2009年07月

2009年07月31日

CJC239◎教皇、北伊での休暇終え夏の離宮カステルガンドルフォへ

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◎教皇、北伊での休暇終え夏の離宮カステルガンドルフォへ

 【CJC=東京】教皇ベネディクト十六世は7月29日、北イタリアでの夏期休暇を終え、ローマ郊外カステルガンドルフォの離宮に入った。
 教皇は7月13日からヴァレ・ダオスタ州のレ・コンブで夏季休暇を過ごしていた。滞在中、教皇は右手首を骨折されたが、経過は順調だった。
 レ・コンブを後にするにあたり、最終日、教皇は関係者に心からの挨拶を述べ、トリノ経由、空路ローマに到着、同日夜、郊外にあるカステルガンドルフォに入った。□


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2009年07月30日

CJC238◎英で新型ウイルス流行、キリスト教会にも影響

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◎英で新型ウイルス流行、キリスト教会にも影響

 【CJC=東京】新型ウイルス。冬場を迎え南半球で拡大が懸念されているが、英国でも衰えを見せない。7月後半の1週間で患者が10万人発生、前週の5万5000人からほぼ倍増した。死者も31人出ている。英国が国際航空路線のハブ(核心)なことが一因と見られる。
 キリスト教会の日常活動にも影響が出始めた。ミサや聖餐の実施法も変更を迫られている。
 英国国教会は23日、聖餐杯から皆が飲むことを止めるよう主教に通達を出した。保健省から飲食に際して共用食器を使わないようにとの勧告が出たのに対応した。
 カンタベリーとヨークの大主教は、新型ウイルスの爆発的流行が止むまでは、礼拝も公衆衛生の側面を考慮する必要がある、と指摘した。
 ロンドン近郊チェルムズフォード教会では、会堂に入る前にコップの水を空けるように勧めている。流行が収まるまでの措置だ、と言う。「コップの中の水は、感染源となり、ウイルスの伝染経路になる」からだ。
 カトリック教会も聖体のワインを出すのを止めた。聖杯からの伝染を防止するため。□


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2009年07月29日

CJC237◎教皇、聖骸布公開を機にトリノ訪問へ

*090729=V0728=E=E=X=CJC237◎教皇、聖骸布公開を機にトリノ訪問へ

 【ローマ=CJC】バチカン(ローマ教皇庁)の報道担当フェデリコ・ロンバルディ神父は7月28日、教皇ベネディクト十六世が聖骸布公開を機にトリノを訪問する可能性がある、と語った。
 教皇は2008年6月、聖骸布を10年春に公開する、と発表している。実現すれば2000年以来、10年ぶり。
 教皇は、26日、トリノ大司教セヴェリノ・ポレット枢機卿と会食した際、訪問の意図を明かした。ただ正確な日程は明らかにされていない。□


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2009年07月27日

CJC236◎アクロポリス博物館が正教会の抗議受け映画の場面カット

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◎アクロポリス博物館が正教会の抗議受け映画の場面カット

 【CJC=東京】ギリシャにこの6月に開設された『アクロポリス博物館』。入館者にパルテノンの歴史とキリスト者による破壊を説明する映画を製作したが、全編13分の一部、1分40秒のアニメを早くも削除することになった。同館が7月26日明らかにした、とロイター通信が報じている。
 現地メディアは、同国で圧倒的な影響力を持つギリシャ正教会が抗議した、と報じたが教会側の公式発表はない。
 「かつて聖職者が大理石を破壊したそのことを今回は映画に行った。これでは自分の名を外さなくてはならない」と製作者のコスタ・ガヴラス氏はテレビで語っている。
 『アクロポリス博物館』は、1806年に英国のロード・エルギンがパルテノンから持ち去った大理石の彫刻を取り戻し収蔵する目的で計画されたが、訴訟が長引き、開館も大幅に遅れた。「エルギン・マーブル」と呼ばれる彫刻は大英博物館に陳列された。□


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CJC235◎イラクでキリスト者男性殺害、AFP通信報道

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◎イラクでキリスト者男性殺害、AFP通信報道

 【CJC=東京】政情不安が伝えられるイラク北部モスル郊外で、飲料メーカー経営者の兄弟アラ・バシル氏(30)が7月26日射殺された。AFP通信が報じた。同氏はキリスト者だが、殺害原因がその信仰にあったのかは不明。モスルでは昨年10月、キリスト者がイスラム教過激派の襲撃を恐れて2275家族が脱出、郊外のタルキーフに独自の集落を作ったという。
 事件はモスルとタルキーフを結ぶ道路の中間にある飲料メーカーの工場で起きた。襲撃者が守衛を殴打、責任者を出せと要求していた所にバシル氏が出てきたので、射殺、逃走した。
 2003年の米軍侵攻以来、イラク全土で80万人いたキリスト者数百人が殺害されたと見られ、教会も襲撃されている。3分の1以上のキリスト者が出国したと推定されている。□


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CJC234◎「非武装集団」にも従軍牧師を、と英シンクタンク

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◎「非武装集団」にも従軍牧師を、と英シンクタンク

 【CJC=東京】英国国教会で主教削減論が出ている中で、最高指導者カンタベリー大主教が、スティーブ・ヴェンナー氏を「従軍主教」に任命すると発表した。キリスト教シンクタンクの『エクレシア』がこれを受けて、「非武装集団」に従軍牧師がいても良いのではないか、と提案している。米宣教通信ANSが報じた。
 欧米などのいわゆるキリスト教国では、従軍牧師(司祭)制度をとっている所が多い。
 『エクレシア』は平和運動団体『クリスチャン・ピースメイカー・チームズ』と協同している所から、今回の提案を、教会指導者が平和建設へのキリスト者の関わりを重要視していることを強調するのに役立つ、と示唆している。
 キリスト者は、世界各地で平和建設、調停、非暴力的な紛争解決に関わっている。さらにそのような活動の重要性を政策決定者が強く意識するようになっている、と『エクレシア』は指摘する。
 『エクレシア』のジョナサン・バートリー共同ディレクターは「非暴力の平和建設者の活動は、戦闘地域の危険や恐怖の中で行われることも多く、現代の陰の功績の一つだ。そのような英雄的な活動がもっと認められるようにならなければ残念。教会が平和のメッセージを口にしながら、公式に認知するのが軍隊だけ、というのは不手際もはなはだしい」と言う。
 『エクレシア』は、英国国教会で、戦略的な平和建設の重要性について意識が強まっている、と見る。ウエイクフィールド主教は7月初め上院で初めて演説したが、その際、紛争防止を優先するよう政府に提案、国際的な保護の問題に「国家中心」が行過ぎないよう警告した。
 『エクレシア』が取り上げた非暴力構想には、紛争状態にある人たちが平和建設するのを支援、訓練する『レスポンディング・トゥー・コンフリクト』、『クリスチャン・ピースメイカー・チームズ』、『エキュメニカル・アカンパニメント・プログラム・イン・イスラエル・アンド・パレスタイン』(EAPPI)、『ピース・ブリゲイズ・インターナショナル』などがある。□

※参考
クリスチャン・ピースメイカー・チームズ=Christian Peacemaker Teams
レスポンディング・トゥー・コンフリクト=Responding to Conflict
エキュメニカル・アカンパニメント・プログラム・イン・イスラエル・アンド・パレスタイン=Ecumenical Accompaniment Programme in Israel and Palestine (EAPPI)
ピース・ブリゲイズ・インターナショナル=Peace Brigades International


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CJC233◎北朝鮮がキリスト者女性を処刑か

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◎北朝鮮がキリスト者女性を処刑か

 【CJC=東京】北朝鮮では所有が禁止されている聖書を配布したとして、キリスト者のリ・ヒョンオクさん(33)が、この6月16日、中国との国境付近の竜川で公開処刑された、と韓国の活動家が7月24日語ったとAP通信などが報じている
 リさんは韓国と米国のためにスパイ行為も行い、反体制派を組織したことで告発された、と韓国の人権擁護グループが、北朝鮮から得た資料を元に語った。リさんの夫、子ども、両親も政治犯収容所に送られた、と言う。公営の北朝鮮中央通信の報道はない。□


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CJC232◎2013年にも抜本的改革を、欧州教会会議

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◎2013年にも抜本的改革を、欧州教会会議

 【CJC=東京】欧州教会会議(CEC)総会は7月17日、組織の抜本的改革の検討に着手する作業委員会を設けることを、賛成238、反対27、保留6で決めた。2011年末までに草案をまとめ、加盟教会の検討に委ね、3年に繰り上げて開催する次期総会で報告を求め、再審議することにした。
 作業委員会では、CECの目的、構想、戦略目標の設定、組織などを全面的に見直す。
 総会は15日から21日まで、フランスのリヨンで開催、加盟120教会の代議員約300人のほか500l人が参加した。加盟教会は、主に英国国教会(アングリカン)、プロテスタント、正教会で1959年に、当時の冷戦下にあって東西間の懸け橋になることを目指して結成された。
 ただ近年、CECは、欧州の新たな状況に適応するのが困難になっている、とドイツ福音教会のマルチン・シンデヒュッテ監督は、初日、参加者に語った。作業グループ設立は、「教会の証しが欧州連合だけでなく欧州全体に、文化的、社会的、政治的発展の中で聞かれるようにすることだ」と言う。
 コリン・ウイリアムズ総幹事は7月18日、記者団に加盟教会との協議について、CECがより明確な戦略に立つ、首尾一貫した組織であるべきだ、との声が上がっていることを明らかにした。
 「CECの変革が必要なことは皆気づいている。50年を経て根本的な改革が必要なのだ」と議長団の1人、正教会サッシマのゲンナディオス府主教も語っている。□


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2009年07月26日

CJC231◎カルヴァンの遺産は今も南アに重荷

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◎カルヴァンの遺産は今も南アに重荷

 【CJC=東京】16世紀の宗教改革者ジャン・カルヴァンの生誕500年を記念する催しが世界各地で催された。その中で南アでは教会に止まらず、国家・社会の深部に至るまで、カルヴァンの影響は大きく、今日でもなおその渦中にある。
 南アに欧州から入植したのはオランダ改革派教会の信徒だった。南ア最大の悲劇とも言えるアパルトヘイト(人種隔離政策)をカルヴァンの教えを援用して神学的な基礎付けをしたのも同派の神学者だった。現在でも、白人主体の教派では、それを否定していないところがあるほど。ただ一方でアパルトヘイトを強く批判、反対する動きが同派の中から出て来たことも確かだ。
 1685年、フランスで信仰の自由を保証した「ナントの勅令」がルイ14世によって廃止されたのを受け、厳格なカルヴァン主義者であるユグノー派がオランダに脱出した。オランダ東インド会社の手配で、5年間の予定で南アに移住することになった。インドネシア入植者のために野菜や果物を補給するため、ということで農場と農機具は用意されていたが、中には医師、教師、牧師、弁護士もおり、結局、カープスタット(ケープタウン)を中心に南アに腰を落ち着けることになった。
 勤勉という労働倫理を推奨したカルヴァンの影響を受け、南アのユグノー派は教会と経済に重要な役割を果たし、国の将来を左右するようになった。
 ユグノー派によって始められた南ア改革派教会は19世紀末までに、黒人、混血、インド系、白人と人種によって分離されるようになり、20世紀に入ってそれぞれの教会を形成するようになった。
 1948年、ダニエル・マラン牧師が首相となり、「隔離」という伝統的な人種政策を、与党の政策とした。60年代に入って、改革派教会のベイヤーズ・ノーデ牧師らが反アパルトヘイト活動を精力的に行った。彼自身、白人優越主義の秘密結社『ブレーデルボンド』のメンバーでもあったが、60年のシャープビル虐殺事件をきっかけに、反人種隔離活動に参加、63年には教会を追放され、政府から公的な場での演説禁止などの処分を受けた。改革派神学者の革新派は黒人も白人もノーデ氏を支援したが、政府側から非難の的とされた。
 ノーデ氏は、反アパルトヘイト闘争の先鋒だったアフリカ民族会議(ANC)に加わり、94年には白人与党との政権交渉に、ANCから唯一の白人として参加した。
 先ごろ、米改革派教会総会で南ア・ステレンボッシュ大学のラッセル・ボットマン牧師は、学生時代に、カルヴァン主義によって正当化されていたアパルトヘイト神学とどのように決別したか、を語った。「78年春のある日、アパルトヘイトは、異なった人種間の不和を出発点にしており、それはイエス・キリストの和解の福音の核心と対立するものなのだ、との結論に達した」と言う。
 82年には、世界改革教会連盟がカナダのオタワで開催した常議員会でアラン・ブーサク牧師が議長に選出された。当時ブーサク氏は、混血のオランダ改革派教会議長だった。ブーサク氏は、カルヴァンとカール・バルトの教義に関する神学的理解を展開した。キリスト者はキリストの福音の核心において和解の証人であるという神学理解は、もはや南半球の一角のものではなく、改革派の伝統と教会を通じて超教派的な課題だ、とボットマン氏は語った。
 同大学のディルク・スミット教授は、80年代から90年代に黒人系改革派教会が反アパルトヘイト闘争で果たした役割について、「アパルトヘイト政府の正当性について、教会が声なき人の声となることについて、公共の場面に積極的に参画することの限界について、良心的兵役拒否など市民としての不服従の権利について、非暴力抵抗の可能な形態について、自由のための暴力と武力闘争の正当性についてまでも、当時は激しい議論を交わした。これらの議論の中で、弱者を守り、圧制に抵抗するため、為政者の責任に関するカルヴァンの信念は重要な役割を果たした」と語った。
 スミット氏は、南アで今日カルヴァンを覚えるということは、ただ彼を賞賛することを意味しているのではなく、今なお有効なその遺産と伝統に立脚している、と言う。同大学で8月30日から9月2日まで「カルヴァン09会議」を開催する。□


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2009年07月20日

CJC230◎宗教右派を批判したキャスターのウォルター・クロンカイト氏死去

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◎宗教右派を批判したキャスターのウォルター・クロンカイト氏死去

 【CJC=東京】米国を代表するジャーナリストで、CBSテレビのニュースキャスターとして活躍したウォルター・クロンカイト氏(92)が7月17日、ニューヨークの自宅で、脳疾患のため長期闘病の後、家族に見守られながら死去した。
 1916年11月4日、ミズーリ州セントジョセフ生まれ。高校時代からジャーナリズムに関心を持ち、学校新聞に執筆した。62年から81年までCBSのニュース番組「CBSイブニング・ニュース」のアンカーマンとして活躍した。
 ジョン・F・ケネディ大統領暗殺事件やマーチン・ルーサー・キング・ジュニア牧師の暗殺事件などを、冷静な視点から報道、68年には米政府のベトナム戦争政策を非難、リンドン・ベインズ・ジョンソン大統領に大きな影響を与えたと言われる。81年3月に番組降板後も、CBSやCNNなどの特派員や執筆活動を通じてジャーナリストとしての活動を継続した。またジャーナリスト養成学校で、後進の育成にあたった。
 バラク・オバマ米大統領は17日、「クロンカイト氏はその日の最も大事な問題に我々を導いてくれる信頼できる人物だった。この国は大切な友を失った」との声明を発表した。「CBSニュース、ジャーナリズム、本当のところアメリカをクロンカイトなしにイメージ出来ない」とCBSニュースのショーン・マクナマス会長は語っている。
 米国の宗教右派、特にその有力指導者に対しては厳しい意見を持っていた。信仰と自由の擁護団体『インターフェイス・アライアンス』(IA)に寄せた書簡で、個人的な意見を言わない時は過ぎ去ったとして「パット・ロバートソンやジェームズ・ドブソンのような人の、国の政治指導者に対する危険で増しつつある影響力に私は非常に不安なので、発言しなければならないと思う」と述べていた。
 ただ、著名な大衆伝道者ビリー・グラハム氏はクロンカイト氏を「ジャーナリズムの世界で得た親友の1人。彼はある種の偶像だった。アメリカ人の心と魂の中で、彼に代わりえる人がいるだろうか、と思う。多くの問題について、私は彼の見方に敬意を払った」と声明で述べている。
 クロンカイト氏は、IAに宛てた書簡でさらに「私は、発言の自由が私たちの国の基本原則であることは理解しており、自分の思いを発言する勇気のある人を尊敬する。しかし信仰に関わりを持つ1人として、宗教右派のグループが、自分たちの不寛容な政治課題を推進するために宗教を利用することを、警戒しながら見つめてきた。長年にわたって、彼らは政府の全てのレベルで相当の影響力を獲得してきた。地域の学校理事会、行政機関、裁判所、そして議会でだ。彼らは宗教が伝統的に果たしてきた癒しの役を、不寛容に政治的な綱領に、抜け目なく作り変えた」と述べている。□


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