2019年08月12日

◎エジプトの洞窟教会を「屋外聖書」に=使命に生きるポーランド人彫刻家

CJC19229=AF0810◎エジプトの洞窟教会を「屋外聖書」に=使命に生きるポーランド人彫刻家

 【CJC】エジプト・カイロのモッカタムの丘の上にある「洞窟教会」として知られるコプト教会聖シモン修道院で、岩窟に巡らされた足場をよじ登り、彫刻に最後の仕上げを施しているのは、ポーランド人彫刻家マリウス・ディビッチ氏(51)。

 AFP通信が伝えるところによると、ディビッチ氏は、修道院内の七つの岩窟教会と礼拝堂のごつごつした岩に、聖書の物語を刻み続けてきた。

 ポーランド南部クラクフ出身のディビッチ氏。教育使節としてカイロに来て、今では30年近くエジプトに住んでいる。

 すべては1990年代初め、現在修道院の主任司祭を務めるサマーン(アラビア語で「シモン、サイモン」の意味)神父が同氏に言った言葉から始まった――「この山を屋外聖書に変えてほしい」

 ディビッチ氏は彫刻の経験がまったくなかったが、電動ドリルとチゼルハンマーを買い、数日間で初めての作品を完成させた。今では彫刻を続けて23年以上になり、これまでに完成させた作品は約70点に及んでいる。「デザインによっては完成までに5日から半年かかる」という。

 修道院は丘の上にあり、カイロを一望できる。だが参拝者はここまで来るのに、でこぼこした道を昇りスラム街を通り抜けなければならない。たどり着くのは大変だが、イスラム教を国教とするエジプトで少数派のコプト教(信者数は人口の10%程度)の祝日や祭りのみならず、毎週行われる礼拝には何千人もが訪れる場所となっている。□


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