2008年03月

2008年03月31日

CJC108◎イスラム教徒がカトリック上回る

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◎イスラム教徒がカトリック上回る

 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)の機関紙『オッセルバトーレ・ロ
マーノ』3月30日付けで、バチカン年鑑のヴィットリオ・フォルメンティ編集
長が、世界のイスラム教徒の数が史上初めてカトリック教徒数を上回った、と述
べている。イスラム教徒の出生率がキリスト者の家族より高いことが要因。
 バフォルメンティ編集長によると、2006年現在のイスラム教徒は、国連調
査によると世界人口の19・2%で、同17・4%のカトリック教徒を上回っ
た。キリスト教徒全体では約33%。同紙は具体的な教徒の数は伝えていない。□


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2008年03月30日

CJC107◎キリスト者とイスラム教徒の沈静化努力も通じず

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◎キリスト者とイスラム教徒の沈静化努力も通じず

 【ユトレヒト(オランダ)=ENI・CJC】(アンドレアス・ハビンガ記)
オランダの極右政治家がコーラン(イスラム教の聖典)を題材にした映画「フィ
トナ」を制作したことでイスラム世界の反発も予想される所から、プロテスタン
ト教会のバス・プレジエ総幹事を団長とするキリスト者とイスラム教代表団が、
公開前に事態沈静を図るためエジプトを訪問した。
 オランダの教会とイスラム教共同体は、市民の大部分と共に制作者ヘールト・
ウィルダース氏の挑発的な描写には反対だが、言論の自由に関する権利が存在す
ることから、オランダ政府が映画を禁止は出来ないことを理解してもらうための
もの。
 しかし代表団が3月25日にシャイフ・ムハンマド・サイード・タンタウィ氏
と会見したが、このメッセージではエジプトの宗教指導者を納得させるのが困難
なことが明らかになった。タンタウィ氏は、世界のスンニ派イスラム教徒の霊的
な権威。「オランダ議会の1議員が15億人のイスラム教徒を侮辱する。耐え難
いことだ」と述べた、と訪問団は報告している。
 タンタウィ氏は、アル・アザル・モスクの大イマームであり、関連して設置さ
れたカイロのアル・アザル大学の大シャイフ。アル・アザルは名門スンニ派団体
の一つ。
 代表団とタンタウィ氏の会談は予定より1時間短く30分で終わった。「この
問題への反応がアラブ世界では非常に感情的なものであるかが明らかになった。
映画は火遊びをしている」と、プレジエ総幹事は会談後語った。
 大イマムは24日にオランダのティエール・ドズワアン大使との会談に不快感
を表明した。大イマムは、大使がオランダの言論の自由権利を擁護するだけで、
イスラム教徒の感情的な反応に対する感覚がない、と確信した、とオランダのキ
リスト教紙『ネーデルランド・タグブラット』は報じている。同紙はさらにオラ
ンダ大使が代表団のメッセージ伝達を妨害した、と言う。
 「私たちは初め大使館の代理者と見られた。オランダ政府を代表しているので
はないとタンタウィ氏に納得させるのは難しかった」と、プレジエ氏は報道陣に
語った。
 エジプト政府によって任命されシャイフは、代表団の任務に謝意を表したもの
の、オランダのイメージは回復不可能なほどに損なわれた、と警告している。
 エジプト訪問は、オランダでプロテスタント教会とイスラム教の2組織が3月
17日、声明に調印した直後に計画された。訪問の目的は、アラブ世界に声明を
提示することにもあり、3月26日にカイロでの記者会見でこれを実現したこと
になった。
 代表団はプレジエ氏の他、教会協議会のトン・ファンエイク氏、ムスリム=政
府関係委員会のアーメド・ドリス・エルブジュフィ議長、オランダ・ムスリム評
議会のアブデルマジド・カイロウン議長らで構成された。□


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CJC106◎オランダ右翼議員が「コーラン」批判の短編映画

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◎オランダ右翼議員が「コーラン」批判の短編映画

 【CJC=東京】オランダの極右政党『自由党』のヘールト・ウィルダース党
首が3月27日、イスラム教の聖典コーランを批判する約15分間の映画「フィ
トナ」を自主制作、英国のインターネットサイト『ライブリーク』上で公開した
が、サイトに脅迫があり、早くも29日には削除された。ただ映画自体は『ユー
チューブ』など他のサイトで見ることが出来る。
 「フィトナ」は、コーランから引用した言葉を米同時テロやマドリッドでの映
像に重ね、「イスラム化を防ごう」と呼び掛ける内容。公開後、パキスタンのカ
ラチで、オランダとの断交を求めるデモがあったほか、イラン、インドネシア両
国外務省が非難を表明した。
 2005年、デンマーク紙がイスラム教預言者ムハンマドの風刺画を掲載した
のを契機に、イスラム諸国で反欧州デモや騒乱が広がったが、その再燃を懸念し
て、オランダ政府は映画自体とは距離を置いており、オランダのイスラム教指導
者も平静を呼び掛けていた。
 英国のサイト『ライブリーク』は29日、身の危険を感じる脅迫を受けたとし
てサーバーから映画を削除、「ネット上での言論の自由にとっては悲しい日だ。
しかしスタッフの安全を最優先しなければならない」という声明を発表した。
 ウィルダース氏は当初、オランダ市民などに対し報復が加えられても、「その
ようなことが起こらないように願うが、誰かが実行したからといってその責任は
自分にはない」と語っていたが、実際に脅迫が行われたことで「表現の自由にこ
のような重大な打撃となる恐るべきこと」としながらも、サイトの公開中止に理
解を示した。
 国連の潘基文事務総長は28日、「侮辱的な反イスラム映画の公表を最大限の
表現で非難する」として、中止を求める声明を発表した。声明は「自由には常に
社会的責任が伴わなければならない」と指摘。宗教的対立に関し「(問題は)イ
スラムと西洋の間にあるのではなく、双方の一部過激派の間にあることを認識す
べきだ」と述べた。□


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CJC105◎ネスレ社がルワンダ水道計画で宗教団体と提携

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◎ネスレ社がルワンダ水道計画で宗教団体と提携

 【キガリ(ルワンダ)=ENI・CJC】(フレデリック・ヌズウィリ記)宗
教指導者は、アフリカ各国政府に、ルワンダ東部キレヘ郡ガトレ地区で進められ
ている水道計画で『アフリカ超教派平和行動』(IFAPA、本部ナイロビ)が
関与しているように、類似の計画には企業や宗教団体との提携を進めることを要
請した。
 ルーテル世界連盟のイシュマエル・ノコ総幹事は3月19日、水道計画の発足
式典で「アフリカ各国政府がルワンダの例にならって、政府、企業、宗教団体、
市民社会との協力を促進する状況を生み出すよう動くべき時だ」と語った。式典
は、国連が3月22日を「国連水の日」に定めたことを覚えて行われた。
 ルワンダ東部水道計画には、世界最大手の食品企業ネスレ社とIFAPAが参
画している。
 20村の住民約2万2000人に安全清涼な飲用水を提供する計画で、貧困削
減、初等教育普及、女性の権利拡張に貢献するほか、超教派的な協力強化につな
がると期待されている。
 発足式典には宗教指導者と並んで、ネスレ社や市民グループなどが出席した。
ノコ氏は今回の事業を公私宗教提携の新たな形だと指摘した。「このプロジェク
トが平和と開発のための現実的な宗教間の協力を意識した各方面の協力への示唆
となることを願う」と言う。ノコ氏はIFAPAの招集者でもある。
 水道計画は2006年にルワンダのポール・カガメ大統領とノコ氏の会見で生
まれた。
 ネスレ社はかつて教会や世界規模の教会団体からの製品ボイコット運動に見舞
われたことがある。貧困国で乳児用の粉ミルクを販売し、母乳による育児を衰退
させた一方、粉ミルクを溶かす水が不衛生だったりして、乳幼児に被害を与えた。
 「ルワンダではなお多くの人々が、飲用や衛生用の日常の使用に十分な上水確
保のために戦っている。あまりに多くの女性と子どもたちが、徒歩や自転車で、
家族のために水を汲ん来るために教育や雇用の機会を犠牲にしている」と、ノコ
氏は言う。
 IFAPAのコーディネーター、サリオウ・ムバッケ氏は「私たちの中で共有
している宗教が基盤である。信仰という見地からすると、宗教が共同体の間の調
和確立に貢献し、同時に不足している基本的ニーズを満たす」と言う。
 ネスレ社の公共関係担当ニールズ・クリスチャンセン副社長は、水道計画がル
ワンダで平和と繁栄を促進することを望む、と語った。「飲用水の十分な供給と
水資源の効果的な利用は平和と人々の間の調和を促進する。成功する事業を作り
出す我が社の能力は平和と人々の間の調和に依存している。紛争や戦争は、人々
だけでなく事業にとっても最大の破壊者だ」と、クリスチャンセン氏は言う。
 ネスレ社は水道計画に34万8947米ドル(約3470万円)を拠出した。
ルーテル世界連盟世界奉仕部門ルワンダ計画により、他宗教団体からの協力も得
て施行される。□


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2008年03月28日

CJC104◎サウジ国王が3宗教サミットを提唱

*080321=0325=CJC104
◎サウジ国王が3宗教サミットを提唱

 【CJC=東京】サウジアラビア国営サウジ通信によると、同国のアブドラ国王は3月24日、イスラム教とキリスト教、ユダヤ教の3宗教の代表によるサミットを提唱した。首都リヤドで開かれている第6回『日本とイスラム世界との文明間対話セミナー』の参加者らをリヤド市内の国王私邸に招いた席で明らかにした。仏教などとの対話も検討するという。
 ユダヤ教国家イスラエルとは国交がないが、国王は「すぐに始めたい」と話した。宗教間対話を通じて中東和平の進展を側面支援する狙いもあるとみられる。
 国王は昨年11月、国交を持たないバチカンを訪問。サウジ国王として初めて教皇ベネディクト十六世と会談した。国王は「教皇はあたたかく歓迎し、人間対人間として対話をした。そのことを決して忘れない」と振り返り、「ユダヤ、キリスト、イスラムの3大宗教が一堂に会することができるようアラー(神)に祈っている」と述べた。□


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CJC103◎革新・平和・希望の中の復活祭

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◎革新・平和・希望の中の復活祭

 【CJC=東京】世界中のキリスト者が3月23日に革新、平和、希望に関するメッセージと共に復活祭を祝ったことを、米福音派系のANS通信が、AFP通信のニュースを中心に報じている。
 バチカン(ローマ教皇庁)では、教皇ベネディクト十六世がチベット、中東、アフリカで「平和を保ち共通の利益をもたらす」解決を呼びかけた。
 英国では、カンタベリー大主教ローワン・ウィリアムズ氏が、「安らぎとぜいたく」が結局なくなり、現在の形の文明は崩壊する、と指摘した。
「私たちは個人として、自ら取得したものの終わりを考えられない。また一つの文化としては、この文明が、他の文明と同じように崩壊し、当然のものと思っている安らぎとぜいたくを無限に維持出来ないのだということを想像することは不可能だ」と述べた。
 エルサレムでは、世界中から訪れた巡礼者が、イエスが復活した所と信じる旧市街に集まった。
 チベットでは、天主教(カトリック)教会が、折からの暴動規制の影響を受け、ミサも抑制しなければならなかった例もあったと伝えられる。
 豪州では、聖公会(英国国教会)のフィリップ・アスピノール大主教が環境に焦点を合わせ、「各地を本当に危機に陥れるほどの、史上最大の干ばつを経験した私たちが待ち焦がれていた雨がようやく降り始めた」というメッセージを発表した。
 韓国ソウルでは、キリスト者約2万人が市庁舎前で超教派の復活祭礼拝を守った。昨年12月の重油流出事故の犠牲者のために献金した。
 ドイツ各地の90箇所で、平和運動家数千人がアフガニスタンからのドイツ軍撤退を要求して自転車行進などさまざまな復活祭デモを行った。
 アフガニスタンでは、NATO軍の一員として配備されたカナダ人兵士にチョコレートのイースターエッグが贈られたが、基地にミサを行う司祭の姿はなかった。
 ロシアでは、主流の正教会はユリウス暦によっているので、復活祭は4月27日に当たる。モスクワの『無原罪の身ごもり大聖堂』では、カトリック教会の復活祭が祝われた。
 南米コロンビアでは、カトリック司祭がマルクス主義の影響を受けた革命軍に拘束された人々のために祈るよう訴えた。
 英ノーウィッチの国教会大聖堂では、400人以上の参列者が、イエスの復活を象徴するためキャンドルに点火したが、祈りの最中に火災報知機が反応して鳴りだし、自動音声で退去勧告が流れてしまい、礼拝の最中に避難する騒ぎがあった。幸い大聖堂に被害はなく、礼拝は続けられた。
 同教区のジャン・マクファーレン司祭は「火災感知システムもイエスの復活を感知出来なかった」と言う。
 会衆が大聖堂から避難した直後に消防隊が到着した。礼装の主教や司祭が困惑顔で出迎えた。火災でないことも確認されたので、礼拝は再開された。□


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2008年03月24日

CJC102◎在外ロシア正教会の指導者ラウルス府主教死去

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◎在外ロシア正教会の指導者ラウルス府主教死去

 【CJC=東京】在外ロシア正教会の指導者ラウルス府主教は3月16日、米ニューヨーク州ジョーダンビルの聖三一修道院内の自室で死んでいるのを発見された。数日前から体調不良を訴えていた。共産主義政権樹立以来80年に及ぶロシア正教会の分裂を修復することに貢献した。
 21日の葬儀は4時間に及ぶもの。主教、司祭ら数百人、モスクワ総主教座やウクライナ正教会からも代表が参列した。
 ラウルス府主教は1928年チェコスロバキア生まれ。11歳で修道院入りした。46年、他の修道僧と共にニューヨーク州のモホーク・バレーに移住、2年後から修道生活に入ると共に「ラウルス」を名乗った。54年に司祭叙階、67年主教、2001年に在外ロシア正教会の第5代府主教に選出された。聖三一修道院ではその後も上長を務めた。
 40日の服喪の後、主教会議が後任選考に入る。□


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CJC101◎ビンラディン容疑者が声明でEUに報復を示唆

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◎ビンラディン容疑者が声明でEUに報復を示唆

 【CJC=東京】国際テロ組織アルカイダの指導者ウサマ・ビンラディン容疑者は3月19日、北欧の主要各紙が最近、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺漫画を掲載したことについて、欧州連合(EU)は厳罰を受けることになるなどと警告する音声声明をウェブサイト上で公表した。イラク戦争開戦から5年となる20日を意識したものと見られる。
 メッセージはEUの「知識層」に向けられ、ビンラディン容疑者は、デンマーク各紙が前月、イスラム教の預言者ムハンマドの風刺漫画を掲載したことは「イスラム教徒の村々を標的とし、女子どもを殺害している欧州の軍隊より罪が重い」と述べて、その責任を負うべきだと警告した。
 また、「言論の自由を重視するなら、われわれの行動の自由も受け入れるべき」だとし、このような侮辱に対するイスラム教徒の反応は「敵が耳にすることではなく目にすることだ」として、暗に報復を示唆した。
 アルカイダのメディア部門アルサハブが公開したメッセージは、ビンラディン容疑者がライフル銃を構えるビデオ映像とともに音声が約5分流れ、英語字幕が付いている。
 過激派のウェブサイトを監視する米情報収集大手インテルセンターは、メッセージが大規模な攻撃が新たに行われる可能性を示唆しているがものの、攻撃時期については不明という。
 同容疑者の声明は中東の衛星テレビ、アルジャジーラが2007年11月29日、欧州各国にアフガニスタンからの撤退を求めた音声声明を放送して以来。□


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CJCxxx◎配信連絡

配信番号CJC100は、内容がCJC091と重複していますので、扱いにはご留意ください。(編)


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CJC100◎北京五輪で配慮か米国務省、人権報告書で中国の指定はずす

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◎北京五輪で配慮か米国務省、人権報告書で中国の指定はずす

 【CJC=東京】米国務省は3月11日、2007年の世界各国の人権状況をまとめた年次人権報告書を発表した。
 「世界で最も組織的な人権侵害国」として、北朝鮮やミャンマーなど10か国を指定したが、昨年まで入っていた中国を除外し、司法改革などに一定の評価も与えた。今夏の五輪にジョージ・ブッシュ大統領も出席予定のため、一定の配慮をしたとも見られる。
 中国について、言論の自由や、「人権の実態はひどいままだ」として、一層の改善が必要と強調した。また、チベットや新疆ウイグル自治区で宗教活動に対する規制が厳しくなったことにも言及している。北朝鮮については「圧政」「孤立国家」と指摘した上で、「抑圧的体制が市民生活のほぼすべての分野を規制し続けている」などと指摘した。□


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