本日、彩の国さいたま芸術劇場にて
蜷川幸雄演出
「ガラスの仮面〜二人のヘレン」を観てきました

2年前の夏、1作目の「音楽劇ガラスの仮面」を観てから
ずっと続編を待ち望んでいた作品です
原作ヲタとしては、1作目はまだまだ序の口
ここからが面白くなるのにーーっ!
ってとこで終わりだったので、
今回は奇跡の人のところまでお話が進んで、満足満足

完全にこの先も続けてもらう気でいますが・・・

蜷川さんも「夏と言えばさい芸でガラ仮、になればいいですね」的なことをおっしゃっているので、きっとまた作ってくれるんだよね?(前回のセット、とってあったみたいだし)

個人的には蜷川演出の「二人の王女」が観たい!
ので、アンケートにも「続編希望」と書いてまいりました

以下ネタバレの感想はたたんでおきます
(原作好きの暴走入ってます
今回は、劇中劇の流れで行くと、
「嵐が丘」「石の微笑」「おんな河」「奇跡の人」まで
(本来「夢宴桜」の順番のところに「おんな河」が入っていて、「夢宴桜」ははしょられてます)
亜弓さんの「王子とこじき」「テンペスト」が差し挟まれてます。

子守りの赤ちゃん人形の頭ゴロッ
人形の役作り用の竹ギブス
客席を一切みないキャサリン
ヘレン役のオーディション(金谷さんも!)
ぜんぶ見られますよー!ドキドキでしょ?

前回同様、開幕時間に「幕が開く」ことはなく、
最初から舞台はまる見え
開演20分前くらいから、出演者のみなさんが、お客さんに紛れてふつーに通路を歩いていて、さりげなーく舞台の上に上がっていきます
上がった人から着替えたり、ウォーミングアップを始めたり、談笑したり。

スタッフに連れられて、舞台上を見学しているバックステージ・ツアー(ガチ)のお客さんたちも、舞台演出の一部に組み込まれているという。

「あっち(舞台)」と「こっち(客席)」の壁が完全に取っ払われた作品、それが蜷川さんの「ガラスの仮面」です。

これね〜、結構深いと思うんですよー。
演劇を愛する人なら、
一度は読んでるはずの「ガラスの仮面」
それを舞台化するにあたって、
客席との一体感をもっとも大事にしてるってところ。
だって、観る人がいなかったらお芝居って成り立たないですから
(↑ここ!テストに出ますよー(o ̄∇ ̄o)ヘヘッ♪ )

あなたはただ見てるだけ、じゃないんです、この舞台

開幕時間が来ると、舞台上の役者さんたちが、だんだんと統一された動きをし始め、どうやら「開幕」したらしい、と分かる。
でも客電はなかなか消えません。
ホントにただのウォーミングアップを観てるよう・・・

と、美内先生のガラ仮キャラのでっかいパネルが奥からせり出して来て・・・
このへんでもう涙目のわたし。。(早っw

大和田美帆ちゃんのマヤは、今回もシャカリキでまっすぐで、もうこの子のマヤ以外考えられない。
亜弓さん役の奥村佳恵ちゃんは、前回から飛躍的に成長していて、なんとなく固かった部分がすっかり取れて、堂々たる亜弓さんっぷりでした。前半出番が少なかったのが物足りなかったほど。

真澄さんは、横田栄司さんから新納慎也さんへ。
横田さんが「8頭身キャラ」を演じる苦悩(?)を吐露していましたが、新納さんは、ビックリするくらいのリアル8頭身で・・・なかなかよかったですよー。

桜小路くんは、川久保拓司くんから細田よしひこくんへ。
初舞台が蜷川作品ということで、
謙虚にがんばってましたよ。
細田くんと言えば、DMCのジャキ様しか思い浮かばない私には、爽やか気弱な桜小路くんはかなり新鮮でした(´∀`)

この舞台は、客席通路をかなりの頻度で使うので、
通路側だったわたしの横を、
ほぼ全登場人物が通ったんじゃないかな?
やっぱり一番圧倒されたのは夏木マリさん(月影先生)
原作から抜け出たような月影先生でしたー。
しゃべり方やキャラがちょっとだけ違うなーとも思いましたが、あのビジュアルの完成度ですべて帳消し

それにしても、横を通る役者さん、
みなさんとってもいい匂いでした〜
(余計な情報)

客席もかなり使われていて、あなたの隣に普通に真澄さんとか亜弓さんとか小野寺先生とか座ってます。
だから、原作相当読んでないと話の展開がハテ?な部分もあると思いますが、最後には客席大盛り上がり

だって客席も芝居の一部になるので、
一緒に舞台に参加できるんですもーん

自分も蜷川演出舞台の登場人物になれるって、
それだけですごい経験じゃありません???
とにかく、とーっても楽しい舞台であることは、
間違いありません(*゚∀゚)っ


蜷川さんが選択するセリフは、原作とほぼ一字一句同じものも多く、それも「こんなとこまで!」っていう細かいセリフもあって、蜷川さんも相当なガラかめヲタなんだろーなー、と微笑ましく思いました
(月影先生に必ずくっついてくる源造の絶妙な距離感なんて、
ヲタじゃなきゃ作れねえヽ(´▽`)/へへっ)

劇中劇では、今回はやっぱり「奇跡の人」がすばらしかった!
マヤバージョンの「w・a・t・e・r」のシーンは、もうそこだけで一本の舞台を観たのと同等レベルで感動しました。
マヤすげー
(それをやれる美帆ちゃんもっとすげー
(リアルにヘレンとサリバン先生やった杏ちゃんすげー

この後のガラスの仮面は、
マヤの大河ドラマ出演〜アイドル化〜失脚
という山場が待っているので、
ぜひ(いや絶対)また第3弾を作って欲しいです。

ガラ仮史上最強の裏表キャラw、乙部のりえのキャスティングにも注目!そして亜弓さんが復讐する「カーミラの肖像」も観たーい

・・・

興奮してしゃべりすぎました(;^_^A アセアセ・・・
ホントに好きなんですガラスの仮面(笑)

ガラスの仮面がなかったら、
こんなにエンタメ好きにはなってなかったと思うので、
個人的にとっても大事な作品なんですね

そうそう、これは単なる勘ですが、お客さんは舞台関係(またはそれを目指す若い人)の方が多かったように思いました

うん、その手の人は一度観るべきだと思う
蜷川さんの演出の面白さも、分かりやすく楽しめます(・∀・)

来年か再来年の夏・・・
今日見たものの続きが観られますように

やっぱりお芝居っていいです(´∀`)
だいすきなことを実感した、暑い夏の1日でした