2017年08月28日

◎教皇フランシスコと世界教会協議会幹部が会談

CJC17260=WC0824◎教皇フランシスコと世界教会協議会幹部が会談

 【CJC】バチカン(ローマ教皇庁)で行われた教皇フランシスコとの会談で、世界教会協議会(WCC)中央委員会のアグネス・アブオム議長とオラフ・フィクセ=トゥベイト総幹事は、世界が今日直面している問題で「真実の正義」をもたらすには「キリスト教一致」がいかに重要であるかを討議した。会談ではまた「一つとなる世界教会運動」の進展についても焦点を絞った。

 教皇との会談で、一致、平和、和解のための祈祷も行われた。トゥベイト総幹事は、「教皇との非常に建設的で、有益な会談に深く感謝している」と語った。

 「人間性の未来は脅かされている。最も貧しいものはすでに最悪の結果を感じている。精神、心、そして優先課題の変化を促進することで、共にいるようにあなたとカトリック教会に勧める」とトゥベイト総幹事は教皇に語り掛けた。

 今回のバチカン訪問は、『キリスト教一致推進評議会』(議長=クルト・コッホ枢機卿)の招請による。

 カトリック教会とWCCとの間で進められてきた「共同作業グループ」についてコッホ枢機卿との会議も行われた。

 トゥベイト総幹事は、コッホ枢機卿にWCC文書「合意IVにおける成長:国際的な対話のテキストと合意された声明=2004〜2014」を贈った。この10年の間に行われた対話の成果を要約したもの。

 WCC側の参加者は『正義と平和評議会』(議長=ピーター・コドボ・アピア・タークソン枢機卿)のフラミニア・ジョヴァネッリ次官補とも会談した。議論は「クライメートジャステイス」(公正な気候変動対策)、核兵器廃絶、移住・移民・排外感情問題など多岐にわたった。□




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