February 27, 2011

英国王のスピーチ

英国王のスピーチ映画 『英国王のスピーチ ('10/"The King's Speech") を観た。

現イギリス女王エリザベス2世の父 ジョージ6世の伝記を コリン・ファース主演で映画化した歴史ドラマ。 吃音障害を抱えた内気なジョージ6世 (Cファース) が、言語療法士の助けを借りて障害を克服し、第2次世界大戦開戦にあたって国民を勇気づける見事なスピーチを披露し、人心を得るまでを描く。 共演にジェフリー・ラッシュ、ヘレナ・ボナム・カーター。 (←映画com.より引用)  2月26日より全国で公開中。




面白かった! ・・・けど、想定内の面白さ? 好みの問題だろうけど、全体がカッチリまとまりすぎてて、ソツもアラもなさすぎる分、のぺっ、と平面的/平板に感じたとゆーか、いかにも画一的/型にはまった歴史ドラマぽいっつか・・・。 あと、描き方も一本調子。 メイン3人の誰かを必ずカメラが追ってる&時間軸どおりに展開するから、まるで室内劇を観てるよう。 演出的にも映像的にも、凝ったところがまるでない。 ・・・って、別にそれでもいいんだろうけど、、そう、3人の名演技を堪能するには、これくらい演出過少でシンプルな作りの方が良いんだろうな、とも思うんだけど。 (実際、こーゆー作りだからこそ、3人の名演技しか印象に残ってないしw)

・・・でも映画って、それだけじゃないじゃん?! と言いたくなるあまのじゃくな私もいたりして。 そう、あまりに評判いいから (こそ)、つい 「そうかぁー?」 と懐疑的に/大多数に逆らいたくなる、ってのも、ある。 けど、、、

うーーーん。 そもそも、障害/難病とかの克服もの、ってのが、人心を買う安直な方法って気が (つい) しちまう=やや拒否反応ネタ。 戦争で世の中がバタついてる時に、スピーチの練習にかまけてるたぁ、さっすが国王、いいご身分&イイ気なもんだね! とすら思いそうに・・・・・

いやいいやいや!!! そう思うのをとどまらすだけの力/魅力がコリン・ファースにはあったけどね! いかにもリアル英国人、な気品と威厳と姿勢の良さ! 恰幅も良いからまぢキングぽーい! 幼時の出来事をトラウマとして抱えてるナイーヴさ、が威厳をかき消しそうになるけれど、それでも消せない生来の (身にしみついた) 威厳をにじみ出しつつのナイーヴさ (?)、、、その、複雑で繊細で (兄に対する愛憎入り混じりの、複雑で微妙な感情とか)、でも芯は強いって感じを、こうも見事に演じるとは、さすが!!!

それと、決して 「あぁ国王も、うちらと同じ人間なんだな」 って身近な共感ではなく、(あくまで自分らとは別世界の) 「国王になるのも大変なんだねぇー」 って同情? ・・・を感じさせたってことこそが、さすがCファースだなぁと思うたり。 (だって、いくら気弱で臆病者であろうとも、あくまで彼は "国王" なんだもん。 いくら人間味あふれる心優しき王であろうとも、平民とはまったく違う存在、と感じるのが当たり前。 もしこれが、身近さ/共感を覚えさすようなら、そりゃーちょいと演技が "平民" に媚すぎ。 でもコリンはそうじゃない!)

とコリン・ファースをベタ褒めしつつ、でも演技自体は 『シングルマン』 の方が上と思うけど。 それはさておき。 (でもさ、今年これでオスカー獲るのは、嬉しいけど微妙。 やっぱ去年は 『クレイジーハート』 でジェフ・ブリッジズに "ご苦労さん" オスカーあげるよか、『シングルマン』 でコリンに受賞さして、今年は 『トゥルー・グリット』 でJブリが納得の受賞、て方がしっくり・・・。 言うてもしょーがないことだけど・・・。)

ヘレナ・ボナム・カーターは、、、HBカーターが着るとどんなドレスも (王室御用達、ではなく) こだわりの/ヴィンテージ/アンティークのそれ=一味ちがうお洒落さん、に見えちまうなぁーーーと思ってしまったのは私だけ?w あと、あまりに庶民ぽすぎて、いまいち王室の人ぽく見えない (ゴージャスなオーラ皆無だしぃー、エラそーにしてても、エラぶって見えないしーー) とも感じた、けど、お茶目でポジティブで、肝すわってるけど押しが強すぎないってキャラは好感度満点! Jラッシュは、演技が "上手すぎる" って気したものの (なんつーか、いかにも演技が上手い人の演技すぎて、逆に 「演技」 ぽさを感じる・・・)、いやいやそれは、「舞台俳優を目指してる」 ってキャラゆえの演じぷり?! (だとしたらスゲー! つか、きっとそうなんだろな! すまん、今気づいたよw) その好人物ぷりも魅力満点で!

あぁあと最後に。 ガイ・ピアースがコテッコテにやな奴臭ふりまいてて(←ふりまきすぎると、それはそれで憎めなく/可愛くみえてくるw)、いやぁ実に良かったなーーー!!! (彼がぱっとしないオバハンに心奪われちまうおバカさん、として描かれてたのは、カミラに上手いこと引っかけられたチャールズ皇太子への皮肉??w)  魅力的なヒールは時として映画をさらってしまう、、と、まではいかなかったけれど (←いやこの映画的には、もしそんなことされちゃ大迷惑なんだけどw)、3人の名演技にヒケとらぬインパクトを感じさせたガイ・ピアースに影のMVPを進呈したいなぁーーと個人的に!

cite at 07:46│Comments(4)TrackBack(0)│ │映画 | 映画--ア行

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この記事へのコメント

1. Posted by Michara   May 07, 2011 15:04
ねーやん、こんにちは〜^^

久々に映画館行きましたよー。ロイヤルウエディング効果か、単に映画の日だったせいか、『英国王のスピーチ』満席でした。

>3人の名演技にヒケとらぬインパクトを感じさせたガイ・ピアースに影のMVPを進呈したいなぁーーと個人的に!

うんうん。確かに。ねーやんがおっしゃるとおり、弟よりも精神面で幼い兄という意味でナイス配役だったと思います。

にしても、ガイ・ピアースは悪役やらせても最高ですね。地味だけど…、地味だけどイイ!!

今、ちょっとだけアッチ方面へ浮気中ですが必ず戻ってきますので、お待ちくださーい(何を?w)
2. Posted by cite   May 07, 2011 19:22
◆Michara姐たーん!
『英国王』、日本でちょーロングランヒットしてますよねーーー! 私こないだ『ガリバー旅行記』観に行った上野の(場末の)映画館で、いまだに予告編流してて(しかも、「オスカー最有力」て文字がどーんと出るやつw おいおいそれくらい「受賞」に直しとけよーーww)まぢびっくりした。 ←まぁ、上野だからかも知れないけどw しっかし、いくら映画の日(おまけに日曜、でしたよね)だからって、公開から2カ月たつのに満席とはすごい!!!

> 弟よりも精神面で幼い兄という意味でナイス配役だったと思います。

おぅ!!! そっか!!! だから7つも若い兄なのかーーー!w 姐やん、ナイスなご指摘、さすがです!!!(尊敬ーーー!!!)

ガイピさん@ハートロッカーも、ナイス "一発芸" 披露してくださいましたよねw あとあと、『ベッドタイム・ストーリー』での怪演も捨てがたい!!! (いえいえもちろん、大好きな『LAコンフィデンシャル』での名演技は決して忘れてませんけど、も、、、『ベッドタイム』や今作で見せたユーモラスな胡散臭さが最近はツボw) 本当、色んな役が出来るイイ役者さんですよねーーー。

> 必ず戻ってきますので、お待ちくださーい

んもぅ! 待ってるに決まってるじゃないですか!!!(←だから何を?ww
3. Posted by さばく   June 05, 2011 23:15
やっと見ました。前知識なしでもだいだいの結末がわかるストーリーなので、あと30分短くてもいいかな。それでも居眠りすることなく見れたということはやっぱり演技のせいでしょうか。とはいえもう少しエンタメ要素がある映画の方が好き〜。
4. Posted by cite   June 06, 2011 05:47
◆さばくさん
演技は、上手すぎるくらい上手いですよね!!! (とくにジェフリー・ラッシュ!!!) それに、コリン・ファース演じる王様は人間的魅力も十分!!! (王女もそう!!!) でも、、、なんかこぅ、、、手放しで絶賛する気になれない、んですよねえー。 ガイ・ピアースの演技とキャラだけは、エンタメ的に楽しかったんですけどw (←って、私この映画のガイピさん褒めすぎ?!)

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