2018年06月20日

◎教皇スイス訪問のポイント探る現地メディア

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 【CJC】教皇フランシスコが6月21日、1日だけジュネーブを訪れる。2004年以来、14年ぶりとなる教皇スイス訪問のポイントを現地メディア『スイス・インフォ』がまとめている。

 教皇訪問第一の目的は、キリスト教会の一致を目指す国際的な団体『世界教会協議会』(WCC)創立70周年を祝うこと。同日午前10時10分、教皇はジュネーブ国際空港に到着し、アラン・ベルセ連邦大統領、ドリス・ロイトハルト環境・運輸・エネルギー・通信相、イグナツィオ・カシス外相らスイス政府代表の歓迎を受ける。

 その後教皇はWCC本部に移動し、ジュネーブの諸教会代表者と共に教派の違いを超えた祈祷に参加する。近郊ボセーの『エキュメニカル研究所』で昼食をとり、会談のためWCC本部に戻る。

 1948年設立のWCCは、正教会、英国国教会、メソジスト教会、バプテスト教会、ルター派教会、改革派教会などで構成されている。しかしカトリック教会はWCCに加盟していない。今回の訪問は「共に歩み、共に祈り、共に働く」を合言葉に行われる。2013年の教皇フランシスコの就任以来、5年にわたりWCC関係者がジュネーブ訪問を教皇に働きかけた結果と『スイス・インフォ』は見ている。

 カトリック教会はWCCのメンバーではないとしても、平和の促進、宗教上の教義、宗教教育などの問題を扱うWCCの各種委員会に、バチカン(ローマ教皇庁)から約50人がオブザーバーとして参加しており、今回の教皇訪問は極めて重要で実務的な訪問であり、キリスト教会の一致を強化する試みと見られる。

 教皇はジュネーブ国際空港に隣接するパレキスポ・コンベンションセンターで午後5時30分からミサを行う予定。会場では運よく入場券を手に入れることができた約4万1千人が教皇を待ち受ける。ミサの様子はフランス語圏・ドイツ語圏・イタリア語圏のスイス公共放送が中継する。

 ミサの予算は200万フラン(約2億2000万円)。その半分が警備に充てられる。スイス・カトリック教会はミサへの資金提供を求められている。訪問には100万フランの赤字が生じる可能性が懸念されている。

 午後8時、教皇はローマに向けて帰路につく予定。□



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