2018年10月08日

◎「若者」シノドス、10月3〜28日にバチカンで

CJC18294=VN1003◎「若者」シノドス、10月3〜28日にバチカンで

 【CJC】教皇フランシスコは10月3日、バチカン(ローマ教皇庁)で「若者、信仰そして召命の識別」をテーマとした「世界代表司教会議(シノドス)第15回通常総会」を、教皇と参加司教たちの共同司式のミサによって開会した。日程は28日まで。

 公営バチカン・ニュース(日本語電子版)は「若者」をテーマにしたシノドスの開会にあたり、同日午後、教皇は、バチカンのシノドスホールに集った司教らを前に、開会の挨拶を述べた。

 教皇は、代表の若者たちや、会場と中継でつながっている若者たち、また準備のために彼らの意見を聞かせてくれたすべての青少年に、お礼を述べた。

 そして、特に「人間的弱さや困難にもかかわらず、キリストの福音を証しし伝える、母・師・家・家族としての教会」に若者たちが所属し、「この世の嵐をくぐりながらも、人々の拠り所であり続ける教会という船」に若者たちがつかまっていることに、感謝を表明した。

 教皇はこのシノドスの体験を、「分かち合いの時」とし、すべての人が勇気と率直さをもって、自由・真理・愛ある対話を行うようにと招くと同時に、率直に話す「勇気」には、耳を傾ける「謙虚」をもって対応しなければならないと指摘した。

 シノドスは、教会が識別を行うための一つの霊操であると教皇は述べ、それは信仰に深く根ざした内的な態度を要するものと話した。

 識別には時間と余裕が必要であるゆえ、シノドス会議では5回の発表・発言ごとに沈黙の時間を設け、耳を傾けた事柄を心の奥に注意深く受け取れるように配慮していると教皇は説明した。

 「わたしたちは『耳を傾け、歩む教会』のしるしである」と語る教皇は、シノドスを、普段、教会からそのオリジナリティーや意見を容易に受け入れてもらえない若者たちに、真摯に耳を傾けるチャンスと課題の時として示し、さらに、先入観や既成の概念から心を自由にすることが、耳を傾けることへの最初の一歩となると話した。

 教皇は、聖職者の権威主義を教会の多くの悪の根源として示し、自分が受け取った聖職者としての任務を、寛大な無償の奉仕のためではなく、行使すべき権力のように用いてはならないと注意を促した。

 教皇の言葉の後、シノドス事務局・事務局長ロレンツォ・バルディッセーリ枢機卿が今回のシノドスの概要等について報告した。

 バルディッセーリ枢機卿は、「若者」をテーマにしたこのシノドスを、「家庭」をテーマにした前回の二つのシノドス、およびその後の教皇の使徒的勧告「愛の喜び」の延長線上にあるものとして位置付け、教会の刷新と社会との関係を考える上で、最も本質的なカテゴリーとして「家庭」と「若者」があると述べた。

 シノドス参加267人の司教について同枢機卿は、東方典礼カトリック教会、各国司教協議会、教皇庁、シノドス事務局、修道会総長連盟からの代表に加え、教皇が指名したメンバーからなると紹介。

また、この他に協力者としての専門家、世界各国からの傍聴者、中でも34人の若者の存在を挙げた。

 5日の全体会議では、シノドスに特別に招聘されたテゼ共同体のブラザー・アロイスが発言、同共同体創立者ブラザー・ロジェの「教会が耳を傾ける時、それはあるべき姿、愛の共同体となる」という言葉を紹介。聖職者だけでなく、信徒も耳を傾ける、教会としての「聴く」使徒職の大切さを語った。

 傍聴者らの発言では、教会がより信頼を得るために、教会関係者による虐待問題への、確固とした、透明性のある対応の必要がアピールされたほか、信仰を励ますために、教会生活における女性の役割を価値づけて欲しいとの声があった。□


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