2010年05月

2010年05月31日

#175◎教皇、一般接見で司祭の統治の務めを考察

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◎教皇、一般接見で司祭の統治の務めを考察

 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は、バチカン(ローマ教皇庁)のサンピエトロ広場で5月26日、水曜恒例の一般接見を行った。
 「カテケーシス」(教会の教えの解説)で、教皇は間もなく終了する「司祭年」を念頭に、司祭職についての考察を行った。特にこの日は、司祭の3つの職務「教える務め」「聖化する務め」「統治の務め」の中から、「統治」をテーマに、自分の権威ではなくキリストの権威のもとに、託された人々を治め導く司祭の使命を強調した。
 バチカン放送(日本語電子版)によると、教皇は、キリストの命によって人々を司牧するという「権威」を今日の文化の中でどのように理解すべきかを問いながら、特に東西ヨーロッパの独裁政治によって、現代人が権力・権威という概念を用心深く扱うようになったことを指摘した。
 教皇は、恐怖と死をもたらしたあらゆる体制が神を除外し、人間を苦しめたことに対し、司祭の権威は、権力そのものが目的ではなく、神によって創られた尊厳ある人間を目的に、その真の善のために奉仕し、最高善である神を映し出すものである、と述べた。教会はこの「権威=奉仕」を、自分の名ではなく、イエス・キリストの名のもとに行使するのであり、キリストは教会の牧者を通して、ご自分の民を慈しまれ、牧され続ける、という。
 教皇は、兄弟たちをキリストに向けて導くことを恐れず、神の御旨に従うことならばすべての言葉と行いは実りをもたらすことを信じるようにと、司祭たちを激励した。□


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#174◎宗教と人種差別の矛盾の調査研究結果が米国で公表

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◎宗教と人種差別の矛盾の調査研究結果が米国で公表

 【ニューヨーク=ENI・CJC】米国の宗教と人種について半世紀にわたって調査分析した結果がこの2月発表された。「なぜ私たちは、説いていることを実践しないか=宗教的人種差別のメタ分析レビュー」と題された調査報告では、宗教信仰があると言って人種的偏見から自由ではないことを「宗教と差別のパラドックス」と名づけている。
 研究の結論の一つは、宗教的な人種差別は、集団間のダイナミクスを反映している所があること。、そのような人種差別は、宗教も社会的な集団であることから発生する、と研究者の1人、南カリフォルニア大学の社会心理学教授のウェンディ・ウッド氏は述べている。□


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#173◎バチカンが第二次世界大戦当時の秘密資料を6年以内に公開

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◎バチカンが第二次世界大戦当時の秘密資料を6年以内に公開

 【CJC=東京】第二次世界大戦当時にナチスのユダヤ人迫害に協力したのでは、と当時の教皇ピオ12世に疑念が絶えない中、バチカン(ローマ教皇庁)でユダヤ教関係を担当しているウォルター・カスパー枢機卿が、当時の秘密資料を学者の研究用に6年以内に公開すると語った。
 枢機卿は、ホロコースト(大虐殺)からユダヤ人を守った教皇の努力について長い間投げ掛けられた疑問を解くことに資料公開が役立つ、と指摘している。「私たちには隠すべきものはないし、真実を恐れる必要はないというのが信念だ」と言う。
 ただ枢機卿の発言は目新しいものではない。すでにバチカン資料担当のセルギオ・パガン司教が、問題の資料が5年以内に公開される、とイタリア紙に語っている。資料は1600万点あり、分類と目録作成に時間が予想以上に掛かっている「技術的な」問題だけだ、とか。□


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#172◎カンタベリー大主教が米聖公会を手厳しく批判

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◎カンタベリー大主教が米聖公会を手厳しく批判

 【CJC=東京】英国国教会(聖公会)の霊的最高指導者カンタベリー大主教ローワン・ウイリアムズ氏が5月28日、聖公会共同体に向けて厳しい姿勢の声明を発表、公然同性愛者の主教容認をめぐって米聖公会を公然、批判した。聖公会共同体内部の対立が深化することは必至だ。
 米聖公会では2004年のジーン・ロビンソン氏のニューハンプシャー教区主教就任に続き、5月初め、ロサンゼルス教区がメアリー・グラスプール氏を補佐主教に選任するなど、公然同性愛者の主教叙階に反対する動きを無視し続けた形。カンタベリー大主教は、グラスプール主教叙階が、信徒7700万人を擁する世界聖公会内の対立をさらに深めることになる、と言う。
 大主教は、「私たち聖公会の交わりが手痛い分裂を経験し続けており、最近の出来事が、完全な和解への道を遠くさせている」と指摘した。「米聖公会の正式機関が、他の教会から求められている道には行けない、と感じていることは、キャノン・メアリー・グラスプールの叙階が明確な徴だ」と言う。
 カンタベリー大主教には、ローマ教皇のような命令する権限はないものの、今回の声明が、米聖公会など、「合意」を破る場合は対話から降りるべきだ、と示唆したものと見られる。
 ロビンソン主教任命の際、聖公会共同体は、同性間の結合祝福を権威あるものとしない、同性間の関係を維持している人を主教に叙階しない、許可なくほかの主教区に介入しない、という3条件の順守で合意していた。
 今回叙階されたグラスプール氏が他の女性と同性関係を19年も続けていたことは、3条件順守に違反している。ロビンソン氏も叙階時には、同性間関係にあった。米聖公会の反応は今のところ明らかでない。□


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2010年05月30日

#171◎ウィーゼンタール・センターがWCCを非難

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◎ウィーゼンタール・センターがWCCを非難

 【CJC=東京】米国に本拠を置くユダヤ人迫害監視団体『サイモン・ウィーゼンタール・センター』が、世界教会協議会(WCC)を非難した。5月29日から6月4日まで、ジュネーブで「パレスチナに平和を国際週間」を開催するが、それが露骨な「反イスラエル」だというもの。
 同センターのラビ・エイブラハム・クーパーは「国際週間のためのサイトのロゴが『パレスチナの時だ』とあるのが全てを語っている」として、「イスラエルとアラブ双方に平和と正義を求めるとしている中で、すでに62年にわたってユダヤ人国家が存在しているのに、WCCはイスラエルのために何もしてこなかった。イスラエルを殲滅し、ユダヤ人を海に追い落とし、自爆テロで祈祷に集まったユダヤ人を虐殺しようとするアラブ側の狙いに何の応答もしていない」と語った。□


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#170◎フランスの教区司祭も高齢化進む

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◎フランスの教区司祭も高齢化進む

 【CJC=東京】フランス・カトリック教会の教区司祭1万4000人の半数以上が定年とされている75歳以上で、なお多くが小教区で活動していることが、カトリック日刊紙『ラクロワ』の調査で分かった。バチカン(ローマ教皇庁)が定めた「司祭年」の終了を記念して調査したもの。
 司祭不足は深刻化する一方だが、地域的な偏りはある。地方では司祭1人の担当は数千人規模だが、パリ近郊など、2万人以上を司牧している所もある。□


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#169◎BBCの宗教番組は「退屈」?

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◎BBCの宗教番組は「退屈」?

 【CJC=東京】英ラジオ4のキャスター、ロジャー・ボルトン氏が、ラジオやテレビの優秀宗教番組を表彰する『スキャンフォード聖マーティン・トラスト』賞授賞式で、公営BBCテレビの宗教問題の扱いが、宗教番組は出来たらやりたくない退屈な義務と思っている「世俗的で懐疑的な」人に任されているようだ、と語った。
 ボルトン氏自身は読者応答番組の司会者として練達の宗教ジャーナリスト。BBCニュースには、ビジネスや経済担当のデスクがいるように宗教担当のデスクを任命すべきだ、と言う。□


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2010年05月24日

#168◎ハイチの子ども連れ出し事件、バプテスト派の米国人に有罪判決

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◎ハイチの子ども連れ出し事件、バプテスト派の米国人に有罪判決

 【CJC=東京】ハイチで1月に起きた大地震の直後、ハイチ人の子ども33人を連れ出そうとした米バプテスト派の宣教団体『ニューライフ・チルドレンズ・レヒュジ』の活動家10人が逮捕された事件で、最後まで拘束されていた指導者のローラ・シルスビー氏(40)に5月17日、有罪判決が言い渡された。判決は禁固3カ月と8日だが、勾留期間が刑期を超えているため、首都ポルトープランスで即日釈放された。他の9人は司法手続きを途中で打ち切られてすでに釈放されている。
 シルスビー氏は米アイダホ州メリディアンの『セントラルバレー・バプテスト教会』に出席していた。教会仲間などバプテスト派の信徒と共に、地震被害にあった子どもたちを、隣国ドミニカで運営している孤児施設に収容しようと1月末、バスで連れ出したところ国境付近で警察に阻止された。ハイチでは、震災孤児の人身売買や違法な養子縁組への懸念が高まっており、警備が強化されていた。
 シルズビー氏は収監中に、「ドミニカ共和国政府から、わたしたちがドミニカで運営している孤児施設に子どもたちを連れてゆく許可を得ている。わたしたちは、ポルトープランスで孤児施設を運営しているバプテスト派の宣教師から、施設が今回の地震で壊滅したので、ドミニカの施設へ収容するよう依頼されたのだ。書類を整えるために戻ってくるつもりだった。幼児の人身売買の容疑がかかっているが、そんなつもりは全くない。何か悪事をしようとしたことなどなかった」と語っていた。
 公判で、シルスビー氏は、子どもたちは両親を失ったと思っていた、と述べた。しかし壊滅したカレバス村から連れて来られた子どもたちの家族はCBSニュース記者に、宣教者たちが子どもを教育し、訪問も認めると言うので渡した、と語っている。□


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#167◎チョムスキー氏がヒズボラ当局者とレバノンで会談

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◎チョムスキー氏がヒズボラ当局者とレバノンで会談

 【CJC=東京】ヨルダン川西岸地区への入境をイスラエル政府に拒否されたユダヤ系米国人で著名言語学者のノーム・チョムスキー氏(81)が5月21日、レバノンに本拠を置く急進的シーア派イスラーム主義組織『ヒズボラ』の指導者ナビル・カオク氏と会談した。
 『アールル・バイト通信』によると、中東紛争、イスラエルと米国の政策などについて意見交換した。チョムスキー氏は、2006年のイスラエルによるレバノン攻勢は米国の決定によるものだ、と語った。
 『ヒズボーラ』は1982年結成。イラン型のイスラーム共和制をレバノンに建国し、反欧米の姿勢の下で、イスラエル排除を掲げている。□


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#166◎言語学者チョムスキー氏の西岸自治区入りをイスラエル拒否

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◎言語学者チョムスキー氏の西岸自治区入りをイスラエル拒否

 【CJC=東京】イスラエル入管当局は5月16日、ヨルダンからイスラエル占領下にあるヨルダン川西岸のパレスチナ自治区へ向かおうとしたユダヤ系米国人で著名言語学者のノーム・チョムスキー氏(81)の入境を拒否した。同行していた令嬢も入境を拒否された。
 チョムスキー氏は、西岸を占領するイスラエル側のアルカマラ検問所で3時間にわたり尋問された上、入境を拒否されたもの。「イスラエルはあなたの発言を快く思っていない」と係官が用意された文書を読み上げ、パスポートに「入境拒否」の判を押されたという。同氏は、イスラエルによる占領地への入植などを厳しく批判してきた。
 同氏はヨルダン川西岸のビルゼイト大学の招きでラマラなどに4日間滞在し、米国の外交政策についての講演や、サラーム・ファイヤード・パレスチナ自治政府首相との面談を予定していた。イスラエル入りの予定はなかった。イスラエルの大学での講演予定がないことが入境拒否につながったようだと同氏は見ている。
 同氏は1997年にイスラエルと西岸を訪問したことがある。入国拒否の経験は、68年のソ連侵攻後にチェコスロバキアに入ろうとした一度だけだという。同氏は「私の言論を気に入っている政府なんか存在するだろうか」と語り、今回の入境拒否をアパルトヘイト時代の南アフリカに例えて非難した。
 AFP通信によると、イスラエル内務省報道官は、通行拒否を「何らかの誤解」によるもので、同氏は「何の(ブラック)リストにも載っていない」と説明した。□


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