2019年06月27日

◎女子サッカー、中絶巡り相手チームの抗議にバチカンが試合拒否

CJC19191=AS0624◎女子サッカー、中絶巡り相手チームの抗議にバチカンが試合拒否

 【CJC】バチカンの女子サッカー代表チームが6月22日、ウィーンで初の国際試合に出場したが、試合開始前に相手チームから人工妊娠中絶をめぐる「抗議」を受け、試合を拒否する事態になった。バチカン・メディアなどの報道を朝日新聞が紹介している。

 バチカンの女子サッカーチームは今年結成されたばかりで、22日にオーストリアの「マリアヒルフ」との親善試合をする予定だった。しかし試合前のバチカン国歌演奏時に、「マリアヒルフ」の選手3人がユニホームをまくり上げ、腹や背中に書かれた「自分の体は自分で決める」などのメッセージを示してアピール。バチカンは、カトリック教会が人工妊娠中絶を認めないことに対する抗議と受け止め、選手は試合を放棄して控室に引き揚げたという。

 「マリアヒルフ」は、クラブのホームページで「3人の行動はクラブが計画したものではなかった。彼女らのメッセージは理解するが、出すタイミングが不適切だった。バチカン・チームに心から謝罪する」とのコメントを発表した。□



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2019年06月26日

◎教皇訪日は11月23〜26日、と共同通信

CJC19190=K0625◎教皇訪日は11月23〜26日、と共同通信

 教皇フランシスコの訪日は11月下旬とする、カトリック教会高位聖職者の推測が、いよいよ具体化した。バチカン(ローマ教皇庁)と日本側が、11月23〜26日の日程で最終調整していることが分かった、と共同通信が6月25日報じた。

 関係者によると、教皇滞在は3泊4日の予定で、教皇は11月23日午後に到着、24日は朝から被爆地の広島と長崎へ向かい、原爆資料館などを訪れ犠牲者を追悼するという。25日は東京で天皇陛下や安倍晋三首相と会見する予定。26日に離日する方向で検討している。

 教皇は核兵器廃絶を強く訴えており、被爆地から世界に平和のメッセージを発信する見通し、としている。

 教皇の訪日は1981年2月の故ヨハネ・パウロ2世以来となる。(CJC)□



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2019年06月24日

◎バチカンが既婚男性の司祭任命を検討、と英BBC放送

CJC19189=BB0618◎バチカンが既婚男性の司祭任命を検討、と英BBC放送

 【CJC】バチカン(ローマ教皇庁)が、年配の既婚男性を司祭に任命する案を検討していることが、英公営BBC放送のマーティン・バシール宗教編集長の取材で明らかになった。南米アマゾンの遠隔地での司祭不足対策が目的という。

 この問題は、2015年に教皇フランシスコが発表した環境問題に関する回勅「ラウダート・シ」で触れられていた。教皇はこの中で、アマゾン地域での問題について「教会や国家、すべての人々による構造的・個人的な変革が必要だ」と記している。

 今年10月には、バチカンでアマゾン周辺地域のための特別シノドス(世界代表司教会議)が開かれる。「アマゾン、教会と統合的エコロジーのための新たな歩み」をテーマにした会議で取り上げる予定の議題を「ラウダート・シ」は並べている。

 この会議にはブラジル、ボリビア、ペルー、エクアドル、コロンビア、べネズエラ、ギアナ、スリナム、フランス領ギアナから司教と先住民が集まる。これら各国の人口合計は3300万人。地球の水の5分の1と酸素の4分の1を供給し、3分の1以上の森林を有しているという。

 アマゾン地域は環境問題と司祭問題を抱えているものの、教会が直接解決できるのは司祭不足だ、として、「ラウダート・シ」は、司教会議や地元コミュニティーからの聞き取り調査の結果、10月の会議では、地域社会で尊敬されている年配の既婚男性を司祭に任命する可能性を考慮すべきだと提案した。

 カトリック教会は1123年と1139年の第1回、第2回ラテラン公会議で司祭の婚姻を明確に禁止して以来、司祭を禁欲独身男性に限ってきた。10月の会議で、司祭の妻帯を認めることになれば、1000年ぶりの大変革となる。

 会議の最終日には参加者による投票が行われ、さまざまな議題が採決される。教皇フランシスコがこの採決の結果を、会議に基づく「使徒的勧告」として公表するか注目される。□



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◎米国務省「信教の自由」報告書、中国、ベトナム、シリア、イランに注目

CJC19188=S0622◎米国務省「信教の自由」報告書、中国、ベトナム、シリア、イランに注目

 【CJC】米国務省は6月21日、世界各国の「信教の自由」の状況をまとめた2018年版の年次報告書を発表した。

 今年の報告書は、イスラム教徒主体の少数民族ウイグル族らが住む中国の『新疆(しんきょう)ウイグル自治区』を特に取り上げ、信教の自由の侵害が悪化していると懸念を表明した。

 報告書によると、2017年4月以降、中国政府は推計で少なくとも80万人、最大で200万人以上のウイグル族などイスラム教徒を拘束した。自治区の収容所では拷問が横行し、死者が出ているとの報告もある、と指摘している。

 また、中国国内のキリスト教徒に対する抑圧も激しさを増し、中国当局による地下教会の閉鎖や聖書の焚書(ふんしょ)、信者に対する信仰放棄の強要などが行われている、とした。

 報告書は、北朝鮮に関し、宗教的理由も含め投獄されている政治犯が8万〜12万人にのぼり、遠隔地の政治犯収容所で過酷な処遇を受けていると指摘した。

 ドナルド・トランプ大統領のキリスト教福音派への肩入れが強まる中での「信教の自由」報告書発表とあって、米メディアの扱いも慎重さが目立っている。□



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◎モンテネグロとセルビア間で「教会」危機

CJC19187=TR0621◎モンテネグロとセルビア間で「教会」危機

 【CJC】トルコ放送協会のニュース・サイトは、バルカン半島の最小国モンテネグロが国内にある教会を「国家財産」とすることに関する法案を作成したことがセルビアとの間に危機を招いている、と6月21日報じた。

 モンテネグロが、ミロ・ジュカノヴィチ大統領の要請で、教会を「国家財産」とする法案を作成したことに、セルビア東方教会やセルビア国家当局が反発し、モンテネグロ外務省はゾラン・ビングラチ駐モンテネグロ・セルビア大使を呼び出した。

 セルビアは、モンテネグロが同国内にあるセルビアの教会をモンテネグロのものにしようとしていることは違法と主張する一方、イノベーションおよび技術革新担当のネナド・ポポヴィチ長官は、当該法案がモンテネグロ議会で承認された場合にセルビアは可能な限り最も激しい反発を示す、と述べている。

 モンテネグロ外務省は声明で、セルビアが内政に干渉すべきではないと強調、セルビア側からの「激しい告発」を受けてビングラチ大使を協議のため外務省に呼び出したのだ、と明かにした。

 問題の法案が成立すれば、第一次世界大戦後の1918年に樹立、『セルビア・クロアチア・スロベニア王国』としても知られるユーゴスラビア王国に統合される前にモンテネグロで建設された教会も国家財産になると想定されている。□



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2019年06月23日

◎ジョージア首都で反ロ暴動、プーチン氏は航空便停止へ

CJC19186=K0622◎ジョージア首都で反ロ暴動、プーチン氏は航空便停止へ

 【CJC】黒海沿岸ジョージア(グルジア)の首都トビリシの同国議会で6月20日、断交関係にあるロシアの下院議員が議長席で発言したことに市民が反発、議会を取り囲む事態となった。市民の一部が暴徒化し議会内に侵入を図った。共同通信などが報じた。

 治安当局は催涙弾やゴム弾で応酬し、同国保健省によると240人が負傷した。内務省は21日までの2日間で拘束者は300人以上としている。

 ロシア外務省は21日、国民にジョージアへの渡航自粛を勧告。プーチン大統領は同日、国民の安全を確保出来ないとして、ロシアの航空会社に対し7月8日からのジョージア行き便の運航停止を命じる大統領令に署名した。□



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2019年06月22日

◎豪協会と裁判で争うラグビーのフォラウが寄付募る

CJC19185=AFj0621◎豪協会と裁判で争うラグビーのフォラウが寄付募る

 【CJC】ラグビー元オーストラリア代表のスター選手で、同性愛者への暴言を繰り返して同国ラグビー協会から解雇されたイズラエル・フォラウが、協会を訴えている裁判の費用を工面するために立ち上げたクラウドファンディングに寄付金が集まっていることが6月21日判明した。AFP=時事通信が報じている。

 信仰深いキリスト者として知られるフォラウは、ソーシャルメディア上でゲイや自分が罪人とみなす人々には「地獄が待っている」と書き込み、この5月に協会の審議会で「重大な」行動規範違反を犯したと認定された。

 これを受けてフォラウは、自分の行為は聖書の言葉を引用しただけであるとして、オーストラリアの雇用監視機関である公正労働委員会(FWC)に申し立てを行った。

 しかし、協会側と裁判で争うための費用は、世界で最も高い給与を手にしていた選手のフィラウにも重荷で、サポーターに300万オーストラリア・ドル(約2億2300万円)の寄付を募った。するとこれまでに、2700人から25万5000オーストラリア・ドル(約1855万円)が集まった。

 この問題に対処するため、フォラウはこれまで10万オーストラリア・ドル(約740万円)の自己資金を費やしていることに加え、仮に高等裁判所まで持ち込まれれば解決には何年もかかる可能性があると訴えた。

 シドニーの『デーリー・テレグラフ』紙は、フォラウが数百万ドルもの不動産ポートフォリオを所有しているとして、同選手を「恥知らず」と批判した。

 さらに同紙のウェブサイトでは、読者からのさまざまな意見が飛び交っており、「厚かましいやつめ。お前の膨らんだポケットにもう少し深く手を突っ込んでみろよ、イジー(フォラウ)」という投稿や、「この問題で恥知らずなのは、オーストラリアラグビー協会の対応だけだ」との声も上がっている。□



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2019年06月21日

◎マドンナが教皇と、女性の権利について話したい、と語る

CJC19184=NME0618◎マドンナが教皇と、女性の権利について話したい、と語る

 【CJC】英音楽紙『NME』が運営するサイトが、あのマドンナは教皇フランシスコに接見して女性の権利について神がどう考えているかについて話してみたいと語っている、と紹介した。

 豪テレビ局『7プラス』の番組に出演した際、キャスター、アンドリュー・デントンのインタヴューに応じている。

 「『神は女性についてどうお考えだと思いますか? 女性には自分の身体を自由に扱う権利があるという考えに、神は同意すると思いますか?』っていうことを訊きたいわ」

 マドンナは1989年にリリースしたミュージック・ビデオ「ライク・ア・プレヤー」がカトリック教会から批判を集めたことで知られている。ビデオには十字架を燃やすシーンが含まれているほか、血の涙を流す黒いイエス・キリストの像も登場している。

 しかしマドンナはいつか教皇に面会できる、と信じているようで、「いつか招待してくれるかもしれない。わたしとそうした会話を持つことについてもオープンだと思う」と語っている。

 養子を含めて6人の子どもを持つ母親となったマドンナだが、これまでの人生について、「わたしは修道女としての人生を生きてきたわ。修道衣を着てない修道女ね」と語っている。「貞操のことを言っているの。誰にだって、セックスをしない時期はあるわ」

 同じインタビューの中で、現在60歳のマドンナは年齢で差別される風潮についても言及しており、「レッテル」を貼って自身を「制限」しようとする人々に苦言を呈している。

 マドンナは通算14作目となるニュー・アルバム『マダムX』をリリースしている。□



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2019年06月20日

《デスク手帖》教皇の訪問日程調整大詰め

《デスク手帖》教皇の訪問日程調整大詰め

 『【独自】天皇陛下とローマ法王が懇談へ』というタイトルで日本テレビ系のNNNが6月14日11時54分、「関係者によると」というあいまいな表現で、教皇フランシスコが今年11月下旬に来日し、被爆地の長崎や広島を訪問した後に東京を訪れる方向で検討が進められているという情報を流した。映像も、ニュースを読み上げるアナウンサーの姿だけだが、天皇陛下との会見は11月25日を軸に調整中で、教皇が東京ドームでミサを行うことも検討が進められているとまで踏み込んでいる。CJC通信は「フラッシュ」で流したが後続のニュースが出てこない。

 「関係者」とは、とにかく正体は明かせないということだろう。他のメディアが追って来ないのが気になる。「NNNの特ダネ」と認めたくないからでもなさそうだ。NNNが詳細を続報として出さないのも不思議。

 こうなると、前田万葉枢機卿が3月14日、長崎県庁に中村法道知事を表敬訪問し、教皇の訪日日程について、「6月下旬から7月上旬までに正式に発表される」との見通しを示した事を思い出す。6月にもバチカンから担当者が来日し、訪問場所や行事を調整するとも語っていた。

 バチカンから誰が来たかも明らかにしていない。ただ、教皇と天皇の会見が11月25日に決まったということだけは報じたかったのか。いずれにせよ、その日が明らかになる時も近い。(20190620)



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2019年06月17日

◎仏ノートルダム大聖堂が火災後初のミサ

CJC19183=AF0615◎仏ノートルダム大聖堂が火災後初のミサ

 【CJC】パリ中心部の世界遺産ノートルダム大聖堂で6月15日、2カ月前の4月15日に発生した大火災から初のミサが開催された。

 パリ大司教区のミシェル・オペティ大司教によるミサは、安全上の理由から非常に小規模で行われた。大司教は「大聖堂は今も生きている」と世界に訴えた。安全上の理由で参加者は聖職者ら約30人に限定された。

 ミサは、被害を免れた小聖堂で行われた。依然、建物の保全作業は続いており、参加者は全員作業用ヘルメットを着用。カトリック系の放送局がテレビとインターネットで生中継した。終了後、オプティ大司教は記者会見で「感動的で、希望を感じさせる時間」だったと述べた。

 一方、寄付金については、フランス国内の著名な実業家や一般市民から総額約8億5000万ユーロ(約1030億円)の申し出があったが、実際の寄付金額は約10%にとどまっている。

 AFP通信が公共ラジオ『フランス・アンフォ』によるとして報じたところでは、寄付されたのは8000万ユーロ(約97億円)で、募金活動が成功したとみて、申し出た寄付金の一部のみを支払った実業家や、寄付の約束を撤回した個人もいるという。□



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◎「メッシを神と呼ばないで」と教皇がサッカーファンに注意

CJC19182=SN0401◎「メッシを神と呼ばないで」と教皇がサッカーファンに注意

 【CJC】教皇フランシスコは、サッカーファンがメッシを「神」と呼ぶことに対し「神への冒涜」とし、その呼び方はしないよう注意した、と英メディア『スカイニュース』が伝えている。

 発端は、FCバルセロナのファンがリオネル・メッシを、背番号10になぞらえ、しばしばスペイン語で神という意味に当たる「ディオス」をもじって「D10S」と呼んでいること。

 スペインのテレビ『ラセクスタ』とのインタビューで、教皇は「理論上は冒涜になる。そう呼ばれるべきではない」とコメントしたという。

 番組司会者のジョルディ・エボルが、自分はメッシが神だと信じていると語ると、フランシスコは笑いながら「私は信じません」と答え、崇拝されるのは神のみだとし、メッシについては「彼は見ていて素晴らしいが、神ではない」と語った。

 教皇はサッカーファンとして知られており、ブエノスアイレスのチーム『サン・ロレンソ』のクラブメンバー。□


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◎ロシア正教会代表団が訪朝、駐北朝鮮ロシア大使らが出迎え

CJC19181=K0614◎ロシア正教会代表団が訪朝、駐北朝鮮ロシア大使らが出迎え

 【CJC】ロシア正教会のフェオファン大主教率いる代表団が6月14日、北朝鮮の首都平壌に到着した。共同通信が、朝鮮中央通信によるとして報じるところでは、平壌国際空港に朝鮮正教委員会の柳英龍委員長やマツェゴラ駐北朝鮮ロシア大使らが出迎えた。

 代表団はこの日『万寿台の丘』に立つ故金日成主席と故金正日総書記の銅像に献花した。

 平壌には2006年に完成したロシア正教会の教会『貞栢寺院』があるが、北朝鮮人の信徒がいるかどうかは不明。□



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◎キューバ福音派7教団が「連盟」設立

CJC19180=AN0615◎キューバ福音派7教団が「連盟」設立

 【CJC】キューバの福音派7教団が「連盟」を設立した。7教団の代表が6月11日、サンタクラーラ市のメソジスト・カナーン・センターに集まり、『キューバ福音教会連盟』(AIEC)を結成した。ニュースレター『エバンジェリカル・フォーカス』によるとしてアシスト通信(ANS)が報じている。

 新連盟は、最初の声明で「権威とキューバの人たちを前にしてキューバ教会協議会(CIC)が、キューバ福音連盟(LEC)、西バプテスト大会、東バプテスト大会、福音教会、メソジスト教会、神の教会、べテル福音教会の7教派を代表している、とは感じられなくなった」と述べている。

 CICは福音派諸教団の協議会として1941年発足、数回の再編を経た。1970年代、エキュメニズムが紹介され、1989年には協賛団体の形を採ってではあるが、ユダヤ人団体やヨガ協会など非キリスト教団体の加盟も認めた。

 CICがキリスト教界の信用を失ったのは、実体としてキューバ政府の監督下に置かれるようになったため。

 各教派がCICと絶縁し、新しくAIECを結成したのは、聖書的な価値観を護るために協働しようと励まされたから、と見られる。□



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2019年06月16日

◎カトリック福建省ビントウ教区で公認教会への参加めぐり緊張高まる

CJC19179=BW0613◎カトリック福建省ビントウ教区で公認教会への参加めぐり緊張高まる

 【CJC】「中国政府公認の『カトリック』天主教愛国会へ参加するように」と、全カトリック教区の完全掌握を目指す中国共産党から最後通告と脅しを受けるなか、参加を拒んだ司祭たちは、なお抵抗を続けている。中国における信教の自由の迫害と人権に関するサイト『ビターウインター』(日本語版)が報じた。

 南東部福建省のビントウ教区には9万人を超えるカトリック教徒がいる。その大半を占める約8万人は「地下教会」と呼ばれる教会に所属している。最近まで、同教区では国の認可を受けていない57人の神父が活動していた。しかし2018年のバチカン(ローマ教皇庁)と中国との合意により、教区の力のバランスが大幅に変化した。

 合意の結果、バチカンと中国は互いの権限を認めた。中国政府は、全てのカトリック教徒が中国天主教愛国会に参加する必要があると解釈し、バチカン側は教皇と中国政府の双方に忠誠を誓う「新しい」教会が出現すると思い込んでいた。

 昨2018年12月13日、クラウディオ・マリア・セリ大司教が教皇フランシスコの特使として北京を訪れ、ビントウ教区司教のモンシニョール・ビンセント・郭希錦(グオ・シージン)の辞表を「認めた」。郭司教は補佐司教として引き続き働くことを求められた。また、以前バチカンから破門され、2018年の合意後にバチカンから復帰を許されたモンシニョール・ビンセント・藥從宗淵献礇鵝Ε后璽襦次砲同教区を引き継ぎ司教になった。同司教は中華人民政治協商会議のメンバーであり、中国天主教愛国会副会長。

 中国の宗教を統括する関係当局は圧力をかけ続け、郭司教に中国天主教愛国会への参加を求めた。しかし郭司教は、参加申請書の内容がカトリックの教えと相反していることを挙げて参加を拒否し、内容訂正を求めたという。

 申請書は、カトリック司祭の義務と条件を挙げている。国の憲法と法律に従うこと、政府の統括者に従うこと、愛国組織(中国天主教愛国会)の指導を受け入れること、法律と規制に従って宗教活動を実行すること、独立及び自立し、自主的に設立された教会の原則を受け入れることなどだ。

 郭司教は、神の命令に従い、純粋な教えを守るという前提条件が満たされている場合に限り、カトリックの信者は国の指導に従うことができると主張した。郭司教は、補佐司教の職を解くと脅されても、信仰への裏切りと見なす行為を拒否した。この4月17日、政府職員は郭司教に会い、申請書の内容を修正することに同意した。

 この変更の真の意図はすぐに明らかになった。当局は他の司祭を愛国会に参加させるため、郭司教が署名した修正済みの申請書の内容公開を拒否し、司教が署名した事実のみを積極的に宣伝した。別の数人の司祭が申請書の変更を要請したところ、当局は1語でも変えることを拒絶した。

 4月22日、中国天主教愛国会に所属していないビントウ教区の司祭たちが寧徳市で行われる会議に招集された。会議で、司祭たちは再び愛国会への参加を強要された。その中には、福安市渓潭鎮のカトリック系介護施設で暮らす80代の既に引退した司祭もいた。この元神父は、2日前、数人の政府職員が介護施設を訪れ、愛国会への参加申請書への署名を求めた際に、拒否していた。そのため、強制的に連行され、会議に参加させられていた。なお、訪問時、政府職員らは命令に背いた場合は、教会が運営する会議施設を取り壊すと脅していた。

 司祭は脅しに負けず、迫害は続いた。4月26日、約80人の武装警官が、司祭がかつて務めていた教会の小礼拝堂を取り壊した。高齢の司祭は体調を崩し、入院した。現在も治療を受けている。

 政府職員は、司祭に圧力をかける命令は中央政府が下していると主張し、司祭が申請書に署名するまで圧力をかけ続けると宣言した。「生きている限り、書類に署名しなければならない。署名すれば何も問題は起こらない。署名を拒めば、介護施設を取り壊す」と職員の1人は司祭に告げた。

 「私たちは中国共産党とは異なる道を歩んでいます。以前から白黒がはっきりしている問題です。政府は教会の実務に干渉し、政府の管理下で信者が宗教活動を行うようにしたいのです。最終的な目標は、宗教ではなく、マルクス=レーニン主義のみを信じさせることです」と福安市の司祭は説明する。

 教区の天主教愛国会に所属していない司祭の1人によると、これまでのところ57人の聖職者のうち25人が愛国会に参加し、3人が脅されて司祭職を辞め、1人は教区から追放されたようだ。残りの20人を超える司祭は抵抗をやめていない。そのため、引き続き圧力を受けており、カトリック系『アジアニュース』の報道によると、最高で20万人民元(約314万円)の賄賂をちらつかされ、誘惑された司祭もいるという。

 「政府は意外にも郭司教による申請書の訂正を認めました。恐らく、ビントウ教区に新たに建てられた教会で、6月29日に式典が行われることが影響しているでしょう。当局は『地上』と『地下』の2人の司教に一緒にミサを行わせたかったようです」と神父は説明した。「中央政府、省政府及び地方市政府の指導者がこの式典に出席するため、政府はこの機会に愛国会に所属していない司教が申請書に署名し、中国天主教愛国会と中国政府の命令に従う意思があることを対外的に宣伝したいのでしょう」と言う。

 この司祭は、政府がビントウ教区の例を用いて、二つの教会が政府の指導の下「団結」し、今では一体となって活動していることを外部に示そうとしていると加えた。

 団結しているように見せかけるため、福州の公安局は29日の除幕式を控え、愛国会に所属していない司祭に申請書に署名するよう要求した。また、同局は統戦部(国務院統一戦線工作部)から、要求に応じず、申請書に署名していない全ての司祭を取り締まる命令が出ていると指摘した。中国共産党の強硬的な弾圧に直面し、辞職し、逮捕される準備はできていると大勢の司祭が話した。

 郭司教は先日、信者に対して、さらに大きな困難が待ち受けていると伝えた。そして、聖職者及び教会の信者の信仰が試されると語った。郭氏は、補佐司教を辞め、抵抗する司祭側に加わり、政府の弾圧に立ち向かう意思がある、と言う。

 ある信者によると、郭司教は5月24日、声明を作成、中国天主教愛国会への参加申請書を撤回し、申請無効を主張した。郭司教はこの声明を福建省の統戦部、寧徳市の「国保支隊」、福安市の公安局と民族及び宗教事務局とモンシニョール・ビンセント・藥從修冒った。

 声明のなかで、郭司教は「理由は簡単。政府は、要求に応じず、申請書に署名していない司祭を攻撃する決断を下した。わたしには司祭たちを守る力がない。わたしは恥じており、司教として働く資格がありません。神父たちと共に弾圧を受けることしかできない」と綴っている。

 郭司教は、中国天主教愛国会への参加を強制するビントウ教区の手法が功を奏すと、同じことが中国全土で行われる、と考えている。その後、地下教会の一部であった全てのカトリック教会が中国天主教愛国会に参加を強要されることになろう。バチカンの反応は現時点では不明。□

※注=「ビントウ」の「ビン」は門構えに虫、「トウ」は東。



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2019年06月15日

*CJCflash!* ◆教皇が11月25日に天皇と会見か

 『【独自】天皇陛下とローマ法王が懇談へ』というタイトルで日本テレビ系のNNNが6月14日11時54分、「関係者によると」というあいまいな表現で、教皇フランシスコが今年11月下旬に来日し、被爆地の長崎や広島を訪問した後に東京を訪れる方向で検討が進められているという情報を流した。天皇陛下との会見は11月25日を軸に調整中で、教皇が東京ドームでミサを行うことも検討が進められているという。(CJC)□


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2019年06月14日

*CJCreference* ◇共産党機関紙が宗教者の院内集会報道

野党統一候補勝利を 宗教者が院内集会 赤嶺氏らあいさつ(一部省略)

 安倍改憲発議阻止、参院選での市民と野党の統一候補勝利に向けて、宗派を超えた宗教者が13日、国会内で集会を開きました。平和をつくり出す宗教者ネットの呼びかけで30人が参加しました。

 日本キリスト教協議会総幹事の金性済(キム・ソンジェ)さんは主催者あいさつで「目前に迫った参院選は安倍政権にとっても、のるかそるかの大変なものです。日本の立憲民主主義を守るたたかいで宗教者が大きな使命を持っていることを考え、今日から改めてスクラムを組み前進していきましょう」と呼びかけました。

 カトリック司祭の大倉一美さんは「今度の選挙は一つのヤマ場です。安倍政権をはね返すために市民と野党が一つになって頑張っているということを、自分の周りの人たちに知らせていくことがいちばん大事です」と話しました。

 日本共産党の赤嶺政賢衆院議員、立憲民主党の近藤昭一衆院議員が参加。赤嶺氏は「参院選で勝利し、憲法を守ったという時代をみなさんと手を取り合ってつくっていきたい」とあいさつしました。(しんぶん赤旗電子版190614)


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2019年06月13日

◎94歳のカーター元米大統領が日曜学校の「先生」に復帰

CJC19178=J0610◎94歳のカーター元米大統領が日曜学校の「先生」に復帰

 【CJC】この5月に腰を骨折し手術を受けたジミー・カーター元米大統領(94)が6月9日、地元ジョージア州プレーンズのマラナタ教会で日曜学校教師としての奉仕を再開した。

 メディア『CNN』の伝えるところでは、当日は空調装置が故障し、参会者は暑さに悩まされたが、米連邦議会のアフリカ系議員のグループ『ブラック・コーカス』を特別ゲストに迎え、カーター氏は、自分の健康状況、ドナルド・トランプ大統領と話し合ったこと、米国の将来などについて語った。□



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2019年06月12日

◎『バチカン放送』がラテン語番組を毎週土曜日オンエアへ

CJC19177=R0607◎『バチカン放送』がラテン語番組を毎週土曜日オンエアへ

 【CJC】ラジオ『バチカン放送』が毎週土曜日、ラテン語による定期ニュース番組を開始する。かつてはカトリック教会のすべての礼拝で使われていたラテン語の使用を拡大する取り組みの一環。

 「ラテン語による今週の教皇動静とバチカン・ニュース」という番組で、5分間のラテン語ニュースの後、ラテン語を現代で使うためのイタリア語のヒントを30分放送する。

 ロイター通信によると、担当者は「教会の公用語を、ラテン語のミサの毎日の放送と同じようにニュースで体験してほしかった」と話している。□


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◎米大使館の掲揚ポールにゲイ・プライド旗不可、国務省認める

CJC19176=AF0611◎米大使館の掲揚ポールにゲイ・プライド旗不可、国務省認める

 【CJC】米国務省は6月10日、マイク・ポンペオ国務長官が同性愛者の権利を訴えるゲイ・プライド運動を象徴する虹色の旗を米大使館の掲揚ポールに掲げるのを禁止していたことを認めた。

 キリスト教福音主義者であるポンペオ氏は以前、結婚は男女間の結び付きだとする自身の考えを明らかにした一方、性的指向にかかわらず全ての職員に敬意を払うと表明していた。

 同省のモーガン・オータガス報道官は記者団に、「国務長官は大使館の掲揚ポールは米国旗のためだけに使用されるべきだという立場だ」と述べた。

 しかし同報道官は、海外で勤務する米国大使館の職員は、性的少数者(LGBTQ)のコミュニティーを祝福する6月の「プライド月間」中は、大使館の敷地内で自由に虹色の旗を飾ることが許可されていると付け加えた。

 AFP通信が伝えるところでは、今年は1969年6月にニューヨークで発生しゲイ・プライド運動の発端となった「ストーンウォールの反乱」から50年となる。同性愛者の権利の平等を訴えたバラク・オバマ前政権では大使館の掲揚ポールにゲイ・プライドの旗が特に問題視されることなく掲揚されていた。また2015年に連邦最高裁が全米で同性婚を合法化した際には、ホワイトハウスが虹色にライトアップされた。□



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◎金大中元韓国大統領の夫人、李姫鎬さん死去

CJC19175=HAN0611◎金大中元韓国大統領の夫人、李姫鎬さん死去

 【CJC】金大中(キム・デジュン)韓国元大統領の夫人、李姫鎬(イ・ヒホ)さんが6月10日、ソウル市西大門区の延世大学セブランス病院で死去した。97歳。

 梨花女子大学講師、大韓女性キリスト教青年会連合会(YWCA)総務、韓国女性団体協議会理事などを務めた。1962年に政治家金大中氏と結婚後は、夫とともに人権と民主主義のために闘う人生を送った。

 生前、現地紙ハンギョレ新聞とのインタビューで、「自分の良心に照らして一生を恥じることなく生きたと思う。女性運動家・民主化運動家として記憶されることを願う」と語っている。□


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