2011年02月

2011年02月28日

#048◎米長老教会が同性愛者などの受容へ進むか

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◎米長老教会が同性愛者などの受容へ進むか

 【CJC=東京】米長老教会(PCUSA)が、同性愛者、両性愛者、トランスジェンダーを排除する規則撤廃に進む可能性が高まった。2010年の総会で、同性愛者などの教職任命を認める修正案が可決され、173中会の過半数の批准を待っているが、現在48中会が批准、34中会が反対に回った。
 排除条項の削除案は、この14年間に4回、総会で承認されているが、これまでは過半数の中会の批准を得られなかった。
 今回は、アラバマ、ジョージア、オクラホマ各州の9中会が、2009年の反対から批准に回った、とRNS通信が報じている。
 2009年にも修正案に賛成した中会はそれまでの最高だったが、今回はさらに賛成が増えそうだ。□


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#047◎既婚ドイツ人がカトリック司祭に

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◎既婚ドイツ人がカトリック司祭に

 【CJC=東京】「教皇の承認を必要とされる稀な動き」という書き出しで、AP通信は、ルーテル派からの改宗者が2月22日、ドイツでカトリック司祭に叙階され、夫人との結婚を維持することが許された、と報じた。しかも夫人は既に修道女になっている、というからAP通信も扱いに困ったと思われる。
 独カトリック教会ケルン大司教のヨアキム・マイスナー枢機卿が2月22日、ルーテル派のハーム・クルーティング氏(61)を司祭に叙階した。クルーティング氏は既婚者でエデルトラウト夫人は2004年にカルメル修道会に入会している。
 バチカン(ローマ教皇庁)報道事務所所長のフェデリコ・ロンバルディ司祭は、例外とは言え、同様なケースがあるにはあった、と語った。「毎日、起きることではない」と言う。
 クルーティング氏と夫人が1977年結婚した当時はルーテル派だった。そして数年前にカトリックに改宗するまで、2人ともルーテル派の聖職者として務めを果たしていた。
 カトリック教会ケルン大司教区は、声明で、夫妻は結婚を維持している限り、伝統的な独身誓願をする必要はない、と明らかにした。カトリック聖職者にとって独身誓願は重要な要件となっていることからすると、これは極端に異常な動きと言える。
 AP通信は、クルーティング一家にコメントを求めようとしたが連絡が取れなかったという。現在も夫婦として同棲しているかは明らかでない。
 ロンバルデイ報道事務所長は、クルーティング夫妻について特に情報があるわけではないし、この問題について教皇が何か語ったかどうかも知らない、と述べている。
 クルーティング氏はケルン大学の歴史神学教授。スイスのフライブール大学でもカトリック神学を講じている。今後は、学生の霊的カウンセラーも務める。
 1950年、教皇ピオ12世は、初めて既婚聖職者のカトリックへの転向を認めた。ただいずれのケースも個別に教皇の承認が必要だ、とケルン教区は声明で指摘している。これまでドイツではハンブルグとレーゲンスブルグで同様の例があった。
 先ごろ、ロンドンで英国国教会の前主教3人がカトリック司祭として叙階された。これは国教会のメンバーをカトリック教会に受け入れることを容易にするため設定されたバチカンの新制度が適用された。
 聖職者独身制への疑問は、性的虐待や不倫などの事件が起こる度に強まっている。心理学者の中には、人間性に反すると主張する人もいる。□

※写真=クルーティング氏(同氏のサイトから)
http://harm-klueting.eu/


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#046◎仏ディオールが差別発言疑惑のデザイナーを停職処分

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◎仏ディオールが差別発言疑惑のデザイナーを停職処分

 【CJC=東京】仏ファッション・ブランド『クリスチャン・ディオール』は2月25日、チーフデザイナーのジョン・ガリアーノ氏(50)を一時停職にする処分を発表した。
 ガリアーノ氏は2月24日、パリのマレ地区で、カフェテラスにいたカップルに反ユダヤ的な言動をしたとして警察に一時身柄を拘束された。警察関係者が25日明らかにした。
 『クリスチャン・ディオール』のシドニー・トレダノ最高経営責任者は声明で、「ディオールは、反ユダヤ的または人種差別的な発言や態度を一切容認しないことを最大限の断固とした態度で宣言する」と述べ、「聴取の結果が明らかになるまで、ガリアーノ氏を全職務から一時的に外した」と発表した。
 警察によると、ガリアーノ氏はゲイコミュニティーやファッション業界に人気のカフェ『ラ・ペルル』で、隣の席のカップルと口論になった。同カフェは歴史的にユダヤ人居住者の多い地区にある。
 男女2人のカップルは、ガリアーノ氏が英語で「汚らしいユダヤ人め、死んでしまえ」「気にくわないアジア人め、殺すぞ」などと語ったと言う。ただカップルは、隣に座って話しかけてきたガリアーノ氏を路上生活者と勘違いし、「汚らしい、気持ち悪い」などと述べていたという証言もある。ガリアーノ氏は当初それを無視したが、カップルのうち女性に対して、「ブス、持ってるバッグも最低だ」と言ったという。□


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#045◎クライストチャーチの27日礼拝は屋外で

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◎クライストチャーチの27日礼拝は屋外で

 【CJC=東京】2月22日のマグニチュード6・3の地震により被害を受けたニュージーランド・クライストチャーチでは、最初の日曜日の27日、市民が礼拝に集まり、犠牲者を憶えて神に祈った。ただ礼拝の多くは広場など屋外で行われた。市内の教会は崩壊を免れたところも、多少の損害を受けており、余震の懸念もあるため。
 コロンボ通りの南部図書館の芝生で行われた礼拝では、徒歩や自転車で人たちが集まった、と現地のNZPA通信が報じている。
 礼拝を司式したアラン・ウエブスター牧師は「後片付けをしなくても済んだ教会はほんの少し。人たちは閉鎖空間の中では神経質になるので、屋外で集会を行うことにした。ここなら人たちが一緒にリラックス出来る」と言う。
 並べられたデッキチェアに座る人たちの所属教派もさまざま。犬などのペット連れやピクニック用のシートを持ち込んだ人もいた。賛美歌を歌い、聖餐式のようにスコーンと紅茶が振舞われた。
 参加者の1人、マレー・アムトマン氏は、普段は教会に行かないが、今週は人たちと一緒にいたい、と思ったと話している。「神に敬意を払いたく、他の人たちと共にいたかった」と言う。
 教会員は、互いに生き残ったことを思い返し、涙ながらに抱き合い、助け合おうと微笑みを交わした。
 カトリック教会は、ミサは行うと発表した。聖堂が破壊された場合は、近隣の教会でミサを守るように、と教区のリンゼイ・フリーア報道担当は語っていた。
 被害というと、聖公会の大聖堂被害が繰り返し報じられたが、カトリック教会のカテドラルの被害も大きい。昨年9月4日の地震での被害は軽微だったが、今回は大被害で、取り壊さなければならないと思われる。
 報道担当は、カトリック者は、今回の地震による死者発生と損壊について神を非難しない、と言う。「信仰を試された人もいるだろうが、ほとんどの人にとっては信仰をますます堅くすることになった」。□


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#044◎「平和と正義」を正面に打ち出すWCC中央委

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◎「平和と正義」を正面に打ち出すWCC中央委

 【CJC=東京】世界教会協議会(WCC)が韓国・釜山で2013年10月に開催する第10回総会の主題を「生命の神よ、わたしたちを正義と平和に導きたまえ」(仮訳)と決めた。ジュネーブで2月16日から22日まで開催した中央委員会で決定した。
 この主題は単なるスローガンやモットーではなく、大会での神学的検討、礼拝、黙想などで常に取り上げられるもの。
 2006年2月にブラジルのポルトアレグレで開催された第9回大会の主題は「神よ、その恵みと共に、世界を転換したまえ」だった。
 今回の主題は、イザヤ書42・1〜4の「見よ、わたしの僕、わたしが支える者を。わたしが選び、喜び迎える者を。彼の上にわたしの霊は置かれ/彼は国々の裁きを導き出す。彼は叫ばず、呼ばわらず、声を巷に響かせない。傷ついた葦を折ることなく/暗くなってゆく灯心を消すことなく/裁きを導き出して、確かなものとする。暗くなることも、傷つき果てることもない/この地に裁きを置くときまでは。島々は彼の教えを待ち望む。」(新共同訳)による。
 第10回大会の主題は、企画委員会から原案が2点提案されていた。もう1点は「神の世界にあって、一つとなるべく召されて」だったという。
 審議の過程で、正義・平和・生命の強調と、一致とを結び付けようとする提案も出された。
 オラフ・フィクセ=トゥヴェイト総幹事も「正義と平和を探求することが一致への召しであり、そのように明確に解釈すべきだ」と主張した。
 フィリピン独立教会のカルメンシータ・カラダグ委員は、「正義」だけでなく「平和」もこれまでの大会では「主題」に取り上げられなかった、と指摘した。
 結局、「生命の神よ、わたしたちを正義と平和に導きたまえ」が総意として採択された。英語以外での主題表現は、大会開催地の韓国語を始め、これから準備される。
 中央委員で大会企画委員でもあるシリア正教会アンテオケと全東方総主教座のモル・エウスタッティウス・マッタ・ロハム府主教は「全世界に語り掛けるのだ。主題は様々な場所で、キリスト者によって、また非キリスト者によって読み上げられる。あらゆる言語で主題が明確に述べられることを確実なものとしなければならない」と語った。□

※写真=ジュネーブで開催された世界教会協議会中央委(WCCのサイトから)
http://www.oikoumene.org/en/news/news-management/eng/a/article/1634/wcc-central-committee-foc.html


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#043◎ウエストボロ・バプティスト教会のサイトにハッカー攻撃

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◎ウエストボロ・バプティスト教会のサイトにハッカー攻撃

 【CJC=東京】同性愛を神はどんな罪よりも憎んでいる、と過激に批判、葬儀場に出掛けてピケを張るなどの極端な行動で知られる米カンサス州トペカのウエストボロ・バプティスト教会。フレッド・フェルプス氏が設立した。バプティスト系諸派とのつながりはなく、「カルト」と見る向きもある。
 同教会の批判の矢はさらにカトリック教会から多方面に広がり、非難をウエブサイトでも展開している。それに反発してかサイトはハッカーからの攻撃にさらされている。
 先ごろ、カリフォルニア州サンディエゴでコミックや映像作品、ゲームの祭典の会場前で、「偶像崇拝者」と糾弾するピケを張ったところ、いわゆるオタクたちの反撃に会い、早々に撤退したとの情報もある。□


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2011年02月21日

#042◎中央委、諸宗教間関係の激変にWCCの対応問う

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◎中央委、諸宗教間関係の激変にWCCの対応問う

 【CJC=東京】世界教会協議会(WCC)中央委員会は2月16日、ジュネーブのエキュメニカル・センターで開催された。中央委員会は総会に次ぐ重要意思決定機関で、2006年2月、ブラジルのポルトアレグレで開催された第9回総会以来、4回目の開催。
 中央委では、2013年10月に韓国の釜山で開かれる第10回総会では、一致、正義、平和問題が取り上げられなければならない、と言う点に議論が集中した。またエキュメニカル(教会一致を目指す)な、また諸宗教間関係が急激に変化していることへの対処方法も協議された。WCC自体の在り方も問われる場面もあった。
 WCCとの共同作業グループ議長、バチカン(ローマ教皇庁)キリスト教一致推進評議会のゴスベール・ビャムング神父は、世界のキリスト教が今直面している問題に立ち向かうことの必要性を指摘した。
 この半世紀、カトリック教会とWCCは、「不信と憎悪が信頼と友好にとって代わられる」ような関係から、さらに「教理面での合意を共通の証しと奉仕に変えてゆくことが課題」となったと言う。
 アルメニア使徒正統教会(レバノン)のナレグ・アレメジアン大主教は、移住者への宣教、宣教活動と諸教派間の関係、グローバリゼーションの挑戦への対決などに際し、目に見える教会の一致が必要だ、と訴えた。□


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#041◎「神は倫理の怪物か」無神論者の批判に答える書が米国で出版

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◎「神は倫理の怪物か」無神論者の批判に答える書が米国で出版

 【CJC=東京】宗教は暴力と不正の根源、と無神論者の批判は昔からのもの。キリスト教については、旧約聖書の多くの記述が現代の価値観と相容れないと指摘する。
 神学者ポール・コパーン(パームビーチ・アトランチック大学教授)がこれら批判に答え「神は倫理の怪物か=旧約の神のメーキングセンス』(ベイカー・ブックス社=米ミシガン州エイダ)を出版した。カトリック系ZENIT通信が報じた。
 哲学者リチャード・ドーキンズが神を「倫理の怪物」とし、ねたみ深く、卑劣で、不正、執念深い、と描写したのを受け、書名にも取り入れた。
 批判する側では、クリストファー・ヒッチンズが、旧約聖書は人身売買や奴隷、虐殺を正当化している、と言い、ダニエル・デネットは、神が自らを崇められることに貪欲で、人を自分の姿に似せて創造したことで、虚栄心を露わにした、と言う。
 コパーンは、自分の姿に人類を創造することで、神は実際にその優しさを示し、わたしたちば神と結び付き、理性的に考え、創造的であることを可能にした、とする。「これは特権であって束縛ではないのだ」と言う。
 エゴイズムの現われなどでは全くなく、神を崇めさせようとされるのは、究極の現実からわたしたちを離れさせないことを望まれていることの反映だ、とコパーンは説明する。
 さらに神の謙虚さをキリストの受肉に見ることが出来る、キリストは人の形をとり、わたしたちのために十字架上で死なれた、とコパーンは指摘している。□


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#040◎カトリック教会は教勢増加

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◎カトリック教会は教勢増加

 【CJC=東京】全世界のカトリック者はなお増加している。2009年11億8000万人(前年比1500万人増)。その半数が南北アメリカに居住。聖職者や神学生の数も増加している。2月19日、バチカン(ローマ教皇庁)国務省長官のタルチジオ・ベルトーネ枢機卿が教皇ベネディクト16世に提出した『教皇年鑑』2011年版で明らかになった。
 地域別に見ると、2008年から09年に掛けて、南北アメリカは総人口では全世界の13・6%を占めているが、カトリック者は同49・4%を占めている。アジア人口は全世界の60・7%だが、カトリック人口は同10・7%で、前年より0・1%増加。
 全世界の司教は08年の5002人から09年5065人と微増。司祭は教区司祭、修道司祭合わせて2000年の40万5178人が09年には41万593人に増加している。前年比で見ると修道司祭が0・08%減少したのに対し教区司祭は0・56%増となっている。修道司祭はアジア、アフリカで増加した以外は各地域とも減少している。
 終身助祭は09年に3万8155人と前年の3万7203人比2・5%増。
 修道女は11万7978人で前年の11万7024人比0・82%増。□


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2011年02月19日

#039◎米主流各派の退潮続く

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◎米主流各派の退潮続く

 【CJC=東京】米国ではプロテスタント主流各派の退潮が続いている。教会員数でローマ・カトリック教会、南部バプテスト連盟の1、2位は変わらないものの、2月14日発行された米加教会年鑑2011年版によると、カトリックが1%弱でも成長したのに対し、南部バプテストは3年連続の減少となった。
 主流プロテスタントの会員数減少は1970年代から。米国の教会員全体では約1%減少して1億4580万人となった。
 同年鑑は、2009年の数字を2010年に集計した。上位25教派では、長老教会(PCUSA)の減少が2・6%と最大。その他、合同メソジスト教会、福音ルーテル教会、聖公会、ルーテル教会ミズーリ・シノッドも減少した。
 増加したのは僅か6教派。エホバの証人の増加率が4・37%と最大だった。独自の訪問活動が奏功したと見られる。またペンテコステ系では、アセンブリーズ・オブ・ゴッドとチャーチ・オブ・ゴッドの2教派が増加している。
 25教派の中にペンテコステ系が4教派数えられる。
 上位10教派は次の通り。
(1)カトリック教会=6850万人(0・57%増)、(2)南部バプテスト連盟=1610万人(0・42%減)、(3)合同メソジスト教会=780万人(1%減)、(4)末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教会)=600万人(1・42%増)、(5)チャーチ・オブ・ゴッド・イン・クライスト=550万人(正式報告なし)、(6)米国ナショナル・バプテスト会議=500万人(正式報告なし)、(7)福音ルーテル教会=450万人(1・96%減)、(8)アメリカ・ナショナル・バプテスト会議=350万人(正式報告なし)、(9)アセンブリーズ・オブ・ゴッド=290万人(0・52%増)、(10)長老教会(PCUSA)=270万人(2・61%減)。□


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