May 18, 2017

ビニー/信じる男

Bleed for This映画『ビニー/信じる男('16/"Bleed for This") 試写にて鑑賞。

交通事故から奇跡のカムバックに挑んだ実在のプロボクサー、ビニー・パジェンサの再起を描いた人間ドラマ。うぬぼれ屋のボクサー、ビニーは世界タイトルを獲得するが、自動車事故で首を骨折する大怪我を負い、医師から選手生命の終わりを告げられ…(←映画.comより引用)って話で、主演はマイルズ・テラー。共演にアーロン・エッカートほか。監督・脚本は『マネー・ゲーム』のベン・ヤンガー。
公開は7月21日。 



実話が元の映画って正直、いまいちなことが多い。 何でって、話を盛ったり色づけしたり(脚色)しづらいせいか、展開にフィクションほどのメリハリがなくて単調と思えたり、"どうせ丸く収まるんでしょ" と分かるから (だってそうでなきゃ映画にしない)、先が読めずハラハラしたり、どんでん返しに「えええっ!?」 ってなることも、まずない。

けどこれは、起承転結もメリハリもしっかとあって、文句なしに面白かった!!! 素直に感動させられる、シンプルなれどそれゆえまっすぐ心に響く、いい話。 好きなことをやりたいのなら、決して諦めるな。やればできる。自分の人生を切り拓くのは自分。自分を信じろ。努力は必ず報われる。持つべきは良き友と家族。死にもの狂いで頑張っていれば、きっと誰か/世間が認めてくれて、必ずや良い結果が出る・・・。 最後のビニーのセリフがまた良かった。見事にこの映画を "総括" してた。

「皆、物事はそう単純(シンプル)じゃないって言う。でもそりゃ嘘だ。できないことを諦めさせるためにそう言うんだ。物事は単純なんだよ。できないなら、やればいい」

まったくもってその通りな話&生き様で、それがものすごくすがすがしくて、カッコ良かった。脚本・演出もまさにそんな感じで、余計なこと一切せずただシンプルにどん底からの再起を描いてるのが内容に合ってた&好感が持てた。復活のカギは努力と根性と「ぜったいやれる」って信念、ボクシングへの情熱と皆の協力(トレーナーの尽力と家族愛)。何の秘策もありゃしない。そこがいい。とにかくもう一度ボクシングがやりたい、って思いが何よりの原動力で、勝つためには死にもの狂いで努力する。それしかない。ってことと、努力は必ず報われるってこと (泣)。もちろん報われない場合も世の中には多々あるんだけれど、それはそれ。でもやらないより、やった方がいい。だから、がんばれ!!って、逆境にいる人にもそうでない人にも心にまっすぐ届く力強いメッセージ。いや本当びっくりするほどひねりのない直球の「スポ根・再起もの」なんだけど、主人公自体もびっくりするほどまっすぐでヒネたとこ一切なく、逆境にあっても悲観的になったり、すねたり、運命を呪ったりせず、「なせばなる!」な強さで常に前を向いてる。楽観的?自信家?ともちょっと違う、でもとにかく何でかいつでも「大丈夫!いける!やれる!」って(いまいち根拠ない)自信に溢れてた。決してものすごい天才とは違うぽいのに(どちらかと言うと「努力型」…)。でも、そこがいいんだよな、と思う。気合で持ってっちゃうとこ。気後れしたら、その時点でもう負けなんだ(たぶん)。

「諦めるってことを知らないのか?」
「いや、ちゃんと分かってる。諦めるのがどういうことなのか。
俺が恐ろしいと思うのはさ、ケヴ、諦めるのは簡単だってこと」




その他。
・パジェンサ家はイタリア系。小さい食卓を大勢の家族で囲んでミートボールスパゲッティ食べてるとことか、もー絵に描いたようなこれぞまさにイタリアン・ファミリー! マフィアじゃないけどイタリアン(とアイリッシュ)は家族(ファミリー)の絆すっご強いんだな、ほんと仲良いんだなあーとヒシヒシ感じた。(ビニーの父と母どっちも味のある俳優さんで、すごく存在感あって良かった!)
・マイルズ・テラーは二重くっきりでややトロンとしたタレ目が「ロッキー」直系な顔にも見えて、ボクサー似合ってると思った!(そういやロッキーもイタリア系だしね。)
・ビニー・パジェンサ(パズ)の愛称「パズマニアン・デビル」Pazmanian Devil って、「タスマニアン・デビル」をもじっての命名?(調べたけど由来分からんw) 復帰試合で着てたローブのフードに悪魔っぽい赤いツノついてたのがちょっとコスプレぽくて可愛かったw
・名トレーナーのケヴィン(ケヴ)を演じたアーロン・エッカートがすごくすごーく良かった!!! 特に印象に残ってるのが、誕生日なのに部屋にこもりきりのビニーを外に連れ出すべくおどけてみせるシーン! こんなお茶目なアーロン見るの久しぶりw マイルズ・テラーと終始、息合いまくりで、このコンビほーんと素晴らしかった!!!(ちなみにMテラーとAエッカートはこれが2度目の共演。2010年の『ラビット・ホール』は幼い子供を事故で亡くした夫婦をニコール・キッドマンとAエッカートが演じ、子供を車で轢いたのがマイルズ・テラー。何でか自動車事故に縁がある…。と思ったら実生活でも、大学生時代に自動車事故で生死に関わるほどの大怪我を負ってたり、その翌年に友人を2人も自動車事故で亡くしていたり、昨年もガールフレンドとドライブ中Uberに突っ込まれたりと、縁がありすぎてびっくり…。※ネタ元→

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