2010年11月

2010年11月30日

#338◎教皇、山口駐バチカン大使に平和追求の模範として日本の役割期待

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◎教皇、山口駐バチカン大使に平和追求の模範として日本の役割期待

 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は11月27日、新任の山口英一駐バチカン大使の信任状を受け取った。
 バチカン放送によると、教皇は大使への挨拶で、日本と教皇庁が特にこの60年間に築いてきた非常に友好な関係を喜び、これからもよりいっそうの関係強化を要望した。
 日本が周辺地域と国際社会で担う重要な役割に触れ、教皇は、日本が国連との関連において、極東地域の特に発展途上国での平和と民主主義、人権の拡大に意味ある貢献を行ってきたことを賞賛した。
 教皇は、今年が広島と長崎への原爆投下の悲劇から65年が経過したことを想起、核不拡散と軍縮への努力をこれからますます忍耐強く続けていく必要を強調した。
 教皇はまた、日本のカトリック教会が長い間取り組んできた、諸宗教間の開けた尊重ある対話の推進を評価した。□


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2010年11月29日

#336◎教皇が文化・学術奨励の財団設立

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◎教皇が文化・学術奨励の財団設立

 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世が文化・学術奨励のための財団『バチカン基金=ヨーゼフ・ラッツィンガー=ベネディクト16世』を設立した。バチカン(ローマ教皇庁)報道事務所が11月27日発表した。教皇は財団設立をこの3月1日に指示していたという。
 同財団の資金は、教皇自身の著作の印税でまかなわれる。□


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#337◎パキスタンでイスラム教受刑者がキリスト教受刑者に投石

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◎パキスタンでイスラム教受刑者がキリスト教受刑者に投石

 【CJC=東京】パキスタン北部のパンジャブ地区の刑務所でイスラム教徒受刑者が10月29日、キリスト者のイムラン・マシ受刑者(19)に投石し負傷させる事件があった。同氏は病院に運ばれ、集中治療室で処置を受けている。
 マシ受刑者はアットック近郊ハズロの理髪店で働いていた。2009年7月にナディーム・ハイデル店主から5000ルピー(約5000円)を盗んだと訴えられた。ハイデル店主がマシ氏を拷問するよう警察署長に依頼し、2人がイスラム教の創始者ムハンマドを冒涜した容疑を付加したと見られる。現地の裁判所は8月3日、禁固10年の有罪判決を受けた。
 10月29日、マシ受刑者は金曜日の祈りの後、小屋の外に座っていたところ、受刑者の一団から、冒涜者だ、殺してしまえとの叫び声と共に投石された。
 ハイデル店主はマシ受刑者の父バシャラト氏に、息子は生きて刑務所から出られないぞと語っていたという。□


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#335◎教皇、2011年にベナンを訪問

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◎教皇、2011年にベナンを訪問

 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世が2011年11月18〜20日に西アフリカのベナン共和国を訪問する。バチカン(ローマ教皇庁)報道事務所のフェデリコ・ロンバルディ所長が確認した。
 訪問の際、教皇は「和解、正義、平和に仕えるアフリカの教会」を主題に2009年10月に開催した第2アフリカ特別司教会議後の「使徒勧告」を発表するものと見られる。□


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#334◎教会堂建設めぐりエジプトでキリスト者が公安当局と衝突

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◎教会堂建設めぐりエジプトでキリスト者が公安当局と衝突

 【CJC=東京】エジプトのギザ近郊タルビヤの聖マリア聖ミカエル教会の建設を認めない当局に対し、キリスト者(コプト教徒)が抗議行動を行なったところ11月24日午前3時ごろ公安当局が5000人規模で出動、信者2人が死亡、負傷者数百人を出し、200人以上が逮捕された、とアッシリア国際通信(AINA)が報じた。
 当局側は催涙ガス、ゴム弾丸の他実弾も発射した模様。イスラム教徒も加勢して教会に投石したという。
 信徒の1人ワギ・ヤクウブ氏は「カラス神父が、外に出て、子どもがいるから催涙ガスを止めるよう要求すると、1発が神父の足に命中した」と言う。
 エジプト人権連合のナギブ・ゴブリアル会長は、カスル・エルアイニ病院に収容された信者93人は皆銃撃され、破裂により眼球が傷ついている、と言う。
 事件は当局側が同教会の建設を認可したにも関わらず、差し止めようとしたことから11月11日に発生した。続いて22日にギザ県知事が現場を訪問、再申請すれば建設を認める、と発言した直後の出来事。
 今回のようなコプト教徒の抗議はエジプトでは稀だが、背後には、多数派のイスラム教徒には優遇措置が講じられるものの、少数派コプト教徒に対しては差別がある、との感情的な不満もある。□


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2010年11月28日

#333◎韓国で国際キリスト教教育者会議

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◎韓国で国際キリスト教教育者会議

 【CJC=東京】北朝鮮による砲撃事件で緊張高まっている中、韓国のソウル近郊水原で、国際キリスト教教育者会議(ICEC)が行なわれ、世界各地から教育者880人が参加した。米宣教通信ANSが報じた。
 主題講演は、米『ムービーガイド』誌発行人で『メディアワイズ・ファミリー』の著者テッド・ベール氏が行なった。子どもたちや青少年をメディアに振り回されない「メディアワイズ」に教育し、メディア選択に際して良い決定を下せるようにするための教育について、ベール氏は語り、メディア・ウィズダムに関しても4回講義した。
 「マスメディアは子どもと青少年の心と精神に影響を与える文化を形づくる」とベール氏。「それだからこそ、親や教師は子どもや学生を、メディアに賢明に、注意深く接触するよう、情報を身に付けるように教育することが重要なのだ」と言う。
 ベール氏は韓国訪問中に、家庭向け映画や信仰映画作成の重要性について、急成長している映画業界の製作者、監督、トップスターなどと会談、「信仰や価値を扱った家庭映画は世界規模で歓迎されると聞いて関心を示した」と語った。
 教育者会議には、韓国では著名な伝道者ビリー・キム氏も参加した。韓国の『若者をキリストへ』の設立者で水原中央バプテスト教会牧師。2000年から05年まで、『世界バプテスト連盟』議長に初めてアジアから選出され就任している。□


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#332◎教皇の印税収入5・6億円、神学研究やチャリティーに

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◎教皇の印税収入5・6億円、神学研究やチャリティーに

 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)は11月26日、教皇ベネディクト16世が2005年の着座後、自著の印税などの収益が約500万ユーロ(約5億6000万円)だったと発表した。
 約240万ユーロ(約2億7000万円)が教皇の名前を冠した財団を通じ自身の神学思想の研究に使われ、残りはチャリティーに充てられる。
 23日から世界各国で発売された『世の光=教皇、教会、時の徴』は、昨夏、カステルガンドルフォの離宮で1週間、教皇とドイツのジャーナリスト、ペーター・ゼーヴァルド氏が行ったインタビュー形式の対話を記録したもの。
 バチカン出版局から24日発売されたイタリア語版は、約280ページ。その中で教皇はゼーヴァルト氏の90以上に及ぶ質問に率直に答えている。
 同書が扱うテーマは、教皇の日常生活から今日のカトリック教会や人類が直面する重要な諸問題に至るまで多岐にわたり、教皇はこれらのテーマに対し非常に平明な言葉で語っている。
 バチカン放送によると、教皇は今日の希望のしるしとして、組織や形式主義の結果としてではなく、教会の内側や、若者たちから生まれてくる新しい試みを歓迎している。そして、キリスト教が世界を変えるこの新しい活力をもって、新たな役割を担うことを期待している。
 教皇の不謬性とはごく限られた状況と条件の中で有効であることを想起しながら、教皇であっても個人的な意見や間違った意見はありうると説明。また、教皇は体力的・精神的・霊的に託された職務を果たせないとの自覚に至った時、辞任する権利があるとも述べている。
 聖職者による未成年の性的虐待を愕然とする出来事と述べた教皇は、教会は罰することを知り、今を清めの時としなければならないとしている。
 エイズ問題に触れた教皇は、教会が他のどの組織よりも、これまでいかに具体的に人々に寄り添い、患者をケアしてきたかを示した。そして「エイズ問題はコンドームの配布では解決できず、さらに多くの努力が必要」と強調。「感染の危険を減少させる」という動機のために個々のケースでその使用が正当化されることはあるかもしれないが、「教会はコンドームを真の倫理的解決とは見なさない」と語った。
 この他、教皇は、離縁・再婚したカップルの司牧や、ルフェーブル派の問題、イスラム教徒の対話やエキュメニズム、典礼問題など、幅広いテーマに答えている。□


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2010年11月26日

#331◎教皇のインタビュー本、各国で売れ行き好調

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◎教皇のインタビュー本、各国で売れ行き好調

 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世が初めて性や神父による児童性的虐待の問題を語った書籍『世の光=教皇、教会、時の徴』が18言語で出版され11月24日、各国の書店に並んだ。ドイツ人ジャーナリスト、ペーター・ゼーバルト氏が教皇に延べ20時間のインタビューを行ってまとめたもの。
 発売前に公開された抜粋で、教皇が従来のカトリック教会の信条を越えて条件付きながらコンドームの使用を容認する発言をしていたことが明らかになった。教皇は、売春を職業とする男性についてはコンドームの使用が正当化される場合もあるかもしれないと語ったが、イタリア語版では、これが女性のセックスワーカーの場合と誤訳されたため、同書に強い関心が集まった。
 米国の出版元『イグナシアス・プレス』によると、事前予約だけで1万2000件入っていたという。
 これについて教皇庁は23日、HIV・エイズ感染を防ぐ目的でのコンドーム使用は、全ての性産業従事者にとって妥当だとする声明を発表。フェデリコ・ロンバルディ広報事務所長は「男性、女性、性転換者であれ違いはない。教皇のメッセージは、他人の生命を危険にさらすリスクは避けるべきだということだ」と語った。
 インタビューでは退位についても質問され教皇は「あり得る」と答えたが、「肉体的、心理的、霊的に教皇の職務続行が困難だと自覚したとき」との条件を付け加えた。
 ゼーバルト氏は以前にも、教皇とのインタビュー集を2冊出している。□


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2010年11月22日

#330◎米カトリックと改革派諸教会が洗礼協約

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◎米カトリックと改革派諸教会が洗礼協約

 【CJC=東京】米カトリック教会司教協議会は、メリーランド州バルティモアで秋季年次会議を開催、11月19日、長老教会(PCUSA)、米改革教会(RCA),キリスト改革教会(CRC)、合同キリスト教会(UCC)との間で、洗礼を有効と認める相互協約を204対11票で採択した。
 宗教専門RNS通信によると、司教協議会エキュメニカル・信仰間委員会のウイルトン・グレゴリー委員長は、協約を「エキュメニカル(教会一致への)里程標」とし、「改革派の兄弟姉妹と共に、わたしたちカトリック司教は、改めて洗礼を真実の、たとえ不完全なものであっても、キリストにあって分かち合っている一致の基礎として確認出来る」という声明を発表した。
 カトリック教会は、1960年代に開かれた第二バチカン公会議以来、ほとんどの教派の洗礼の有効性を認めて来たが、2002年に、改革派のキリスト者が洗礼の新形式を採用したり、「三位一体」を別の名に呼び替えたりしたことをめぐって司教の間に懸念が高まっていた。
 今回の協約によって、カトリック司祭は、聖職者が水を注ぎ、「父、子、聖霊」としての神に祈ることが必須だとするカトリックの教義に、改革派の洗礼が沿ったものであると推定することになる。これは改革派からカトリックに転会したり、カトリック教会で結婚式を行なう時の判断基準となる。
 PCUSAはすでに協約を採択しており、他の3教会も近く採択すると見られる。□


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#329◎プロテスタントをキリスト教一致推進評議会議長非難

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◎プロテスタントをキリスト教一致推進評議会議長非難

 【CJC=東京】バチカン(ローマ教皇庁)キリスト教一致推進評議会が設立50周年を迎えたが、議長のクルト・コッホ枢機卿が11月15日、総会の席上、エキュメニズム(教会一致)の当初の目標を放棄している、とプロテスタントを非難した。
 諸教派の間で聖餐式(聖体拝領)共有に関し、相対論的な教会論に屈しており、本質的な一致という本来のエキュメニズムから逸脱したとして、枢機卿は「そのことは、多元的相対論的傾向によって特徴付けられるポストモダンの考え方に決定的に見られる。それはイエス・キリストの教会の目に見える一致を求めることへの大きな挑戦だ」と言う。枢機卿は、この考え方がプロテスタントだけでなく、『多くのカトリック者』の間でも見られる、と語った。
 コッホ枢機卿は、エキュメニズムの現在の危機が、カトリックとプロテスタントが教会の性質を記述する方法作成に『大きく異なるメンタリティー』とでも言うものが存在するからだ、と述べている。「宗教改革から生まれた教会や共同体は、目に見える一致というエキュメニズムの本来の目的を放棄し、諸教会の相互承認という概念にそれを置き替えた」と言う。
 枢機卿は、宗教改革による教会が、「教会の断片化という重大な様相」で特徴づけられ、そのため「教会的多元主義」を採用することになった、と指摘している。これはエキュメニズムの目標を、一つの教会への、多様性を受け入れつつも、目に見える一致を再建するというよりも、多くの教会の「和解された多様性」とするもののように見える、と言う。
 さまざまな告白教会の中のプロテスタント『多元主義』が、イエス・キリストの真の教会はカトリック教会の中に存在しており、別の言葉で言えば、彼女(教会)はすでに既存の現実であるというカトリックの信念とは対照的だ、と枢機卿は主張する。「プロテスタントの見解と、エキュメニカルの目的が、相互聖餐ではなく、聖体拝領が正当に行なわれる「聖餐」だとするカトリックや正教会の解釈と深遠な違いがあることは明らかである」と言う。□


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