2007年02月

2007年02月28日

CJC076◎米バージニア州議会が奴隷制度の謝罪決議案可決

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◎米バージニア州議会が奴隷制度の謝罪決議案可決

 【CJC=東京】米バージニア州議会の上下両院は2月24日、南北戦争の引き金となったとされる奴隷制度で同州が担った役割を謝罪する決議案を、下院は賛成96反対0、上院は全会一致でそれぞれ可決した。アフリカ人奴隷が初めて到着した同州ジェームズタウンが、入植地として成立してから400周年を記念する動き。AP通信が報じた。
 過去の奴隷制度をめぐってはミズーリ州でも議員が同様の対応を検討中だが、州議会が謝罪を表明したのは初めてと見られる。
 決議は、奴隷制度の廃止後も「組織的差別や人種差別強化などの陰湿な制度や、アフリカ系米国人に対する人種的差別や偏見、誤解に基く慣行が続いた」とし、米先住民族に対する搾取にも言及している。
 決議は、ケイン同州知事の承認は不要とされ、法的拘束力もない。□


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CJC075◎番組宣伝か、イエスの墓の所在に新説

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◎番組宣伝か、イエスの墓の所在に新説

 【CJC=東京】米映画監督ジェームズ・キャメロン氏は2月26日、ニューヨークで記者会見を開き、1980年にエルサレム南方郊外にある墓所で発見された10体分の石灰岩の骨壷にイエス、マリア、マタイ、ヨゼフ、マグダラのマリアという名前がアラム語で書かれており6番目の名前として、「イエスの息子、ユダ」が刻まれていたことから、これがイエスとその家族のものである可能性は非常に高いとする調査チームの見解を、公表した。
 さらにイエス、マグダラのマリア、ユダと名付けられた遺体の親子関係がDNA検査で裏付けられたという。しかし墓所の調査を担当したイスラエル考古庁の専門家は、イエスや家族らの名前は当時ありふれており、一緒に見つかっても根拠とはならないとしている。
 映画「タイタニック」で米アカデミー賞監督賞を受賞したキャメロン氏らが製作したドキュメンタリー番組「ロスト・トム・オブ・ジーザス」(仮訳=失われたキリストの墓)が米ディスカバリー・チャンネルで放送されるのを控えてのことだけに、番組宣伝のためではないか、と反発の声も上がっている。
 キャメロン氏は、キリストとその復活に立ち会ったマグダラのマリアの骨が納められていたとみられる骨壷2つを公開した。イスラエル考古庁は、骨壷をニューヨークに送ったことは認めたが、監督らの主張に「賛同したわけではない」としている。
 キリスト教世界では、エルサレム旧市街の聖墳墓教会がイエスの墓所跡としており、棺が発見されたエルサレム南方からは離れている。
 英公営BBC放送も1996年、同じ題材でドキュメンタリー番組を製作している。最初に現場を調査した考古学者は「考古学の基準に裏付けられていない、金もうけ目的の番組」と批判していた。□


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CJC074◎カトリック教会はラテン語ミサに戻るのか

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◎カトリック教会はラテン語ミサに戻るのか

 【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世が典礼改革に関する文書を発表する、との推測がバチカン(ローマ教皇庁)内外で交わされている中で、典礼秘蹟省局長のマルコム・ランジス大司教が、バチカンの内幕を伝える情報誌に、伝統的なラテン語ミサ(トリエント・ミサ)の制限を緩和する教皇文書の可能性について語った。ZENIT通信が報じた。
 教皇が「自発的に」(モツ・プロプリオ)文書を発表するとすれば、それは「教会にとって何が最善か」を決めるためのもので、「トリエント・ミサはルフェーヴル大司教の追随者だけのものであるわけではなくカトリック教会のメンバーとしての私たち自身の遺産の一部だ」と言う。マルセル・ルフェーブル司教が創設した聖ピオ十世会では、第二バチカン公会議で進められた改革の多くを否定、特にトリエント・ミサの順守を重視している。
 ランジス大司教は、第二バチカン公会議以後の典礼改革が、教会の霊的宣教的革新に関して期待された目的を達成していない、として「教会は空になった」と指摘している。
 トリエント・ミサに復帰するのか、それとも改革に止まるのか、との質問に、同大司教は「“二者択一”の態度は不必要に教会を分極化する。配慮と司牧的な関心によらなければならない。教皇が望まれるなら、両方が共存することもありえる。」
 『モツ・プロプリオ』が出されるならいつになるか、との質問にランジス大司教は「それを決めるのは教皇だ」と語った。□


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2007年02月26日

CJC073◎サッカーの「聖職者カップ」始まる

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◎サッカーの「聖職者カップ」始まる

 【CJC=東京】カトリック神学校など16チームが参加して今年設立されたサッカーの「聖職者カップ」が2月24日、バチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ大聖堂近くのグラウンドで始まった。聖職者ら数百人が客席を埋めた。
 「穏やかで楽しい雰囲気。威厳に満ちたサッカーの試合」だった、と伊ANSA通信は報じている。
 初戦は「『教会の母』神学校」対「グレゴリアン大学」で、中南米、アジア、アフリカ出身の混合チームだが平均年齢の低い神学校が、ブラジル人学生で固めた大学側に6対0で大勝した。
 「聖職者カップ」は、大のサッカー好きで知られるバチカン国務長官のタルチジオ・ベルトーネ枢機卿が発案。始球式は同枢機卿が行った。□


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CJC072◎カトリックと聖公会再一致への条件、年内に提示

*070226=CJC072
◎カトリックと聖公会再一致への条件、年内に提示へ

 【CJC=東京】1534年に英国王ヘンリー八世の離婚願いが教皇に拒否されたのを機会に教皇の支配を脱し、英国王を首長として成立した英国国教会(聖公会)がカトリック教会と教皇の下で再一致出来るか。両派の代表によって構成された『一致と使命に関する国際アングリカン・ローマンカトリック委員会』(IARCCUM)がその可能性を検討した提案書「一致と使命における共なる成長=英国国教会とローマ・カトリックの40年の対話から」が、年内にも発表されることが2月20日明らかになった。
 提案書が、タンザニアのダルエスサレームで開かれた世界聖公会共同体指導者の会合で検討されたことから、その存在を英メディアが報じたもの。提案書は、対立の克服に向けた共通の基盤を確認し、聖職者の交流促進などが提言されるもの、と見られる。
 ただダルエスサレームの会議は、同性愛主教の任命と同性間の結合祝福などをめぐり世界聖公会共同体内部に浮上した対立と、さらに女性聖職の是非でも懸念される分裂を回避する狙いが討議の中心となっていた。そこで提案書についても検討したことが明らかになったことは、問題の複雑さを表面化したとも見られる。
 IARCCUMのカトリック側共同議長ジョン・バサーズビー大司教(豪ブリスベーン)は「私たちの究極の願いは完全な目に見える一致を達成することであり、提案書は議論と反省を促すものだ」と指摘、一致への結論を出すものではない、と述べている。
 聖公会側の共同議長、南アのデヴィッド・ベートゲ主教は、一致は両教会の願いではあるが長期のビジョンであり、とても長い道程だ、と言う。
 カトリック教会は、教皇を最高権威とする聖職制度であり、聖公会はカンタベリー大主教を最高指導者とする一方で、各国聖公会は独立している。それで今回のダルエスサレーム会議のように相違を修復しようとする動きも必要となるが、このこと自体が再一致への障害とも言える。
 一致した場合、誰が最高指導者となるか、も問題だ。聖公会にはイエス・キリストしか教会の主になれない、という考えもある。
 バサーズビー大司教は、教皇が信徒10億人の指導者であり、聖公会共同体は8000万人程度であること、また昔から「全ての道はローマに通ず」とされていることからも、最高指導者が誰であるか、は自明のことと見ているようだ。□


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2007年02月24日

CJC071◎ラテンアメリカ教会協議会に初の黒人会長

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◎ラテンアメリカ教会協議会に初の黒人会長

 【CJC=東京】ENI通信によると、ラテンアメリカ教会協議会(CLAI)第5回大会がアルゼンチンのブエノスアイレス近郊ラモスメヒアで開かれたが、2月22日、新会長にパナマ聖公会のフリオ・ムライ主教(48)を選出した。
 黒人として初めて同協議会会長となるムライ氏は「CLAIにとって新しい日を迎えた。新しい道が開かれようとしている」と語った。□


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2007年02月23日

CJC070◎バチカンで神学生と聖職者のサッカー世界大会

*070223=CJC070
◎バチカンで神学生と聖職者のサッカー世界大会

 【CJC=東京】八百長疑惑や暴動で揺れるイタリアのサッカー界だが、カトリック教会の『総本山』バチカン(ローマ教皇庁)で、神学生や聖職者が「聖職者カップ」大会を2月24日から開く。スポーツを通した教育に力を入れる地元カトリック団体が主催、試合のほとんどが、バチカン市国にある競技場で行われる。大会は6月の決勝まで続くが、安息日である日曜日には試合は行わない。
 米国やブラジル、パプアニューギニア、ルワンダなど50カ国から16チーム、311人が参加する。
 プロとは異なるルールで、試合時間は計60分。違反者しても退場処分にはならず、審判から「ブルー・カード」を受けた違反者は、5分間の出場停止となる。
 AP通信によると、イタリア五輪委員会のペトルッチ会長は、20日に開かれた事前イベントで、「スポーツ、特にサッカーに対する好意的なイメージを持つことができる、知的な試みだ」と絶賛している。□


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CJC069◎同性愛主教否定しなければ、米聖公会は共同体離脱を=アキノラ大主教

*070223=ENI=CJC069
◎同性愛主教否定しなければ、米聖公会は共同体離脱を=アキノラ大主教

 【CJC=東京】ENI通信によると、ナイジェリア聖公会のピーター・アキノラ大主教は2月22日、同性愛問題で態度決定を迫られている米聖公会は、公然同性愛者を主教にしないと約束することを拒否した場合は世界共同体からの離脱を求められよう、と語った。□


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CJC068◎新改定標準訳を手がけたメッガー氏死去

*070223=CJC068
◎新改定標準訳を手がけたメッガー氏死去

 【CJC=東京】英語聖書として著名な新改定標準訳(NRSV)を手がけたブルース・マニング・メッガー氏(プリンストン神学校名誉教授)が2月20日、米ニュージャージー州プリンストンで呼吸不全のため死去した。93歳。長老派牧師。
 新改訂標準訳聖書は、1952年に刊行された改定標準訳(RSV)の用法をより現代英語に近づけようとの意図の下に、教会協議会(NCC)がスポンサーとなって70年代半ばから作業が進められ、90年に刊行された。
 「人はパンのみで生きるのではない」という時の「人」は英語では「マン」と男性だけを意味する場合もあるところから「ワン」に置き換えるなどの配慮もされているが、メッガー氏は翻訳委員会の議長を務めていた。□


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2007年02月20日

CJC067◎米教会は同性間の結合祝福の再考を、世界聖公会指導者が要請

*070220=CJC067
◎米教会は同性間の結合祝福の再考を、世界聖公会指導者が要請

 【CJC=東京】タンザニアのダルエスサレームで2月14日から開かれてい
た世界聖公会共同体指導者会議は最終日の19日、米聖公会に、これまで実施し
て来た同性間の結合祝福問題について9月31日までに正式な態度を明らかにす
るよう要請した。
 会議の大勢は祝福中止を求めているものの、米聖公会が期限までに態度を明ら
かにしなかった場合の措置については触れていない。□


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