かおるの今日のコラム


 実に感動的な勝利ではないだろうか。
まさに民主主義の勝利、民衆の勝利と言っても過言ではないだろう。

 今回の沖縄県知事選挙は、聞き及ぶところによれば、悪辣なデマや流言飛語が飛び交い、さながら国政選挙並みの総力戦であったらしい。

 かたや自公政権与党の岩盤組織に加え、希望と維新の強力な選挙応援体制に対して、まさに巨大な岩に向かっていく無謀な選挙戦であったと言えるのだが、やく8万票の大差をつけての勝利だったのである。

 安倍氏は、敗戦の報を受けて「仕方がない」と述べたらしいが、そこには総理大臣としての自覚も威厳さえも感じられない。国政選挙並みの挙党態勢で臨み、菅官房長官を始め、小泉進次郎氏などは、数度、沖縄に足を運んでいるのである。
 
 自公政権にとっては、沖縄問題イコール辺野古移設問題が争点化しないよう巧みに戦略を練り、只管、辺野古移設を正当化するためにも絶対に勝利しなければならない選挙戦であったはずである。

 三選を成し遂げた安倍氏にとっては、実に大きな痛手であることは疑いないが、それにしても、「仕方がない」としか表現できない総理大臣は情けない。一国のリーダーとしての受け止めとしては、最低である。

 安倍氏は、自民党総裁ではあるが、同時に内閣総理大臣なのである。玉城新知事を支持した選挙民をも含めた全国民の代表であることの自覚が、欠如した発言ではないだろうか。

 翁長氏の遺志を受け継いだ玉城氏を支持した40万人の沖縄県民に対して、「仕方がない」は、余りにも礼を失してはいないだろうか。

 更に留意したい点は、本土から応援部隊を送り込み、必死の臨戦態勢を組んだ公明党、創価学会の投票行動である。

 出口調査結果によれば、実に25%、つまり4人に一人の創価学会員が学会本部の指示に背き、玉城氏へ投票したというのである。
 創価学会は、原田会長自ら沖縄に出向き、文字通り先頭に立って指揮した結果が、コレなのである。

 かつて池田大作氏は、沖縄は本土の捨て石、基地問題を語らずして沖縄の平和はないという趣旨の発言をしていたのだ。

 だが、この平和の組織が、いつのまにか権力の甘い蜜の味を知り、組織の土台そのものの存在意義を否定するかのような政治的行動を取るようになると、選挙活動も信心のうちと思ってきた末端の学会員も次第に疑問を抱き始めたのではないのだろうか。

 学会理念と政治行動の乖離によって、創価学会は、今後、大きな転換を余儀なくされるかもしれない。


 この国は一体、どうしてしまったのだろうか。

 森友問題で発覚した国家の一大事、公文書の改竄は、いまだに誰も責任を取らず、真相も解明されず、肝心の核心の文書も公表されないまま、何事もなかったかの如く、当事者の安倍氏は総裁三選を果たそうとしている。

 それどころか、驚いたことに真相究明のために第三者機関などの調査などを実施するどころか、公文書管理体制強化のために人員を増強するというのだ。

 呆れた話である。

 不正を正すどころか、民意など無視をし、自分たちの利権と支配を拡大するこの財務省の姿勢は、もはや悪辣であり、反国民的ではないだろうか。

 これでは、まさに焼け太りである。国民には肝心な情報は公表せず、只管、政治家と官僚など役人たちは己の不祥事には目を瞑るどころか、隠蔽しまくり、真実の欠片もないデータを捏造しては、自分達や経済界に都合の良い法案を、さも国民のためであるかのように強行採決する。

 不正と欺瞞が、正義や真実を駆逐してしまうようなこんな国が、果たして安倍氏の言う「美しい日本」なのだろうか。

 そのうち公文書改竄が、国民のためだったと、言う不埒な輩が現れるかもしれない。


 石破茂氏は、意気揚々と安倍氏の三選阻止を目指して総裁立候補を名乗り出て、公正、正直を旗印に掲げた。

 ところがである。自民党内から、公正、正直を言うならモリカケ問題を想起するとして現総理を批判する恐れがあるなどと横槍が入って、このキャッチフレーズを封印すると言うのである。

 石破茂氏へのそのような批判がマトモなものであるかどうか、今更コメントするまでもないだろう。

 ところが、仰天。そんな批判をする自民党議員もどうしようもないが、それに納得して振り上げた拳を下ろす石破茂氏は、戦いが始まる前に白旗を上げた格好と思われても仕方ないだろう。

 つくづく自民党という政党の旧態然とした、改革とは程遠い古い体質がいみじくも表沙汰になった事例ではないだろうか。

 国民の多くが、安倍氏の続投を望んでいないという調査結果を自民党議員も知らぬ筈はあるまい。

 そこまで安倍氏をヨイショして大臣の椅子を望む議員さんが多いということなのだろう。

 自民党の総裁選挙は、日本の次期総理大臣を選ぶ選挙なのである。私利私欲、党利党略に走っている場合ではないだろう。

 国の根幹を揺るがす公文書の改竄、捏造などの解明をスルーして、自分たちの利権を優先する自民党議員の姿勢を、国民が目を見開いて監視していることを忘れないでいただきたい。

 それにしても石破氏は、今度の総裁選挙で真価を問われることになるだろう。

このページのトップヘ