2011年11月

2011年11月28日

#290◎性的虐待に揺れたボストン教区のロー枢機卿「引退」

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◎性的虐待に揺れたボストン教区のロー枢機卿「引退」

 【CJC=東京】ローマにある『サンタ・マリア・マッジョーレ』大聖堂の主司祭にサントス・アブリル・イ・カステーヨ大司教が任命された、とバチカン(ローマ教皇庁)報道事務所が11月21日発表した。今回のバチカンの発表は、前任のバーナード・ロー枢機卿について言及しないという異例のもので、同枢機卿が辞任したとの報道についても触れていない。
 同大聖堂主司祭は名目的な地位とされ、2004年以来、米ボストン大司教を02年12月に辞任していたロー枢機卿が任命されていた。
 ボストン大司教時代、ロー枢機卿は、教区司祭による性的虐待問題で矢面に立たされていた。現地紙『ボストン・グローブ』の調査では、同枢機卿は虐待の事実を知りながら、関係司祭を別の職務に異動、不正の証拠を隠蔽していたという。
 主司祭への任命自体が、性的虐待の被害者の間に論議を招いた。不名誉な状況で辞任した高位聖職者に名誉的な地位を与えることが問題視されたもの。□


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#289◎対立者襲撃指示したアーミッシュの「暴君」起訴

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◎対立者襲撃指示したアーミッシュの「暴君」起訴

 【CJC=東京】米国で伝統的生活を続ける『アーミッシュ』の指導者『ビショップ』らが10月4日から数日の間に襲撃を受け、ひげを剃られたり、髪を切られたりした。事件に絡み逮捕された容疑者サミュエル・マレット・シニア(66)が、教えに反する者に暴行を加えたり、鶏舎に拘束したり、既婚女性に性的な儀式を行う「暴君」だったことが明らかになった。AFP通信が報じた。
 宗教的な憎悪犯罪(ヘイトクライム)の実行と共謀の罪で起訴されたのは、サミュエル・マレット被告の他、3人の息子のジョニー、ダニエル、レスター、義理の息子のエマニュエル・シュロック、信者のリーバイ、エリ・ミラーら7人。
 オハイオ州ベルゴルツの小さな共同体で、マレット被告は、自らの判断に異議をとなえた対立者らのヒゲと髪の毛をそるよう息子と信者らに命令したとされる。襲撃者らは刃渡り約20センチのはさみと電動式バリカンを手に、被害者らの自宅を夜に訪れ、拘束した上で男性のひげと女性の髪の毛をそり落としたという。アーミッシュの男性のひげ、女性の長い髪は神聖視されており、それをそられることは究極の屈辱と考えられている。
 米連邦捜査局(FBI)の捜査後に発表された宣誓供述書によると、マレット被告は「ベルゴルツの人たちの生活のすべて」を管理していたという。「ベルゴルツでは、マレット氏の許可がなければ、いかなる判断も下されず、訪問者も認められなかった」と、宣誓供述書には述べられている。「アーミッシュの教えと聖書を軽視して、マレット氏は、コミュニティー内で彼に反対する者に対して強烈な罰を与え、肉体的負傷を負わせた」。「さらに、マレット氏はグループ内の既婚女性たちに『カウンセリング』を行い、女性たちを自宅に連れ込んで、悪魔から身を清めると述べて性的な行為をしていた」という。
 マレット被告は2003年にベルゴルツ・グループの『ビショップ』に就いたが、マレット被告の指導に合意できないとして、8家族が2年後、ベルゴルツを離れた。
 マレット被告はこの8家族を破門した。しかしペンシルベニア州ユリシーズで開かれたアーミッシュの宗教指導者の会議で、マレット被告の行いとベルゴルツ・グループで起きたことの対策を検討する会合が持たれ、破門の撤回が決定された。
 この判断にマレット被告が激怒したことが襲撃につながったと見られる。襲撃された『ビショップ』らは破門撤回に関与していた。□


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#288◎韓国で牧師と信徒に姦通罪で実刑判決

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◎韓国で牧師と信徒に姦通罪で実刑判決

 【CJC=東京】韓国・清州地裁は11月27日、姦通罪で在宅起訴された牧師A被告(50)に対し懲1年6月、相手のB被告(41)に対し同1年の判決を下し、法廷内で身柄を拘束した。朝鮮日報が報じた。
 憲法裁判所で違憲立法審査が進められている姦通罪の最高刑は懲役2年だが、最近は執行猶予が付くケースが大部分を占める中、今回の判決では異例。
 李俊明〈イ・ジュンミョン〉裁判長は判決文で「牧師のA被告は、B被告と告訴人(夫)の婚姻に当たって主礼(日本の仲人)を務めており、夫婦が幸せな家庭を築けるよう祈願する立場にあった。」と述べた。
 また「A被告は、B被告夫妻が長い間通った教会の担任牧師として、信頼を背景に、戒律に従って、信徒たちを正しい道に導かなければならない立場にあった。社会的な規範をないがしろにし、周囲の人々に強い不信感を与え、社会に少なからぬ傷を付けた被告人らを厳罰に処すのは妥当だ」と付け加えた。
 A被告とB被告は、B被告夫妻の1991年の結婚7年後の98年から昨年4月にかけ、13年にわたって互いの婚姻関係を維持しながら、不倫を続けていたとして在宅起訴され、共に懲2年を求刑されていた。□


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#287◎修道会員は規制に従え、とポーランド・マリア会

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◎修道会員は規制に従え、とポーランド・マリア会

 【CJC=東京】ポーランドのカトリック修道会『マリア会』は、アダム・ボニエツキ元総長(77)にメディアでの発言を禁止する、と11月3日決定したことで同神父支持者数千人から11日に抗議嘆願を受けたが、禁止決定を21日再確認した。
 「全ての修道者と同様に、マリア会士は、貞潔、清貧、服従という三つの誓いを行なっており、テレビ局とは編集部とか団体、官庁の所有物とはなりえない」とパウエル・ナウモビッツ現総長は公開書簡で明らかにしている。
 ボニエツキ神父は10月31日、テレビのインタビューで、反教会的な政党にによって触発された議論は「教会にとって必要だ。教会は、自らの友人や信者の輪の外に、教会を非常に批判的に見ている人が多くいることに気づかなければならない」と語った。反教会政党は、10月の総選挙で第三党となり、議事堂から十字架を撤去するよう要求している。
 別のテレビ・インタビューで、同神父は、一司教がカトリック信者に、音楽番組に悪魔崇拝とされているロックスターが出演したことに抗議して聴視料を支払わないよう呼び掛けたことは「過剰反応」と思う、と語っている。
 ナウモビッツ総長は、11月18日の書簡で、修道会員それぞれの「使徒的働きの状況」を決定するのは修道会であると指摘している。
 ボニエツキ神父は1993年から2000年までマリア会総長。メディア・パーソナリティーとして知られている。教皇ヨハネ・パウロ2世の要請を受けてバチカン機関紙ロッセルバトレ・ロマノのポーランド語版を創刊した。カトリック週刊紙の編集長を12年間務め、今年1月引退した。
 ボニエツキー神父は「非常に多数の人たちのガイド」として知られており、修道会の規制はヨハネ・パウロ2世の「対話と理解の文化を作ろう」という訴えに反する、とマリア会への嘆願書に署名した人たちは指摘している。「この精神に反対する行為は、教会に対する誤ったイメージを強くする」という嘆願書にはカトリック系雑誌編集者を始め信徒7860人が署名した。□


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#286◎ワシントンで反格差占拠運動参加者に感謝祭の食事

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◎ワシントンで反格差占拠運動参加者に感謝祭の食事

 【CJC=東京】米ワシントンの『ニューヨーク・アベニュー長老教会』で11月23日、格差に抗議する占拠運動の参加者たちに感謝祭の食事が振る舞われた。AFP通信が報じた。
 会堂地下室で、ローストターキーやマッシュポテト、トウモロコシ、パンプキンパイなど500人分が提供された。ユダヤ教徒の戒律に沿った食事やベジタリアン用の食事も用意された。
 各宗教の人たちが1カ月前に立ち上げた『オキュパイ・フェイス・DC』(首都ワシントンの信仰占拠運動)という組織が企画したもの。これまでにもデモ隊が集まっている市内のマクファーソン広場とフリーダム・プラザで炊き出しや備品の提供、精神的なサポートなどを行っている。
 貧富の格差や企業の政治介入に抗議する占拠運動は、発祥地のニューヨークなど米各地では逮捕者が出るなど事件化しているが、ワシントンでは当局が容認し、逮捕者は出ていない。□


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#285◎教皇、一般接見でベナン司牧訪問を総括

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◎教皇、一般接見でベナン司牧訪問を総括

 【CJC=東京】教皇ベネディクト16世は11月23日、水曜恒例の一般接見を行った。講話で教皇は、18日から20日まで行ったアフリカ・ベナン司牧訪問について総括的に報告した。バチカン放送が報じた。
 教皇はベナン南部のコトヌーとウィダを訪れた。訪問の目的は、ベナン福音宣教開始150年を祝うこと、2009年10月にバチカン(ローマ教皇庁)で開催した第2回『アフリカのための特別シノドス』(代表司教会議)の成果を受けて起草した『アフリカ・シノドス後の使徒的勧告』を現地司教らに託すことだったと教皇は説明した。
 教皇はまた、今回の訪問で、ベナン出身の、同国とアフリカで広く尊敬されている故ベルナルディン・ガンティン枢機卿(1922〜2008)の墓所を訪ね、祈ることを望んだと述べた。
 特別シノドスでも強調されたように、アフリカのキリスト教共同体は今、信仰を新たにしながら、和解・正義・平和に奉仕するように招かれていると述べた教皇は、この和解がまず自分自身の内部に行われることで神の慈しみの喜びを伝える道具となり、その精神的豊かさ、和解の精神をもって、社会や、政治・経済に希望を与えることができるようにと述べた。
 教皇は、ベナンで小教区と共に、神の愛の宣教者会の運営する児童福祉センターを訪問したことにも言及。この出会いがアフリカの未来を担う新しい世代の歓喜と活気に触れ、恵まれない子どもたちに対する愛と連帯がキリストの力と愛情を現存のものとする様子を見る機会になったと指摘した。□


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2011年11月21日

#284◎教皇がイスラム教指導者とキス!?

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◎教皇がイスラム教指導者とキス!?

 【CJC=東京】伊アパレルブランド『ベネトン』が広告に、各国首脳や宗教指導者らがキスをする合成写真を使用したことに反発が広がった。
 『ベネトン』は11月16日、「アンヘイト(反憎悪)」キャンペーンと銘打って、各国指導者らの合成キス写真広告を各地のベネトン店舗のほか、新聞、雑誌、ウェブサイトなどで展開した。
 バラク・オバマ米大統領は、中国の胡錦濤国家主席とキス。イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相とパレスチナ自治政府のマフムード・アッバス議長、ニコラ・サルコジ仏大統領とアンゲラ・メルケル独首相などの組み合わせの中に、教皇べネディクト16世とイスラム教の有力指導者アフマド・アル・タイーブ師などのキスシーンも展開された。
 教皇の広告はバチカン(ローマ教皇庁)の抗議で同日中に撤去された。AFP通信によると、ベネトン側は「あらゆる形態の憎悪文化に立ち向かうこと以外の意図はない」「信者の皆様方の感情を深く傷つけたことを謝罪する」と釈明したものの、バチカンは17日、「人々の尊厳でなく、信者の感性をも傷つけるものだ」として、問題の写真が出回らないよう法的措置を取ったことを明らかにした。□


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#283◎英最古の宗教専門紙『バプテスト・タイムズ』廃刊へ

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◎英最古の宗教専門紙『バプテスト・タイムズ』廃刊へ

 【CJC=東京】現存する英国の宗教専門紙では最古の週刊『バプテスト・タイムズ』が今年いっぱいで廃刊することになった。同紙は1855年創刊、1970年代には発行部数3万5000部に達していたが、その後減少し、現在はスタッフ3人で発行部数5000。
 業界紙『プレス・ガゼット』によると、発行部数減と広告収入減から、大英バプテスト連合への依存を強めなければならなくなり、それが長年続いていた。この7月、連合理事会は、同紙への助成を来年春で停止することを決めた。
 同紙は、紙版の発行は止めるものの、ウエブ上では存続する。新編集長と副編集長はバプテスト連合によって再雇用されることになろう。□


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#282◎イラン青年にキリスト教広まる?

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◎イラン青年にキリスト教広まる?

 【CJC=東京】イランのキリスト教通信『モハバト・ニュース』が、イラン青年にキリスト教が広まっている、と報じたことに、テヘランで発行されている政府系の日刊紙『ジョウムホウリ・エ・エスラミ』(イスラム共和国)が、報道は「西側の下劣な政党」が主張しているだけのことだ、と反論している。
 「西側メディアが欧米では人びとがイスラム教に改宗していると報じている時に、「西側の下劣な政党」が、イランの若者はキリスト教に親密感を抱いている、と主張する。それは西側の人たちがイスラム教に向かおうとしている事実を隠そうとするものだ」と言う。□


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#281◎『ロメロ大司教トラスト』にエルサルバドル友好賞

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◎『ロメロ大司教トラスト』にエルサルバドル友好賞

 【CJC=東京】エルサルバドルは11月11日、第1回『アミーゴ・ド・エルサルバドル賞』(エルサルバドル友好賞)をロンドンに本拠を置く『ロメロ大司教トラスト』に授与した。同団体は人権擁護に貢献したオスカル・ロメロ大司教の意思に沿って2007年設立、同大司教の生涯とその働きに関する知見と認識を広める目的で、毎年講演会を行い、ラテンアメリカ地域での人権と正義を確立する動きを支援している。
 エルサルバドルのウゴ・マルティネス外相は、ロンドンでの授賞式で、同団体のジュリアン・フィロソウスキー議長に金メダルを贈呈、授賞は同団体の働きを評価したもの、と語った。
 『アミーゴ・ド・エルサルバドル賞』は、内外に居住する市民に貢献した外国人に授与する目的で設定された。
 ロメロ大司教は、エルサルバドルの12年にわたる内戦の最中、抑圧に反対姿勢を貫いていたが、1980年3月24日、ミサを執行中に殺害された。この5月にはバラク・オバマ米大統領がサンサルバドル大聖堂内にある同大司教の墓を訪れている。
 『ロメロ大司教トラスト』の支援者にはカンタベリー大主教はじめ英国のカトリックや国教会の聖職者も含まれている。□


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