c3c65ea0.jpg中学生の時、天才少年ピアニストが来日した。
私とたいして変わらない年齢。
ちょっと興味をひかれてラジオの前に座り込んだ。


曲はラフマニノフのピアノ協奏曲第2番。
演奏者はエフゲニー・キーシン。
それまでショパン大好きだった私の耳に
初めて入ってきた作曲者の名前だった。


聴いてみてすぐにとりこになってしまった私。
その時は曲が良かったのか、キーシンが好きになったのか、
わからなかったが、
とにかくラフマニノフとキーシンを追い続けた。
ラジオを偶然録音していたテープを毎日必ず聴き、
キーシンのCDを買いに走り
(あまりに熱心に探していたので、熱狂的なファンと思われ
 お店からでっかいパネルまでもらった・・笑)
ピアノの先生にも、いきなり
「ラフマニノフが弾きたい」と切り出して、びっくりされた。


残念ながら??キーシンに対する熱は徐々に収まったが、
ラフマニノフ熱はその後も続き、
2番コンチェルトを実際に自分で弾くその日までピークは続いた。
その後はそんなに熱狂的ではないけれど、
今でも”一番好きな作曲家は?”と訊かれれば、
”ラフマニノフ”と即答する。
ピアニストとしても尊敬しているし、
過去の偉人に会わせてあげる、といわれたら
真っ先に彼のところに行くだろう。


・・とはいえ、
演奏できるまでには、とてつもなく準備時間がかかるのも
彼の作品の特徴。
私も彼の曲は数えるほどしかやっていない。
出来ればすべての曲を弾いてみたいのだけど、
まぁそれはライフワークになるのだろう。


今日、4月1日は彼の誕生日である。
さて、今日はどの曲を聴きながら祝おうか。