2007年10月

2007年10月30日

CJC0341◎イスラエルのシンクタンクは、エルサレム分割策を撤回

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◎イスラエルのシンクタンクは、エルサレム分割策を撤回

 【CJC=東京】イスラエルのシンクタンク『エルサレム研究所』(JIIS)はかつてエルサレム分割案を作成、失敗に終わった2000年7月のキャンプ・デービッド・サミットでは交渉のための基礎として使われたが、今ではエルサレム分割に重大な疑念を抱いている。『国際キリスト教大使館』(ICEJ)が明らかにしたもの。「エルサレム問題に関する新しい報告書では、これまでの分割案支持を、安全、社会・経済的理由、特にガザ地区から撤退した際に、仕事などを失った避難者に補償したのと同様の措置を東エルサレムのアラブ系市民に行うことも必要になると見られ、反対に転じたという。
 「エルサレムは統一都市としての期間が分割時の2倍の40年に達している」とJIISのオラ・アヒメイア所長は『ハアレッツ』紙に語った。
 「ハト派」のJIISが、エルサレム分割でイスラエルへの批判が強まると指摘するのは、東エルサレムの現在の住民が永住権を失うことで「社会保障などが取り消され」、それがイスラエルによるパレスチナ人の生活権の侵害という主張を強く裏付けることになるからだ。
 またエルサレム分割というイスラエルの一方的な決定が、人種を基礎にすることでもあり、国際社会が人権と人間の平等原則に対する侵害と解釈すると指摘している。
 「研究所が用意した報告書草案はまた、旧市街やテンプルマウントに関する協定なしに東エルサレムからイスラエルが撤退した場合、パレスチナ側の暴力行為を加速しかねない、と警告している」と『大使館』は明らかにした。
 エフード・オルメルト首相はこのほど国会で撤退を提案したが、「最近の世論調査は、ユダヤ系市民の大多数がエルサレム分割に反対しているだけでなく、アラブ系住民の多くも抵抗する可能性を示している」と言う。□


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2007年10月29日

CJC0340◎貧富の差拡大は新しい「奴隷」制、と改革派指導者

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◎貧富の差拡大は新しい「奴隷」制、と改革派指導者

 【ポートオブスペイン(トリニダード・トバゴ)=ENI・CJC】(スティーブン・ブラウン記)世界改革教会連盟(WARC)は10月18〜28日に当地で常議員会を開催した。2004年にガーナの首都アクラで開催された総会以来2回目の常議員会。その席上、クリフトン・カークパトリック議長は、経済の地球規模化(グローバリゼーション)の効果を大西洋間の奴隷売買にたとえ、キリスト者が、この現代版「奴隷」制度と戦う必要があると20日語った。「信仰の尊厳の問題として、あらゆる形の奴隷制度に『ノー』と言わなければならない」と言う。
 「英議会が大西洋間の奴隷貿易禁止令を通過させて200回目の記念日に今年は当たるが、その奴隷制度がまだ存在していることを痛いほど意識している」と、カークパトリック議長は語った。
 同氏は、自身属している米長老教会(PCUSA)が、米国の移住農業従事者の権利推進の運動を行い、あらゆる形の人身売買と戦う必要性を強調して来たことを説明した。「しかし、私たちがアクラで確認したように、さらに有害な形の人間の奴隷化が、富者と貧者の間で劇的に深刻化している裂け目をさらに広げる新自由主義的(ネオリベラル)な地球規模化の過程で進められている」と言う。
 同氏は2004年の連盟総会で採択された「アクラ告白」として知られる声明について言及した。改革派の神学では、「告白」は信仰の声明である。
 「アクラ告白」は「私たちは、自らが沈黙のままでいたり、新自由主義的経済の地球規模化という現在のシステムに対しての行動を拒否するなら、私たちの信仰の尊厳が危機にひんしていることだと信じる」と主張する。
 2004年総会の際、代表は、ガーナのエルミナ港にある監禁室を訪問した。そこから数百万人もの奴隷が大西洋間奴隷貿易により輸出されたのだ。「私たちは皆、改革派キリスト者は二度と再び人間の奴隷化と破壊を看過するべきでないという堅い信念を持ってエルミナを出発した」と、カークパトリック氏は言う。
 同氏の声明は、セトリ・ニョミ総幹事による常議員会への報告にも反映した。ガーナ出身の神学者でもある同総幹事は「大西洋間奴隷貿易が廃止されて200年、あらゆる形の隷従と奴隷状態が覆されるまであらゆる手段を尽くすと強く決議することに一致すべきだ」と指摘した。
 ENI通信とのインタビューで、ニョミ氏は、「アクラ告白」が、諸教会とキリスト者が、彼らのライフスタイルと行動が貧困打破に貢献したか、妨げたかを問う必要があることを意味している、と説明した。ただ、連盟加盟教会の中には、「その大部分は地球の北側の教会だが」、地球規模の経済に対する姿勢を「告白」として扱うことに疑念を提示しているところがあることを認めている。これらの教会は、信仰の声明は教義的な問題に限定されるべきだと述べていた。
 同氏は、「答えは非常に簡単。改革派は神の主権を認める…神がこの世の主であり、霊的な分野でも主であることを私たちは分けない。したがって、社会問題に対する私たちの姿勢は主権に関する教義的な主張と一致している」と語った。□
(注=世界改革教会連盟は本部ジュネーブ。107国、214教会が加盟、信徒総数は7500万人。日本では日本キリスト教会と在日大韓基督教会が加盟している)


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CJC0339◎欧州会議上級職員がアレクシー二世発言に疑念

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◎欧州会議上級職員がアレクシー二世発言に疑念

 【ワルシャワ=ENI・CJC】ロシア正教会アレクシー二世総主教が、人権と道徳の間の分離が激化していることがヨーロッパの文化的なアイデンティティを脅かしている、と主張したことに、欧州会議(欧州評議会)のガブリエラ・バッタイニ=ドラゴーニ教育・文化・遺産部長が反論している。
 「欧州会議の意見では、人権と道徳のギャップは全く欧州大陸に存在していない」と、同部長は10月17日、ロシアのインターファクス通信に語った。「私たちは文化の出典としての宗教と、人権の発展の基礎としての文化の間の論理的連携を認める。総主教がなぜこの点に疑問を持つのか、本当に不思議だ」と言う。
 この指摘は、アレクシー二世総主教がストラスブールで開かれた欧州議会で10月2日発言したことにコメントしたもの。
 総主教は、ヨーロッパ諸国が、「伝統的な倫理原則」を守ることに失敗したので「歴史における自身の地位」を失う危険を冒したと語った。
 モスクワで開催された宗教間の対話の会議で、バッタイニ=ドラゴーニ氏は、欧州会議加盟47カ国は、「ヨーロッパの文明を脅かす人権と道徳の間の分裂」をヨーロッパが示している、という総主教発言に疑問を抱いている、と述べたもの。人権が主に「私たちの文化を豊かにすること」における宗教の役割のおかげで展開したと信じている、と語った。□


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2007年10月28日

CJC0338◎インドで修道女2人が事故死

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◎インドで修道女2人が事故死

 【CJC=東京】インド・ケララ州コッチャムでカトリック教会の『テレジアのカルメル修道会』(CTC)のマルグレッテ・マリー修道女(31)とスレシアンマ・トーマス修道女(34)の2人が10月21日夕、修道会の構内で清掃作業に当たっていた所、隣のアパート工事現場で20メートル近くもある5階の足場からレンガが滑り落ち、頭に直撃を受け死亡した。
 作業員がリフトからレンガを取り出す際に、手を滑らしたのが、運悪く隣接する修道会側に落ちたもの。□


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CJC0337◎米マリブ長老教会、大火で消失、現地での再建決意

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◎米マリブ長老教会、大火で消失、現地での再建決意

 【CJC=東京】米カリフォルニア州南部各地で発生した山火事は、焼失面積は10月26日までに約2014平方キロ(東京都の面積2187平方キロの9割強)、建物1500棟以上が焼失、火災に関連した死者は10人、避難者も90万人を超えた。
 9カ所でまだ火災が続き、1万人態勢で消火活動が行われているが、延焼のペースは落ちている。援助活動も活発化している中で、避難住民の帰宅も始まっている。キリスト教関係も救世軍、南部バプテスト連盟、合同メソジスト教会、米福音ルーテル教会など各派からワールドビジョンやビリー・グラハム伝道協会など宣教・救援団体の動きも進んでいる。ただニューオーリンズのハリケーン被害に比較して高級所得者が多い地域だったために、援助状況にも違いが出ている。
 創立60周年のマリブ長老教会(信徒約450人)では10月21日朝、礼拝の準備に教会に来た牧師は、消防士から危険は差し迫ってはいないと告げられ、重要書類やコンピューターを持ち出すことにしていたところ、ロサンゼルス警察から、避難指示が出された。
 牧師が自宅に戻って、テレビを付けたときに映し出されたのは炎上する会堂だった。
 1993年11月に周辺を襲った大火では、火の手が教会の門前にまで迫ったものの教会堂は焼失を免れた。教会員の思いが込められていたその会堂も、一瞬にしてなくなってしまった。太平洋を見渡せる自慢の大きな窓も失われた。
 同教会は、前回の大火に際しては、焼け出された教会員20家族を含め周辺の救援基地となった。火災直後の日曜礼拝では、消防士への感謝と、被災者への共感が示された。教会堂の一部は心のケアと経済的援助のために米赤十字社に提供された。
 今回の教会堂焼失を受けて、周辺の教会やユダヤ教会堂から、礼拝や教会活動のために施設提供の申し出が相次いでいる。グレッグ・ヒューズ牧師は「再建しよう。一つになろう。計画を立て、より強くなろう」と語った。□


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2007年10月27日

CJC0336◎ドイツ東部で750年前の巨大な教会が台車で移動

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◎ドイツ東部で750年前の巨大な教会が台車で移動

 【CJC=東京】AFP通信によると、ドイツ東部のライプチヒ近郊の村で10月22日、750年前の巨大な石造りの教会を12キロ先まで台車で移動させる大プロジェクトが始まった。
 教会が建っていた場所には、発電所の燃料となる亜炭が広範囲にわたり埋蔵されていたことから、地元の炭鉱会社が、亜炭を採鉱する権利を得る代わりに、教会を移転させることに同意、計300万ユーロ(約4億9000万円)が投じられた。移動ルート上にある59世帯が引越しを余儀なくされたという。
 重量660トンの教会の建物は土台から1・5メートルの高さまで持ち上げられると、木製の台車に載せられた。台車はゆっくりと移動し、10日がかりで移転先のボルナ村に到着する。□


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CJC0335◎ポルノ反対運動家が十字架のキリスト像撤去求める

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◎ポルノ反対運動家が十字架のキリスト像撤去求める

 【CJC=東京】オーストリア・インスブルックの街にある十字架にかけられたイエス・キリスト像を、「裸だ」としてポルノ反対運動家の元カメラマンの82歳のマルチン・フメル氏(82)が撤去を求めている、と国営オーストリア放送会社が10月25日伝えた。
 キリストの十字架像は、インスブルック市内の広場に20年にわたって置かれている。ヒルデ・ザッハ市長は、この十字架像は芸術作品だとして、申請を却下すると述べた。□


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CJC0334◎中南米でのエイズ拡大、教会の避妊禁止も一因とUNAIDS

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◎中南米でのエイズ拡大、教会の避妊禁止も一因とUNAIDS

 【CJC=東京】中南米でHIVウイルスの感染が急拡大について、国連合同エイズ計画(UNAIDS)のコーディネーターを務めるアルベルト・ステラ氏は10月22日、カトリック教会がコンドームの使用を禁じていることも一因、との見方を示した。ロイター通信が報じた。
 UNAIDSによると、中南米のHIVウイルス感染者とエイズ発症者の数は合計で約170万人。2004年には最大32万人だった新規感染者数が2006年には最大41万人に増えている。
 ホンジュラスやニカラグア、コスタリカを担当する同氏はロイター通信に「中南米ではコンドームが悪者扱いされているが、もし使われていたなら、地域の感染拡大は解決されることを保証する」と述べた。
 カトリック教会は人工的な避妊や妊娠中絶に反対しており、エイズの拡大防止には自制を呼び掛けている。ただ同氏は「性教育を受けていない若者が性的に活発になることも感染拡大に寄与しているのは事実だが、自制が機能していないのも事実」としている。□


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CJC0333◎キム・レウォン、「日曜日は教会に」条件に撮影契約

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◎キム・レウォン、「日曜日は教会に」条件に撮影契約

 【CJC=東京】韓国日報10月23日付けによると、俳優のキム・レウォンが、ドラマ『食客』の出演を決める際、契約書に「日曜日の撮影にはできるだけ出ない」という条件を盛り込んだ。日曜日にある教会のミサに出席するためだという。
 韓国日報は、キム・レウォンが、ドラマのキャスティングと時を同じくして宗教に目覚めたようだ、と報じている。撮影の準備中に教会を知り、教えについて学び始めた。日曜日には欠かさずミサに通いたいということで、契約書にサインをするときに「日曜日の撮影はできるだけ出ない」ことをスタッフに求めたという。スタッフはキム・レウォンの求めに応じた。□


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CJC0332◎「暴力のない世界」を主題にナポリで異宗教間サミット

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◎「暴力のない世界」を主題にナポリで異宗教間サミット

 【CJC=東京】イタリア南部ナポリで、異宗教間サミットが10月21日開幕した。「暴力のない世界:対話を通じた信仰と文化」を主題に掲げた同サミットは聖エギディオ共同体が主催し毎年開催される。サミットにはカトリック、正教会、プロテスタント諸派、英国国教会(聖公会)などキリスト教だけでなくイスラム教、ユダヤ教、ヒンズー教、仏教などの代表も含め約300人が参加した。教皇ベネディクト十六世も、教皇として初めて大規模な異宗教間の会合に参加した。サミットでは、暴力のほかエイズ、移民、アフリカ、中東和平などの問題も協議された。
 教皇は、「われわれの使命は、それぞれの宗教の相違点を尊重しつつ、世界平和と人類の和解のために尽力すること」と述べ、「争いによって引き裂かれ、神の名の下に暴力が正当化されることもあるこの世界において、宗教は憎しみの道具になり得ないと繰り返し表明することが重要だ」と指摘、異宗教の信者との「誠実で公明正大な対話」に尽力する姿勢を強調した。 また教皇は、2001年9月11日の米同時多発テロについて言及し、翌02年に開催された同サミットを振り返り、当時の教皇故ヨハネ・パウロ二世が世界の宗教指導者に、「人類に対する深刻な脅威、とりわけテロの脅威を止めるために神の助けを求めよう」と呼びかけたことを想起した。
 サミットは23日、「神の名の下に行う暴力や戦争は神への冒涜」とする共同声明を発表して閉幕した。声明は、暴力を伝染病にたとえ、「戦争、テロ、貧困、絶望、搾取などの形で地球上に出現」し、「罪なき人々を傷つけ、人間性を歪めるもの」だとして、「全ての人類にとって、暴力は常に敗北である」と、暴力否定を訴えている。
 次回の異宗教間サミットはキプロスで開催される。
 今回のサミットに先立ち、主要なイスラム教学者138人が世界中のキリスト者に宛てた声明「私たちとあなた方の間の共通の言葉」を10月11日発表、キリスト教指導者に対し、両宗教を近づけるための取り組み強化を訴えている。□


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