマされちゃうわけですよね〜w
そういうタコ助は、グラウンド20周させて、地獄の千本ノックでも受けさせないと目が覚めないものなんですw
3. Posted by 優一郎   2007年01月12日 21:48
「女は清純なのが良い」、「女は若ければ若いほど良い」みたいな未成熟な女性観を持ったオッサンたちは、少しは自らを恥じて欲しい気がします。ほら、本作の中で「援交」が出てくるけど、竹中って本当にやりそうなタイプに見えちゃう。私、言いたい放題ですね^^;

でもね、嫌いなもんは嫌いだ! って言った方がいいんですよ。
何が本当に好きかを明確に主張するためにもね。
で、嫌いだ! と言った責任は取ると。
それで非難されたら「ごめんなさい!」と爽やかに謝るってことでw

この記事にコメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価: 顔   
 
 
 
ブログ内検索
★印について
★印は作品評価というより、私個人の好き嫌い度の目安です。従って、黒澤や小津であっても作品によっては★2つの場合もありますし、逆に、一般には評判の良くない作品に★5つ付けることもございます。どうか、ご理解の上、レビューをお読みくださいませ。 ブログ管理人